オタクの迷宮

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アンドリュー・ガーフィールド、君はアメイジング♥️~Netflix『チック、チック…ブーン❗』


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 Netflixで『tick,tick… Boom❗チック、チック…ブーン❗』観賞。

 

 結論❗これはもうね、後にも先にもアンドリュー・ガーフィールド、何はともあれアンドリュー・ガーフィールド(笑)ヲタクはですね、けっこう好みなんですよ、彼。ハリウッド俳優にしてはダウナー系ですよね😅

 

  マーク・ザッカーバーグFacebookの設立とその後の数々の訴訟を描いた『ソーシャルネットワーク』では、ザッカーバーグの才能に惚れ込んで私財を投じたものの共同経営者を外され、逆恨みして最後にはザッカーバーグ訴訟に加わる、コジレたイイトコ坊っちゃんの役。友情を裏切られた哀しみ、悔しさ、ザッカーバーグに対するコンプレックスとがないまぜになった複雑な感情表現がバツグンでした。ハリウッドの深い闇世界を描いた『アンダー・ザ・シルバーレイク』の、ヨレヨレの真性オタク青年も印象的でしたね。そしてそして『アメイジングスパイダーマン』ですよねぇ…。ヒーローものにしては吹っ切れず悩み多きキャラ造型で、個人的には大好きだったのですが…。当初三部作の予定だったものが、数々の伏線も回収されないまま突如として打ちきり。おまけに『アメイジング~』の共演が元でお付き合いし始めたエマ・ストーンとも破局。まさに踏んだり蹴ったり😅突然の打ち切りに関して、当時はいろいろな「大人の事情」をウワサされましたが、一番ショックを受けたのはガーフィールド自身だったに違いありません。マルチバースから3人のスパイダーマンが勢揃いした最新作『スパイダーマン・ノーウェイホーム』(もう、ネタバレ解禁なのよね❓😅)で、台詞とは言え、トビー・マクガイアに「君はちっとも悪くない。君はアメイジングだ❗」って言われた時のガーフィールドの表情に、ヲタクちょっとぐっと来ちゃった😅なんだか彼の素の感情が垣間見れたような気がして。

…というわけで、ヲタクの中のアンドリュー・ガーフィールドって、どことなく哀愁を帯びた、というか、薄幸そうなイメージなんですよね。

 

…って前置き長すぎ(笑)『チック、チック…ブーン❗』はどうした❗って怒られそう(笑)

 

  そんなイメージのガーフィールドが、このミュージカル映画ではどうでしょう❗伸びのある力強い歌声が素晴らしく、世になかなか認められない焦燥を抱きつつ、それでもなお、音楽への愛と希望を捨てない熱い心を持つ青年の役で、(彼にこんな一面があったんだー)とビックリ😮

 

  10年もの長い間ブロードウェイでロングランを続けた名作ミュージカル『RENT レント』の作詞作曲、脚本家として世界に知られるジョナサン・ラーソン。『チック、チック…ブーン❗』の舞台は、1990年のニューヨーク、『レント』の初演から遡ること5年前。食堂のウェイターとして働きながらミュージカル作家としての成功を夢見るジョナサンその人を描いたミュージカルです。

 

  このジョナサン・ラーソンは、なんと『レント』初演の前日に、大動脈解離の為に帰らぬ人となってしまいます(映画の最後でもそれが語られます)😢『チック、チック…』は、夢を叶えようと奮闘する若者のポジティブな青春を描きながらも、やがて訪れる悲劇の不穏な翳が、そこかしこに見え隠れしているよう。そんな二重構造に、ガーフィールドの、明るさの中にどこか悲劇的な匂いのする独特な個性が、ぴったりハマっている気がします。

 

  『レントRENT』は、物価のバカ高いニューヨークで、それこそ「レント」を滞納し、住みかを失う不安に怯えながらも必死になって夢を実現しようとする貧しい若者たちの群像劇。若者たちと同じく、もう一つの主役はニューヨークの街。ニューヨークで、アメリカンドリームを実現していくのはほんの一握りの人々。大多数は自身の夢に疲弊し、ある者は薬物に逃避し、ある者は病に倒れ、矢折れ力尽きていくのです。ラーソンの自伝的要素も色濃く、『チック、チック…』にも『レントRENT』を思わせる場面が幾つか出てくるので、もしかすると『レント』のほうを先に見た方がより感動が大きいかもしれません。(『チック、チック…』で、明日に新曲のプレゼンを控えたラーソンが家賃(レント)滞納の為に電気を止められてしまうシーンが出てきます。『レント』の主人公のほうは、既に電気を止められてロウソクで生活してましたっけ😅)

 

『レント』も素晴らしいミュージカルなので、興味を持たれた方はぜひ😊ただ、両ミュージカル共、エイズ(HIVウィルスによる後天性免疫不全症候群)に罹患した若者たちの絶望と苦しみ、死への恐怖が重要なテーマになっているんですが、現在は治療法が確立され、依然として難病ではあるものの、舞台になっている1990年代のように「死に至る病」というイメージではなくなっているので、若い方々はちょっとピンと来ない点があるかも…😅

 

 また、『チック、チック…』には、なかなか世に出れなかったラーソンの才能を早い時期から見抜き、応援し続けた著名人として、ステファン・ソンドハイムが登場します。

…そう❗ご存知『ウェスト・サイド・ストーリー』全曲の作詞を担当したミュージカル界の巨人❗今月末に開催される「第94回アカデミー賞」で、奇しくも『ウェスト・サイド・ストーリー』(スティーブン・スピルバーグ監督)と『Tick,Tick…Boom❗』が同時にノミネートされるなんて…。運命の不思議な巡り合わせを感じずにはいられません。映画の中でも、ソンドハイムがラーソンに贈った宝物のような言葉の数々や、ソンドハイム作『日曜日に公園でジョージと』舞台の一場面が登場します。リン=マニュエル・ミランダ監督のソンドハイムリスペクト、いやブロードウェイリスペクトが凄すぎる…。

 

それにしてもアンドリュー・ガーフィールドの演技とピアノと歌❗

ヲタク的には彼に主演男優賞あげたいなぁ…。

 

アンディはやっぱりアメイジングだよ❗

(おまけ)

TwitterNetflixさんが『チック…チック…』の中でお気に入りの1曲を教えて下さいって書いていたけど、いつまで経っても大人になりきれないオトナコドモのヲタクとしたら、「30/90」かな~。うん、これ一択ぢゃ❗(笑)