オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ハリソン・フォードはシニアの星です〜『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』


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 『クリスタル・スカルの王国』から早や15年。インディ・ジョーンズもいよいよ最終章…😢ってゆーか、まさか彼に再び会えるとは思っていなかったから、もう、感謝の気持ちしかないです。画面に出てきてくれるだけで嬉しいよ、うん。

 

 冒頭、第二次世界大戦末期の1939年。時を自由に行き来できるというアルキメデスの大発明「アンティキティラ(運命のダイヤル)」を巡り、若き日のインディ(ハリソン・フォード…昔と変わらないカッコよさ。最近の映像技術は凄い❗笑)とライバルの考古学者バジル・ショー(トビー・ジョーンズ)は、ナチスの軍用列車の中でナチスの軍人たちや科学者のユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)と手に汗握る大立ち回り。(アンティキティラは発明者のアルキメデスによって二分割され、2つが合わさって初めて、神にも匹敵するパワーが発揮されると言われていました)命からがら列車から逃げ出した2人の手に「運命のダイヤル」は残されたのですが……。


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※ラスボス役は、「北欧の至宝」マッツ・ミケルセン。さすがのオーラ、キラキラ✨「北欧の至宝」VS.「アメリカの至宝」ハリソン・フォードのガチ対決ぢゃっ❗

 

 30年の時は過ぎ、人類が初めて月に降り立った(アポロ11号)1969年。史上初の偉業にお祭り騒ぎの人々をしり目に、年老いたインディは定年を迎え、教職を退こうとしていました。1人息子を亡くし、妻マリオンにも去られて孤独な生活を送る彼の前に現れたのが、今は亡きバジルの娘ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー・ブリッジ)。彼女は、父とインディがナチスから奪ったアンティキティラの残りの半分が眠る場所を発見したとインディに打ち明け、インディの持つ半分を渡すよう彼に迫ります。そんな2人のやり取りを陰で聞いていたのが、30年前、列車から落ちて死んだと思われていたユルゲン・フォラーの手下たちでした。フォラーは今はシュミットと名を変え、大統領からも信頼の厚い学者として名を馳せていましたが、運命のダイヤルを手中に収め、第二次世界大戦ナチスに勝利をもたらしたいと目論んでいたのでした。そしてインディは彼の野望を阻止するため、再び大冒険の旅へ……❗


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※今作のヒロイン、ヘレナ役を演じるのは、英国出身のフィービー・ウォーラー・ブリッジ。脚本家・プロデューサーとして数々の受賞歴のある(『キリング・イヴ』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』など)彼女は、気丈で知性的なヘレナにピッタリですね。パートナーは、『スリー・ビルボード』『イニシェリン島の精霊』の、あのマーティン・マクドナー監督。

 

 観ているヲタク自身もシニア世代だから、ハリソン・フォードの、年相応の年輪が刻まれた裸の上半身を晒す男気❓(^_^;)とか、ハーハー息を切らして絶壁を登りながら「なんでこんなとこに自分は来てるんだろう…。あっちがイタイ、こっちがイタイ」ってグチってる彼の姿に、なんだか胸が迫って泣きたくなったよ。

 

 全米での興行収入が期待されたほどでもなくて、「若い世代の取り込みに失敗したか!?」なーんてニュースになってたけど、いいのよ❗この映画はね、1981年の『失われたアーク』以来インディを心から応援し、愛と夢と勇気をもらい続けた私たちに向けた、彼からの最後で最高のプレゼントなんだから。(ちょうど『魔宮の伝説』公開と同じ年に生まれたヲタクの長女がアラフォーなんだもん…。インディだけじゃなく、こっちも年取るはずだわ。笑)……とはいえ、シリーズを観たことのない若い人たちが初めて観てもドキドキワクワクのエンターテイメント巨編なので、新作見て「けっこう面白いじゃん❗元気なおじいちゃんガンバってるじゃん❗」って思って、動画配信サイトで遡って旧作の数々も観てもらえたら嬉しいな🎵

 

 ふだんの暮らしで仕事場で、何かと言えば「もートシなんだからさー、カンベンしてよ」なーんてブチブチ言い訳ばかりしているヲタクであるが(^_^;)この映画のハリソン・フォード(御年80才…ビックリ)観たら、そんなこと言えなくなっちゃった(笑)

 

 インディ・ジョーンズことハリソン・フォード、あなたは最後まで、私たちに愛と希望と勇気をくれた偉大な存在でした。

今まで本当にありがとう❗

お疲れさまでした❗

 

★今日のオマケ

 今作品に登場する秘宝「アンティキティラ」は、実在する歴史的遺物です。1901年、ギリシャクレタ島沖に沈む難破船で発見された最古のアナログ天文学計算機(というか、世界最古のコンピュータ❓)で、日食や月食などの天体の運行や、太陽、月、水星、金星、火星、木星土星の位置を手動で割り出せる道具。そこにタイムトラベルを絡めたアイデア、そして最後のオチはさすがの一言です。


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