オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想を呟いたりしています。今はおうちで珈琲片手に映画やドラマを観る時間が至福。

イルヴォーロの映画とミュシャ〜ランチは「ドゥ・マゴ」」

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(Photo of  "Basilica di Santa Croce"from Pixabay)
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 🌠イル・ヴォーロの魅惑の歌声

  渋谷文化村ル・シネマで「イルヴォーロ with プラシド・ドミンゴ~魅惑のライブ 三大テノールに捧ぐ」

 

  2016年夏の宵、イタリアの若きテノール歌手3人のユニット、イル・ヴォーロと、世界の誇るテノール、マエストロ・ドミンゴが、フィレンツェで最も美しいと言われるサンタ・クローチェ大聖堂の前で行った野外ライブ。

 

  プラシド・ドミンゴホセ・カレーラスルチアーノ・パヴァロッティ(故人)のいわゆる「三大テノール」は、歌唱力だけでなく、人柄の素晴らしさ、スターとしての魅力とカリスマ性で、衰退しかけていたオペラ界、クラシック界に再び火を灯しました。今回のライブ、指揮をはじめとして彼らにサポートを惜しまなかったドミンゴは、「こんなにハンサムボーイの若い彼らが、普通ならポップスの世界に行くだろうに、観客人口としてはポップスに比ぶべくもない、クラシックを選んでくれた❗僕ら三大テノールを継ぐのは彼らだ❗」と手放しの喜びよう😊5年前、マエストロが彼らのことを知ったのも、元はと言えばお孫さんが彼らのファンだったからだそう。(客席のお孫さんと、マエストロやイル・ヴォーロが声を掛け合う、心温まる場面もあります💕)そしてイル・ヴォーロも、「僕らが世界をツアーしてるのも、祖国イタリアの美を世界中に広めるため。それこそがベルカント(オペラ)なんだ❗」(ピエロ)、「帰れソレントへ」を歌えば、「エルヴィスが歌って世界で有名になったけど、ボクは三大テノール版が好き💕」(ジャンルカ)等々、祖国への愛と先達へのリスペクトに溢れた彼らの発言は、いちいち年寄り泣かせ(笑)じぶんイタリア人じゃなくても、応援しちゃう(笑)終盤近く、ドミンゴも交えて四人で歌う「忘れな草」(デクルティス作曲)は感動的です😿善き伝統というものは、こうやって若い世代に伝承されていくんだな…と。

 

  セクシーで深い声のジャンルカ、ムードメーカーで明るい声質のイニャツィオ、圧倒的な声量でテノール歌手のお手本のようなピエロ。ライブでもソロ歌唱を披露し、それぞれソロ歌手として立派に一人立ちできる実力を持った彼らが、あえてユニットを組んでいることの得難い価値。しかし何と言っても…。

 

歌の合間に3人で励ますように見つめ合い、微笑み合い、歌が終わればハグし合い💕

ブロマンスな仲の良さがハンパないのであ~る(笑)

こうして10年間、互いに励ましあって成長してきたのね、素敵😍

 

  映画の中では二万人の観客が歌い終わるたびにスタンディングオーベーションでしたが、うっかりすると一緒に立ち上がりそうなじぶん(笑)3週間の限定で特別上映の為、2800円ですが、それ相応の…いや

それ以上の価値があります❗普段は「オペラなんて退屈」って思っていらっしゃる方もぜひ❗

サワリの、有名な一節を集めているので、絶対楽しめると思います😊


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🌠千葉雄大くんがミュシャを演じる~「みんなのミュシャ展」

大変な盛況ぶりです😊音声ガイドは2部構成になっており、1部は女性の方が時代背景や出来事を説明し、千葉くんはミュシャに成り代わって、当時の女優サラ・ベルナール(彼女を描いた絵で、ミュシャは一躍時代の寵児となります)から手紙を受け取って弾む気持ちのミュシャ、「アールヌーヴォー」の概念を初めて知り、目が開かれた気持ちになるミュシャ…様々なシチュエーションのミュシャを巧みに演じ分けていて、これは音声ガイドの新しいアイデア、素晴らしい💕と思いました。せっかくステキな俳優さんが音声を担当してくれているんですもの、生かさないと勿体ない😊第2部は一変して、千葉くんはミュシャが時代を生きた意味、後生に与えた影響…etcの水先案内人を務めてくれます。

 

  フランスで華やかな名声を得たミュシャが、50才を目前にして母国のチェコスロバキア(現在は解体してチェコスロバキア)に戻り、民衆の為に生きようとするくだり、何かイル・ヴォーロの、愛国心に溢れた様子を見たばかりだったので、胸に迫るものがありましたね。音声ガイドの背景に流れるスメタナ交響詩「我が祖国」と共に…。

 

  ミュシャの影響は、ロックアーティストのジャケットやライブのポスターに見え隠れします。ドアーズのライブポスターという超貴重なものが見れた~~😻嬉しかった。そして、敬愛する山岸凉子様の「真夏の夜の夢アラベスク」❗繊細な線、ドレスのドレープ…ああ、そう言われれば、ミュシャの影響は顕著ですね。


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  美しい声、深い声、滑らかな声、力強い声…。昨日TVでRADWIMPSの野田さんが、「天気の子」の主題歌について語る時、「映画館でぜひ美しい歌を浴びて欲しい」って言ってましたが、「音を浴びる」って素敵な表現だなぁ…と思って頭にメモしました(笑)

 

  今日は1日、癒しのシャワー💕を浴びることができ、ドゥ・マゴのテラス、ランチもとっても美味しかったし、今日もシアワセ

ヽ(´▽`)/