オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

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映画『アンタッチャブル』~エリオット・ネスのその後(ネタバレあり😅)


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  映画『アンタッチャブル』が近日WOWWOWで放映決定❗という記事を先日UPしました。ブライアン・デ・パルマ監督による、有名な「禁酒法時代の暗黒街の帝王 アル・カポネVS エリオット・ネス捜査官」の闘いを、実話に基づいて描いたもの。

 

  今日は、エリオット・ネス捜査官の実人生についてひとくさり。映画の中にも、『ネスのその後』を暗示するようなシーンがチラチラ出てきますので…。ただ、これから初めて映画を見る予定の方で、純粋にフィクションとしてケヴィン・コスナーのヒーローぶりを楽しみたい❗…という方は、ネタばれありなのでここで読むのを止めて下さい(笑)

 

  映画の中で、暗黒街のモンスター、アル・カポネに文字通り命がけの闘いを挑んだネスと三人の仲間たち。ネスは映画の中では妻と二人の子どもを愛する良きパパとして描かれていますが、実際はあまりのワーカホリックぶりに妻との間に亀裂が入り、結局離婚して、アルコール依存症になります。禁酒法時代に酒の密輸を巡ってアル・カポネと血で血を洗う闘いを繰り広げたネスが、晩年アルコール依存症に苦しんだとは何とも皮肉😢映画の結末、アル・カポネも脱税の罪で逮捕され、「禁酒法も解除されると言われてますが、そうなったらどうします❓」と質問する新聞記者に、「飲むよ」と爽やかに答えるエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)。その後の彼の人生を知って見ると、一抹の苦さを感じさせるラストです。

 

  また、映画の途中で長男が生まれるのですが、ファーストネームをジョンとつけたネス。ミドルネームは❓と聞かれたネスが、「エドガーがいい」って答えるシーンもジワるところ。ネスは実はFBIの初代長官、ジョン・エドガー・フーヴァーの崇拝者で、アル・カポネの逮捕後FBI入局を熱望したのですが、なぜかフーヴァー長官に嫌われ、それは果たせず終わります。ネスの、カポネ逮捕の功績と世間の好感度?にフーヴァーが嫉妬した…という説もありますが、定かではありません。そんな事実を知って見ると、「エドガー…」って呟く時の、ネスの表情にこれまた心を絞られます😢

 

  諸行無常は人の世の常なれど、それに翻弄される人々の姿もまた、哀しく、愛しい。一見、勧善懲悪&ヒロイズムに見える中にも、その底流に人生の哀切さを感じさせるこの映画。名作です😊

 

(おまけ)

 本文で取り上げたフーヴァー長官。クリント・イーストウッドが、その毀誉褒貶激しい謎に包まれた生涯を映画にしてます。(『J.エドガー』2011年 )長官役にレオナルド・ディカプリオ、生涯を通じての友人にして腹心の部下にアーミー・ハマー。レオ様やイーストウッド監督の代表作としてはあまり題名が上がりませんが😅長官の幼少期の体験を深く掘り下げていて、ヲタク的には好きな作品です😆