『フリーバッグ』(上)、『異人たち』(下)と、全く異なる役を見事に演じ分けたアンドリュー・スコット。
今朝ネット見たら、嬉しいニュースが飛び込んできた❗
我が推しのアンドリュー・スコットが、な、なんと第81回ゴールデングローブ賞主演男優賞(映画『異人たち』)と助演俳優賞(ドラマ『フリーバッグ』)にWノミネートされましたぁぁぁ〜〜❗ぱちぱちぱち㊗
★『異人たち』
日本ではまだ公開されていませんが、ヲタクは10月に開催された東京国際映画祭で一足先に鑑賞しました。このアンドリュー・ヘイ監督作品は、日本の脚本家・※山田太一さんの『異人たちとの夏』に着想を得て作られたものですが、古き良き日本の情緒に溢れた脚本を見事に現代のロンドンに蘇らせ、そこに住む現代人の圧倒的な孤独感や社会の分断を描き切った素晴らしい作品でした。2023年、洋画のベスト10を選ぶと言われたら、ヲタクは迷いなく『異人たち』を第1位に推します❗ちなみに、今月12月3日に発表された英国のインディペンデント映画賞では、作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(ポール・メスカル)・撮影賞・編集賞・音楽監修賞等、最多7冠に輝いています。
※残念なことに山田さんは東京国際映画祭の約1ヶ月後に鬼籍に入られました。謹んで御冥福をお祈りします。
脚本、演出、映像、編集、全てにおいて無駄のない作品ですが、それが後世に残るであろう名作たり得たのは、主演を務めるアンドリュー・スコットの繊細な演技があればこそ……と、ヲタクは感じています。冒頭、暮れなずむロンドンの街を見下ろす、魂の抜けたような空虚な表情は現代人の圧倒的な孤独感を表していますが、昔住んでいた家で、亡くなった筈の両親(クレア・フォイ、ジェイミー・ベル)と再会し、息子ほども年の違う若い恋人(ポール・メスカル)を愛することで次第に瞳に生気を宿し始める、その変化を的確に表現する彼の演技はもう、神がかり的と言わざるを得ません。『異人たち』のアンドリュー・スコットのような演技を見るといつもこれは一種の奇跡だと感じ、その奇跡の瞬間にリアルタイムで立ち会えたことを天に感謝したい気持ちになるヲタクです😆
※アンドリューの神がかり演技を柔らかく受け止めるポール・メスカル(左)の演技もまた、素晴らしい❤
※(神さま、ゴメンなさい。私、神父さまに恋しちゃいました)…フリーバッグの心の声(^.^;
★『フリーバッグ』
ロンドンの街の片隅で小さなカフェを経営するフリーバッグ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)。美人で自信満々、イケイケに見える彼女、実は心の奥に孤独感とコンプレックスを隠し持っており、そんな彼女が逃げる先は人肌の温もり。セフレの彼や行きずりの相手と、所構わずヤリまくるフリーバッグ(^.^;しかしもちろんそんなことで心が満たされるわけではなく、時折激しい自己嫌悪の情が湧いてきて……。
※アンスコさまとフィービー・ウォーラー=ブリッジは、プライベートでも大の仲良し。
現代女性の孤独と苛立ちを皮肉とユーモアたっぷりに描いたコメディ『フリーバッグ』。我らがアンドリュー・スコットは、フリーバッグが初めて真実の恋に目覚める相手、なんとカトリックの神父(通称「ホット・プリースト(イケてる神父の意)」)を演じています(シーズン2で登場)。この神父、純で可愛くて愛嬌があってセクシーで、たとえバチが当たったって押し倒したくなるわよね(笑)ヒロインのフィービーとはプライベートでも大親友だというアンドリュー、2人息もピッタリで、軽妙な演技を見せてくれます。
※「ホット・プリースト」の名の通り、この時のアンスコさまはめっちゃセクシー❤
★今日の小ネタ…アイリッシュ勢大活躍❗
ゴールデングローブ賞主演男優賞候補6人の中のうち、アンドリュー・スコットをはじめとして、『ソルトバーン』のバリー・コーガン、『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーと、3人がアイルランド人という驚くべき結果に🫢『ソルトバーン』と『オッペンハイマー』はまだ日本未公開で、ここで2人の演技について語れないのは残念ですが、昔むかしアイルランドを旅してから魅力に取り憑かれてしまっているヲタクとしては嬉しい限りです。
※『ソルトバーン』のバリー・コーガン。パトリシア・ハイスミス原作のこの作品でバリーは、オックスフォード大学に入ったものの周囲に馴染めず、居場所を見つけられない主人公を演じます。彼は、自分とは正反対の、貴族的でカリスマ的魅力に溢れたフェリックス・カットン(ジェームズ・エロルディ)にどうしようもなく惹かれていきますが……。