オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

オタクのNumber_i論[16]〜Number_i三位一体説

 
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 「With Music」、「CDTVライブ!ライブ!」と続けて供給されたNumber_iの『GOAT』と新曲『Blow Your Cover』の素晴らしいパフォーマンス、そして彼らの「いま」を深堀りしてくれたインタビューは、現在の日本、いや海外も含めて、Number_iというグループがいかに稀有な存在であるかを如実に物語ってくれた!!

 

 韓国のボーイズグループが世界的に人気を博したことで、多人数による一糸乱れぬダンスやキャッチーで耳障りの良いメロディラインが音楽シーンの大勢を占めているように感じられる今日この頃。そんな中、Number_iが3人体制という少数精鋭で、デビュー曲は全編ゴリゴリラップ、ダンスも予定調和を打ち破る個性重視(あえて揃えない)、「鯉の滝登り」の如く世の趨勢に逆らって、既成の体制に殴り込みをかけた感があって、ロック世代のヲタクとしては嬉しい限り。「ニッポン男児ここにあり!」

 

 BYCのダンスを見てもわかるように、Number_iの御三方は可動域が物凄く広くて一つ一つの動きがダイナミックだから、3人でもTVの画面がめっちゃ狭く感じる。(ヲタクの動体視力では、『GOAT』は動きが速すぎて、彼らの超人的な可動域に気付くことができなかったのです ^^;)女性のダンスボーカルグループは、パフュームをはじめとして幾つか名前が上がるけど、男性の場合、世界を見渡しても思いつかない。あらゆる意味でNumber_iは革命的なグループだと思う。

 

 だいたいからして「3」って強い力を秘めた数字だからね。建築学的には、外力を加えた場合曲げモーメントは発生せず軸力しか発生しないため、ピラミッドに見られるように他の多角形に比較してトラス構造が最大限に強くなると言われているのは周知の通り。宗教学的にもキリスト教には「神と子と精霊の聖名において」の「三位一体説」が存在するし、「衣・食・住」「心・技・体」「政・官・民」など3つ揃って初めて完璧になる……という意味の単語も多い。

 

 岸優太、平野紫耀神宮寺勇太という「3人揃って初めて完璧となる」煌やかなトリニティが、音楽シーンにおいてこれからますます強大さを増していくのは間違いないでしょう。