相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『トロン:アレス』スクリーンX版鑑賞。1982年に公開された『トロン』、2010年に公開された『トロン:レガシー』に続く第3作です。第1作は始めて映画にCG技術が使用されて、業界に大きな衝撃が走ったわけですが、映画技術はさらに進歩を遂げ、IMAXやドルビーシステム、スクリーンXでトロンシリーズの最新作を観ることのできる歓びよ。左右270度に広がる光のグリッドが、観客をまるごとデジタル世界に放り込む。これぞ「トロン」(ギリシャ語で、デバイスを表す接尾辞。Electronはそこから派生した)の真骨頂❗️
そしてストーリー的には、前2作『トロン』&『トロン:レガシー』で提示された“デジタル世界への侵入”が、今作ではついに現実世界へと逆流する──このシチュエーションの反転が最大の見どころとなっています。

★ざっくり、あらすじ
今作では、前に述べたように、「デジタル界から人間界への侵入」が描かれます。今作の主人公は、人間界に留まれる時間が29分間に制限されている、軍事産業のための使い捨てAI兵士アレス(ジャレッド・レト)。彼は彼の創造主たるデリンジャー社(軍事産業と結託して、AI兵器を量産している)の、他社の機密情報を盗むような悪事に利用されることに次第に疑問を抱き、人間に似た感情(仲間意識や家族愛、企業倫理など)を学び始めます。彼は、アレスのようなデジタルプログラムが人間界に永遠に留まれるコードを発見したエンコム社(『トロン』第1作の主人公フリンが創業した会社で、AI技術を農業や医療研究に活用している)の後継者イヴ(グレタ・リー)に、自らを人間界に留まれるよう頼み込みますが…。

★何はなくともジャレッド・レト
当初、何の感情も持たないプログラムAIだったアレス(ジャレッドは一瞬の瞬きもしない。大丈夫❓️ドライアイになりそう(^_^;)は、イヴやデジタル界に閉じ込められたエンコム社の創業者フリン(1作目の主役、ジェフ・ブリッジス再び登場❗️)と触れ合ううち、次第にFeel(感じること)を学習し始めます。さすがハリウッド随一の演技派ジャレッド・レト、
「愛を言葉で表現できない。……でも、ただ感じることは確かなんだ」
と呟く時の彼の切なげな表情に、ヲタクの胸はズギューーン❗️射抜かれましたっっっ(笑)
これまで、MCUやDCなど、所謂ハリウッドのヒーローもの超大作の主役に抜擢されながら、なかなか確かな爪跡を残せなかったジャレッド。ヲタク的に、『スーサイド・スクワッド』のジョーカー役は史上最高のジョーカーだったし(ヒース・レジャーは故人だし、殿堂入りだとして除く(^_^;)、『モービウス』も哀愁を秘めたダークヒーローの役どころはジャレッドのキャラにぴったりだった。しかし、「製作側のオトナの事情」でどちらも続編製作取り止めの憂き目に遭ってしまいました😭

※15年経ってもこのお姿(右…現在)はヤバいっしょ(笑)特に大胸筋と上腕二頭筋、外腹斜筋が…。しかし…しかしですよ、男としての魅力は53歳の今のほうがマシマシになっていると感じるのはヲタクだけ(?_?)
ジャレッド・レト、今作『トロン:アレス』ではこれまでの悲運❓️を吹き飛ばすかのような大活躍❗️激しいアクションシーンで、鍛えに鍛え抜かれたパーフェクトボディがぴったりフィットの戦闘服から浮き上がり……ハッ❗️Σ(゚∀゚ノ)ノす、すみません(汗)ヲタクとしたことがはしたない。イケメン筋肉マニアなんでつい……(笑)
ディレンジャー社に拉致されて苦境に陥っているヒロインのイヴ(グレタ・リー)に、「なぁ、取引しない?君を助ける代わりに永続コードを僕に渡してくれないか」と頼む場面でも、セクシーボムぶりを存分に発揮するもんだから、甘い言葉で彼女を口説いてるイケメンにしか見えないんですけど(笑)しかもイヴの瞳はハートマーク❤️だし。

※アレスに友愛の情を教えるヒロイン・イヴを演じたのは、ハリウッドのファッションアイコンでもあるグレタ・リー。「ジャレッドは私たちにとってずっとアレスであり続けた」と語ったそう。(グレタ・リーと言えば、ヲタク的にはA24の名作『パスト・ライブス/再会』の印象的な演技が記憶に新しいところです)
それにしてもさ、ジャレッドって御年53歳よ❓️もしかしてコウモリに襲われて不老不死になったモービウスのキャラってジャレッド自身がモデルなの❓️(笑)ちなみにサザエさんのお父さん、波平さんって54歳だからね。関係ないけど(笑)
★日本人に嬉しい小ネタも😉(唐突だけどこれも立派な劇中ギャグ^^;)
「※『ピストル・パッキン・ママ』を富士山の頂上で歌ってる」とか、アレスとイヴがディレンジャー社の追手から逃げるのに、駐車場に止めてあったホンダのシビックを拝借する時もアレスが「この車は傑作だ」と呟くとか、日本人には嬉しい小ネタもちょいちょい(笑)
※ビング・クロスビーが1943年に歌ったカントリーソングですが、戦後、沖縄の歌手登川誠仁が『ペスト・パーキン・ママ』と題して歌っていたそうです。
★続編もあるカモよ❓️
ラスト、悪事がバレて、人間界からデジタル界に逃げ込んだディレンジャー社のCEOジュリアン(エヴァン・ピーターズ)が、またまた良からぬことを企みそうな気配。AIヒーロー、アレス復活なるか❗️❓️……いや、是非とも復活して欲しい(笑)
それにしても、映像世界における昨今の技術の進歩は目覚ましい。40年前の『トロン』のCG技術が今では当たり前のことになったように、もうじきアレスのような人型AIも日常化するんだろうか。『トロン』を観終わった帰り道、ヲタクの妄想は膨らみ……

朝起きてキッチンに行くと、ジャレッド型AIがオムレツを作りながら
Good morning, sweetheart😍
と笑いかけてくれる未来が、脳内を駆け巡るのであった……ぢゃん、ぢゃん❗️
★音楽でも革命❗️〜ナイン・インチ・ネイルズの参戦

メンバーのアッティカス・ロスとトレント・レズナーは、映画音楽を担当する時(『ソーシャル・ネットワーク』や『チャレンジャーズ』など)はバンド名を使わず、2人の個人名義だったんですが、今作で始めてバンド名を使った❗️……これは歴史的事件ですよ❗️機械音や電子音を多用する、先鋭的でスタイリッシュな彼らの音楽が、『トロン:アレス』全編を彩ります。