オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

マイク・ファイスト、ゼンデイヤ ×ルカ・グアダニーノ監督とタッグ❗


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  昨夜スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウェスト・サイド・ストーリー』、初日を観たばかりだというのに、早くもジェッツのフロントマン、リフ役のマイク・ファイスト(Mike Faist)沼に片足突っ込んだヲタク(笑)

 

  なぜ沼オチしたかというと、パンフレットの中のマイクのインタビュー。『ウェスト・サイド・ストーリー』の冒頭でリフが団員たちに歌う『ジェットソング』。

When you're a Jet,
You're a Jet all the way
度ジェッツの一員になったら
どこまでもジェッツだぜ


From your first cigarette
To your last dyin' day.
最初にタバコ吸った日から
死ぬ最後の日まで

…っていう、めちゃくちゃカッコいい歌。

これを彼はね、「実はジェッツは全てに疑問を持っていて、解散の危機を迎えている」と解釈しているんです。ヲタク、あっと声を上げそうになりましたよ。彼はジャーナリストであるハリソン E ソールズベリの著書『The Shook-up Generation』(1967年…ニューヨーク中の少年ギャングたちを訪ね歩き、一緒に生活をして彼らにインタビューしたもの)を読み、彼らの心情をリフの人物像に取り入れたそう。マイク・ファイストは次のように語ります。

安定した足場を築こうにも、社会は全く助けてくれない。先への希望もなく、結果として仲間に執着し、共通の敵を見つけては「ここはオレたちの縄張りだ」と言い合うしかない。

さらに彼は、瓦礫の山に旗を指してはしゃぐ彼らの姿がジェッツの本質だと語ります。

 

  こういう緻密な演技プランがあって初めて、彼の描出したリフ…ピリピリと触れるもの全てに過剰反応し、野犬のように噛みつき、そのくせ恋に落ちたトニーを許せず傷つき、瞳に深い哀しみを宿した若者像があんなにも魅力的だったのだと気づきました❗リフの衣装から、ちらっと手首に見えるタトゥーに至るまで、担当者とディスカッションを重ねて造り上げていったようですね。

 

そんな彼の次回作はなんと❗ルカ・グアダニーノ監督の『Challengers』。ヲタク的に、今「この人の新作が出たら無条件で見る❗」っていう監督が何人かいるんですが、ビー・ガン、ディアオ・イーナン、ギレルモ・デル・トロロイ・アンダーソンと並んでグアダニーノ監督もその一人。そんな監督の作品に、沼オチしたばかりの推しが出演するなんて…(有頂天😅)

 

というわけで気になる新作はというと…

The logline, per MGM, centers on “Tashi, a tennis player turned coach, [who] has taken her husband, Art, and transformed him from a mediocre player into a world-famous grand slam champion. To jolt him out of his recent losing streak, she makes him play a ‘Challenger’ event — close to the lowest level 

of tournament on the pro tour — where he finds himself standing across the net from the once-promising, now burnt-out Patrick: his former best friend and Tashi’s former boyfriend.” Old rivalries, on and off the court, are reignited.

タシ(ゼンデイヤ)というテニス選手からコーチに転身した女性が、平凡なテニス選手である夫のアート(マイク・ファイスト)を世界的なグランドスラムチャンピオンに押し上げるストーリーらしい。連敗続きの負のループを断ち切る為、タチは夫をまずプロとしては最下位の「チャレンジャー」イベントに参戦させますが、一戦を交えることになったのが、タシの元カレで、アートの親友でもあったパトリック(ジョシュ・オコナー…名作ドラマNetflix『クラウン』、チャールズ皇太子役で素晴らしい演技を見せていた人ですね)。彼はかつて将来を嘱望された選手でしたが、今はもはや「燃え尽き」状態でした…。

 

  ストーリーだけ追っていくと、あるあるロマンスのようですが、何せ監督はグアダニーノだし(『君の名前で僕を呼んで』『胸騒ぎのシチリア』『ミラノ、愛に生きる』)脚本はジャスティン・クリツケス(2021 『ブラックリスト』)だし、一ひねりも二ひねりもある手強い作品になるはず。

 

※この記事を読んで、ステキな俳優マイク・ファイストに興味を持たれた方は、題名の下の「マイク・ファイスト」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。