オタクの迷宮

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

今こそ見るべき~ジャック・ロウデン主演『Benediction』Trailer徹底考察


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(サスーンの故郷、英国ケント州…From Pixabay)

  第一次世界大戦に参戦し、戦功を立てながらも、戦場で今で言うPTSDに罹患し、反戦詩を書き綴ったジークフリート・サスーンの生涯を描いた映画『Benediction~祝祷』のTrailerがついに公開~~❗監督は英国の巨匠、テレンス・デイヴィス、主演はヲタク熱烈推しジャック・ロウデン♥️

JACK LOWDEN'S BEST WORK TO DATE

~THE TELEGRAPH

ジャック・ロウデン、最高の演技

テレグラフ

TERENCE DAVIES , AT HIS MOVING MASTERFUL BEST.

~TIME OUT

テレンス・デイヴィス監督、最高の傑作

~タイム・アウト

と各誌大絶讚、☆の格付を見ても、おしなべて5つ星ないしは4つ星で、傑作であるには間違いのないところです。そんな『Benediction』の予告編がついに公開されました❗嬉しいことに英語字幕つきですので、取り上げられているシーンごとに、僭越ながら考察(時々妄想❓😅)していこうかと思います。

☆Scene 1(戦場から英国に戻り、精神病院にに入ることになったサスーン。入院に当たり、軍の上官との面接を経なくてはいけなかったようで…)

Name?  

名前は?

 Sassoon, Siegfried 

ジークフリート・サスーンです。

  Rank?

階級は?

 Second lieutenant.

少尉です。

Desease?

病名は?

I've had some sort of breakdown.

ある種の心神耗弱です。

PTSDなんて用語はもちろん存在しない時代。戦争になれば、国の為に命を投げ出して戦うのが当然とされた時代…😢

Your lot is 

(君の戦場は…)上官の言葉を遮ってサスーンは

with the ghosts and dead soldiers and I am in the field where men must fight. 

亡霊や兵士たちの亡骸のいる場所ですよ。男なら、戦うのが当然とされる戦場にいる。

Your duty lies in obeying orders.

君の任務は命令に従うことだろう。

In the face of such slaughter, one cannot simply order one's conscience.

あんな殺戮を目の当たりにしたら、人は自分自身の意識すら自由にすることはできない。

※上官からorder(命令)に従えと言われて、戦場を体験したら自分の意識すらcannot order(自由にできない)とかけて返しているんですね。頭脳明晰で、言葉の表現に長けたサスーンの人となりがわかる場面。

☆Scene2(精神病院の担当医を訪問したサスーン)

Good morning, doctor.

おはようございます、先生。

We have a house magazine, I'm sure it  will become a contribution.

我々の病院では冊子を発行しているんだ。何か原稿を書いてみないかね。

Then I'll try to write something light and amusing.

軽くて楽しい読み物を書いてみましょうか。

※サスーンはきっと、患者が読むものだから気を遣って、楽しい読み物を提案したのでしょうが、先生は…

There's no need to go that far.

そんなに無理しなくていいんだよ。

※自分のトラウマを抑圧しなくていい、そのままの気持ちを正直に…という気持ちでしょうか?サスーンは優れた担当医に巡り合ったんですね😊

以上の場面、何しろジャクロくんの詩的な台詞、美しすぎる軍服姿、そして英国風エレガントな立ち振舞いにヤられます♥️

☆Scene 3(この場面が推理できないんですよね~😅年配の女性(おそらく貴族❓)を訪れるサスーン)

Who is this extremely beautiful young man?

まあなんて美しい若者だこと。名前は?

Sassoon, Siegfried 

(はにかみながら)ジークフリート・サスーンです。

Sounds Wagnerian.

あらまるでワーグナーの崇拝者みたいね。

ジークフリートとは、リヒャルト・ワーグナーの音楽劇『ニューベルングの指環』に登場する英雄の名前。ヒットラーナチスの党大会の時にワーグナーの曲を使用したことから、ワーグナーにとっては後年好ましくないイメージがついてしまいました。フランシス・コッポラが『地獄の黙示録』でベトコンの村を米軍が攻撃する場面で『ワルキューレの騎行』を使ったことも有名な話。反戦詩人であるサスーンが、「ワーグナー崇拝者」と呼ばれるとは、何と言う皮肉でしょう。

☆Scene 4(同性愛者だったサスーン。彼の愛人の一人、アイヴァー・ノヴェロ(当時人気絶頂の歌手・作曲家)の台詞)

I'm anxious to meet our distinguished guest.

僕は、我々の素晴らしいゲストに会いたくてたまらなかった。

※ノヴェロ役、ジェレミー・アーヴァインのこう…サスーンに向けるまとまりつくような熱視線がエロい(…考えすぎ❓😅)

☆Scene 5(ノヴェロがパーティーの出席者たちを指して)

All the fine young cannibals

みんな若くて見事な人食い鬼さ。

…ってどういう意味だろう❓酒池肉林の愛好者ってこと❓いまいち謎(笑)

☆Scene 6(サスーンとベッドで一夜を共にしたらしい若い男が)

What shall I do about my hair?

僕のヘアスタイルどんなのがいい?

Have you considered topiary?

植木を刈り込むみたいに?(サスーン)

※topiary(植木の刈り込み)みたいなヘアスタイルってあるのかな?それとも若い愛人がサスーンの好みの髪型にしようとしているのをわざとからかってる❓😅

☆Scene 7(サスーンが愛人とダンスに興じる場面)

It's one of the inconveniences of the shadow life we lead.

蔭に身を潜めて生きる僕らにとって、不自由なことの一つだな。

※当時の英国では、同性愛は犯罪で、処罰の対象となっていました。

☆Scene 8

Friends may come, friends may go.

友、来たり。友、去りゆく。

おそらくこのサスーンのセリフは、詩の弟子であるウィルフレッド・オーウェンに向けたもの。生涯多数の愛人(注・男性)を持ったサスーンですが、この別れの時のジャクロくんの表情を見る限り、オーウェンとサスーンは純粋に師弟関係だったようですね。この別れの場面、オーウェンは軍服姿ですね。史実では、サスーンの止めるのも聞かず、前線に戻ったオーウェンは、戦火の中で25才の若い命を散らします😢

☆Scene 9

Enemies are always faithful.

敵は得てして従順なものだ。

若い男性二人に対してサスーンが呟く台詞。どんなシチュエーションなのかはわからないですね。何しろ、海外の映画祭でこの映画を見た評論家の方が「愛欲ドロドロ…」って仰有ってて、ヲタクもあんなことこんなことあらぬ妄想が…(笑)

☆Scene 10(老境を迎えたサスーン(ピーター・キャパルディ)が教会で)

Life  goes slowly on…

Trying to understand the enigma of other people…

人生はゆっくりと過ぎ行く…

人々の謎を解こうとしてあがいている間に…

※晩年のサスーンを演じるのは、スコットランド人俳優のピーター・キャパルディ。最近では『スーサイド・スクワット』のイッちゃってるコメディ演技が印象的ですが、個人的には、甥であるシンガーソングライター、ルイス・キャパルディのMV『Someone You Loved』で彼が演じた、重度の心臓病の妻を看取る夫の、哀愁に満ちた演技がめちゃくちゃ好き♥️サスーンの晩年の演技は、あのMVを思い出します。後にキャパルディが「Enigma~謎」という単語を口にするけど、エニグマと言えば、最難度のドイツの暗号エニグマを解読し、第二次世界大戦で英国を勝利に導きながら、同性愛者だった為に罪に問われ、強制的に去勢手術を施された悲劇の科学者アラン・チューリング(映画『イミテーションゲーム』では、ベネディクト・カンバーバッチが演じた)を思い出します。科学者、いや人間としての誇りをズタズタにされ、自死の道を選んだチューリング。一方、サスーンは……❗❓

☆Scene 11

Are you going to marry her?

彼女と結婚するつもり❓

※ケイト・フィリップス演じるヘスター・ギャティとサスーンは結婚します。生涯同性愛者だったサスーンとヘスターの結婚生活は果たしてどんなものだったのか…。

☆Scene 12

If the intention wasn't pure, I don't think I could go through with.

純粋な気持ちじゃなければ、やり遂げることはできないさ。

※ヘスターとの関係についてサスーンが語る台詞のようです。純粋な気持ちでプロポーズしたってこと❓

☆Scene 13(訪ねてきたグレン・バイアム・ショウ(たぶん😅)が、寝起きのガウン姿のサスーン(めちゃくちゃこの時のジャクロくん、セクシー)に向かって…)

Purity is like virginity. 

As soon as you touch it, it becomes corrupt.

純粋さとは純潔のことです。あなたが手を触れたらその瞬間、相手は堕落してしまう。

ーーん、これは深い台詞。

☆Scene 14

Too afraid …Too inhibited…

(サスーン)

あまりに恐怖に駆られ、あまりに抑圧され…

You are not alone.

あなたは一人ではない。

☆Scene15(サスーンがヘスターに向かって)

My whole future could depend on you.

僕の将来は君にかかっているんだ。

☆Scene 16

All my life I feel as though I've been waiting for a catastrophe to happen.

私はこれまでずっと、まるで崩壊の時が来ることを望んでいるかのように生きてきたんだ。

 

☆Scene17

Most people live for the moment

Most people live for the moment

You live for eternity.

多くの人々がその瞬間の為に生きているのだ…

あなたは永遠を求めて生きるのです。

 

 短い予告編だけでも十分堪能できる美しい映像美、1900年初頭の英国の風俗の再現度に酔っていると、突然現れる第一次世界大戦のドキュメンタリー映像が、過酷な歴史の一場面に私たちを否応なく連れ戻します。しかしまあ何てったって、ジャクロくんの軍服姿、タキシード、ガウン、シャツにサスペンダー、そしてプールで泳ぐ時の……$@☆:〉/-'"&#(い、いかん、ヨダレが…🤤)

 

 そしてそして、 ラストシーンのジャクロくんの表情が、超絶美しく神々しいというウワサ😍

 

だれ~か~、英国から買い付けて日本で公開してぇぇぇ~~❗(真剣)


Glasgow Film Festival on Twitter: "The trailer for BENEDICTION is here 😍 See its Scottish Premiere at #GFF22 and get your tickets NOW - https://t.co/Rm8F8OtdNe… https://t.co/nzSLLF21y6"