スウェーデン王立バレエ団で長年ファースト・ソリストを務め、2年前の2021年10月に念願の最高位プリンシパルに昇格したジャクロの弟カルムくん。ロウデン家は芸術志向が強かったのか、ジャクロも幼少時はバレエを習っていたそうですが、次第に自らの才能に疑問を持ち始め、演劇畑に転向したわけです。弟くんはイングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール(English National Ballet School)とロイヤル・バレエ学校を卒業後、スウェーデン王立バレエ団(Royal Swedish Ballet)でその才能を見事結実させました。
弟くんの大舞台には殆ど駆けつけ、インスタでその都度メッセージをUPしているジャクロ。今回カルムくんが主役を務めた舞台『マノン』、舞台の袖から弟くんを撮影しまくり、「ボクの弟は少年の頃から『マノン』を踊りたがっていたんだ。今日は彼の15年の努力が実った日。実に美しいバレエ。愛してるよ❗」とインスタにメッセージを寄せるジャクロは、兄というより息子に甘甘な若いパパみたい(笑)
一緒にバレエをならい始めて自分は早々に挫折、いろいろ複雑な思いもあっただろうに、変わらず弟くんを応援し続けるジャクロ。ヲタクとしては、推しの人間としての度量の大きさを知ることほど、嬉しい時はありません。推し活してて良かった……って、つくづく思う。
※ジャック・ロウデン。この兄弟、ふたごみたいにソックリ(笑)
スウェーデン王立バレエ団の今回の『マノン』、レビューを読んだけど(スウェーデン語を英語に自動翻訳したものなのでところどころ❓❓❓なんだけど 笑)、カルムくん、バレエの技倆はもちろんのこと、その豊かな感情表現と演技力を特に評価されていましたね。『マノン』はバレエの中でも極めて演劇性の高い作品と言われています。……もしかして演技面では、お兄ちゃんのアドバイスもあったかな❓…いやきっとあったに違いない(笑)
『マノン』を振り付けたケネス・マクミランはそのファミリーネームからもわかるように、スコットランド人。スコットランド熱烈愛国者たるロウデン・ブラザーズが、この演目に思い入れが深いのもめっちゃわかる気がします。