オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

「カーライル~ニューヨークが恋したホテル」


f:id:rie4771:20200805203732j:image

 先日、当ブログでご紹介しましたウッディ・アレン監督の『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』、巷で言われている通り、監督の「カーライル愛」がハンパなかった❗

 

  監督の分身とも言える、主人公のひねくれニューヨーカー、ギャッツビー(ティモシー・シャラメ)が、地方出身のガールフレンド、アシュレー(エル・ファニング)をニューヨークに案内しようとする時、まず泊まろうとしたのが、ザ・カーライル。

 

  諸事情あってそれは実現しないのですが、あきらめきれないギャッツビーはせめて一緒にお酒だけでも…と、彼女とカフェ・カーライルで待ち合わせします😊(ヲタク的には、その時のシャラメのピアノの弾き語りにも骨抜きにされましたけれども😅) いまだにカフェ・カーライルで週に1度クラリネットの演奏をするという監督の面目躍如といったところでしょう。

 

  『レイニーデイ~』を観て、やおら観たくなったのが、公開当時気になりつつも、映画館で見逃していたこの映画。今回はU-NEXTで鑑賞。カーライルと言えば、世界中のセレブリティに愛され、彼らが「まるで自分の家に帰ってきたみたい」と口を揃えるホテル。その秘密はどこにあるのでしょう❓

 

  ヲタク的には、ニューヨークにありながら、じつはニューヨーカーたちが心の奥底で憧れている、ヨーロッパ的な古き良き伝統が息づいているホテルだからではないかと思うのです。よりよいサラリー、待遇を求めて転職しキャリアアップ、年功序列は嫌うのが、アメリカンなワーキングスタイルだというイメージがあったのですが、カーライルのスタッフたちのインタビューを観ると、そんなイメージとは全く逆行しています。

 

  7年勤続のコンシェルジュが、「私なんてヒヨッコで…」と呟くのもそのはず、勤続30年以上…なんてスタッフはざらで、皆「スタッフは家族と同じ。引退するまでここで働き続けたい」と口を揃えます。いつも同じ場所に同じスタッフがいる…という安心感が、セレブたちの信頼を勝ちとり、お客様の個人情報は口が裂けても漏らさないというスタッフの鉄壁の守りを生み出し、「秘密の宮殿」という異名をとるまでになったのでしょう😊


f:id:rie4771:20200806040600j:image

(From Pixabay)

  これでもか…というくらい、数々のセレブリティや当のホテルのスタッフたちがカーライル愛を語ってくれますが、中でも、ダイアナ妃とマイケル・ジャクソンスティーブ・ジョブズが同じエレベーターに乗り合わせた時(す、スゴすぎる3ショット…😮)気まずい沈黙を破ってダイアナ妃はどんな行動に出たか…とか、ホテルの地下には秘密の通路があって、マリリン・モンローはそれを通って夜な夜なケネディ大統領の泊まる部屋に通ったという都市伝説の真偽など、「今だから話せる😅」オドロキのエピソードが満載です。

 

  ヲタク的には、スタッフたちの人気ナンバーワンが、意外や意外あのコワモテ、ジャック・ニコルソンだとか、レニー・クラヴィッツのご両親がボビー・ショート(カフェ・カーライルで弾き語りをしていた。"Manhattan "、"Autumn in NewYork"、" I happen to like NewYork"など、ニューヨークにゆかりのある曲を集めたアルバムが有名。『カーライルのキング』との異名も😊)と懇意にしていて、レニーのルーツにはボビーのジャズがあるとか、ウェス・アンダーソン監督がベーメルマンス・バーに触発されてあの「グランド・ブタペストホテル」を撮った…という話がひじょうにツボでありました😊

(映画とはカンケイない話なんですけど、レニー・クラヴィッツリサ・ボネットと結婚してもうけた娘が女優で活躍しているゾーイ・クラヴィッツ。レニーとリサは離婚、リサの超年下カレシでその後の再婚相手が、今『ゲースロ』や『アクアマン』でブレーク中のジェイソン・モモアです😅)

 

  バイセクシャルをカミングアウトしている俳優アラン・カミングが、アルバム『Sings Sappy Songs』のジャケットで(彼はシンガーとしても有名)、カーライルのエントランスの真ん前で大胆なヌード姿になった事件❓も、本人の口から語られます😅強烈な写真ですが、こういうことも笑って許しちゃう懐の深さも、カーライルならでは…なんでしょうね、きっと(笑)

 

 

 そしてそして、一泊なんと2万ドル❗❗と言われるエンパイア・スィートからのパノラミック・ビューが一瞬映ります。(ジョージ・クルーニーは奥さまとかなり長期間滞在したとか。さすがジョージ=笑)

 

  一生かかっても、どう引っくり返っても(笑)見ることのできない驚きの光景も、映画だからこそ、ジョージ・クルーニーといっしょに追体験できる😊なんてステキなことでしょう🎵

 

ホテル・カーライル万才❗

映画万才❗\(^o^)/