オタクの迷宮

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Netflix『EMMA エマ 』~アニャ・テイラー=ジョイが英国貴婦人に!

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 外の風雨が次第に強まってきました。台風8号(メアリー)が、ヲタクの住む横浜にも刻一刻と近づいてきているようです。……こんな日は、Netflixでも見ましょう🎵

 

……というわけで、Netflix『EMMA エマ』。

 18世紀末から19世紀初頭、 英国の摂政時代に、中流・ジェントリー(地主)階級の人々の日常を、愛と皮肉とユーモアを込めて描写したジェーン・オースティンの映画化です。

 

 イングランドの富裕な家の生まれ エマ・ウッドハウス(アニャ・テイラー=ジョイ)は、母が亡くなり姉が嫁いだ後、エマを溺愛する父(ビル・ナイ)と使用人たちと暮らしています。長い間仕えてくれた家庭教師の恋のキューピッドを務め、それが首尾よく結婚に繋がったことから(まあ、ビギナーズ・ラックみたいなものなんですけどね😅)、恋の橋渡し役が自分の生涯の任務❓だと思い込むエマ。自分を崇拝する年下の友人ハリエット(ミア・ゴス)に幸せな結婚をさせようと孤軍奮闘し始めますが、若くて恋愛経験もなく、人の心の機微もまだ読めないエマのキューピッド役が上手くいくはずはありません。エマの、KYな猪突猛進ぶりと、育ちの良さのミックス具合が絶妙です(笑 )エマに恋する牧師のエルトン(ジョシュ・オコナー……情けないけど憎めない、ダメ男の役がハマる  笑❗ これまでシリアスな役が多かったけど、コメディもイケるね😉)や、都会から生まれ故郷に戻ってきた伊達男フランク(アップライジングイケメン、カラム・ターナー。オースティン・バトラーやバリー・コーガンと共演の『マスター・オブ・ザ・エア』、めっちゃ楽しみ⤴️⤴️)等々、様々な人たちの思惑が入り乱れ、誤解が誤解を呼んで大変なことに……。はてさて、その顛末はいかに……❗❓

 

  登場人物の中で、おそらく作者が英国のジェントルマンの典型として描いたのは、ジョージ・ナイトリー(ジョニー・フリン)でしょう。16世紀以降の英国では、ごく少数の爵位を持つ貴族と、身分上は平民であっても、実質的には支配階級といえる地主階級(ジェントリー)が英国経済を動かしてきました。ジェントルマンは特権を有すると同時に、いやだからこそ「富める者・支配階級の責任と義務」を常に意識して生活していた。

 

  人生経験の未熟さゆえに、エマが没落名家の夫人の心情を傷つけてしまった時、「君はなんて酷いことをしたんだ。夫人が裕福なら僕は何も言わない。彼女は貧しく、しかも年老いている。若くて裕福な君が人の面前で彼女を傷つけるなど、最も許されない行為だ」と、激しくエマを叱責するナイトリーに、英国に脈々と受け継がれるジェントルマン・スピリットを見た気がしましたよ😊作者ジェーン・オースティンの理想の男性像なんでしょうね😊

 

また、ある意味人生の達人であったであろうジェーン・オースティンの人生指南をまとめると、

結婚は、出自や、家庭環境や、生育歴、ものの見方考え方が一緒の人となさいよ……ということ。

なのかなぁ……と思います。

 

ヲタクも若い頃こんなこと言われたら青筋立てて反発しただろうけど、人生折り返し地点をとうに過ぎた今となっては本当にその通りだと思いますよ。映画の中でも、複雑に絡み合う対人関係の糸が次第にほぐれて、結局は「収まるところに収まる」様子が描かれますが、それはきっと偶然の所産などではなく、当時の人々の、 自分自身、また自らが属する社会を守り、存続するための分別と知恵だったのではないかと、ヲタクは思います😊

 

……とまあ、面倒なことは抜きにしても(笑)イングランドの美しい田園風景やお屋敷の調度品、貴婦人たちの衣装を堪能するだけでも、異次元にトリップできます😉

 

★おまけ

エマが意中の人にコクられて、はなぢブーになっちゃうシーンには思わず吹いた。貴婦人もコーフンして鼻血出すんだ……DKみたいに  。でも、その時のアニャがめちゃくちゃキュートだったから、許す❗(……何様❓😅)