桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、『ヴァチカンのエクソシスト』鑑賞。いやー、面白かったっす❗2時間があっという間。怖くて息を呑んで身体硬直、たまに笑ってラストは感動の涙、先日観た『インディ・ジョーンズ/運命のダイヤル』より面白かったかも(小声)
時は1987年7 月。スペインはカスティーリャにあるサン・セバスチャン修道院に、アメリカから家族がやって来ます。母ジュリアは一族の持つ唯一の財産である修道院を修理して売却するつもりでした。しかし修理工事の開始後、地下に溜まっていたガスが爆発、修理工事は続行不能に。それと時を同じくしてジュリアの息子ヘンリーに「邪悪な何か」が憑依し、ヘンリーはみるみるうちに変わり果てた恐ろしい姿に。「司祭をよべ」との彼の言葉に、管轄区の若いトマース・エスキベル神父(ダニエル・ゾヴァット)が駆けつけますが、「お前じゃない、もう一人のほうだ」と悪魔は囁きます。そう、少年は単なる餌にすぎなかった。悪魔が対峙したかったのは、「教皇の悪魔祓師」との異名をとるガブリエーレ・アモルト神父(ラッセル・クロウ)その人だったのです。悪魔がアモルト神父を呼び出した真の目的は何なのか❓悪魔が繰り返し吐く謎のような言葉……「お前たちの悪はお前たちを探し出す」の意味は❓
アモルトとトマースはその謎を探るうち、サン・セバスチャン修道院には、ヴァチカンの歴史を根こそぎ引っくり返すような恐ろしい秘密が隠されていることがわかってきます。一方、教皇(フランコ・ネロ)もまた、古文書により、恐ろしい悪魔の真の姿を突き止めようとしていました。史上最強のエクソシスト、若き神父、そして教皇庁をも巻き込んだ凄絶なる悪魔との戦い。さてその結末は……❗❓
※スクーターを駆って悪魔祓に奔走するアモルト神父。イタリアだからベスパかな❓
黙示録に書かれた堕天使の記述。アモルトは堕天使は200人存在し、世界中に散り散りになって悪を為している……と言います。堕天使にも叙階があり、一言に悪魔と言っても、叙階とその名前を突き止めなくては少年の体から追い出すのは不可能だと。悪魔はそうはさせじと、アモルトやトマースの過去のトラウマを引きずり出し、挑発してきます。アクションも満載なんだけど(ドアを蹴破る神父って…(^.^;さすがグラディエーター出身 笑)、アモルト神父と悪魔の丁々発止の心理戦が手に汗握ってドキドキした。舞台はスペインなので、中世の異端審問も絡んで、歴史ミステリーの一面もアリ。『薔薇の名前』や『ダ・ヴィンチ・コード』が好きな人には絶対おススメ❗
久しぶりのラッセル・クロウ、酒飲みでしょっちゅう冗談カマしてる神父らしくない神父、だけどイザという時はとっても頼りになるタフガイ(神父さんにタフガイって、ちと違う❓(^.^;)アモルトを楽しそうに演じていてます。久々の当たり役じゃないかなぁ。イケメン俳優が年取ってからってけっこう難しくて、トム・クルーズやハリソン・フォード、リーアム・ニーソンみたいにストイックに体鍛えて死ぬまでカッコいいヒーロー役で頑張るか、『ブラック・リスト』のジェームズ・スペイダーみたいにハゲや出腹もチャームポイント❓にして捨て身の主演を張るか、どちらかだけど、ラッセルは後者を選んだもよう(笑)『ソー/ラブ&サンダー』の全能の神ゼウス役のラッセルは『グラディエーター』とのあまりの違いにのけぞったけど、今回の神父役はとっても良かった❗巨体を揺らしながらちっちゃなスクーターに乗った姿は、マ・ドンソク兄貴にも負けないキュートさ♥
※アモルト神父の若きバディ、ラテン語が苦手で(^.^;純情なトマース神父(左)。アモルト神父におちょくられながら必死で頑張る姿が可愛い♥
マ・ドンソクは、顔はコワモテだけど映画で見せる表情や動作が何とも言えず可愛らしいことから、マ・ドンソクのマとラブリーを合体させて「マブリー」なんて造語ができたけど、ラッセルはラッセルだから、まんま「ラブリー」ぢゃん❗(笑)
若い頃は短気でケンカっ早く、お騒がせ男の異名をとっていましたが、それにしては初婚の奥さまと20年も一緒にいるよね。(メグ・ライアンとの不倫騒ぎはあったけど…(^.^;)奥さまがよほど出来た方なのかしらん。プライベートはさておき、俳優としてはとても良い味を持っていると思うので、今回の作品のようないぶし銀の魅力を、これからもっと銀幕で発揮してほしいものです。
★今日のオマケ
※若い頃のラッセル・クロウ。ヲタクは『グラディエーター』よりも、『L.A.コンフィデンシャル』のラッセルが好きだったなぁ。幼少期のトラウマから、何かしらのトリガーがあると暴力衝動が抑えられなくなるという心の闇を抱えた刑事役。
※いぶし銀の演技といえば、教皇役のフランコ・ネロ。若い頃は超絶イケメンだった。『キャメロット』で共演した英国女優ヴァネッサ・レッドグレーヴとの恋愛も話題に。