トム・ホランドが今度は、戦前戦後のハリウッドのミュージカルスター、フレッド・アステアを演じるというニュースが❗トムによれば、「フレッド・アステアの人生とキャリアに対する祝祭的な意味を持つ作品」だそうで、『パディントン』のポール・キングがメガホンをとります。(ポール・キング監督の新作は、『チャーリーとチョコレート工場の秘密』に登場する工場主ウォンカの若き日の冒険譚を描いた『Wonka』(主演・ティモシー・シャラメ)
フレッド・アステアは1930〜1950年代、その華麗で洗練されたダンスで大人気だった人。いかに年寄りのヲタクでもあまりにも昔過ぎて(笑)彼の戦前の映画(『トップハット』『艦隊を追って』など)は見たことないんですが、オードリー・ヘプバーンが初めてミュージカルに挑戦した『パリの恋人』で相手役を務めていたのは記憶にあります。映画『ザッツ・エンターテイメント』でも、往年と変わらない軽やかなステップを披露していました。踊っているどの瞬間を捉えても、身体の線が綺麗に伸びていてとても上品。基本、タップダンスでしたよね。
アメリカのミュージカルって、『ウェストサイド・ストーリー』以来、社会的な問題や政治的なテーマを内包したものが多くなり、ダンスも、感情が爆発した結果としてやむにやまれず身体が動き出す……ってパターンが多くなった気がしますが、それ以前のミュージカルは、明るく楽しく、夢があって、ダンスも「あらまほしき型」がちゃんとあって……。アステアは、そんな「古き良きハリウッド・ミュージカル」の代表的なスターですね。私生活でも愛妻家で誠実で、紳士的な人だったようです。
爽やかな好青年、いかにも人の良い感じが滲み出ているトム・ホランドには、ぴったりな配役じゃないでしょうか❓恋愛面でも、フレッド・アステア同様、一途そうだしね(笑)幼少時はYMCAでヒップホップを習っていたというトム。彼の筋の良さを見た先生にミュージカルに挑戦することをすすめられ、9歳でミュージカル『ビリー・エリオット』(ジェイミー・ベル主演の映画『リトル・ダンサー』をベースに制作されたミュージカル)のオーディションを受けて見事合格したそう。『スパイダーマン』のアクションを初めとして、身体能力の高さと柔軟さは証明済み。ヲタクは、「リップシンクバトル」でゼンデイヤと対決した時のトムの動画見たけど、『雨に唄えば』ジーン・ケリーのダンスも上手かったし、何よりリアーナの曲に合わせた女装姿のダンスが凄かった(笑)
※ゼンデイヤをギャフンと言わせた「リップシンクバトル」トムのダンスシーン。
はてさて、あらゆる面から見てアステア役にはハリウッド一適役そうなトムですが、ハリウッド史上最高のダンスのヴィルトゥオーゾ、「踊るレジェンド」アステアのダンスをどれほど魅惑的に再現してくれるのでしょう❓(アステアって、ダンスが超有名だけど、歌も一流だったらしい)
今頃、ゼンデイヤと2人で歌と踊りの特訓してたりして(笑)
※フレッド・アステアって、最初はジンジャー・ロジャースっていう女優さんと組んで人気爆発、ゴールデンコンビだったんですよ。(2人のダンスシーンは、You Tubeでも見ることができます)
トムもゼンデイヤと練習してるよー、絶対(断言)