オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

この胸の、この体の痛みを~「Girl ~ガール」

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(Photo of Brussels from Pixabay)

みなとみらいブルグ13で、「第2のグザヴィエ・ドラン」の呼び声も高い、ルーカス・ドン監督の「Girl~ガール」

 

  ベルギー国内でも、オランダ語圏の話らしくって、いきなりオランダ語が聞こえてきて、それだけで胸がいっぱいになっちゃいました(ベルギーのオランダ語圏に長く住んでいたことがあるので…)そのせいか、主人公のララにほとんど100%感情移入して観てしまいました😓

 

  ララはトランスジェンダーで、現在ホルモン投与を受けており、2年後に予定されている手術を心待ちにしています。そんな彼女が、国内でも有数のバレエ学校に「女性の踊り手として」入学を許されるところから物語は始まります。

 

  この映画を一言で表現するなら、それは「痛み」体の痛み、そして時にはそれよりもっと辛い心の痛み。バレエの練習着は当然、体の線が浮き出るから、あの部分をぴったりガムテープで毎回テーピング。剥がす時の痛み。剥がした後は、毎回爛れて真っ赤😢😢そしてトウシューズ。他の少女たちは幼い頃から足を押し込んで慣らすのですが、ララの男性的な長い指は傷つき、踊るたびに血だらけ😢😢

 

  ララの学費や手術の準備でしゃかりきに働くお父さん、ララのバレエ学校に合わせて転校した6歳の弟。親戚のおじさんおばさんも理解のある人たちばかり。でもその優しさに答えようと、ララは、なかなか効果の出ないホルモン治療の不安、体のそこかしこの痛みも心の底に圧し殺し、いつも静かな微笑みを湛えながら、必死に踊り続けます。まるで踊らなければ死んでしまう「赤い靴」のヒロインのように…。

 

  ララを徹底的に追い詰めたのは、夏休み、学校の友人に招待された日。女の子たちは、「あなたのあそこってどうなってるの?いつもシャワー室で私たちの裸見てるでしょ?おあいこよ、見せなさいよ」と詰め寄るのです。

 

  体に負担の大きいホルモン投与を受けながら激しく踊り続けるララは、次第に体も心もぼろぼろになっていき…。

 

  そしてラスト。賛否両論を巻き起こしたようですが、これは決して是非を問うようなものではなく、答えは観ている私たちが、心の中で見つければいいものだと思います。

 

  しかし主役のヴィクトール・ポルスター❗彼がいて初めて成立した映画でしょう。彼自身シスジェンダーだというのがまったくもって驚きです。以前、グザヴィエ・ドランが脚本に惚れ込んで主演したという「エレファント・ソング」を観た時、精神を病んだ同性愛者の役でさすがの神演技、(演技ももちろんだけど、自らの半生を投影した部分もあるのでは…❔)とも感じましたが、ヴィクトールはそれを越えてるな…というのが正直な感想です😅

 

  終映後、いつもなら口々に感想を言いながら出ていくのが、今日はみんな黙々と捌けてましたね(笑)それぞれ、考える所があったんだと思います😓

 

(おまけ)

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