オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想を呟いたりしています。今はおうちで珈琲片手に映画やドラマを観る時間が至福。

さあ行こう❗夢の世界で冒険の旅へ〜Netflix『スランバーランド』

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 Netflixで『スランバーランド』鑑賞。少年少女向けのファンタジーだとは思いますが、楽しいだけじゃなくて、さりげなく人生の教訓も含まれていたりして、なかなか含蓄のあるドラマでしたことよ。

 

 11歳の少女ニモ(マーロウ・バークリー)は、アイスランド沖の小さな島の灯台で、大好きな父ピーター(カイル・チャンドラー)と二人暮らし。勉強もピアノもワクワクする冒険譚も、みんな父が教えてくれました。しかしある嵐の日、父は船を救うために沖に出て遭難し、帰らぬ人に。一人ぼっちになってしまったニモは、街に住む父の弟(クリス・オダウド)に 引き取られることになります。鍵の会社の社長をしている叔父は内気で、明るく闊達だった父とは正反対。鍵の話ばかりしているので、ニモはどうしても彼を好きになれません。初めて通う学校にも馴染めないニモは、ある夜不思議な夢を見ます。自らを「無法者フリップ」と名乗るその男(ジェイソン・モモア)は、父ピーターの相棒で、夢の世界「スランバーランド」でピーターと数々の冒険をしてきたとニモに語ります。そして、スランバーランドの暗黒の海に眠る真珠を手に入れれば、願いが叶うと。辛い現実に耐えきれず、夢の中でずっと父と一緒にいたいと願うニモは、フリップと共に真珠の眠る「暗黒の海」を目指して出発しますが……❗

 

 一言で言うなら、たった一人の家族を失い、大きな喪失感を経験した一人の少女が、夢の助けを借りて、再び実人生に立ち向かう勇気を得ていく話なのですが、主人公のニモの悲しみだけでなく、突然少女を引き取ることになって右往左往し、夜中にこっそり『十代との付き合い方』なんて本を読んでいる彼女の叔父さん、夢の中のニモの相棒、フリップ等、登場人物がみんな魅力的で、キャラ一人一人に感情移入できるのが◎❗ニモ役のマーロウ・バークリー、憂いを帯びた美少女で、利発な雰囲気は子役時代のシアーシャ・ローナンを彷彿とさせますね。これから成長が楽しみ😉ジェイソン・モモアは、『ゲースロ』や『DUNE 砂の惑星』のようないかつい役より、『アクアマン 2』や今作品のような、「気は優しくて力持ち、だけどちょっとおバカさん」な役がピッタリ。叔父さん役の※クリス・オダウド、『15年後のラブソング』等コミカルな中にも哀愁を帯びた演技が印象的な俳優さんです。

『15年後のラブソング』では、同棲中のパートナーをほっぽって、伝説のロック歌手(イーサン・ホーク)に夢中になるオタクの役でした。この方、元々は喜劇俳優だそうですが、今作品のようなシリアスな役もイケますね。決して絵に描いたようなイケメンぢゃないんだけど、ラストの変身ぶり、ヲタクちょっとクラっときちゃった(笑)

 

 前半は少々盛り上がりに欠けるきらいがあるかな……と思いましたが、ジェイソン・モモア演じるフリップの正体?が明らかにされてからは、ハラハラドキドキ一気にクライマックスへ❗……そしてその後に残るのは、爽やかな感動と涙。少年少女だけでなく大人が見ても楽しい作品でした。何よりスランバーランドが素晴らしくリアル。今の映像技術ってスゴイよねぇ…🙀

 

★今日の小ネタ

①夢の世界の話だけあって、「現実世界の欲望や感情の抑圧が、夢を形成する」というフロイト理論(『夢判断』)がちょいちょい挿入されているのが、面白かった。夢の中に登場したセクシーさむんむんのラテン歌手が、現実世界では$#@◑✕だった…っていう設定、さもありなん……って感じで思わず吹いちゃいました(笑)

 

②ニモが燈台でお父さんと二人暮らし…っていう設定、SNSでは「まんま、アクアマンぢゃん❗」って盛り上がってますね。確かにそうだわー。ヲタクは『アクアマン』よりむしろ、最近見たロバート・エガース監督の『ライトハウス』(嵐に閉じ込められた孤島の燈台で、二人の燈台守(ロバート・パティンソンウィレム・デフォー)が互いに憎しみを募らせ、恐ろしい惨劇が起きる)がトラウマで、燈台に対するイメージが歪んでおりました(^_^;)今作品で、「燈台は船を守る場所」という本来のイメージに戻って良かったわ(笑)