最近新しく発刊された雑誌「Diaries 99」のグラビアを飾るアンドリュー・スコット。いつもの物静かなイメージとは打って変わって、マッチョで男臭さムンムン(笑)
でもヲタク、グラビア眺めながら(……んー、このイメージ、どっかで見たことあるぞー、どこだっけ❓️)と思い始め、行き着いたのがトム・オブ・フィンランド❗️そう、この⇩イラストの作者で、第二次世界大戦後アメリカのロサンゼルスで活躍したゲイ・アートの先駆者。……これってトム・オブ・フィンランドの完ぺきなるオマージュと感じたのはヲタクだけ❓️
ゲイ、というとそれまでひ弱ないじめられっ子のイメージだったのを、筋骨隆々マッチョなオトコたちしかも、いつもなぜかブロードスマイル(*゚∀゚)を量産して、太陽の光を浴びせたイラストレーター、トム・オブ・フィンランド。ワタシなんてすでに、ゲイと聞けばマッチョを想像しちゃうんだけど、それは彼が作り上げたイメージだったんですね😲ビックリ(^^;
トム・オブ・フィンランドはそのペンネームの通り、フィンランド生まれ。本名はトウコ・ラークソネン。彼の生涯を描いたフィンランド映画があるんですが、「恋愛の求道者❓️」である彼、旅行先のドイツでOne Night Loveの相手の男性にパスポートや財布を盗まれて拘束されたり、ゲイパーティーで警察に踏み込まれたり、ゲイであるがゆえにさんざんな目に遭ってるんですが(当時のフィンランドでは同性愛は犯罪だった)もともと反逆精神旺盛なためか、はたまた元来オプティミストなためか、そのたびに「Never give up💪 」で不死鳥のように蘇るんですよね。シリアスなテーマを扱っているのに、トウコさんのキャラゆえか、根底には突き抜けたユーモアがあり、客席からは度々笑い声が。彼は窮屈なフィンランドを抜け出し、アメリカのロスへ逃亡、マッチョな男たちの肖像を量産して一躍人気のアングラ・イラストレーターとなります。
「Diaries 99」のアンスコさまは、トムの男たちのようにbroad smileだけれど、やっぱりどこか翳がある。それはきっと、フィンランドよりもずっと閉鎖的で階級制度の強い英国で、マイノリティの1人として(しかもそれをカミングアウトして)孤独に戦ってきた哀しみが滲んでいるから。
……でもヲタクは、トム・オブ・フィンランドの突き抜けた(ある意味イッちゃってる 笑)明るさより、アンドリュー・スコットの憂愁の美を愛する。カリフォルニアのあのギラギラした太陽より、ロンドンの低く垂れ込めた鉛色の空を愛するように。
※LGBTに対する差別や偏見に対して、ペンの力で戦い続けたトム・オブ・フィンランドの半生を描いた映画。(2019年……ドメ・カルコスキ監督)