オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

白銀の北欧を旅する~NHK BS4K 『ヨーロッパ大縦断第1回』

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(ノルウェーの冬…From Pixabay)

  NHK BS4K『ヨーロッパ大縦断 鉄道の旅 』の第1回目(2月6日 11:00~11:59)。1月に放送されたものの再放送みたい。8Kで製作された番組を4Kに変換したものだそうです。

 

  ヨーロッパの冬はクリスマス前後を除けば観光的にローシーズンで、旅番組もあまり見たことないんですが(有名なレストランやリゾートホテルも冬季休業になってしまうところが多い)、この番組のテーマは凍てつく北欧の冬❗しかも鉄道の旅❗これぞアマノジャクのヲタクにぴったりな番組ぢゃ(笑)

 

  出発駅はノルウェーのナルヴィク。ここから乗車すると、「ヨーロッパ最北端の駅乗車証明書」をもらえるらしい。え?最北端?そうなの?…よく見れば、「ロシアを除いて」って書いてある。……EUとは犬猿の仲のロシア、こんなところにも影響が…😅

 

広大な鉄鉱石の鉱山を有し、長い間 スウェーデンの福祉を支えてきたキルナ。この街にある冬季のみ営業のアイスホテル😍まるで『アナと雪の女王』エルサの氷のお城みたい❄️シャンデリアもベッドも全て氷で、バーで使われるカクテルグラスも氷という念の入れよう。氷のグラスに入った赤いカクテル、めっちゃキレイ🎵一度でいいから泊まってみたいけど、ヨーロッパの人たちって日本人と皮膚感覚が違うからなぁ…。ヨーロッパに住んでいた頃、5~6℃の気温でTシャツ1枚の若者けっこう見たから…。「氷のベッドでも、寝袋に入るからじゅうぶん暖かいですよ」っていうホテルのお姉さんの発言はにわかには信じがたい(笑)


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(キルナのアイスホテル…From Pixabay)

 列車は雪に閉ざされた広大な原野をひたすら走って氷の張った港町ルーレオへ。ノラハムン港の近くには、ガンメルスタードと呼ばれる 400以上のコテージ(世界遺産)が並んでいます。そのむかし、厳しい自然の中原野を切り開いた開拓民たちの週末の家だったそう。ほとんどのコテージが築200年以上、子から孫、孫から曾孫に引き継がれ、現在でも 大事に保存されています。世界遺産…と言っても、国が管理するのではなく個人の所有財産で、代々家族で守っているところがヨーロッパらしいなぁ…。

 

 北欧のさまざまな文化の継承に力を入れているレットヴィークの街で、民族音楽を奏でる青年たち。彼らは、楽譜ではなく親や親戚から口伝えで教えてもらっているそう。また、ダーラフローダで羊の飼育と紡績工場を営む家族は、曾祖父が100年近く前に購入・改良した紡績機を今でも大事に使っています。私たちは一言で「伝統的なヨーロッパ文化」と言うけれども、この番組を見て、文化の継承とは、受け継ぐ側、受け継がれる側の深い愛と不断の努力あって初めて成立するものなんだなぁ…と思った次第。

 

  ダーラフローダの湖のほとり。村人が共同出資して作ったというサウナ小屋で、おじいちゃん➡️息子➡️孫と男同士の会話を楽しむ3人。中は摂氏80度だという小屋を時折飛び出して、表面の氷をくり貫いた湖の中に飛び込む((( ;゚Д゚)))おじいちゃんと若いパパは「気持ちいいぞ、健康にいいんだ」って言ってるけど、ホントかな~😅「湖に入りに行こう❗」と息子を誘って「やだよ」とにべもなく拒否られるパパ。やっぱり孫がいちばん正直だ(笑)


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(湖のほとりに佇むサウナ小屋…From Pixabay)

 

  自然は厳しく、凍てつく北欧の冬。しかしそこに暮らす人々は、限りなく優しさに満ちて、温かいのでした😊


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(遠くに眺めるオーレスン橋…From Pixabay)

(おまけ)

番組の最後、列車はマルメ駅(スウェーデン)を出発してコペンハーゲン(デンマーク)へ向かいます。車窓からは長い長いオーレスン橋(7,845㍍。橋の途中にスウェーデンデンマークの国境がある)を眺めます。北欧ミステリファンのヲタクとしては、この橋のちょうど国境付近で起きた殺人事件をスウェーデンデンマークの刑事が共同捜査するドラマ『ザ・ブリッジ』を思い出します😊