オタクの迷宮

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You-tubeインタビューのマイク・ファイストが神対応すぎる😍


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Westside story's Mike Faist on Riff's Nihilism and self-preservation 

ウェスト・サイド・ストーリーのマイク・ファイスト、リフのニヒリズム(虚無主義)と自己防衛について語る

という題名で、スピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』リフ役のマイク・ファイストが、Awards' DailyというチャンネルのYou-tuberジョイ(Joey)さんのインタビューに答えています😊2週間前にUPされたばかり、ホヤホヤ♨️ジョイさんはもはやスピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』に「取り憑かれて」いるそうで(笑)3回観賞したそう😊

 

ウェスト・サイド・ストーリー』では、虚無的で、暴力でしか自分を保てない屈折した、新たなリフ像を見事に造り上げたマイク・ファイストですが、素顔の彼は、明るくてお茶目でユーモアに溢れたオールアメリカン😊じつは彼、Ohio州Gahanna出身のカントリーボーイのようですが、ジョイ氏から「読みはゲヘナなの❓ガハナなの❓」と聞かれ、「今まではゲヘナって言ってたけど、ガハナにしようかな。そのほうが上流っぽくない❓」と答えるお茶目さん♥️(しかしジョイ氏には「ボク自身はゲヘナがいい」って言われ、マイク思わず苦笑い  笑)

 

「もうトシなのに、あんな激しい踊りして、身体バキバキだよー。壊れそう」とジョークを飛ばすマイク。「(ウェスト・サイド・ストーリー」は)濃い内容の作品で、すでに映画化済みだし、舞台でも上演されてる。今回再度映画化された意味は❓」とジョイ氏に突っ込まれ、「正直言ってそれは考えたことない。僕を含めて若い俳優たちにとっては世に出るチャンスだし、1つの道標。以前の作品は植物の苗を植えてくれたようなもので、育て方はそれぞれ」と正直に語った上で、「例えば地域の劇団で演じてもいいわけだ。君がベイビージョンを演じてみるとか」とウィットに富んだ回答で思わず相手を苦笑させるマイク(笑)そういえば、リフ役をふられた時、「ずっと踊ってなくて自信ないから、踊らないリフってアリかな❓」って、あのスピルバーグに聞いたという伝説の持ち主、マイク・ファイスト😅…じつは、かなりの天然さんなのか❗❓(笑)最初はトニー役に応募したらしいけど、それって踊りが少ない役だから❓😅(‥‥もちろんいざ撮影に入ると、振付師ジャステン・ベックの指導のもと、実に4ヶ月にも及ぶリハーサルを経て撮影に臨んだ‥‥と今回のインタビューで語っています。映画を見た方なら、キレッキレで、しかも一瞬一瞬の身体の線が実に美しいマイクのダンスに魅了されるはず❗)

 

 

 

「リフが敵のベルナルドから学ぶことがあるとしたら、どんなとこだと思う?共通点は感じる❓」という質問に(ジョイ氏は、マイクより先にベルナルド役のデヴィッド・アルバレスにインタビューを行っていたもよう😊)、「えー❓それは面白い質問だなぁ」とニコニコするマイク😍(インタビューの間じゅう笑顔で、可愛いすぎ♥️)マイクによれば、「ベルナルドも、暴力に走るのは家族やシャークスの仲間‥‥自分自身が今手にしているものを守るため。根底には愛がある。リフだって同じだと思うんだ。彼だって、己はどんな人間なのかに気付き、(愛に飢えた)自分自身の感情を知ることができたら、ベルナルドとの共通点に気付き、きっと結末は違っていたよね」本当にねぇ…😢

 

  マイクはリフのことを「何も持っていない男」と評しています。ヲタクは、リフって映画の冒頭から、リーダーのカリスマ性を持っていると思って見ていたのだけど、彼の考察によれば、「いやむしろ、カリスマはトニーのほうなんだよ。彼はグループ同士のケンカで相手を半殺しにして刑務所に入り、出所してからはリフやジェッツから距離を置いて、カタギの人間に生まれ変わりたいと願う。しかし一方リフは、トニーが去った後ジェッツは求心力を失い、瓦解の危機に瀕していると思ってる。だから必死にトニーをジェッツに引き戻そうとする。なぜなら彼は、本当に何も持っていない男だから。守るべきものは、ジェッツという疑似家族だけなんだよ」

うーん、深いなマイク❗(笑)そう言われてみると、スピルバーグ版のリフは身寄りもなく、職もない。(一方、トニーはドラッグストアで働いてるし、敵対するベルナルドはボクサーとして認められつつある)トニーはマリアと初めてデートする場面で、「あいつの人生には絶望しかない」って言ってたな…😢リフにはグラツィエラって彼女がいるんだけど、グラツィエラはトニーの元カノで、今でもトニーに未練がある設定だしね。ワイズ版では、リフが死んだ後グラツィエラは「私のリフを返して❗」って号泣してたけど、スピルバーグ版では、「トニーはどこ❓私のこと前は好いてくれてたのよ」って…。そりゃないだろー、オイ❗

 

  マイクは、当時の不良少年たちの生態を学ぶためにある本を読んだらしいんだけど、「えっと…えっと…なんて題名だったかな❓思い出せない、うーーん」って頭かしげてるとこがめちゃくちゃラブリー💕その本って、もしかしてあれかな❓パンフレットの彼のインタビューに書いてあった本。ジャーナリストであるハリソン E ソールズベリが著わしたという『The Shook-up Generation』(1967年…ニューヨーク中の少年ギャングたちを訪ね歩き、一緒に生活をして彼らにインタビューし、それをまとめたもの)マイクによれば、当時の彼らは実際に指をスナップしながら、周囲にガン飛ばしつつ、道の真ん中を練り歩いていたらしい😅じつはリアル『ウェスト・サイド・ストーリー』だったのか‥‥😮

 

マイクはブルース・デヴィッドソンという写真家が撮影した当時の一連の作品を見て、「僕が演じたいリフはこれだ❗」と思ったそう(今回は名前覚えてたね😉えらいゾ、マイク❗笑)その少年ギャングに近づこうとしてマイク、9キロ痩せて撮影に臨んだ…ってどこかの記事で読んだなぁ…。ガリガリになっていく彼を心配したスピルバーグが、「それ以上は痩せるな」って止めたとか😅一見フワフワした癒し系に見えるけど、そのじつ鋭い洞察力を持ち、役者根性は人一倍と見た😊

 

  マイクはさらに、今回のスピルバーグ版における『Cool~クール』の独自性について言及しています。ワイズ版と舞台版でも、決闘の前と後、『Cool』の順番に変化があるという違いはすでにあるけれども、今回はさらに斬新な演出がなされていると。(ジョイ氏も、今回の『Cool』にシビレたそうです。ヲタクも同じです~~❗)スピルバーグ版では、アイリッシュパブで拳銃を手に入れたリフからトニーがそれを取り上げようと揉み合ううちにあの

Boy ,boy , crazy boy

Get cool boy…

の出だしをトニーが歌い始める…という衝撃的な展開になります。

 

「ブロードウェイの舞台版ともロバート・ワイズ版とも違う。映画ではトニーとリフの過去・現在・未来が語られるけど、彼らの未来を決定づける重要なナンバーなんだ」と語るマイク。そう言われてみれば、確かにマイクの言う通りなのよ~❗トニーはシャークスとの決闘には来てくれない、自分は無視されたんだ…と思ったリフは、不安と自己防衛のために拳銃を買います。あにはからんや決闘の場に現れたトニーに、「お前が来てくれたんだからこれはもう必要ないよ。お前が持っとけ」と拳銃をトニーに渡すリフ。その時のリフの表情が切ないぜ…😢

 

 スピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』2回リピしたけど、マイクにより深く解説してもらったから、(ジョイさんに倣って  笑)3回目観て来なくっちゃ❗

 

  『ウェスト・サイド・ストーリー』観て、「マイク・ファイスト沼」に片足突っ込んだヲタクでしたが、このインタビューで、彼の演技への真摯な取り組みかた、明晰な頭脳と鋭い観察眼を持っていながらそれを相手に感じさせない暖かな人柄に惚れ込んで…

カンペキに、沼に落ちました、どっぼーーん❗(笑)

 

この記事を読んで、ステキな俳優マイク・ファイストに興味を持たれた方は、題名の下の「マイク・ファイスト」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。


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