オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

久々のゴシック・ホラー~Netflix『レクイエム/マチルダ・グレイの秘密』

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(From Pixabay)


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  映画や音楽、舞台を観た後、自由奔放に、マイナーな感想を呟いているだけの当ブログ。そんな中で、掲載後最も多くの方々が読んで下さっているのが、ちょうど2年前に書きました「夏の夜におススメ~ゴシックホラー3選」という記事。なぜなら、「ゴシックホラー」ってググると、お陰さまでヲタクの記事がトップに出てくるからなんですね😮(びっくり)いやぁ…Googleの威力、おそるべし。(ゴシックホラーに興味のある方はそちらの記事もどうぞ😉)

 

  そもそもゴシックホラーの由来は…

18世紀の作家、ホレス・ウォルポールという人が自分の別荘を中世ゴシック風(ゴシック・リバイバル建築)に改築したのですが、ある夜のことそこで恐ろしい夢を見、その夢をもとに中世の古城を舞台にした幻想小説『オトラント城奇譚』を書いたことから…と言われています。彼の作品以降、ゴシックホラーといえば、ヨーロッパの古い建築物を舞台にした幻想的かつ恐怖に満ちた作品…というイメージが定着したようです。

 

  ヲタク、幼少期からこのゴシックホラーに目がなくて(笑)だいたい、建物自体が今にも崩れそうに古くて、部屋が幾つもあって、地下室とか開かずの間とかがあって、どこに誰が潜んでるかわからないって、めちゃくちゃ怖いですよね❓ロンドン塔やヨーロッパのお城に行くと、どこも同じように何とも言えない湿気があって冷たくて、澱んだ空気を感じます😅そんな空気が今にも画面から漂ってきそうなのが、今回ご紹介するNetflixミニシリーズ『レクイエム~マチルダ・グレイの秘密』(6エピソード)。

 

  冒頭から登場する、霧深い森の奥深く佇む古びたマナーハウス。その上から老人が飛び降りる衝撃の展開。そこで画面は一転、賑やかなロンドンの街並みが映し出される。マチルダ・グレイ(リディア・ウィルソン)は、将来を嘱望される新進気鋭のチェリスト。あと少しで自身のコンサートが開演というところで、マチルダがナーバスになっていると、前の日に会ったばかりの母ジャニスが突然彼女の前に姿を現します。「こんな時にどうしたの?」と戸惑う彼女に、まるで何かに取り憑かれたような、ただならぬ様子でひとこと、「マチルダ、ごめんね…」と呟き、身を翻してロンドンの雑踏の中に立ち去ってしまうジャニス。マチルダは驚いて後を追いかけるが、行き止まりの地下駐車場で、あろうことか、ジャニスはマチルダの目の前で喉をかき切って息絶えてしまう……❗

 

  いくらホラーだって言ったって、始まってわずか10分位で二人も人が死ぬってなかなかないよ(笑)

 

  母親の死をきっかけに、自分の出自には何か暗い秘密があり、それはペンリニスというウェールズの小さな村、さらには20数年前にその村で起きた少女の失踪事件に関係があると知ったマチルダは、相棒のピアニスト・ハル(ジョエル・フライ)と共にペンリニスを訪ねるが、それは彼女にとって想像を絶する恐怖の始まりだった…❗

 

  以前ブログに書きましたけど、イングランド、特にロンドンに住んでいる人にとって、アイルランドスコットランドウェールズの片田舎って、どこか異空間、というかそれだけで得体の知れない存在なんですよね😅民族も違うし。

 

  妙齢の美女が、ひたすら鬱蒼とした森を車で進んでいって、行き着いた先が古い古い広大な屋敷(相棒のハルの、「カビ臭いなぁ。肺炎になりそう」というセリフが😅)目に見えない「何か」が住み着いていても何ら不思議はありません(笑)

 

  だいたい「何か」が見えるのはヒロインだけで、周囲から信じてもらえなくて追い詰められていく…っていうのがホラーの定番なんですが(ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』とかね)、このドラマが目新しいのが、ヒロインの他に「何か」が見える人が複数いるんです😅…で、それを利用しようとする悪役がいる。誰がその悪役か❓っていうのがサスペンスの要素、謎解きになっているんですよね。  ウェールズの美しい大自然をバックにホラーとサスペンス要素の融合が計られた新しいタイプのゴシックホラーだと思います。Wikipediaによれば、

The series encompasses elements of both the supernatural and thriller genres.

(このドラマシリーズは、超常現象とスリラーの両方の要素を兼ね備えている)とありますから、ヲタクの感想もあながち的外れではないようです。

 

 BBCNetflixの共同制作の作品らしくって、宣伝文句は「BBC開局以来、最恐のホラー」。…それはちと盛り過ぎだとヲタクは思いますが(笑)

 

しかし、目に見えない「何か」が、ヒロインの全くの妄想だとしたら……❗❓

そういう視点から見直すと、また別の作品になるような気がしますが。

 

  ブレンダン・コイル(『ダウントン・アビー』)、リチャード・ハリントン(『ヒンターランド』)、クレア・カルブレイス等、英国を代表するベテラン俳優たちが脇を固めています。

 

(おまけ)

ドラマの重要な場面で、ジョン・ディー(16世紀、エリザベス朝の占星術師・数学者・錬金術師)と「エノク魔術」(Enochian magic)の名前が出てきます。

  ジョン・ディー、どこかで聞いた名前だなぁ…と思っていたら、ヲタクの推し、マシュー・グードが主演を務めるドラマ『ディスカバリー・オブ・ウィッチズ』第2シリーズにも登場してました😊

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