相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、「アンジェントルマン」観賞。
第2次世界大戦真っ只中。ヒットラー率いるナチスは益々勢力を拡大、英国本土もメッサーシュミットの爆撃を受けて焦土と化し、時の首相チャーチルは窮地に追い込まれていました。彼はアメリカ合衆国の参戦を渇望していましたが、当時のルーズベルト合衆国大統領が懸念していたのは、北大西洋で連合軍の戦艦や商船を次々と撃沈していた無敵のドイツ潜水艦隊(Uボート)の存在。ルーズベルトの逡巡がまさにそこから発していることを見抜いたチャーチルは、軍の特殊作戦執行部(SOE)を率いるガビンズ少将(通称M…ケイリー・エルウィズ)とその部下イアン・フレミング(フレディ・フォックス)に対し、「英国軍上層部には秘密裏にSOE主導のもと、北大西洋のUボートを無力化せよ」との指令を下します。その超高難度のミッション遂行のため、Mとイアン・フレミングがリーダーとして選んだのは、陸軍の言わばハグレ者の反抗分子であり、SAS(特殊空挺部隊)の創始者とも言われているガス・マーチ=フィリップス(ヘンリー・カヴィル)。彼はゲリラ戦に長けたツワモノたち…「デンマークの怪力男」アンダーズ・ラッセン(アラン・リッチソン)、「チームの頭脳」ジェフリー・アップルヤード(アレックス・ペティファー)らを集め、ナチスに潜入して情報収集を行っているSOEのスパイ、マージョリー(エイザ・ゴンザレス)やRH(オルサン・モクン)と連携をとって、実現不可能に思える「ポストマスター作戦」に臨みますが……。
口コミでは、まるで映画「300 スリーハンドレッド」みたいなガスたちの無双っぷりが話題になってます(いくらなんでもドイツ軍がポンコツすぎるとか 笑)。まあもちろん、彼らの戦いっぷりも「非紳士的」ではあるけれど、登場キャラの中で何と言っても1番のアンジェントルマンなのは他ならぬウィンストン・チャーチルでしょ(笑)勝つためには手段選ばず、必要とあらば味方をも平気で欺く腹黒タヌキおやじ。彼にかかったら、「武士は食わねど高楊枝」どこか昔の武士道精神を引き摺って、プライドと愛国心を振り回して戦ってた当時の日本軍なんて赤子の手を捻るよりたやすかったでしょうよ……。さすがMI6の創始者だけあるわ。戦時中だけでなく現代においても、日本の諜報活動は欧米諸国や中国に大幅に遅れをとってる。諜報活動による海外諸国の情報収集も、外交の大事な切り札の一部であるとヲタクは思っているのであるが……。日本人は人が好すぎる(笑)
※SNSでは、クマの心臓を素手で取り出したという「デンマークの怪力男」ラッセンを演じたアラン・リックソンの筋肉から目が離せなかった……というコメント多数(笑)
……ってツラツラ書いてきましたけど、ホントにヲタクが書きたいのはこれから(笑)
007ジェームズ・ボンドの生みの親、イアン・フレミングを演じたのがこの人、フレディ・フォックス❗️「英国貴公子」をデフォルト化したらきっとこの人になるんじゃないかってゆう(笑)「アンジェントルマン」、ヲタクのいちばんのお目当てはこのフレディのご尊顔を拝謁することと、A24「MEN 同じ顔の男たち」がチョー気持ち悪かったロニー・キニア(ウィンストン・チャーチル役)の怪演っぷり。フレディくんのイアン・フレミングは、いかにもSOEの切れ者で、血の通ってない感じがぴったりでしたわ。フレディくん、直近ではAppleTV+の人気ドラマ「窓際のスパイ」で、MI5のエリートスパイ役で登場したと思ったら瞬く間に降板、ヲタクはTV画面に向かって思わず「英国の貴公子さまをモブ扱いすんな〜〜〜❗️」って叫んだばかりだったから^^;今回の全編を通じてのご出演は嬉しかったワ。
イアン・フレミングと言えば、やはり第二次世界大戦中SASが実際に行った、ホームレスの死体を英国海軍将校に仕立て上げてナチスに虚偽情報を流す……という奇想天外な作戦を描いた映画「オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体」(2021年…主演 コリン・ファース)にも実名でご登場。「オペレーション〜」ではジョニー・フリンが演じていたけど、フリンは熱血漢を演じることが多いので、フレミングの冷静沈着なイメージにはフレディくんのほうが適役だったかも。
「アンジェントルメン」、同じ第二次世界大戦中の英国軍の作戦を描いた作品でも、主として頭脳戦や暗号解読が主だった地味めな「オペレーション・ミンスミート」とは違い、ドンパチ派手な銃撃戦あり、爆破場面あり、はたまた「プリンス・オブ・ハリウッド」ティモシー・シャラメの元カノ、エイザ・ゴンザレス演じる女スパイの活躍あり……で、さすがガイ・リッチー✕ジョン・ブラッカイマーのゴールデンコンビ、2時間あっという間のアクション・エンターテイメントに仕上がっております。
※マタ・ハリも真っ青な女スパイ、マージョリーを演じるエイザ・ゴンザレス。シンガーでもある彼女、ナチス将校のパーティーシーンではセクシーな歌声も披露。