オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

2025-01-01から1年間の記事一覧

救いなき独白、それでも人は繋がりたい――NT Live『フリーバッグ』覚書

今日は大晦日、2025年12月31日。朝も早よから、横浜の田舎から花の池袋にやって参りました❗️ 来年1月一杯で閉館の運びとなるシネ・リーブル池袋にて、「最後のNTLive(ナショナル・シアター・ライブ)」と銘打ち、これまで好評を博したNTLiveの名舞台を日替…

inter alia ――その他すべてのことの中で、母であるという選択NTLive『インター・エイリア』感想」

横浜線鴨居駅近くのシネコン「109シネマズららぽーと横浜」にて、NTLive(ナショナル・シアター・ライブ…英国の人気舞台を映像化して、世界中の映画館で上映する試み)『インター・エイリア』鑑賞。 ◆「インター・エイリア」の意味 まずは題名になっている「…

アガサ・クリスティの“離婚トラウマ”が滲む傑作〜ミステリーチャンネル『ゼロ時間へ』

12/21にミステリーチャンネルで放映されたドラマシリーズ『ゼロ時間へ』(全3話)鑑賞。 はいっ、ご存知原作はアガサ・クリスティの同名ミステリー小説で、英国海峡を臨むデヴォン州の絶壁に聳え立つ豪壮な邸宅で起こる、恐ろしい殺人事件の顛末を描くクロ…

年末恒例🎬2025年 ヲタクの心を撃ち抜いた映画ベスト10(邦画編)

年末恒例2025年、ヲタクの心を鷲掴みにした映画たち。 洋画が「世界の今」を映すなら、邦画は「この国の深層」を映す鏡。2025年、日本映画が突きつけてきた痛みと誇りを、本気で選びました。 ◆第10位 『ゆきてかへらぬ』 知の巨人・評論家の小林秀雄(岡田将…

中国軍レーダー照射とMCU『キャプテン・アメリカ』——映画が映す日本の現在地

中国機による自衛隊機に対するレーダー照射事件が起きてから、早や半月が経ちました。 これって(いつでも撃ち落としてやるぞ)の合図だから、30分もの間それに耐えた航空自衛隊F15のパイロットの方たちには最上級の敬意を払いたい。領空侵犯措置を講じる⋯と…

年末恒例🎬2025年 ヲタクの心を撃ち抜いた映画ベスト10(洋画編)

年末恒例2025年、ヲタクの心を持っていった映画たち。 成功も、美しさも、理想も──そこからこぼれ落ちた人間たちの物語に、2025年の私は何度も心を撃ち抜かれた。 洋画ベスト10、今年も本気で選びました❗️ ◆第10位 『スーパーマン』 アメコミオタクが選ぶ、…

【朗報】NHKよるドラ『ひらやすみ』全20話一挙放送決定❗️何も起こらない日常が、心を救う

―みかんを食べながら観たい、何も起こらない物語 NHKよるドラ『ひらやすみ』が、2026年のお正月に第1回〜第20回一挙放送されることが決定しましたぁぁ〜〜❗️ぱちぱちぱち ◆忙しすぎる年末に、静かに効いたドラマ 独り暮らしの身寄りのないおばあちゃん(根岸…

白唐紙の男・町田啓太に眩惑される-----『10DANCE』覚書

Netflix発の話題作『10DANCE』は、観る者の視線と感情を静かに支配してくる映画。 Netflixの『10DANCE』を観てからと言うもの、主役を演じる町田啓太の、隠微…とも言える男の魅力に眩惑されてしまったヲタク Netflix発の話題作『10DANCE』は、競技ダンスとい…

汗と欲望と抑圧――Netflix『10DANCE』が描く男たちの愛のかたち

Netflixにて、映画『10DANCE』鑑賞。 プロのダンサーかと見まごうばかりの白熱のダンスシーン、混じり合う汗と情熱の高まりの中、美しい男たちの愛と官能がぶつかり合う-----❗️ 『10DANCE』は、閉じた恋愛ではなく、共に高みを目指す男たちの物語であり、競…

変顔上等、捨て身上等❗️『新解釈・幕末伝』は“笑うための幕末オールスター映画”だ

JR川崎駅直結のシネコン「TOHOシネマズ川崎」にて、福田雄一監督の『新解釈・幕末伝』鑑賞。 主役の西郷隆盛と坂本龍馬を演じるのは、福田監督作品の常連…ってゆーか、もはや盟友と言っても過言ではない佐藤二朗とムロツヨシ。 激動の幕末、ペリー来航をきっ…

人生はやり直せない。でも、抱きしめ直すことはできる――コゴナダ監督『ビューティフル・ジャーニー』感想

もし、あの時の自分にもう一度会えたとして――人生はやり直せると思いますか? 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズ横浜ゆめが丘」にて、コゴナダ監督の『ビューティフル・ジャーニー』鑑賞。 A24の『アフター・ヤン』を観て、その叙情性と、人の喪失…

『埋もれる殺意〜3年の悔恨』(シーズン6)は復活の一作〜失われかけた“らしさ”が戻ってきた❗️

WOWOWオンデマンドにて、BBCのミステリードラマシリーズ『埋もれる殺意 3年目の悔恨』(シーズン6)鑑賞。過去の未解決殺人事件(コールドケース)を掘り起こし、優れたチームワークで解決に導く、地味だけれど緻密なストーリー構成を誇る『埋もれる殺意』…

それはSNSの物語ではない ——アリ・アスター『エディントンへようこそ』が描く、男の執愛と暴走

恐怖の銃撃戦は、愛から逃げた男の“些細な嫉妬”から始まった—— アリ・アスター節サクレツ、A24の怪作がついに日本上陸❗️ ★ざっくり、あらすじ 時は今を遡ること2020年、アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町エディントン。折しも町はコロナ禍の厳しいロック…

名探偵ブノワ・ブランが益々魅力的に❗️〜『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』考察

Netflix発・現代版アガサ・クリスティとも言える『ナイブズ・アウト』シリーズ第3作――『ウェイク・アップ・デッドマン』が、いよいよ配信開始〜〜〜、ぱちぱちぱち。 第1作の『ナイブズ・アウト:名探偵と刃の館の秘密』からヲタクは、カッコつけマンなのに…

迷う宮本浩次も、光をくれる宮本浩次も。『ROCKIN’ ON JAPAN』完結編を読んで

『ROCKIN’ ON JAPAN』宮本浩次3号連続インタビュー完結編の感想を綴るレビュー。SHELTERと武道館を終えた宮本さんの“揺らぎ”と、ファンとして受け取った希望について書きました。 ◆3号連続インタビュー、ついにフィナーレへ 『ROCKKIN’ ON JAPAN Vol.589 20…

【東京コミコン2025】190cmの蒼い瞳が眩しすぎる〜ニコラス・ホルト神ステージレポ

2025年12月6日(土)東京コミコンのメインステージに、ニコラス・ホルトついに登場〜〜〜❗️ DCユニバースのコスプレイヤーさんたちと、『スーパーマン』最新作でスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーを史上最高に魅力的に演じたニコラスの夢のステージ。東…

【東京コミコン2025】「Buna Ziua」しか言えんかったけど幸せ❗セバスチャン・スタン撮影会〜3秒の奇跡レポ

ヲタクの東京コミコン参戦、ハイライト中のハイライト❗激推しセバスチャン・スタンとの撮影会のお時間が、ついにやって参りました〜〜〜!(ドキドキ) ★待機場所からすでに修羅場 1時間前から入場可とのことで、15:15にセレブチケット専用入口から待機ホー…

【東京コミコン2025】坂本浩一監督『NINJA WARS』制作発表!ケイン・コスギ&水野美紀が忍者マルチバースに参戦🔥

坂本浩一監督の最新作『NINJA WARS』が東京コミコン2025で制作発表!山本千尋・宮原華音・桃月なしこ・ケイン・コスギ・水野美紀が集結。忍者マルチバース最新章の激アツトークを最前列レポでお届けします。 激推しセバスチャン・スタンお目当てに、日夜❓️「…

【東京コミコン2025】セバスチャン・スタン神対応!日本ロケ言及&ジョン・バーンサルとの絆に沸いたマーベル・ステージ完全レポ

今年の東京コミコン2025、最大のお目当てはもちろんセバスチャン・スタン!立ち見最前列から見た“神対応ステージ”の全てをレポします。 17:10-17:50東京コミコンにアッセンブル!マーベル・ギャザリング・ステージ出演予定:セバスチャン・スタン氏、ジョン…

【東京コミコン2025】開幕❗️セバスチャン・スタン降臨で泣いたヲタクの開幕レポ🔥

★コミコンは1年間のご褒美 今日は待ちに待った2025年「東京コミコン」(12/5〜12/7)オープニングデー❗️オタ活の締め括りであり、12月生まれのヲタクにとっては「1年よく頑張ったね❗️」のご褒美イベントでもあるわけ そういえば3年前のコミコン、列車のポ…

シアーシャ&ジャクロの“愛の結晶”『おくびょう鳥が歌うほうへ』2026年1月日本公開へ❗️

ついにシアーシャ・ローナン主演『おくびょう鳥が歌うほうへ』(原題『THE OUTRUN』)2026年1月、日本公開へ〜〜〜❗️パチパチパチ✨ この作品は、アルコール・ドラッグ依存から立ち直ろうとする1人の女性の魂の再生を描いた作品で、実話に基づく物語です。主…

『落下の王国』4K復活!リー・ペイスが魅せる“大人のファンタジー”の真髄

「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、『落下の王国』鑑賞。 2008年の日本公開以来、一度も配信されることがなかった幻の名作が4Kデジタルマスターで堂々復活、ついにそのヴェールを脱ぐ❗️ ★ざっくり、あらすじ 1915年。映画の撮影中に大怪我を負ったスタン…

大泉洋も驚嘆❗『SONGS 宮本浩次』が神回すぎた件──Adoへの楽曲提供から『I AM HERO』まで

派遣代行業の「魔の4連勤」が明けて、ヲタク久しぶりの休日、いぇーい❗️2日前に録画しておいたNHK「SONGS 宮本浩次」(11/27 10:00〜放送)がやっと観れる〜〜。 ★名MC大泉洋を翻弄しまくる宮本浩次 冒頭から「ほんっっと宮本さん若いですねぇ。何か特別なこ…

宮本浩次、“今この瞬間”が最高すぎる──『MUSICA 12月号』インタビュー語り尽くしレポ

「MUSICA」2025年12月号に、宮本浩次さん堂々登場。 新たなユニット「俺と、友だち」バンドからRADWIMPSトリビュート「おしゃかしゃま」まで、全て語り尽くす❗️ スタイリッシュなモノクロ写真6枚に、細かい文字でびっしり埋まったインタビューが6頁。盟友…

美しすぎる“人外さん”再び❗️エガース監督×アーロン・テイラー=ジョンソン『狼男』で耽美ホラー爆誕へ

ヲタクにとってまたとない朗報が❗️『ノスフェラトゥ』で、吸血鬼(ビル・スカルスガルド)と人間の女性(リリー=ローズ・デップ)との恐ろしくも美しい愛の世界を描いたロバート・エガース監督が、今度は中世の「狼男」伝説に挑戦❗️ ユニバーサル映画と、そ…

『トップガン マーヴェリック』再鑑賞:スクリーンXで炸裂した“あの新人たち”の現在地

相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」(ヲタクの自宅からは徒歩圏内❗️)にて、あのトム・クルーズ主演の言わずと知れたアクション超大作『トップガン マーヴェリック』鑑賞。もちのろん、ヲタクも公開された2年前には熱狂したわけだけど、…

120点❗️ジェレミー・アレン・ホワイトが魅せたスプリングスティーン心の旅路『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』

海老名駅のシネコン「109シネマズ海老名」にて、『ブルース・スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』鑑賞。 ★ざっくり、あらすじ 冒頭から、「我慢しろ」「強くなれ」「泣くな」と叫び続ける、所謂「トキシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)」を誇…

天岩戸が開いた日──敬宮愛子内親王殿下、ラオスご訪問が見せた皇室外交の未来

日本の誇る皇室外交の最強の切り札が、ついにその全貌を現す❗️その歴史的瞬間は、天照大神が天岩戸からお出ましになられた時を彷彿とさせ……。そしてヲタク的には、大学時代にお迎えした故エリザベス2世殿下の奉迎の時の感激にも重なり……。 ついに……ついにそ…

Netflix『セイレーンの誘惑』レビュー:『ミッドサマー』じゃなかった😅現代女性の“闇”を描く毒気たっぷり、島ドラマ

Netflixにて、リミテッドシリーズ『セイレーンの誘惑』(全5話)鑑賞。 冒頭から何やら数々の伏線や謎が提示されるこの映画、ヒッチコックの『レベッカ』みたいなサイコサスペンスになるのか、はたまた『ミッドサマー』みたいな楽園ホラーになるのか、ヲタ…

映画『視える』レビュー:美と狂気が交錯する、アイルランド邸宅ホラーの傑作

その夜、アイルランドの漆黒の闇の中に、何かが「視えた」──。 みなとみらいMark Isのシネコン「ユナイテッドシネマみなとみらい」にて、ゴシックホラー『視える』鑑賞。 監督はアイルランドの新鋭ダミアン・マッカーシー。2024年のサウス・バイ・サウスウエ…