オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

「藤原竜也 in Diner 」蜷川実花とタッグ❗

 なんだか、運命感じるなぁ。蜷川幸雄亡き後、藤原竜也蜷川実花と初タッグ❗

 

   実花監督「初めての男性主演、藤原竜也くんと一緒に出来るなんて運命を感じます。いつか竜也と一緒に仕事をするなら、大きな作品で魂をかけた仕事をしたいと思っていました」と。実花監督の極彩色、耽美な世界に藤原竜也がどうハマるのか、楽しみではあります。

 

  ワタシの中で、藤原竜也蜷川幸雄演出「天保十二年のシェイクスピア」(井上ひさし・作)で始まり「天保十二年のシェイクスピア」で終わる(笑)4時間くらいあるものすごく長い舞台なんだけど、なぜか主役の唐沢寿明篠原涼子の印象ほとんど残ってなくて(汗)あまりにも藤原竜也の印象が強くて、途中で彼が死んじゃってからは退屈で見るのやめたくなっちゃった(笑=暴言)

 

  もともとこの戯曲めっちゃ面白くて、清水の次郎長に代表される日本の任侠ものとシェイクスピア37作品を合体させた奇想天外な話😅シェイクスピアって、下ネタ満載だけど深い哲学がその裏にある、ギャグありシリアスあり言葉遊びあり、闇鍋ごった煮みたいな世界。井上ひさしがそのエッセンスをぎゅっと掴んで作品にして、蜷川幸雄が見事にそれに応えた。

 

  余談だけど、西岡徳馬シェイクスピアでいえばハムレットの父王にあたる、殺されてオバケになったヤクザ親分、ボケっぷりハンパなくて大笑い😀西岡さん、あの大晦日の「笑ってはいけない~」でぶっ飛んで、ココリコの田中が、「あんな真面目な俳優さんがあそこまでしてくれて…」って感激してたけど、いやいやいや、西岡さんのコメディアンぶり、今に始まったことじゃないです(笑)

 

  藤原竜也は、ロミオとハムレットが合体したみたいなキャラで、任侠一家の跡とり「きじるしの王次」。この人は、彼が演じたロミオやハムレットアントニウスシェイクスピア劇の貴公子の役より、こういう、街の不良、だけどシンは気のいいあんちゃん役だとハマりますねぇ。基本、明るくてヤンチャな、男っぽい人だと思うので。下ネタ好きで、でも憎めないあんちゃんの色気(笑)。蜷川さんだと、「日の浦姫物語」や「ムサシ」素晴らしかった。そういえば「日の浦姫物語」の時、大竹しのぶに「ラブシーンが雑なのよ、この人😒💢💢」ってさんざん言われてたなー(笑)(あなたみたいに経験豊富じゃないからね)ってハナシですよねぇ(⬅️暴言😅)蜷川さん以外では劇団新感線「シレンとラギ」面白かった。身体能力素晴らしいから、アクションものはピカイチです😊

   

   蜷川さんがシェイクスピア全作品上演っていうとてつもない大事業を始めてから、お互い辛かったんじゃなかろうか。シェイクスピア劇の藤原竜也って、彼の良さが生かされてない気がする。いかに蜷川さんが素晴らしい演出家で、藤原竜也がストイックな超努力家だとしても。

 

  だからワタシは、ちまたで藤原竜也の十八番みたいに言われてる、昔の風間杜夫みたいな狂気の爆発の演技より、「僕だけがいない街」「リバース」のフツーの人の役が心に染みたなぁ。フツーに生きてるのに、フツーじゃないことに巻き込まれていく不安、恐怖、怒り。

 

  あっ、真逆の役だけど、「るろうに剣心」のシシオマコトは良かった❗彼のオトコマエ感がよく出ていて。幕末の浪士時代も。あんなビジュアルなのに、なぜか色気ムンムン。高橋メアリージュンの気持ち、よくわかる(笑)だけどさぁ、いくらシシオがモンスター並みに強くて人間離れしてるからって、大の男たちがよってたかって切りつけちゃダメでしょ(笑)

 

  蜷川実花藤原竜也って、すごく異質な感じだから、さてそれが吉と出るか、楽しみに待っていよう🎵

マツコ・デラックスを案内して大丈夫な横浜

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   突然ですが、ハマっ子です😊マツコ・デラックスが有名な横浜嫌いで、「文明は横浜から入ってきたとか言って調子に乗ってる」「青葉区が特にキライ」「(こんな悪口言って)横浜市民からいつ刺し殺されるかわからないから、絶対ロケでは行かない」って発言もされたとか(笑)大丈夫ですよ~、ワタシは少なくともマツコさんの命狙ってませんから(笑)

 

  一部の人から言わせると横浜市民の中にもカーストなるものが存在するそうで、ワタシが住んでる横浜のド田舎なんて(娘のダンナ、N県の「集落」の出身だけど、同じくらい不便だもん😅)カースト下のほうだもーん。でもね、マツコさんが言ってるような人も存在するよ、実際。ヨーロッパ駐在時代のママ友にいましたよ~(笑)青葉区に住んでる某有名私大教授夫人とか、中区の1億近いマンションに住んでる女医さんとか。たしかに、マツコさんが目の敵にしてるようなヒトたち(笑)

 

  でもね、「中区、青葉区以外は横浜じゃないわよね」なんて言ってる人たちに生粋のハマッ子はほとんどいないの。ハイソなイメージを横浜(中区、青葉区限定=笑)に求めて、おカネにまかせて他の土地から移り住んで来たヒトたち😅だって生粋のハマッ子は、横浜はもともと、港に着く船の船員や気性の荒い港湾労働者たちが築き上げた街、そんな気取った街じゃないこと、ちゃんと知ってるから。そして、そんな男たちが一夜の慰めにした花街の女たちの街だったってこと。

 

  たとえば、昔むかしハマの顔だった「ヨコハマメリーさん」戦後米国兵を相手にしていた街娼だったらしいんだけど、ロリータファッションに舞妓さんみたいな白塗り、金髪。1度だけ邂逅しました😅産業貿易センターのエレベーターで。インパクトありましたねぇ。中村高寛監督によるドキュメンタリー映画ヨコハマメリー」必見です。彼がこの映画作ったの、弱冠30才😲永瀬正敏が演じたあの伝説の探偵「濱マイク」(日本のハードボイルドもこんなにカッコいいんだぞゾ❤️の)映画版トリロジー第2弾「遥かな時代の階段を」(監督・林海象)では、往年のジャズ歌手坂本スミ子がメリーさんを演じてます。

 

  今はあのみなとみらいが横浜の顔。観覧車とランドマークタワー、インターコンチやベイホテル東急に赤レンガ倉庫、煌めく夜景。埋め立て直後のあの一帯は見渡す限りの「ああ、荒野」なーんにもなくて、海風が吹き抜けていくばかり。だから大好きではあるんだけど、ちょっと、テーマパークに遊びに来てるような気分になる時もあります😅あ、日本丸は別。祖父が日本丸の乗組員だったから😅…しかし赤レンガのビルズのパンケーキは美味しい❤️アサイーも。あ、モーションブルーヨコハマも。けっこう、お世話になってる😅…でも、同じハマッ子でも、娘たちにとっては、子どもの頃からしょっちゅう遊びに来ていたみなとみらいが郷愁をかきたてる場所なんだよね😊

 

  おっと、前置き、長すぎ😅みなとみらいや日本大通り、外人墓地周辺の山手辺りはOzやHanakoにおまかせするとして(笑)まずは映画でも見ましょうか❔黄金町の「ジャック&べティ」ジャックとべティ、2つ映画室があって、同時に違う映画上映してる。以前、ある女優さんが不倫相手と映画見ててパパラッチされちゃったんで、ヘンなとこで有名になっちゃった。ホント、写真週刊誌ってヤボなことするねェ😅支配人が独自の感性で選ぶ作品のラインナップはかなりクセモノ揃いだけど、ハマれば(⬅️シャレではありません)楽しいかも😊

 

  映画が終わったら、この寒い季節、関内吉田町の「野毛おでん」で、おでんをつまみに飲みません❔創業100年以上の老舗。特に8時間かけて煮込む極厚真っ黒な三浦大根❗ちなみにお値段も1つ500円。でも、そのお値打ちはありますよ😊昔この界隈に高校のクラスメートが住んでいて、ある日の朝教室で「うちの近所に住んでる夫婦、ダンナさん暴力団らしいんだけど、夫婦喧嘩するとオクサンのほうがコワイの。今朝も怒鳴りあってて窓から包丁落ちてきた」って…😲高校来るのに命危ないっていったい…😢今ではだいぶあの界隈も落ち着いたらしいけど。

 

  マツコさん、だから別に横浜市民って上から目線になりようがないんだってば、本来は(笑)庶民的な場所もあり、特に夜は足を踏み入れないほうがいい危険な場所もあり、だけどそんな場所から歩いていけるところに、伊勢山ヒルズみたいなハイソな界隈もある。そんな入り組んだ、雑多な魅力が横浜ってかんじがする。あー、香港に似てる❗😊

 

  おでん食べたら、関内から海に向かってブラブラ歩いて、「サモワール」で紅茶を飲みましょう。珈琲専門店(珈琲の大学院とか)はけっこう、あるけれど、紅茶専門店は横浜でも珍しいですね。寒い冬なら「サモワール」、夏なら元町の「サンドグラス」(アイスのバリエーションティーが美味しいから😊グレープフルーツジュースと紅茶で2層に分かれてるやつとか)元町には厳島神社の分社もありますよ。もうすぐ春になれば、横浜の花見の穴場😊

 

  …なんて、またダラダラ書きすぎました(汗)マツコさん、心配しないでぜひロケに来て下さい(笑)

 

  

 

 

「アクアマン」デキが悪いコほど可愛い


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(From Pixabay)

  DCコミックス「アクアマン」(海底に沈むアトランティス帝国の女王を母に、人間を父に持つヒーロー。波を繰り、海洋生物と話す)実写版がDCコミックス映画史上、最高の興行収入を記録したとか❗「ダークナイトトリロジー」も抜いたとニュースになってました😲まあ、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト~」は、ゴッサムシティというこの世の倫理や常識を越えた街で繰り広げられるダークなオペラであって、アメコミ映画ではないとワタシは思っているので(あ、ダークナイト・トリロジー自体はもう、ノーラン監督の靴磨きしたいくらい大好きな作品です、念のため)比較するのもなんなんですが😅

 

  アクアマンって、たしかDCコミックスの中でもあんまり人気のないヒーローなんで、独立して映画にしちゃって大丈夫か❔なんてアメリカ本国で言われてたらしいけど、フタを開けてみたら…🙌

 

  数年前公開された、DCコミックスのヒーロー勢揃いの「ジャスティスリーグ」見事に爆死でしたからねぇ😢Movie Walkerさんの記事では、コミックスでは白人パツキンのアクアマンを、時流に乗って、ハワイ先住民の血を引く190㎝ムキムキ褐色の肌、ジェイソン・モモアにキャスティングしたのが当たった、ってありましたけど、それもあります。でももう1つ、以前「2018年見て良かった映画~アメコミ編」👇でもチラッと書きましたが、アメリカが世界のリーダー的役割を担えなくなってから、アメコミヒーローも、スーパーマンに代表される「強く正しく美しく」WASPのヒーローから、ヴェノムやアントマンデッドプール等社会から落ちこぼれ「はみだしヒーロー」に移行して成功してる、DCもやっとそれに気づいたんじゃないかって。

 

  「ジャスティスリーグ」では最初、自信たっぷりのオレオレ系、アメコミヒーローあるあるで登場したアクアマンですが、次第にその本性を現し(笑)超がつくド天然、戦いがコワくてヘタレな「かまってちゃん」ぶりをワンダーウーマンにバラされてから、ワタシの中のアクアマン押し、一挙に急上昇❤️マーベルのマイティ・ソー(クリス・ヘムズワース)が契約切れで「アベンジャーズ~エンドゲーム」が最期になりそうな気配(ロキ役、トム・ヒドルストンとの仲良しこよしも、もう見れないのね…くすん😢)彼の代わりに、ワタシの中の「腕っぷしはめっぽう強いが、愛すべきおバカなヒーロー」第1位に上り詰めそうなのがアクアマンなんです🤣


 アベンジャーズのキュートな「脳ミソきんに君」マイティ・ソー。三部作のうち、1~2はナタリー・ポートマンが彼女だったせいか(笑)カッコつけマンでいまいち面白くなかったんだけど、最後の「マイティ・ソー~バトルロイヤル」では、ソーの何百倍も強くてコワーい姉さんのヘラ(ケイト・ブランシェット)が登場し(ケイト様がまた、カッコいいのよ❤️牡鹿みたいな巨大なカブリモノしてるんだけど😅)、唯一無二の武器は初対面でへし折られるわ、一瞬で宇宙の果てまで飛ばされるわ、いのちより大事なロン毛を丸刈りにされるわ、ヤラレ放題😅そんな惨状なのに「ぼくちゃん、負けないっ!がんばるもんっ!👊✨」けなげなソーが可愛かったなぁ。

 

  アクアマンの「脳ミソきんに君」ぶり、「ジャスティスリーグ」の時よりかなりパワーアップしてるみたい。何せアクアマンの彼女、メラ役が、あのDV騒動でジョニー・デップをシメ上げたアンバー・ハードのアネゴですからねェ。「ジャスティスリーグ」でも「いいかげん、大人になんなさいよッ!」ってアクアマンのこと叱り飛ばしてたもん😅加えてママの女王アトランナ役が御大ニコール・キッドマン❗勝ち目ないわ…(笑)

 

  コワイお姉さんたちに負けず、真のヒーローになるんだ、アクアマン❤️2月8日(金)はいよいよ日本初公開。いざ3D/IMAXに見・参❗

🌟「2018年 見て良かった映画~アメコミ編」https://www.rie4771.com/entry/2019/01/03/2018%E5%B9%B4%E8%A6%B3%E3%81%A6%E3%82%88%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%A8%E5%BD%B9%E8%80%85_%E3%81%9D%E3%81%AE2

 

🌟「アクアマン」特別映像

https://youtu.be/dHoX-6n_avA

アロマヨガの日

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  今日はお世話になっているヨガスタジオでアロマヨガ。続けて香りの話で恐縮です😅ヨガフロー(ポーズを1つ1つきめるのではなく、幾つかのヨガポーズを流れるように行っていくもの)の中級クラスでかな~り動くのでキツイですが、アロマが焚かれているお陰で、終了した後のシャヴァーサナ(仰向けに横たわり、全身の力を抜く、究極のリラックスポーズ)はもう、至福の時間😊

 

  機械メーカーの輸出業務から某国大使館、そして在宅で翻訳を始めたワタシですが、翻訳を始めたばかりの頃、納期が迫ると、気がつけば夜中に、パソコンの前に8時間座りっぱなしだった…なんてことも度々あり、いつのまにか頭痛、肩こり、腰痛持ちに…😅そんな時出会ったのがヨガでした。人間、緊張や不安を覚えると呼吸が浅くなり、リラックスするとゆっくり深くなる。自由自在に呼吸を、そして精神までもコントロールする、目指すのはポーズの完成ではなく、ムリのないムリ。そんなユルさが、怠け者のワタシにはピッタリだったのかも😅

 

  ヨガのインストラクターの方たちって、けっこう各界の第一線でバリバリ働いていた方たちが多い印象があります。毎年葉山やみなとみらいのビーチヨガで講師を務めて下さる野島裕子先生(写真上)は、大手広告代理店のPRウーマンだったし、いつもアロマヨガでお世話になっているエキゾチック美女のインストラクターの方は、某航空会社(残念ながらANAではなく、もう1つの大手😅)の元客室乗務員。がむしゃらにわき目もふらず働いてきて、ふと立ち止まった時、いろいろ考えるところがあったんでしょうね。

 

  ヨガのお陰で、頭痛や肩こりがなくなっただけでなく、緊張や不安のコントロールも、昔に比べて少しは上手になったかな…と思っています。

 

  来月からはいよいよ花粉が飛び始めるので、来月のテーマは「免疫力強化」とか。香りはティートゥリーにユーカリ。この2つの香りは、アレルギー性鼻炎に効果のある香りでも知られていますね。

 

  最近はアメリカ、特にニューヨークでもヨガブームですよね。ニコル・キッドマンとリース・ウィザースプーンアレクサンダー・スカルスガルドなど、そうそうたる映画スターの共演で話題になり、エミー賞を独占したTVドラマシリーズ「ビッグ・リトル・ライズ」ウィザースプーンがヨガにハマってましたね😅

 

  マテリアリズムのままに突っ走って来たような感のあるアメリカ社会も、今立ち止まって、何かを振り返っているのでしょうか❔

 

  

 

"Sergei Polunin, "Take Me to Church" by Hozier, Directed by David LaChapelle" を YouTube で見る


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セルゲイ・ポルーニンが英国ロイヤルバレエ団退団後、製作した動画です。心に刺さる魂の舞踊とも言うべきもの。


Sergei Polunin, "Take Me to Church" by Hozier, Directed by David LaChapelle - YouTube

オランジェット

 


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  今日は、ヲタクがこよなく愛するオランジェットのお話です。

 

  輪切りのオランジェットが好きなんですが、なかなか見つからない。それもコスパいいやつ。成城石井が売り出すのもバレンタイン限定で、すごく残念。シャトレーゼのもコスパよくていいんだけど、コーティングのチョコがビターじゃなくてミルクチョコ😢

 

  美味しいオランジェットに出会うともう、嬉しくて記念写真まで撮っちゃうヲタク。オランジェットオタクな自分の好みとしては、コーティングしてあるチョコは薄くてビターなほうが好きで、オレンジピールは肉厚がいい。ベルギーの老舗ゴディバはピールがとっても太くて食べごたえあるし、チョコはビターで味は申し分ないんだけど、形が若干イ○○シに似ていて美しくない。ウィーンの、ザッハトルテで有名なデメルのは、コーティングのチョコが甘過ぎ。ザッハトルテも甘過ぎ(ウィーン本店のザッハトルテ、大人3人くらいいないと食べきれないレベル😵💦)

 

でもって、今まで食べたなかで美味しかったオランジェット3選☝️まずは成城石井、農園指定のカカオ使用で有名なフランスのヴァローナ社、地元横濱ふらんすやまの木箱入り「オレンジショコラ」。写真は撮り忘れたけど、銀座のフレンチレストラン「ロテスリーレカン」のオランジェットも○(余談ですが、銀座レカン本店はお値段的になかなか敷居高いですが、ロテスリーのほうはランチならリーズナブル。それに、パティスリーが併設されてて、パンや焼き菓子をお土産に持って帰れる)

 

  まだ制覇していないのは、「サバイバルウェディング」で、さやか(波留)が編集長(伊勢谷友介)のオフィスでムシャムシャ食べて怒られてた「ピエールマルコリーニ」のオランジェット❤️ブリュッセルからロンドンに遊びに行った時、ユーロスター(高速海底鉄道)の、税関通過後にあるのがピエールマルコリーニの支店。宝石店みたいな店構え、黒づくめの金髪長身イケメン店員がすん(笑)って立ってて、外から店内をちらちら見たけど、とうとう中には入る勇気がなかったあの時。

 

  日本上陸した頃は銀座に行かないと手に入らなかったけど、横浜店がオープンしてからずいぶん行きやすくなった。

 

  (ピエールマルコリーニのオランジェットを買いに)

「そうだ!横浜行こう🎵」

 

  

「万引き家族」 アカデミー外国映画賞ノミネート!

   昨年のカンヌ映画祭パルムドールを皮切りに、やはりシメはアカデミー賞ですね!「誰も知らない」そして父になる」「万引き家族」…と、無戸籍の問題を初めとして、家族の絆とは何なのか?果たして血がつながっているというだけで、家族になれるのか、お腹を痛めて産んだ、ということだけで母性は育つのか、果たして真の虐待とは何なのか…❔そこに潜む日本の闇を突き詰めてきた是枝監督。

 

  カンヌで、審査委員長のケイト・ブランシェットが、安藤サクラさんの最後の泣きの場面を評して、「私が今後泣く演技をしたら、安藤さんをお手本にしたと思ってね」と。なんてウィットに富んだ、暖かい褒め言葉なんでしょう!ケイトは、その美しいビジュアルはもちろんのこと、演技(エリザベス、アビエイター、キャロル、あるスキャンダルの覚書…数えきれませんが)、ライフスタイル全てにおいて、世界で最も美しい女性の一人であるとワタシは信じて疑わないので、そのケイトが、日本有数の素晴らしい女優である安藤サクラをそんなふうに讃えてくれたのが、本当に嬉しかったのです😊外国映画賞、期待しましょう!

 

 日本ではだいたいアカデミー賞がノミネートされてから公開される映画が多いので、今の時点では何とも言えないんですけど😅「2018年見てよかった映画」でもちょっと触れましたが、「ブラックパンサー」入ってますね😉いろいろな意味で、画期的な作品でしたね。

 

  主演男優賞、個人的好みでヴィゴ・モーテンセンに😅「ロード・オブ・ザ・リング」彗星のように登場した彼。王位継承者の身分を隠して、流れ者に身をやつしているんですが、ふと見せる王者の気品が素晴らしかった。「危険なメソッド」のフロイト役も好きだったですね。マイケル・ファスベンダーとの演技合戦。あっ、でも「バットマンダークナイト」「アメリカンサイコ」のクリスチャン・ベールもノミネートされてるのか。「マシニスト」で痩せ過ぎて死にそうになったり、その後すぐバットマンムキムキマン…ロバートデ・ニーロか、ゲイリー・オールドマンか、クリスチャン・ベールか。困ったな、選べない(笑)

 

  助演女優賞には、好きな女優さん揃い踏みだわ🎵「LaLaランド」のエマ・ストーン、「ハムナプトラ」シリーズから演技派に転身したレイチェル・ワイズ。昨年、「否定と肯定」という映画で、ホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺)を巡る息詰まる法廷劇で、あるドイツ人研究者の著作を批判しただけなのに、名誉毀損で訴えられてしまう実在の研究者の役を演じてましたね、レイチェル・ワイズ。ダンディ007、ダニエル・クレイグの奥さんです😊あとはエイミー・アダムスアイルランドを舞台にした「リープイヤー」のコメディエンヌぶりが大好きなんですが。一転して、あのトム・フォードが監督した第2作目「ノクターナルアニマルズ」では、闇深い役を演じてました。

 

  日本ではこれからノミネート作が次々と公開ですね。楽しみすぎる❗

 

 

 

  

 

ジョン・ボン・ジョヴィのギャップ萌え


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  「実人生と虚構の人生」のギャップ萌え❤️われわれ一般人のオタクは、それを脳内で行っているんで、それほど実害はないですが、まあワタシの場合、電車乗り過ごすとか、夕飯焦がすとか、家族に多少迷惑かけてますけど😅スターってホント、大変だと思う。ワタシたちに夢をくれるために、虚構の人生を生きるって。だからこそ、長い期間スターの座にいる人って、そのきらびやかな人生が虚構であるとしっかり認識できてる人、そして実人生はわれわれ一般人と一緒で、地味で何の変哲もない「生活」なんだと理解できてる人なんだと思う。

 

  数年前、ボン・ジョヴィのジョンの奥様が玉ねぎ切ってる時に誤って手首を切り、大量出血で、その時ジョンも自宅にいて彼が救急車を呼んだけど、そのオロオロぶりがハンパなく、救急隊員は驚くわ…で、かえって奥様が彼を励ましたとか…😅同じ頃彼は「ニューイヤーズイブ」というコメディにロックスター役で出てるんだけど、気がよくて、好きな女性に引っ張り回される役。あれ、彼自身にかぶってるんじゃないかなぁ😊ちなみにあの映画、批評はイマイチだったけど、ハートウォーミングな群像劇で、元気の出る良い映画だったけどなぁ…。まっ、ワタシの場合、ジョン様がご出演されてるだけで採点が最低でも30ポイントくらいupしちゃうのは否めないですけど😅

 

  「誘惑は多いよ、実際。でも愛人を作って家庭を壊したくはない、絶対。4人の子どももいるし」…One night loveはアリってことですか、ジョン様😅そんなとこも、正直で彼らしいですがね😅

 

  昨日は、阪神淡路大震災から24年目でしたけど、ライブの収益金の一部を寄付してくれてもいます。親日家なのもやっぱり嬉しいところで、「Tokyo Road」とか今でも胸アツ。

 

  薬物やってその世界を表現したとかシャレになんないっしょ😅まあ、そういう人は脳もカラダもやられちゃうから長続きはしませんよね(汗)

 

  ジョン様おん年56歳❗海外アーティストの東京ドーム公演動員記録塗り替えたことだし、次の公演、5年先は長すぎる(泣)また近いうちに来て下さいまし。

「帝一の國」(2017)BGMはヘビメタ(笑)

 

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榊原光明もとい志尊淳くんが、インスタに菊馬とローランドと一緒の写真をUpしたそうだ😊ヨガ帰りの、電車の中で豪華な3ショットに見入ってしまい、乗り過ごした…(-∀-)ちなみにまだ家に帰り着いてないので、電車の中で、ワタシの「帝一」愛を呟いてみたいと思いますにゃん😻❤️

 

   今、日本の芸能界を席巻している若手俳優たち揃い踏み❗

 

  ひと昔前と違って、外見も演技力も両方兼ね備えた人たちが大勢いるし、後からどんどん若い人たちが出てくるからみんな大変だなぁ…と思いつつ、この「帝一の國」が、今の若手俳優の黄金期を作るきっかけになったのは間違いないと思います。

 

  まず、冒頭のシーン、菅田将暉が海帝高校の制服と七三分けで、新入生代表として、生徒たちの嫉妬と羨望の眼をしりめに演壇に歩いて行くと、突然、バリバリヘビメタのロックが大音響で流れ出す、もう、超クールでスタイリッシュな導入にまず、度肝を抜かれます。何の曲❔聴いたことないな❔めちゃカッコいい~❗帰り道に調べたら、なんと1980年代😲に活躍したバンド(すでに解散😢)で、見た目セックス・ピストルズも真っ青なグラム&パンク系(笑)この音楽を冒頭に持って来ただけでも、この映画のクールさ加減がわかろうというもの😊

 

  昔むかしの旧制高校を思わせるクラシックな設定の中、将来総理大臣の座を目標に(⬅️で、でかすぎる野心…)、海帝高校入学→生徒会の中で最有力派閥メンバー→生徒会長→東大コースを手に入れる為、壮絶なバトルを繰り広げる男の子たち。

 

  映画のキャッチコピー「野心が止まらない❗」そのままに、この設定がまるで、発展途上の若手俳優たちの、(コイツらより、一歩でも二歩でも先に行きてぇ❗)という演技のバトルロイヤルを見ているようで、ゾクゾクします😀

 

  映画に感動して原作も全巻読みましたが、もう、チョイ役のすみずみに至るまで、全員が当たり役❗よく巷で言われるようなビジュアル云々ではなく、まるで役柄が乗り移ったような名演は、いい意味でのライバル心がなせるわざ。…そうやってバトルするうちに、戦友みたいな連帯感が生まれてきて、俳優さん同士の関係にもシンクロしているような気がします。  

 

 菅田将暉はもう、神がかった演技で帝一そのもの。凄い野心家なのに、シンはナイーブで傷つきやすい、でもまたそこにはウラがあり…。原作にはそれほど強調されていませんが、生徒会長になりそこなった父親(吉田鋼太郎)との丁々発止のやりとりも見ものです。菅田将暉くらいカリスマになっちゃうと、これほどの神演技見せてもじきにそれが当たり前になっちゃってキツイだろうなぁ…。ま、彼なら進化の度合いのほうが上回るだろうけどね😊

 

 ハーフの美形、氷室ローランド役の間宮祥太朗。金色に輝く長髪が全然カブリモノっぽくないのがスゴイ😲菅田将暉に靴をナメさせるようなドSの帝王(もう1つのキャッチコピーが「僕は靴を舐めて勝つ❗」ですからねェ😅)から一気に、「堕ちた偶像」に成り下がる、その狂気めいたギャップの演技はさすが。この映画で一気にブレークした大鷹弾役の竹内涼真野村周平扮する東郷菊馬(もはや野村くんとはわからないビジュアル😅)に、「お前口クサイな」っていうセリフ、まるで天使みたいな笑顔でさらっと言うの。あの映画の時には、本人のキャラにハマったのかな❔と思ったんだけど、その後の「陸王」や「ラストコップ」見ると、あれれ❔この人、本当はとんでもない演技の天才なんじゃないかって、思い始めてる今日この頃でございます(笑)

 

  原作でのワタシのお気に入り、堂山生徒会長を演じる木村了。端正な顔立ちに端正な演技。詰め襟姿に白手袋が似合いすぎる男❗舞台版では帝一役だった彼が、男の子たちの野心渦巻く、カオスな生徒会の雰囲気をビシッと締めています。生徒会長選挙の折、「権力は大きな差別を生む。巨大な権力を持つ男と、自らは力を持たず、周囲の駒を動かす男、どちらが生徒会長に相応しいかは明らかだ」と氷室に語り、「ボクは井の中の蛙」と言う森園に「その歌には続きがある。されど空の深さを知ると」と答えて冷静沈着な森園を泣かせる堂山会長。数々の「堂山語録」も必見です。

 

  そして、可愛い顔して誰よりも計算高く、理想実現の為に知性を武器に闘いを制していく森園億人役の千葉雄大❗彼は最高のハマリ役。ホレます(笑)千葉くんって、インタビューの受け答えとか見てると、いつも(自分の立ち位置を理解した、なんて頭のいい人なんだろう)と思うんですが、もう、森園そのものですね❤️生徒会長候補に指名され、「僕はね、勝負には絶対負けたくないんだ」っていう時の彼の表情が超ツボ😊

 

  そして最後になりましたけど、当の写真をupしてくれた、帝一の唯一の友にして最強の参謀、榊原光明役の志尊淳❗氷室と並んで、キャラ的にもビジュアル的にも現実離れした役をよくぞここまで…😲一歩間違えばギャグそのものになっちゃう難役です。それに現実の志尊くんって、身体もガッチリしてるし、けっこう性格もオトコマエな感じ。なのに、超スリムな菅田くんと並んでも全然それを感じさせない。いや、彼も竹内くん同様、天才と思わせない天才だと思いますにゃん😻

 

  動画配信サイトやレンタルビデオでぜひご覧になって下さい🎵男子も女子も楽しめるコメディだし(永野芽郁ちゃんが菅田くんのガールフレンド役ですからね😀豪華でしょう❔)、おうちデートにもピッタリですよ(笑)

 

 

ハル王子、再び~松坂桃李ご降臨

 吉田鋼太郎蜷川幸雄の遺志を継いで、シェイクスピア37作品演出を達成しようという「彩の国 さいたま芸術劇場」ついに、ついに来月2月、松坂桃李のご降臨❗

 

  「ヘンリー4世」(2013年4月、さいたま彩の国芸術劇場)

後にイングランドの名君、ヘンリー5世(⬅️今回は、即位して王としてのご登場ですね😊)となるハル王子(松坂桃李)と、飲んだくれでずる賢くて、でも憎めない名脇役フォルスタッフ(吉田鋼太郎)

 

  当時松坂くんたしか24、5才❔ハル王子に配役が決まった時は、正直言って、(ん❔誰この人。あー、朝ドラに出てた男の子か~。さて、吉と出るか、凶と出るか)と思ってました(ホント、ごめんなさい😢)

 

  ところが、ところが。180センチ以上はありそうな長身を生かした立ち姿の美しさ。あの長丁場の劇で全くブレない発声の確かさ、明確なセリフ回し。何より、これは天性のものなのか、王子にふさわしい気品。シェイクスピアの劇って、主人公ほとんどが王子とか貴族の息子ですから、何より「気品」が大事😅松坂くんにはそれが備わってた。そしてそして、あの、老獪な吉田鋼太郎に堂々と渡り合う、将来の王者の威厳さえ持ち合わせて、あまりの嬉しい衝撃に口あんぐり(笑)

 

 それから5年。蜷川さんは、多くの人の号泣を背に、旅立ってしまった。ワタシの中で確実に、舞台俳優として、第2の藤原竜也になると確信した松坂桃李は、結果的に2度と蜷川さんの舞台に立つことはなかったのです。次はやっぱりロミジュリかな❔若いうちしかできないし。いやいやでも数年蜷川さんのもとでシゴかれれば、「ハムレット」も…なーんて、得意のオタクの妄想広げてたら、あっというまに5年経っちゃった😢

 

無数の若い役者さんが蜷川さんに抜擢されて来たけど、その中を勝ち抜いて、さらに耀けるのは、ほんのひと握り。…でも、蜷川さんのご葬儀の時、前に並んだそうそうたるメンバーの中に松坂くんを発見した時、わけもなくこみあげるものがありましたよ、なぜか。

 

  蜷川さん演出のさいたま彩の国の舞台を最後に見たのは、阿部寛ブルータス、藤原竜也アントニウス吉田鋼太郎キャシアス、横田栄司シーザーによる「ジュリアス・シーザー」でした。余談だけど、昨日TVドラマ「グッドワイフ」見てたら、吉田鋼太郎横田栄司が出てきたから、急に蜷川さんのこと、思い出しちゃった😢演劇界ではシェイクスピアの解釈や演出でいろいろ毀誉褒貶のあった方だけど、やっぱり、理屈じゃない魅力があった。そして、魅力ある男優を発掘する慧眼も。

 

  今回の「ヘンリー5世」チケットはとってないけど、彼がこの6年の役者修行を経て、ハル王子からイングランド史上最高の名君ヘンリー5世として臨む舞台、名舞台にならないはずはないと思う。

 

  陰ながら、舞台の成功お祈り申し上げます。

2018 観てよかった映画と役者 その5

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

  監督は、スティーブン・スピルバーグベトナム戦争が劣勢であることを早い段階からわかっていたのに、都合の悪い事実をひた隠しにして、多大な犠牲を強いた当時のアメリカ政府の責任を証明する文書の存在。ニューヨークタイムズワシントンポストが記事にして、機密保持法違反で政府から告訴され、最高裁まで行って戦うんですが、これはワシントンポスト側から描いた映画。この、会社も、記者生命そのものも賭けて戦うトム・ハンクスを初めとするジャーナリスト魂。もう、胸がアツくなります❗

 

  また、メリル・ストリープ扮するポストの女社長キャサリン。実はこの人、前社長だったご主人が謎の自殺をとげて、新聞のことも会社経営のことも何もわからない一介の主婦から突然、経営のトップになった人。(ただの主婦だった女に何ができる)と、部下から冷たい目で見られ、針のムシロでいつもオドオドしていた彼女が次第にジャーナリズムの使命に目覚め、トム・ハンクス扮する編集長と共に社命を賭けて記事の公表を決意する場面は、めちゃカッコいい❤️いつも彼女を小バカにしていた取締役のオッサンを「報道は歴史の最初の文字。真実を歪曲はできない❗」と、堂々と論破する場面はスカッとします😉

 

  アメリカ史上最大の政治スキャンダルと言われる、ニクソン大統領の民主党本部盗聴事件。その事実を、それこそ記者生命はおろか、自分自身の命さえ危険に晒して記事にした、同じくワシントンポスト紙の記者、カール・バーンスタインボブ・ウッドワード。二人の記事がきっかけで、ニクソン大統領は辞任に追い込まれます。二人の闘いを描いた映画、「大統領の陰謀」に一時えらくハマりまして😅「ペンタゴンペーパーズ」はその前日談です。この映画のラストに、ちらっと二人の記者が登場します。ワシントンポストは機密文書裁判の直後に、同社最大の試練、ウォーターゲート事件に突入していくわけです。「ラストがよくわからない」というクチコミが多かったですが、つまりはそういうことです😊

 

  記者のうちの一人、現在ではカリスマ・ジャーナリストとなった、ボブ・ウッドワード、FBIに強力な情報網を持っていて、実はそれが当時の副局長だったっていう衝撃の事実❗そのてんまつを描いたのが、リーアム・ニーソン主演「ザ・シークレットマン」この人、「ディープスロート」って、当時の有名なポルノ映画の題名で呼ばれてたんですよね。なぜだろう(-ω- ?)しっかし、「喉の奥深く」って…18🈲💦💦

 

  このウッドワード記者、バーンスタイン記者と共に、ウォーターゲート事件の告発でピューリッツァー賞を受賞していますが、現在でもトランプ大統領を取材した本を出版したりして、老いてもなお、その記者魂は健在のようです。

 

しかしねー、こういう一連の映画を見るにつけても、週刊○春さんや、週刊新○さん、見習ってほしいっすよねェ。芸能人のスキャンダルとか、ちまちました記事ばっかり追いかけてないで、ジャーナリストとして、もっと肝っ玉すえて戦うべき巨悪っつーもんがあるでしょ❗

 

 

『君の名前で僕を呼んで』1週間限定上映


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(映画の中で、エリオとオリバーが遺跡発掘の為に訪れたガルダ湖畔シルミオーネ…Pixabay)

 ルカ・グァダニーノ監督がティモシー・シャラメと5年ぶりにタッグを組んだ話題作『ボーンズ・アンド・オール』の公開に先立ち、明日(2月10日)から、あの名作『君の名前で僕を呼んで』が1週間、各地の映画館で限定上映されることになりました❗……2018年、渋谷のBunkamuraル・シネマで鑑賞した時の鮮烈な感動が、つい昨日のことのように蘇ってきます。あらゆる意味でヲタクは、あんなに美しい映画を観たことがありません。

 

  舞台は1983年、北イタリアの夏の別荘。ひなたのジリジリ焼けるような熱さ、草いきれ、翻って、屋内や日陰の意外なほどの涼しさ、暑さを避けるために水に飛び込んだら思いのほか肌に冷たくて、思わず身震いしたこと……。渋谷のBunkamuraル・シネマのスクリーンから、そんな様々なことが一気に立ち上ってくるようでした。

 

  イタリアの夏の風景も、主人公二人(ティモシー・シャラメアーミー・ハマー)もただただ哀しくなるほど美しくて、監督は、映画のテーマだの何だの、面倒なことは抜きにして、ただ短いイタリアの夏、この一瞬を映像として残しておきたいと望んだからメガホンをとったのかと思うほどでした。ロケ地に選ばれたのは、監督のグァダニーノの住まいがあるロンバルディア州クレマの街(ミラノから列車で約一時間)。街角に佇む水も滴る美男子二人。一瞬一瞬がまるで絵画を切り取ったよう😍

 

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  主人公のエリオ(ティモシー・シャラメ)は17歳。父親は大学の考古学教授で、一人っ子のエリオは、両親の愛を一身に受け、考古学の知識や音楽の才能を初めとして、文化的な素養を欲しいままにしている。そんなスポイルされたエリオの前に現れたのが、ひと夏だけ父の教授の研究助手として別荘に滞在することになった院生のオリバー(アーミー・ハマー)

 

  完璧な美貌の持ち主で、年齢も、背丈も、考古学の知識も、社交術も、女の子の扱い方も叶わない相手。初めは反発ばかりだったのが、次第に兄に対するような尊敬に、そして激しい恋愛感情に変化するさまを、ティモシー・シャラメは、心の襞の1つ1つをなぞっていくように、繊細に演じています。アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたのも、むべなるかな。サフィアン・スティーブンスが歌うMystery of Loveもどこか懐かしいタイプの曲で。昔のサイモン&ガーファンクルのスカボローフェアを思い出すような曲です。

 

  受け止めるオリバー(アーミー・ハマー)は敬虔なユダヤ教徒で、彼の倫理観からしたら、17才の男の子の恋愛感情を受け止めるなんて、本来は考えられないんだけど、プラトニックには、初対面から強烈にエリオに惹かれている設定です。

 

  当然、「ひと夏の恋」には終わりが来るわけで。ひたすらまっすぐ気持ちをぶつけるエリオと、大人としての分別と現実の狭間で悩むオリバーの対比が切ないです😢

 

  そして、最後の場面。真冬、雪が降りしきるイタリアの別荘。オリバーから電話がかかってきて、結婚が決まったことを告げられるエリオ。その時のエリオの表情。ティモシー・シャラメの天才ぶりが如実にわかる場面になってます。

 

  映画っていいですね😊あの芸術とも言える一瞬の表情を永遠に焼き付けることができるんですもの。

 

  

 

  

  

2018年 観てよかった映画と役者 その3

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 ギレルモ・デル・トロ監督待望の新作❗あ、もちろん「パシフィックリムアップライジング」もあるんですけど、監督は務めていないので😅しかし、マコ(菊地凛子)があんなに早くお亡くなりあそばすなんて😢てっきりヘリコプターから脱出したかと思ってたのに。しかも、ニュートのまさかの裏切り😒💢💢ゴットリーフとのかけあいが大好きで、最後までギャグ担当で行ってくれるかと…。

 

あ、また脱線💦💦

 

  デル・トロ監督の映画に初めて触れたのが、「デビルスバックボーン」ホラー映画にジャンル化されてるけど、❔❔(-ω- ?)スペイン内戦下の孤児院が舞台。監督の反戦思想が色濃く出ていると思います。親の愛を失い、内戦で命をも危険に晒されている子どもたちの孤独が、心に刺さります。そして、たとえ子どもであっても、暴力で追い詰められた時は、いくらでも残酷になりうる可能性があるということも。太陽に満ちたスペインの田舎の風景があまりにも美しく、対比が辛かった😢

 

  そして、「パンズラビリンス」❗やはりスペイン内戦が舞台。母がファシストの軍人と再婚、義父から絶え間なく虐待を受ける少女は、辛すぎる現実から逃げる為、空想の迷宮へと逃げ込む。しかも、唯一の味方だった母親が途中で死んじゃうんだよ❗「デビルス~」ではまだ孤児院の仲間がいたけど、この少女には、誰もいない、誰も。もう、辛すぎる(*T^T)少女の暗黒の心と、少女の夢の中に現れる極彩色の世界。あまりにも残酷な結末(冒頭の場面から予想はできたけど)に、泣くこともできませんでした。



  前置きが長くなりました💦「シェイプオブウォーター」は、先の2作に比較すると、より、デル・トロ監督の、社会の片隅でひっそりと生きるマイノリティへの温かい眼差しが感じられる作品になっています。

 

  時は1960年代、米ソ冷戦時代のアメリカ。政府の研究所で清掃の仕事をしているヒロインは聾唖者。アマゾンで捕らえられ、生物兵器として研究対象になっている半魚人「彼」と心を通わせ…ついには…という大人のファンタジー。「パンズラビリンス」でも見られた、監督の、「異形の者」への偏愛が垣間見られます。「彼」を演じるのは、「パンズラビリンス」で、あの夢魔のようなペイルマンを演じたダグ・ジョーンズ


  ファンタジーなのに、R指定なの❔どこが❔と突っ込まれそうですが…つまり…ついには…ってコトです(笑)ヒロインが、友人の黒人女性からあからさまに、どうやって❔と問い詰められる場面がありますし(「リバーズエッジ」の山田くんは、気分こわしてましたけど😅)もちろん、デル・トロ監督独特の映像美で描かれていますが。「水のかたち」とあるように、水ってこんなに美しくて、こんなに多彩な表情があるのだと、初めて知りました。

 

  最後に、人体実験の材料になりそうになる「彼」を海に逃がす為、ヒロインとその仲間が奮闘するんですが、その仲間も、黒人女性(映画「ドリーム」の、3人のうちの一人、オクタヴィア・スペンサーですね)、ゲイの中年男(彼がまた非常に純な性格の設定で、カフェの若い店員に恋をして店の不味いケーキを食べ続け、挙げ句、高校生みたいにオドオドと告白して、酷い言葉でフラレる場面は見ていて痛い😢)時代が1960年代というところが重要です。彼らに対する差別は、現代とは比べものにならなかったでしょうからね。アメリカ社会のメキシカンとして苦労を重ねたであろう監督自身の姿が投影されているような気がします。

 

  結末は「デビルスバックボーン」や「パンズラビリンス」の、心を締め付つけられるような結末ではなく、ファンタジーらしくハッピーエンドで、年齢を重ねた監督の、優しい眼差しが感じられます。(人と違っていることに、恥じることはないんだよ。あきらめずに、君が君らしく生きていけば必ず幸せになれる)というメッセージを受けとったのは、ワタシだけでしょうか❔

 

2018年観てよかった映画と役者 その2

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昨日解禁されたらしく、「アベンジャーズ・ エンドゲーム」の 予告TVで見たらテンション上がっちゃって、アメコミ映画について急に呟きたくなりまして😅

 

  2018年、アメコミ実写版で一番注目されたのはもちろん、今まで映画のスクリーンで活躍してきたマーベルヒーロー&ヒロイン総出演の「アベンジャーズ・インフィニティウォー」でしょう。そして、ほとんどのヒーローが、最強のラスボス、サノスの指ぱっちんでこの世から消えてしまうという、衝撃の結末😢

 

  今までマーベル映画を牽引してきたキャプテン・アメリカや、おバカキャラのソー(個人的には、この脳ミソきんにくんが好きなんです😅特に「バトルロイヤル」のベネ様ことベネディクト・カンバーバッチとのカラミなんて最高❤️)、トニー・スタークことアイアンマン等が、俳優さんたちの契約の関係でほとんどが卒業とか…(泣)まあねぇ、ロバート・ダウニーJr.だっておん年53才、無理だよね…くすん😢でもさ、今までみたいに「スパイダーマン」にカメオ出演して、トム・ホランドに説教垂れるくらいはできるっしょ❔せめて、声だけでも(👈しつこい😅)

 

まっ、気を取り直して💦

 

  代わって、新たにマーベルヒーローとして登場したのが、ブラックパンサーアントマン、ヴェノム、マーベルの下ネタ王デップーことデッドプール❗これね、象徴的だなぁと思うのが、アメリカのひと昔前の正義のヒーロー、キャプテン・アメリカ(まんま、第二次世界大戦で氷漬けになって、現代に蘇えった設定だしね😅)や、アメリカンドリームの体現者で究極のセレブ、アイアンマンが去ることになり、代わって登場したヒーローたちは、「アメリカ社会から受け入れられない」従来のアメリカンドリームとは真逆の人たちだってところなんです。もちろん、マーベルコミックスには長い歴史があって、登場人物も無数にいるわけだけど、誰にスポットライトを当てるかは、プロデュースする側の眼のつけどころ如何だと思うの。

 

  ブラックパンサーはアフリカ某国の王様だけど黒人だし、アントマンは前科者で奥さんにも逃げられたダメ親父、「ヴェノム」のエディはリストラされてスネているところに、ワルだけど憎めない宇宙外生命体ヴェノムに体を乗っ取られちゃうハグレ者、デップーは幼児虐待の家庭から逃げ出し、極貧生活中にガンにかかり、医療費節約のため人体実験の被験者になったはいいが副作用で顔がぐちゃぐちゃ💦(マッチョイケメン、ライアン・レイノルズ、イケメン完全封印💦)…社会からそっぽを向かれ、ふだんはさんざん家族や周囲からバカにされている彼らが、超人的な力を身につけ大暴れ…っていうのが、見ているこっちもスカッとするし、感情移入しやすいんですよね😅その点、DCは迷走中かな❔「ワンダーウーマン」は主人公が女性だからヒットしたんであって、「ジャスティスリーグ」スーパーマン抜きのほうがよかったんじゃないの❔(汗)そういうわけにもいかないか…。フラッシュ役エズラ・ミラーはファンタビとは真逆の役で新鮮だったし、アクアマンのジェイソン・モモアの脳ミソきんにくんぶり、可愛かったけど😅

 

  あっ、また話が逸れた(大汗)

 

 マーティン・フリーマン以外ほとんどの登場人物が黒人という 「ブラックパンサー」が、アメリカではマーベル映画史上最高の興行収入を叩き出したという事実が、今のアメリカの現実を象徴している気がします。国王を守る親衛隊も、全員黒人女性っていうのも、今っぽい。このブラックアマゾネスたちの強いこと、強いこと😅「それでも夜が明ける」でアカデミー賞助演女優賞ルピタ・ニョンゴ出てますからねェ❤️美しく黒光りする肌に飛び散る汗、これ見るだけでも、「ブラックパンサー」観る価値ありますぜ(笑)

 

アメリカの現状、マーベル映画観て、ちょっとは勉強し直したほうがいいよ、トランプさん(笑)



 

  

 

  

 

 

2018年観てよかった映画と役者 ~ゲイリー・オールドマン

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 独断と偏見に満ちたベストです。

  元祖カメレオン俳優と言えばこの方、ゲイリー・オールドマン❗2018年、ウィンストン・チャーチルを演じて、ついに悲願のアカデミー主演男優賞😢しかも、俳優にとって最難関のゴールデングローブ賞とのW受賞🙌すでに引退していた日本人の特殊メイクアップアーティストの方をゲイリー本人が口説き落としたという話も話題になりましたよね。

 

  デビュー作の「シドアンドナンシー」で、パンクロックバンド、セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスを演じる為、体重落としすぎてドクターストップかかった伝説の持ち主(上の写真、左がシド・ヴィシャス、右がゲイリー)21歳で早逝したシドも、恋人のナンシーも重度の薬物中毒だったので、異常に痩せてたんです💦(ちなみにセックス・ピストルズは、かの椎名林檎姉さんが影響を受けたバンドとしても有名です)

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  しかし何と言っても日本で彼を有名にしたのは、ナタリー・ポートマンのデビュー作「レオン」(残念ながら、吉沢さんの出演作ではありません😅)映画史上最悪のクズ男、麻薬捜査官スタン。…彼の特徴である底知れない真っ青なブルーアイが、物凄くセクシーで、人気うなぎ登り(笑)…でも、でもですよ、いくらブルーアイがセクシーだからって、それだけじゃあんなに人気でないよね、スタン。だって、やってることときたら、4才のいたいけな幼児は撃ち殺すは(あ、もちろん画面には出てません)、卑怯にも後ろからこっそりレオンを襲うは、僅か12才の少女マチルダ(ナタポ)に「弟のところへ行くか?死にたくないのかい?お嬢ちゃん。(ナタポが頷くと)それは良かった。面白くないからな。生きたくないと思ってるヤツを殺すのは」とかほざくし、下の下の下道。

 

 そんな下道なのに、 なぜあんなに彼に惹かれるのか❔麻薬犬じゃあるまいし、「ヤクやってるヤツは匂いでわかる」とか言って、売人の首筋をクンクン…キモチ悪すぎでしょ。

 

  一見、優しげなイケメンだから❔静かに、しかも音楽的抑揚で語りかけるから❔語尾にSweetheartとか、Angelとかつけちゃって。なぜかクラシック音楽に詳しくて、着ているスーツもお洒落だから❔

 

    いやいや、そーじゃないでしょ❗(by 山崎退 銀魂2) 映画史上最大のナゾでござるよ。どなたか、納得のいく説明がついたら、教えて下さい(笑)

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  セクシーといえば、彼「ドラキュラ」も演じているんですが、ドラキュラは決してモンスターなどではない。血を吸うということが、ドラキュラと吸われる女性との愛の行為である…それが、ゲイリーの全身に漂っていました。…でもって、観ていた女性たちは「私の血も吸って~❗」で大騒ぎ😅

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  お嬢さんが、ゲイリーの悪役ぶりを見たくない、というので、お嬢さんを溺愛している彼、最近は狂気じみた悪役は封印してしまいましたが、やはりアカデミー賞候補になった「裏切りのサーカス」などで、ダンディで渋い男の魅力を振りまいています。

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  チャーチルなら誰もが納得の偉大な政治家。お嬢さんも喜んだでしょう😊待ったかいがあったね、ゲイリー❤️