左から、ダイナミックな表現力を持つジャンルカ、イタリアの太陽のような明るい歌声が身上のイニャリツィオ、7色に変化する抜群の歌唱力ピエロ。
ホントに久しぶりのイル・ヴォーロ❗東京国際フォーラムのホールAに、イタリアのテノール3人組、仲良しトリオの歌声が朗々と鳴り響いた❗前回(3年前)彼らが来日してコンサートを開催し、その直後に彼らの映画(伝説のマエストロ、プラシッド・ドミンゴと、フィレンツェのサンタクローチェ広場で共演したコンサートの模様を収録したもの)が公開された頃は、因果な流行り病が猛威を奮うことなど、つゆ知らなかった私たち。思い返せば、彼らの故郷イタリアが、流行の初期の頃は最も深刻な打撃を受けたんでしたよね……😢
でもいい❗3年の空白期間を経て、彼らはまた私たちのところへ戻ってきてくれたんだもの。
人懐っこい、お高くとまらない気さくなところ、愛嬌のあるところ、まんまイタリア人な3人。思い返せばン十年前、夫の仕事の関係でベルギーに住んでいた頃、職場でも娘たちが通っていた現地の小学校でも、気軽に声かけてきてくれて、すぐ仲良くなれたのはイタリア系の人が多かったですね。ヲタクたちが住んでいたのはベルギーでもフラマン(オランダ)語圏で、シャイで無口でどちらかと言えば陰キャな地域。それにフラマン系の人は大男・大女が多くて、チビのヲタクはいつもガリバー旅行記😅そんななか、黒髪が多くてヨーロッパ人の中でも小柄な人の多いイタリアは、私たち家族にとって親しみ深い国となりました。
あのマエストロ・ドミンゴに可愛がられるのも、彼らの音楽に対する生真面目な姿勢や歌の上手さもさることながら、3人の、ひまわりのような明るさと「愛され力」も大きな理由であるのは間違いのないところ。
3年前に来日した時も「題名のない音楽会」に出演して、石丸幹二氏相手に、まず一番に覚えた日本語が「あんたあの子の何なのさ」(宇崎竜童ダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」の一節)だったと明かして、客席の笑いをとってましたっけ😊(今回のコンサートでも、突然「ミナトのヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカァァ~🎵」と、ナゾの歌唱を始める3人😅いやその、ハマっ子のヲタクからすれば、めちゃくちゃ嬉しいけど)
しかし、3年ぶりに見る彼らは……
成長してた❗大人の男になってた❗
特にジャンルカ、3年前はちょっと線の細い印象だったけど、今回はダイナミックな演技力と歌声の力強さに磨きがかかって、特に「マリア」(ウェスト・サイド・ストーリー)と「マイ・ウェイ」は良かったなー。英語の発音も凄く上手くて、ひょっとしてミュージカルもイケるんじゃないか……って、ヲタク思いました。
☝️🙄今宵のセトリっす。
今回は、三大テノールをリスペクトしたおハコのオペラやカンツォーネの名曲の数々に加え、イタリア映画音楽の巨匠エンリオ・モリコーネの曲が加わって(彼らは最新アルバムの中でエンリオ・モリコーネの曲を歌ってます😊)、さらにプログラムの多彩さが増していたようですね。フィギュアスケートの羽生結弦くんが演技に使用したことで、彼らの日本での認知度が一気に高まった「ノッテ・ステラータ~星降る夜」、彼らが10代でトリオを結成し、初めて歌った「オー・ソレ・ミオ」、ドミンゴゆかりの「トゥーランドット」(プッチーニ)のアリア「誰も寝てはならぬ」……みんなみんなステキだったけど、やっぱりヲタク的にイチ推しなのは、アンコール曲の『グランデ・アモーレ』かな。
……MCでは「三匹のわんちゃん大行進」みたいにじゃれ合って、通訳の女性が話す日本語をオウム返しに喋ってキャッキャ喜んでる3人の少年が、いきなりセクシーなイタリア男に変身するんだもの♥️
「グランデアモーレ」を歌い終わった後、前列の女性たちが怒涛のように彼らの元へ殺到❗あらら、今の時代、めちゃくちゃ珍しい光景😮最近、映画『エルヴィス』、ラスベガスのステージでファンとハグ & キスしまくるエルヴィス(オースティン・バトラー)のシーンを見て、(これって……60年代だからだよね❓今じゃ見られない光景だわ)って思ったばかりだったから、ニコニコして「アリガト、アリガト」と声をかけつつファンと握手してる彼らを見て、なにやら感動的なキモチになったヲタクでした😊こんなんだもの、「イル・ヴォーロ沼」に落ちたら、一生抜けられないわね(笑)
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