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Netflix新着『レベッカ』~ヒッチコック版と見比べる楽しみ♥️

Netflixオリジナルドラマ『レベッカ』配信開始~🎵
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  原作は英国の作家ダフネ・デュ・モーリアの同名の小説。時は第二次世界大戦前の1930年代後半。ヒロインの「わたし」は、コンパニオン(当時富裕層の老夫人が一人で旅行する場合、付人として若い女性を雇う場合が多かった)として富裕な未亡人について旅行中、英国貴族の御曹司マキシム・デ・ウィンターに見初められ電撃結婚。豪奢な居城マンダレイで新生活を始めたものの、彼の前妻レベッカは海で謎の死を遂げていた。妻の死をいまだに受け入れていないように見える夫。城のそこかしこに残るレベッカの影。使用人たちの間でも、類い稀な美貌と才気を誇ったレベッカはまだ「生きていて」、あからさまにレベッカと比較され、冷笑される「わたし」。はたしてこんなわたしを、夫は本当に愛してくれているのだろうか?それとも…。

 

  ヒッチコック版との最大の違いは何と言ってもヒロインのキャラ設定でしょう。ヒッチコックは真性のサディストですからね😅好みの女優さんを映画の中とは言え、虐め苛む悪趣味(笑)いかにも薄幸そうな美貌の持ち主ジョーン・フォンティーンを、召し使い頭のダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)がまあ、イジメることイジメること😅同じ原作者の『鳥』では、ブロンド美人のティッピー・ヘドレンを大量の鳥につつかせたヒッチコックですが、『レベッカ』の心理的イジメも負けず劣らずキツいわよねぇ😅

 

  ところが一方、Netflixの我らがヒロイン、リリー・ジェームズ(戦う「シンデレラ」や、「戦争と平和」)はヤラレっぱなしぢゃ、ありませんぜ。ドラマの中の「ある事件」をきっかけに、「わたし」は妻として女性として大きく変わっていくのですが、Netflix版では「わたし」の変化に焦点を当てているような気がしました。

 

何が潜んでいるかわからない歴史あるお城。ヒロインがそれにまつわる秘密と陰惨な過去に苛まれ、不安と恐怖に追いつめられるという原作の雰囲気を残しつつ、新たなヒロイン像を作り上げた、「ネオ・ゴシックロマンス」の味わい❤️

 

  Netflix版はもちろんカラーなので、二人が出逢うモンテカルロや英国の海岸の風景が目を奪うほど美しい😍その代わり、ゴシックあるいはサイコサスペンス感は少々薄れていて、「恐怖の盛り上がり」という点では、モノクロで古城の薄暗がりがめちゃくちゃ怖かったヒッチコック版が一歩リードかな😊

 

 陰険でずる賢く、ヒロインにモラハラの限りをつくすダンヴァース夫人。ヒッチコック版のジュディス・アンダーソンは、能面のような無表情、モノに取り憑かれたような狂気の眼でどこか人間離れしたヒールに徹していましたが、Netflix版のクリスティン・スコット・トーマス(直近ではチャーチル首相(ゲイリー・オールドマン)の妻役など)は、その行動全てが亡くなったレベッカの愛ゆえ…という点でヒッチコック版よりかなり人間味があります。「わたし」に対する冷たい憎しみに、愛する女主人を失った哀しさを微かに滲ませて、サスガの演技力でございます😊リリー・ジェームズとは、『ウィンストン・チャーチル』で共演済みなので、演技の息もピッタリですね😊

 

  そしてそして、謎めいた英国貴族、マキシム・デ・ウィンター役のアーミー・ハマー。キャストを聞いた時は、典型的アメリカンタイプの彼が英国貴族❓ってチラッと思いましたが、いざ見てみると、生来のおぼっちゃまくんである彼の、育ちの良さや鷹揚な雰囲気が案外ぴったりでした❗演技力…って言い出しちゃうと、英国の至宝とも言うべき伝説的シェイクスピア俳優、ローレンス・オリヴィエ卿(ヒッチコック版)と比べたら、アーミーがかわいそすぎるから何も言わないわ(笑)

 

  結論❗ヒッチコック版もNetflix版もそれぞれ独自の魅力があるので、思いきって両方見ましょ🎵(笑)
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