スピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』に感動して、リフ役のマイク・ファイスト沼に落っこって、最近は日夜情報収集にいそしむヲタク(笑)日本語の資料があれば楽チンなんだけど、殆ど見当たらず(特にマイク関係はね 笑)…なので、錆び付いた英語力を振り絞って、アメリカのYouTuberチャンネルやオフィシャルなインタビューをピックアップして見ています。
今日ご紹介するのは、リフ役のマイクがベルナルド役のデヴィッド・アルバレスと二人でインタビューを受けているもの。ご存じの通り、二人はそれぞれ、ニューヨークの敵対する少年ギャング団ジェッツとシャークスを率いるフロントマン、リフとベルナルドを演じています。映画の中では最後まで憎み合った宿命の二人。(最後の決闘のシーン、成り行きからお互いナイフで闘うハメになり、死への恐怖と闘争心がせめぎ合う二人の表情。二人とも素晴らしい演技でしたね)…ところが、インタビューでは度々顔を見合せて笑い合い、小突き合い、いかにも仲良しさんな感じがもう、見ていてほっこり、ほのぼの♥️
今回の映画には、将来ハリウッドの映画界を背負って立つような、綺羅星のようなライジングスターたちが多数出演しています。彼らが限界まで力を出しきった清々しさが随所に感じられるのですが、それもやはり、スピルバーグ監督の力が大きかったもよう。
「会うまでは、いかにもハリウッドの巨匠、って感じかと思ってたんだ。すごく緊張してた。でも実際に会ってみると全然違うんだよ❗スタッフの一員となって動く、優しくて心が広くて、人間的にも素晴らしい人なんだ」と語るマイク。デヴィッドもそれに深く頷いて、「ホント、そうなんだよね。君の思う通りやってみて。僕こっちで見てるから…って。筆持たされて、自由にお絵かきしていいよ…みたいな(笑)」
スピルバーグ版のリフは、ジェッツを統率しようと腐心する一方で、自分にその力があるのかと悩む屈折した若者。ところが演じるマイクは、お茶目な癒し系。インタビューでも、「僕、指ぱっちん(snap)ずいぶん上手くなったよー。すごく練習したんだから❗」って自慢して、デヴィッドに「そりゃ良かったな。うん、上手くなってる」って言ってもらってニコニコのマイク、めっちゃ可愛い…。指ぱっちんしながらニューヨークの街角を練り歩くのはジェッツのおハコだから、そりゃヘッドとしては練習積まなきゃね(笑)
かと思えば、「今回、自分とは違うタイプの役を振られて、本来の自分とは全く違う(リフの心の)奥の部分を探っていく作業だった。それは1つのチャレンジだったし、彼のパーソナリティを表現するために、自分自身を変革する必要さえあった」と、急に真顔になって演技について語り始めるマイク。彼のシリアスな部分と、ユーモアやウィットのミックス具合が絶妙なんだよね。
(一方でアルバレスは、ベルナルドの家族を大事に思う気持ちとか、最後まで闘う、諦めないスピリットに共通点を見出だしていたもよう)
数々の動画を見ていると、アメリカ人にとって『ウェスト・サイド・ストーリー』は言わば国民的な作品ということがよくわかります。(スタジオでインタビューした時の観客の熱狂ぶりがスゴイです)そして、スピルバーグの愛され具合も。
マイクはブロードウェイの『ディア・エヴァン・ハンセン』コナー役(ロン毛もカッコええな…)でトニー賞助演男優賞を受賞するなど、既に実力も実績もある俳優さんですが、今回の『ウェスト・サイド・ストーリー』出演で、世界的知名度を手にするに違いありません。これからも、彼の耀かしい演技人生をブログの片隅で見守っていけたら…と思っています。
※この記事を読んで、ステキな俳優マイク・ファイストに興味を持たれた方は、題名の下の「マイク・ファイスト」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。
#BAFTA Nominations:
— Film Updates (@FilmUpdates) 2022年2月3日
Best Supporting Actor:
Jesse Plemons, The Power of the Dog
Mike Faist, West Side Story
Troy Kotsur, Coda
Ciarán Hinds, Belfast
Woody Norman, C’mon C’mon
Kodi Smit-McPhee, The Power of the Dog pic.twitter.com/JPS8gpktBj