オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

『ナイトメア・アリー』(ギレルモ・デル・トロ監督)には期待しかない❗

 
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3月25日(金)にいよいよ公開のギレルモ・デル・トロ監督の『ナイトメア・アリー』❗なにせヲタクは、『デヴィルズ・バックボーン』で頭殴られるような衝撃を受けて以来、デル・トロ監督の大ファン♥️「もー幾つ寝ると~、ナイトメアアリー~🎵」とか歌いながら毎日を過ごしていると、「映画COM.」に高崎俊夫さんという方が「デル・トロの〈異形な者〉への執心」というお題で寄稿してらして、読んでみたらあまりにもツボだったので、記事をご紹介かたがた、じぶんでも「デル・トロ愛」を呟きたくなっちゃった‥というわけです😊

 

 ハリウッド黄金期の名匠エドマンド・グールディングの「悪魔の往く町」(47)のリメイクである。流れ者のスタン(ブラッドリー・クーパー)が旅回りのカーニバル一座で読心術を身につけ、口舌巧みな興行師へと華麗な転身を遂げる。やがて上流階級に取り入って絶頂を極めるが、常軌を逸した野心の果てに失墜してゆく。

メインとなる物語はほぼ原典通りだが、当時はプロダクション・コードによってタブー視され、映像化できなかったカーニバル一座の内部を、デル・トロは嬉々として、あたかも舌なめずりするかのように執拗に描き出す。

ほほー😍、ハリウッドのフィルムノワールと、デル・トロの異形や人外なるものへの愛執がミックスされた物語というわけね。『パンズ・ラビリンス』のペイルマンや、『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人はグロセクシーでしたからね。デル・トロの趣味嗜好は、例えば江戸川乱歩の短編『芋虫』等に通じるものがあるような気がします。

 

 これまでのデル・トロ作品(『デヴィルス・バックボーン』『パンズ・ラビリンス』『シェイプ・オブ・ウォーター』)では、セクシャルな異形の存在に対峙するのは、純粋でいたいけな少年少女だったわけですよ。「『シェイプ・オブ・ウォーター』の主人公は少女ぢゃない、オバサンだったゾ」と、異を唱える向きもあるかもしれませんが、彼女はヴァージンですからね、範疇としては同じだと思います😅

 

 ところが今作では少女ではなくれっきとした大人の女、ファム・ファタールがついに登場~❗それも演じるのはケイト・ブランシェット

くーーっ、設定といいキャスティングといい個人的に好みすぎて泣きそう(笑)

 

ケイトの波打つ金髪、妖艶な目付き‥。ハリウッドのフィルムノワール全盛期にヒロイン役で名を馳せたヴェロニカ・レイクのオマージュだそうですが、はいっ❗高崎俊夫さんご指摘の通り、ヴェロニカ・レイクといえば、現代フィルムノワールの傑作『 L.A.コンフィデンシャル』ですよぉぉ。ラッセル・クロウ演じる刑事バドに一目惚れされる娼婦リン(キム・ベイジンガー)。彼女が働く娼館が、女優志望の若い女の子たちを食い物にして、有名女優に似た顔に整形させて客をとらせるような悪徳の館なんですよね😢で、そのリンが髪型から容姿から似せて演じていたのがヴェロニカ・レイクという設定でした。リンがヴェロニカの出演映画(たぶん『ブルー・ダリア』だったと思います)を見て、一生懸命ヴェロニカの仕草を研究してるシーンもありましたっけ。でも、いくらリンが悪女ぶっていても、ゴージャスに着飾ってはいても、心はアリゾナの田舎出の少女のまま。いつかは故郷に戻って洋服の店を出すのが夢という「聖なる娼婦」を演じたキム・ベイジンガーは素晴らしかった❗

 

‥って話が逸れました(汗)

 

しかしケイトさまが演じる心理学者リリスは、キム・ベイジンガーと違ってモノホンの悪女っぽい。うー、ゾクゾクするわ(笑)

 

  今回のアカデミー賞では作品賞・美術賞・撮影賞・衣装デザイン賞の4部門にノミネートされている本作(‥‥これ見ると、いかに映像がキレイかってゆう‥‥😍)25日公開だから、28日の授賞式までにはなんとか間に合うな😅25日には、ギレルモ・デル・トロにしばし、浮き世の憂さを忘れさせてもらおう(笑)

 

 

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1502863823015133187