オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

今更ながら「ピーキーブラインダーズ」にハマる~キリアンの人外魔境の瞳


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(シェルビー一家が暗躍したバーミンガム…From Pixabay)

 ジャクロくんのNetflixオリジナル映画「最悪の選択~Calibre」観たさに30日間お試し期間に登録したワタシ。ふと思い出したのが、BBCの大人気TVドラマ「ピーキーブラインダーズ」❗英国アカデミー賞を始め、各賞総ナメですね。これ、Netflixでしか配信してないのよ~、たしか。

 

  ドラマはとかくのめり込んじゃって、夜通し見ちゃうことが多々あり、翌日仕事の日は大変なことになっちゃうから、いつもなるだけ近づかないことにしてるんだけど。それこそジャクロくんの「戦争と平和」、ベネディクト・カンバーバッチことベネ様の「シャーロック・ホームズ」、「ダウントンアビー」、ケネス・ブラナー「刑事ヴァランダーシリーズ」はついに誘惑に負けた。あれれ、みんなBBCのドラマだ。

 

  舞台は第1次世界大戦直後、1920年代英国のバーミンガム。実在のギャング・ファミリーを描いた物語で、題名の由来は、いつも被っているハンチングにカミソリを忍ばせ、いざという時は「眼を切り裂いて、盲目にしてしまう」から。おそろしや~*1ゴッドファーザー」英国版とでも言いましょうか🎵

 

  ファミリーの勢力拡大の野望を抱き、裏社会で手段を選ばずのしあがっていく次男坊トーマス(通称トミー)シェルビーを演じるのがアイルランド出身俳優のキリアン・マーフィー。クリストファー・ノーラン監督のお気に入りですね。中でも印象的なのは「バットマンダークナイト三部作」の悪役 、スケアクロウことサイコパス精神科医クレイン。監督は「彼はとても魅力的で稀有な眼を持っていて、僕はジョナサン・クレインが眼鏡を外しクローズアップするシーンを入れようと必死だった」ですって。どんだけ~~(*´・ω・`)b「ダンケルク」では、爆弾の音のトラウマで精神を病む英国兵役で出演してました。

 

   このドラマの中でも、彼が演じるトミーは第1次世界大戦で功労があった勇者であるものの、戦争時に受けたトラウマに人知れず悩んでいて、非情かと思えばふとした瞬間に優しさを垣間見せたりする複雑な人格。キリアン・マーフィーが演じるからこそ、単なるギャングドラマを超えた深い魅力が出ている気がします。

 

  キリアンといえばもう有名なのが、☝️のノーラン監督の言葉通り、まるで人外魔境を宿しているようなペールブルーの瞳❗「ピーキー~」の中でも、これBBCもきっと狙ってるよね、宿敵の警部(サム・ニール)と対峙する場面で、日の光がさーっとキリアンを照らし出して、あの底無しの透明な瞳がぁぁぁ…。あんなに底知れない、この世を通り越して別の何かを見つめているようなブルーは、同じアイルランド出身の俳優、「アラビアのロレンスピーター・オトゥール以来だと思うわ。

 

  ギャングたちのファッション、ファーマーズスタイルも英国で流行中とか。ファッションにしろ、雲が重く垂れ籠める陰鬱なバーミンガムの街並みや立ち上る工場の煙のモノクロみたいな映像、超スタイリッシュなロック音楽にしろ、めちゃくちゃお洒落なのよ~。男臭いけど汗臭くはないの(笑)

 

  しかしこういう反社会勢力のドラマも製作しちゃうのが、さすがBBC。どこかの議員に「God save the  Queen」(国歌『女王陛下万歳』)を流すように言われて、同名のセックス・ピストルズの曲を流した反骨精神は健在なのね。

 

  まだ第1シリーズだけど、第2になるとトム・ハーディが登場とか。あー、寝不足の夜は続く(笑)

*1:゚□゚;