オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

エディ・レッドメインとエズラ・ミラーホメ殺し対決❗

 
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今日は仕事休み。朝のジョギングの後、ソファに寝っころがっていつも通り「スッキリ」をBGMに(⬅️スミマセン😅)スマホいぢってダラダラしてたら、「エディ・レッドメインエズラ・ミラーはとっても仲良し🎵エディはエズラのファッションを称賛」というナレーションにガバッと飛び起きた(笑)

 

VogueにUpされている二人の動画の話題で、

SNSに投稿されたお互いのファンのコメントを発表し合うというもの。「ファンタスティック・ビースト~黒い魔法使いの誕生」に合わせて、すでに1月末に公開されてたのね😲2ヶ月損しちゃったなぁ(笑)「スッキリ」さん、貴重な、貴重な情報ありがとうございます❗

 

  (エズラの称賛コメント)

・「エズラカルト教団に入りたい」

(ファンタビの現場で撮影初日に設立されたと、エディから早速ツッコミが😅)

・「エズラの家に遊びに行く夢を見たの。彼、アゴでマンゴー切ってくれたワ」

・「心にエズラ・ミラーを」

(エディの称賛コメント)

・「エディは演技も最高だけど、スーツの着こなしも最高」(エディが「何年もかかったよ」とマジメなお返事)

・「繊細すぎるから大切に扱って❤️」

・「美を発見したのはエディよ」

  等々、 これらはほんの一部ですが、ファンの書き込みに対するお互いのコメントがもう爆笑モノで、最初から最後まで笑いっぱなし。そして、仲良しの相手から自分のファンの称賛コメントを読み上げられて、間髪入れず切り返すクレバーなエズラと、真っ赤になって恥ずかしがる万年少年のようなエディ😊

エズラはエディの称賛コメント読み上げる時に😍😍😍を「Heart Eye Face Emoji❗」って日本語の絵文字を連呼してたけど、今エモジっていう日本語、むこうで流行ってるの❔😅

 

 

  この勝負、本気で照れちゃってマジにどうしようもなくなったエディの負けかな😅エズラより10才近くも年上のお兄さんなのにね(笑)

 

ご本人同士ももちろんなんだけど、ファンのコメントも大人ユーモア満載で、ファンたるものこうあらねばね❤️と思いましたよ😊

 

  この話題の後何かのイベントでデヴィ夫人が出て来て「私は芸人はヒロシが一番好き。なぜなら自虐ネタだから。ハリウッドはじめ、海外ではユーモアといえば自虐なのよ」ってコメントしてて、ちょっと頷いちゃった。

 

相手は賛美しつつ、自分のことは冷静に分析して大人ユーモアで切り返す、演技だけでなく人柄も最高にステキな二人の対談、ぜひご覧下さいまし❤️

🌟エディ・レッドメインエズラ・ミラーの褒め合い動画(Vogue Japan)

https://youtu.be/5Qy4x2uWoj8

「キャプテン・マーベル」オマケはスパイダーマン

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109シネマズ湘南で「キャプテンマーベル」3DIMAX。残念ながら「キングダム」の予告編はなかったけど😢(⬅️予想はしてたけど)その代わりスパイダーマンの新作「Far from Home」の予告編が❗故郷を遠く離れて…って、今回舞台はヨーロッパらしい。スパイダーマンってふだんは高校生だから、ある意味アメコミのビルディングスロマンっていうか、主人公がだんだん成長していく青春物語😊だから、メンター(指導者、助言者)が必要なわけね。トム・ホランドって小柄でしかも痩せてて、雰囲気がピュアでピーター・パーカーのイメージぴったり❗歴代3人目だけど、ピカイチじゃないかしらん。第1作の「ホームカミング」ではアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)がカメオ出演して、ピーターにいろいろ細かく説教垂れてたけど、次作はさすがに出てこないのね…。アベンジャーズ・エンドゲームの予告編でも宇宙船の中で死にそうになってたよねトニー😢アベンジャーズ卒業なのは仕方ないけど、どこかで生きててほしいよう。

 

  スパイダーマンの新しいメンターは、今回「キャプテンマーベル」でも重要な役を担うS.H.I.E.L.D(マーベルコミックスの中の架空のスパイ組織)長官ニック・フューリー(サミュエル L ジャクソン)らしい。そして、コミックスではスパイダーマンの敵として描かれているミステリオ(ジェイク・ギレンホール)の姿が❗ピーターが「何あれ❗アイアンマンと(マイティ)ソーが合体したみたいなヤツ」って…たしかに😅今回はスパイダーマンとミステリオが地球を脅かす敵に対してタッグを組んで闘うとか。ミステリオのスーツはキラキラ7色に光るらしい(笑)ジュリアナ東京❔😅

 

  あっ、キャプテンマーベルに行く前にこんなに時間をとってしまいました(汗)時代はアベンジャーズ誕生前のおはなし。とある宇宙のかなたの星で政府の為に兵士として働くヴァース(ブリー・ラーソン)⬅️この名前も、彼女のナゾを解くカギ。彼女が戦いのさなかに、はるかかなた1990年代の地球(年代を示すためにビデオショップ=笑)に落下したところから物語が始まります。星にいた頃からヴァースは記憶喪失で、夢の中で時折過去の記憶がフラッシュバックしてくる。彼女には誰にも制御できない強い力が宿っていて、果たして彼女は一体誰なのか❔その力はいつ身に付いたのか❔ミステリー仕立てになっていて、最後にはどんでん返しも用意されていて、あっという間の二時間です😊

 

  ブリー・ラーソンは9ヶ月の肉体改造の末、アクションに臨んだそうですが、とにかくオニ強い(笑)宇宙含めての、霊長類最強の女(笑)一方、アベンジャーズのブラック・ウィドウことスカーレット・ヨハンソンは小柄で、しかもそれまでセクシー路線だったから、ボディコン・ライダースーツで激しいアクションを繰り広げるさまはそれこそギャップ萌え~😀しかしスカヨハに比べてブリーはいかにも強そうなんだよね。見ててもどうも彼女が負ける気がしなくて、アクションシーンでもそんなにハラハラドキドキしなかったかな。サミュエル L ジャクソンのほうが、何しろお年だから、大丈夫かな❔骨折しないでね、って思いながら見てた(笑)あっそうだ、ブリー・ラーソン見てたら、あのデミ・ムーアの「GIジェーン」思い出した❗😅二人とも似てるな…。骨密度高そうで(笑)

 

  そして何と言ってもこの映画、陰の主役は猫のグースちゃん❤️可愛いのなんのって😀ニック・フューリー、もうグースちゃんに夢中、メロメロでいつも抱っこしてたんだけど、お陰で最後にはヒドイ目に(>_<)「猫は抱くもの」じゃありません(笑)宇宙いちカワイくて、宇宙いち凶暴な猫ちゃんもお見逃しなく❗

 

  さて「アベンジャーズインフィニティウォー」最後、フューリーがサノスの指ぱっちんで消えちゃう前、かかってきたポケベルがキャプテンマーベルからみたい。今回もクレジット後の予告編で、サノスが指ぱっちんの後地球人口が半分になってしまい、生き残ったキャプテンアメリカたちが善後策を練っているところに突然、キャプテンマーベルが登場します。「ニック・フューリーはどこ❔」って言いながら。どこにもいないんだよう😢

 

  いよいよアベンジャーズも、第1期生たちは卒業。4月26日はしっかりそれを見届けたいと思います👊✨

英国王朝のヒモメンに騙されたい❤️「ふたりの女王メアリーとエリザベス」


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(Photo of Edinburgh from Pixabay)

 今、見終わった「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」初日🎵

 

  これまで、映画で何度も題材になった二人の女王の確執。まだ英国がイングランドスコットランドに分かれて対立していた頃。ヘンリー8世の庶子で、幼い頃幽閉され、冷静沈着、猜疑心が強く複雑な心根を持つイングランド女王エリザベスと、スチュワート王家の出(血筋としてはメアリーのほうが、王家の正統なんだよね)で、才知と美貌を欲しいままにした情熱の女、スコットランド女王メアリー。片や生涯一度も結婚しないヴァージン・クイーン、片や女の魅力フル活用(笑)エリザベス役のマーゴット・ロビーの、抑制の効いた「受け」の演技も素晴らしいですが、シアーシャ・ローナンの、生まれついての女王だったメアリーの気品、戦いとなれば先頭切って陣頭指揮をとる豪胆さ、夢破れてロンドン塔に長期に渡り幽閉され、ついにはエリザベス1世の名の元に処刑されるまでついには一瞬たりとも失うことのなかった誇り…いやぁ、独壇場でしたねぇ。元々舞台監督出身で、映画がお初という女性監督ジョージィ・ルークが惚れ込んだだけのことはあります。

 

  また、シアーシャ・ローナンアイルランド出身の女優。スコットランドアングロサクソン系のイングランドと違い、ケルト系の言語を話す人口の比率が高かったと言われ、独自の文化を持っています。アイルランドは、まんまケルトの国ですから。映画の中でも、メアリー女王がケルト語を話す兵隊と会話をする場面があり、出自から見ても、シアーシャはメアリーにぴったりというわけ。

 

  そしてそして、我らがジャック・ロウデンくんは、自分は男色家で女を愛せないくせに、メアリー女王を騙して結婚し、王座を狙うゲス野郎ダーンリー卿ヘンリー・スチュワート。まあ、こっちは史実わかって観てるから、(アイツはワルなんだよ、メアリー❗騙されちゃダメ~(;-ω-)ノ)って思わなきゃいけないんだろうけど、実際は、あのジャクロくんの子犬みたいな青い目で訴えかけるように「私は神に跪くのではありません。メアリー、あなたの前に跪くのです(わんっ🐕)」って言われたら…。嘘でもいい、騙されたい❗って思っちゃうよねぇ。侍女と戯れるメアリーのところにさりげなく近づいて、愛の詩を吟じながら、「この中で誰が真の女王なのか、僕が当ててみせよう」と言って、メアリーの手を取ってキスするところ。お前はカリスマホストか❗(笑)

 

  昔の歴史研究では、メアリーが臣下の新しい愛人ボズウェル卿と謀り、ヘンリーを毒殺したことになってましたが、映画では、やはりジャクロくんがキュート過ぎた為か(笑)夫婦仲が悪くなって(何しろ夫は男色家だからねぇ)別居はしたものの、夫を捨てきれずにいるメアリーに業を煮やした臣下が、スコットランドの行く末を憂いて、勝手にヘンリーを暗殺したことになってます(^_^;)

 

  シアーシャとジャック、絵に描いたような美男美女、この共演がもとでお付き合いしてるってウワサだけど…。エリザベス女王の陰の愛人、ロバート・ダドリーを演じたジョー・アルウィンとのインタビューで、ジャクロくん、「資料を読めば読むほどコイツ(ダーンリー卿のことね)ゲス野郎で、ぶん殴りたくなったよ」って言ってたものね。ふだんはけっこうオレさま系っぽいジャクロくん、暗にシアーシャに(オレはこんなヘタレなゲス野郎じゃないからな。安心しろよ❗)って、アピールしてるってか❗❔

https://twitter.com/2QUEENSjp/status/1109056097476710400 

 

 

 

  

ブロマンス愛好家と呼んで~「裏切りのサーカス」

 平成もあと僅か。どちらかのサイトで、「あなたにとって、平成の名画は何ですか?」ってアンケートやってたな。真っ先に頭に浮かんだのが、なぜかこの映画「裏切りのサーカス」。映画に行く前に少し、ブロマンスと少女漫画について呟かせて下さい(汗)

 

  ブロマンス(Bromance)」とは「兄弟(Brother)」と「ロマンス(Romance)」を合成した造語で、強い絆で結ばれた男性同士の関係を指します。非常に親密ではありますが、性的・恋愛的な要素のないプラトニックな関係であることが大きな特徴です。(Ciatr 1.18.2018)

 

  何しろプラトニックってところが大事で、いや別に実際のrelationshipがあっても構わないんだけど(汗)ワタシ的には、そのものズバリの、ミもフタもない表現はして欲しくないなぁ、さりげなく匂わせてほしい…っていう。なんで、BL好き、とか腐女子って呼ばれるのは少々抵抗あって。でも、ブロマンスという言葉を知って、良かった、これからは「ブロマンス愛好家」と自称しようかと(笑)

 

  その昔、少女漫画界でBLブームがありまして。当時はBLって言葉はなかったから、少年愛もの、とかお耽美主義とか呼ばれてました。少女漫画オタクの中では一大勢力だったなぁ。オタク友だちから強引に薦められて読んだ、とある少女漫画、ぶっ飛びました。これ、R15指定しなくちゃいかんでしょ❗って内容で、「リバーズエッジ」の山田くん読んだら怒るよ(笑)その頃から世阿弥の「秘すれば花」を信奉しているワタシとしては早々に脱落。それにさ…主人公の少年がナヨくて、何を目的に生きているのか見えなくて、ぶっ飛ばしたくなっちゃった(by ジャック・ロウデン=笑)それに、ああいうコトはねぇ、「秘め事」にしてほしいなぁ😅「君の名前で僕を呼んで」がギリかな(汗)でもあれは、ティモシー・シャラメの天才的演技と、主役の二人がともかく美しくて、性を超越した内容に昇華された青春映画だと思いますので、例外とさせて頂きます。

 

   森茉莉の随筆「贅沢貧乏」は大ファンなんですが、BLを芸術に高めたとされる「枯葉の寝床」。少年が弱々しくてね。描写も生々しくて(汗)主人公たちが食事する場面、ハムとかフランスパンの描写はとっても美味しそうだったんだけど(笑)

 

  あ、でも大島弓子の「つぐみの森」は良かったですねぇ。新撰組の土方と沖田が主人公の木原敏江「天まであがれ!」とかね。でも1番ハマったのが、青池保子の「エロイカより愛を込めて」世紀の怪盗エロイカと、それを追うNATOの軍人、エーベルバッハ少佐の虚々実々の駆引きを描いたコメディ🎵

 

  「ルパン三世」五右衛門のルパンに対する態度とかも好きですねぇ。余談ですが、この五右衛門のキャラって、ワタシの中学時代の二次元の恋人(笑)映画「七人の侍」(黒澤明監督)の剣豪・久蔵がモデルだとか。あの映画の中で、少年剣士(木村功)に慕われる久蔵。あの関係も今考えればブロマンスだったんだなぁ。

 

命ぎりぎりの状況の中で生まれる火花みたいな、それは味方同士の強烈な、友情を越えた情熱的なつながり、あるいは反対に、敵同士なんだけど、戦っていくうちに「敵ながらアッパレ」って相手に惚れちゃう…とか。

まさにブロマンスBromanceの世界!が好きなんだって自覚したんです。

 

  前置きが長くなりました(大汗)ゲイリー・オールドマンが長い俳優人生の中で初めてアカデミー賞にノミネートされた「裏切りのサーカスジョン・ル・カレの名高いスパイ小説三部作のうちの最初の1作で、元MI6(英国秘密情報部)のスパイ、ジョージ・スマイリー(演ゲイリー・オールドマン)が主人公。ル・カレは、実際にスパイ経験がある人で、実際のスパイの非情な、そして悲哀に満ちた世界が大変リアルに描かれています。なにせ英国政府は、1990年代まで秘密情報部の存在そのものも認めていなかった。映画の中で「戦争はまだ続いている。(スパイである我々が)体を張ってソ連の脅威から西側を守ってるんだ」というセリフがありますが、その裏で、どれだけ大勢のスパイたちが人知れず犠牲になったのでしょうか😢

 

  時は米ソ冷戦時代。当時MI6(サーカスとはMI6の別名として作者ル・カレが名付けた。ケンブリッジ・サーカスに本部があったから)では、重要情報がソ連側にダダ漏れしていることが疑われる事件が相次いでいた。米国からは「(情報垂れ流しの)水漏れ船」などとイヤミを言われ、MI6は「大英帝国の栄光よ、いまいずこ」状態。スマイリーはMI6の勢力争いに破れて引退したチーフの遺志(幹部の中に、2重スパイ「もぐら」がいるに違いない)を継いで、もぐらを突き止めようと動き始める。

 

  話始めると全てネタバレになりそうなんですが(笑)何しろ自分の命を賭けても報われない、無数のスパイたちの墓標が背後に見えるような映画で、そんなギリギリの状況の中で、男たちの火花が散るんです。まず、ソ連側の大物スパイ、通称「カーラ」が全ての黒幕ではあるんですが、スマイリーとは曰く因縁のある間柄。二人の間には、愛憎の絡み合う不思議な感情が存在します。

 

  スマイリーの腹心として働くMI6のピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)一歩間違えば職も命も失いかねない、資料室から重要書類を盗み出す極秘任務をスマイリーから命じられます。スマイリーを心から尊敬し、命を賭ける覚悟を決めたギラムに、スマイリーは「つかまっても私の名前は絶対に出すな」と冷酷な言葉を言い放ちます😢今は若きベテランの風格のベネ様ですが、この当時は青い情熱的な演技が初々しくて、ゲイリーの抑制のきいた、目の動きや手の動き一つでキャラを表現する老練さと好対照。二人の大ファンのワタシとしてはもう、このバディは最高で、いつまでも見ていたい❤️

 

  また、MI6の工作員ジム・プリドー(マーク・ストロング)は、幹部の一人であるビル・ヘイドン(コリン・ファース)を熱烈にプラトニックラブしてる設定。でも、その事実はセリフで語られるのと、ほんの一瞬、二人の視線が合って微笑み合う、たったそれだけ。余談ですが、スパイコメディ「キングスマン」でもこの二人共演してますね。絶対「裏切りのサーカス」のオマージュのような気がするなぁ。

 

  高村薫さんの「李欧」、「孤狼の血」の原作者柚月裕子さんの一連の小説、また吉田秋生さんの漫画「Banana Fish」なんて読むと、女性の中にもブロマンス愛好家っているんだなーって思いますね。

 

  「裏切りのサーカス」もぐらは誰か、というサスペンス要素に加えて、観客はその背後に潜む複雑な人間関係をも想像…いや、推理しなくてはならない。膨大な撮影フィルムの中から、編集でどんどん削っていって、ついには「観客も2度3度観ないと理解できない映画」になっちゃったらしい(笑)気に入った映画は何度も観るワタシには、全然アリですけどね😅

 

  「難解な、こじらせ映画&ブロマンス好き」そんな(おそらく)圧倒的少数のオタクにおススメの映画です(笑)

 

ぎゃー❗ジャック・ロウデンの「England is Mine」公開決定❗

  3月9日の記事で、ジャック・ロウデンがイギリスのバンド、ザ・スミスのフロントマンでカリスマ・ミュージシャン、モリッシーに扮した映画「England is mine」が日本公開されないことをブチブチ愚痴ってたワタシ。そ、それが、3日も経たないうちに、5月31日から公開されるというニュースがぁぁぁ。・゚・(ノ∀`)・゚・。ネット見ると、イギリスからDVD取り寄せたっていうジャクロファンの方がいらして、(そっかぁ…ワタシもブチブチ愚痴ってないで、そのセンで行ってみるか)と思っていた矢先のニュース❗

 

皮肉屋でコミュニケーションが苦手、でも音楽への情熱は人一倍なモリッシーの青春。ジャクロくんは、自信たっぷりなオレオレ系の空軍パイロットコリンズ(ダンケルク)、ゲス野郎貴族(=本人談😅今週15日公開「二人の女王~メアリーとエリザベス」)とは真逆のビジュアル、黒髪パーマとメガネで、内気なこじらせ男子モリッシーを演じてます❤️(インタビューなんか見ると、ジャクロくんご本人は、コリンズみたいな、ジョーク飛ばしまくりの、男っぽいオレ系なカンジですけどね😅2枚目の写真は、6年前イプセンの「幽霊」でローレンス・オリヴィエ演劇部門助演男優賞受賞時のジャクロくん。彼の舞台を観る為にイギリスに行くっていうジャクロファンの方もいらしたなぁ😊)

 

  マーク・ギル初監督作品で、監督は「ジャックは本当にナイスガイ。彼とディスカッションしながら作品を作り上げた」と語っていましたね。世界の各映画祭で高い評価を得ているこの作品、一人でも多くの人が観てくれますように❗

[https://twitter.com/ENGLANDisMINEJP/status/1137350588834803712:embed#🍞応援コメント☕️#イングランド・イズ・マイン ゲームデザイナー須田剛一さんからの応援コメントです! 須田さんはゲーム作品のキャラクターを純須杜夫(スミスモリオ)やコダイスミオとするほどザ・スミス&モリッシーファ… https://t.co/Ix8cK7O2mK]

[https://twitter.com/daikiri_films/status/1139180870193954817:embed#イングランド・イズ・マイン」 てかもうジャック・ロウデンの魅力全開映画だった、眼鏡かけたコート姿のジャック・ロウデンやべえ、なんだあれカッコ良すぎた。 https://t.co/y8eqQbVipA]

 

  


英国のオシャレ番長~エディ・レッドメイン

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(Photo of Buckingham Palace from Pixabay)

  昨日の「英国男子」で、ちょっとアトランダムに写真並べてみたんですが、私服もトラッドな英国俳優たちの中で、やはりエディ・レッドメインのオシャレ番長ぶり、際立ってますねぇ。ヘンリー王子と名門イートン校でご学友、ケンブリッジ大学卒という超おぼっちゃまくんのエディ、その育ちの良さが誰に対してもバリアのない英国紳士に磨きをかけてます。来日した時も、カメラ向けたら気さくに応じてくれた…なんて話は山ほど聞くし、高校以来長いお付き合いの末結婚された奥様とのデートも「ボクたちデート中だけど、それが何か?」みたいな、パパラッチもやる気失うオープンさ😅二人のデートファッションも、相手のジャケットと同色の小物使ったり、あえて対照的な色使いだったり…で、カッコいい🎵

 

  自分のライフスタイルに自信持って生きているから、あえてこそこそしないんだろうなぁ。お行儀悪い私生活の俳優さんなら、このパパラッチが溢れている現代、「もう少し上手くやれば良いのになぁ」なーんて思うけど😅エディだったらオープンでも何の問題もないものね(笑)私服の時は大抵コーヒーの紙コップ持ってるか、メガネを胸元に引っかけてますね(笑)あと、スカーフやマフラーの使い方がオシャレ🎵

 

  本業のほうも、あのホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」博士からも「まるでボクを見てるみたい」と絶賛され、アカデミー賞始め各賞を総ナメにしましたが、ALSで次第に運動機能が失われていく過程の演技は、神がかっていて見ているこちらが不安と恐怖に押し潰されそうになりました。そして、身体機能が失われていくにつれ、大学時代まさに理想のカップルだった博士と奥様との関係もギクシャクしていく…。せつないです😢

 

  「レ・ミゼラブル」のマリウス役、あまりの美声に驚きましたが、歌や演技の才能を始めとして、神様が与えたもうた全ての幸福を享受しているような彼が、「リリーの全て」(世界初の性適合手術を受けたリリー・エルべがモデル)、「ファンタビ」シリーズ(ある意味ニュートも、ホグワーツの異端者、落ちこぼれですものね)など、マイノリティを演じて高い評価を得ているのも面白いですね😊

 

  お子さんも二人生まれて最近はイクメンのエディ、ファンタビも大好きだけど(ハリポタ同様、次第にダークになってきたしね🎵)たまにはエッジーな役も見てみたいなーと思う今日この頃でございます😊

 

ニコラス・ホルト in 「ライ麦畑の反逆児」~「シングルマン」~英国男子

 

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  黄金町のミニシアター「ジャック&べティ」で、ニコラス・ホルト主演「ライ麦畑の反逆児~ひとりぼっちのサリンジャー」ワタシの家の最寄り駅は横浜地下鉄(ブルーライン)沿いで、黄金町の京急はちと不便なので、阪東橋の駅から、大通り公園を横目で見ながらブラブラ歩いていくのがお決まりのコース。

 

  ジャック&べティの辺りは、18才未満お断りのお店が多くて日が暮れると少々怪しげな雰囲気になるので😅映画観るのは午前中と決めています。朝の黄金町は、「ツワモノどもが夢の跡」って感じの、ちょっと侘しい感じが好き。でもたまに、その筋かな?と思われるようなおにーさんが携帯いじってたりするので、足早には歩くけど(笑)

 

  上のニコラス・ホルトのちょっとよれっとしたポスターの向こうに見えているのが、ハマの名探偵濱マイク(演・永瀬正敏)が探偵事務所を構えていた、横浜日劇の跡地に建ったマンション。

 

  サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえてキャッチャー・イン・ザ・ライ」いわずとしれた現代アメリカ文学の、もはや古典。ワタシもいちおう英米文学専攻だったので、原書で読み始めて途中で挫折、翻訳書でやっとこさレポート出しました😅映画にも出てきますが、人より何倍も繊細で、鋭い感性を持っているからこそ、大人社会の欺瞞や裏切り、嘘やスノビズムが許せず、怒りを常に抱えている17才の主人公、ホールデンが妹に語る言葉…僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ――つまり、子供たちは走ってるときにどこを通ってるかなんて見やしないだろう。そんなときに僕は、どっかから、さっととび出して行って、その子をつかまえてやらなきゃならないんだ。

を読んだ時、当時は若かったワタシ、何かこう、ぐっと来るものがありましたね。自分の将来に、わけのわからない不安と、漠然とした恐怖抱えてたし。たいていは大人になるにつれて、嫌々ながらでも社会と折り合いをつけて生きてゆくんだけど。サリンジャーはそれが死ぬまで出来なかった人なんだな…と。サリンジャーが突然引退して隠遁生活に入った、アメリカ文学史上の有名な謎を解き明かそうという試み、演じるニコラス・ホルトの、純粋で儚くて、触ったら壊れそうな人物像が説得力があってね。あー、やっぱりジャック&べティの支配人さんがチョイスする映画は間違いない❗

 

  ニコラス・ホルト、イギリス出身の29才。X-MENのビースト役や、ゾンビ恋愛コメディ❔😅「ウォーム・ボディズ」で一般には知られています。…が、ワタシ的には何といってもあのトム・フォード監督第1作「シングルマン」❗恋人(マシュー・グード)に不慮の事故で先立たれた大学教授(コリン・ファース)が、絶望にうちひしがれ死を決意し、街をさ迷う1日を描いた物語。映し出される景色、季節感、コリン・ファースのファッション、メガネ(なんせ、トム・フォードですから😅)、主人公が住んでる家❗ライフスタイルが素晴らしくお洒落で、トム・フォードの美意識が隅々にまで行き届いた映画。舞台はアメリカなのに、出演者はなぜかイギリス俳優ばかり😅その中で20才のニコラスは、教授にひたむきな憧憬を抱く教え子の大学生。その純粋さに教授は、再び生きようという意思を持ち始めますが…。シニカルで残酷なラストであるがゆえに、コリン・ファースの静謐で哀愁溢れた演技、回想場面で登場するマシュー・グードの圧倒的美男子ぶり、ニコラス・ホルトのひたむきな若さが際立つ佳作だと思います。また、教授が講義の中で、「マイノリティが世間から迫害を受ける理由は、世間が感じる恐怖に由来する」と語る場面は、そのままトム・フォードの心情吐露といえるでしょう。

 

  …しかし、自分のファン歴振り返ってみると、古くはピーター・オトゥール(アラビアのロレンス)、ゲイリー・オールドマンベネディクト・カンバーバッチエディ・レッドメイン、ジャック・ロウデン…と、英国俳優ばかり😅…あ、ピーター・オトゥールアイルランド出身でケルト系、アングロサクソンイングランドとは全く違うんですが、いちおうひとまとめで(汗)イギリスに遊びに行ってもそうなんだけど、英国男性の、一見紳士的なんだけど、絶対心の奥見せない、冷たーい感じ、慇懃無礼な感じがなぜか好きで😅(べつにMぢゃないんですけどね=汗)最近は英国の俳優さんたちもこぞってハリウッドに居を移しちゃうから残念だなぁ。妙にアメリカナイズされちゃってね😅英国の俳優さんらしさを失って欲しくないと思う今日この頃🎵…余談だけど、こうやって写真並べてみると👇エディ・レッドメインの普段のオシャレ番長ぶりが際立つなぁ。



 

  

 

  

 

 

 

  

 

「役者が観客に『こう感じて下さい』と押しつけるのは違う byジャック・ロウデン」

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(Photo of Scotland from Pixabay)

シネマトゥデイ」に、「二人の女王~メアリーとエリザベス」で、メアリー(シアーシャ・ローナン)の夫ダーンリー卿ヘンリーを演じたジャック・ロウデンと、エリザベス女王の恋人、ダドリー卿を演じたジョー・アルウィン(今、テイラー・スウィフトのカレシね😉『女王陛下のお気に入り』では、エマ・ストーンの野心の為に踏み台にされる可哀想な夫役を好演してました)、英国イケメン二人のインタビュー映像がぁぁぁ❤️


『ダンケルク』ジャック・ロウデン、新作でクズ野郎役「殴りたくなった」 - シネマトゥデイ

    その中で、ジャクロくんが「映画のテーマを観客に『こう感じて下さい』と押しつけるのは役者の仕事じゃないよね」と。うー、ワタシがいつも感じていることをキッパリと…嬉しすぎてクラクラする(笑)そして「役者の仕事はね、乗馬を練習したり、不安定な場所でもしっかり立っていられること」と、ユーモアたっぷりのお答え🎵

 

  美女二人に加え、当代英国きっての若手実力派イケメンの競演、見逃せませんゾ😀

ついに来るか❗❔ジャック・ロウデン「ダンケルク」から「二人の女王~メアリとエリザベス」へ


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(Photo of Spitfire from Pixabay)

来る3月15日(金)公開の「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」エリザベス1世を演じるのがマーゴット・ロビー(28才)レオナルド・ディカプリオ主演「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」でブレーク、最近はアメリカのフィギュアスケート史上最大のスキャンダルと言われた実話「アイ・トーニャ」の演技が強烈でしたが、ワタシ的に印象的なのはアレクサンダー・スカルスガルドがターザンに扮した「ターザンReborn」の、ターザンの恋人、ジェーン役。昔のジェーンは悪者に拐われて叫ぶか失神するか(笑)ところが、マーゴットのジェーンは自ら武器をとってガンガン戦います(笑)いやー、時代の流れを感じたものです😅

 

  対するのが、史実でも美貌で名高いスコットランドのメアリー。演じるのは、アイルランドの女優シアーシャ・ローナン。天才子役と言われたシアーシャも24才。最近ますます綺麗ですねェ。美貌と演技力を兼ね備えた二人の女優がガチンコ勝負❗「女王陛下のお気に入りレイチェル・ワイズエマ・ストーンのガチ対決とどちらが迫力あるかしらん。ワクワク😍

 

  そしてそして、メアリーの夫、ダーンリー卿ヘンリー・スチュアートにジャック・ロウデン❗久しぶりにジャクロくん来たぁぁぁ。はっ、落ち着け、じぶん(汗)

 

  彼に最初に注目したのは、きっと皆さんと同じ😅クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」❗第二次世界大戦、ドイツ軍の猛攻に連合軍40万人はダンケルクに追い詰められ、後は海に飛び込んで死を待つばかり。当時の英国の首相チャーチルは、兵士たちを救うため、軍の船舶はおろか民間の漁船、はしけを総動員して「ダイナモ作戦」を発令。ジャックはトム・ハーディ(マーベル映画「ヴェノム」主演の彼ですね😊「裏切りのサーカス」でも、スパイの悲哀を巧みに表現)と共に、陸の兵士たちを無事に撤退させるため、敵のドイツ機メッサーシュミットと、スピットファイアを操縦して激しい空中戦を繰り広げる英国空軍パイロット、コリンズ。リアリティを追及するノーラン監督、当然のごとくスピットファイアの実機使用😅、当然のごとくジャックとトム・ハーディ、実際に飛行😅怖かっただろうな…最後に水中に墜落して窓が開かなくて、脱出しようともがく場面も、もしかしてガチ❗❔ノーラン監督の「プレステージヒュー・ジャックマンのアノ場面思い出したよ((( ;゚Д゚)))監督のリアル現場主義、そして役者魂、恐るべし。でもね、民間の船に助けられて、コリンズの第一声が「Good Afternoon」あー、やっぱり英国紳士ってステキ(笑)

 

  何がツボかって、ジャック、登場してからずーっとパイロットの酸素マスクで顔が見えないんです。最後の10分くらいご尊顔を拝めますが、その時の感動と来たら❗げげげ、こんなパツキン&ブルーアイのイケメンが隠れてたの❔って😅そしてあっという間にご退場(笑)やはりね、「秘すれば花」っすよ。あの一瞬、ジャックは強烈に観客(特に女子)の脳裏に焼き付いちゃったんですから。

 

  ジャック・ロウデン、英国出身の28才。元々弟と共にバレリーノを目指しますが挫折、舞台の道に進みます(弟はその後プリンシパルに)22才の時にイプセン作「幽霊」で、権威あるローレンス・オリヴィエ演劇部門助演男優賞を受賞。舞台出演も続けてるみたいですね。最新作はシェイクスピアの「尺には尺を~Measure for Measure」そう言えばこの作品、さいたま彩の国シェイクスピアシリーズで、蜷川さんの遺作になったんでしたねぇ…(しんみり)

 

  「ダンケルク」後、日本ではレイチェル・ワイズ主演「肯定と否定」(ユダヤ人のホロコーストを扱った、実話に基づく法廷ドラマ)が公開され(製作年はダンケルクより前なんですけどね)、その中でヒロインを助ける英国側弁護団の新進弁護士を演じてました😊英国アカデミーTVドラマ賞の「戦争と平和」(トルストイ作)では、ニコライ・ロストフ役。没落貴族の家系と家族の財政問題、恋愛に悩む少々軟弱な青年をリアルに演じていました(⬅️現代にもこういう青年いるよねー、みたいな😅またジャックの演技が巧いんだわ)こういうコスチュームプレイだと、舞台経験がモノを言います😊

 

   役を演じる時は、ビジュアルから完璧に変えて来ますね。元はブロンド(ストロベリーブロンドっぽい?)だけど、役によって黒く染めたりパーマかけたり髭生やしたりメガネかけたり(笑)1番素に近いのが「ダンケルク」と「戦争と平和」かな❔

 

  「England is mine」という映画で、1980年代サッチャー政権を強烈に批判し、当時の若者の絶大な支持を得たザ・スミスというバンドのフロントマン、モリッシーを演じていて、とっても観たいんですが😢日本では公開しそうもありませんねぇ。モリッシーも日本での認知度ほとんどないし…。たまに動画配信サイトで日本未公開の映画を配信することもあるから、それを期待するかなぁ。 洋画の場合、テーマや主演の俳優の認知度が低いと日本では、なかなか公開されないのが現状😢

 

  ワタシは映画オタクですが、出演している俳優さんはあくまでも「雲上人」😅遠くからそっと、人知れず眺めるのが好き🎵だからめったに友だちにも「○○さんのファンなの~」ってカミングアウトしたことない😅だからこのブログはワタシが心を許して愛を叫べる場所🎵でもねー、肝心の映画が公開されないんじゃ叫びようにも叫びようがない(涙)

 

  頼むよ、ジャック❗ヤマトナデシコのハートをわし掴みにしてちょうだい。本人曰く、このダーンリー伯「どーしよーもないクズ男」役らしいんで、ちと心もとないけど(笑)

 

🌟ハリー・スタイルズその他若手俳優たちと対談しているジャック・ロウデン。「ダンケルク」撮影の裏話が面白い

https://youtu.be/z3vwsIbBpdU

日アカ記念🎵「孤狼の血」役所&松坂ガチ対決

 監督は白石和彌。故・若松孝二監督の舎弟…もとい、弟子ですね😊若松孝二監督といえば昔、映画オタクのカリスマ的存在でした。でもその内容はかな~り過激(笑)小さい頃、母と一緒に町の小さな映画館の前を通って、ワタシがじーっと看板見てると、「子どもが、女の子が見るもんじゃありませんッッ👹」って怒られるような映画(笑)意味、わかりませんよね、スミマセン(汗)そんな熱い「若松組」を描いたのが昨年公開された白石監督の「止められるか、俺たちを」。井浦新若松孝二を、門脇麦が女性の助監督を演じています。

 

  「孤狼の血日本アカデミー賞ノミネートが決まってから、TSUTAYAディスカスで観賞。舞台は昭和63年、暴力団対策法(平成3年施行)直前の広島。しかも夏。仕事で真夏の広島行ったことありますけど、広島の夏って、ハンパなく暑いです😱☀️オールロケ、俳優さんたちも汗まみれ(笑)

 

  ホシを挙げるためなら、恐喝、暴力、放火(❗)不純異性交遊何でもござれのマル暴刑事、大上(役所広司)と、広島大学出のキャリアでありながら大上とバディを組まされる新米刑事日岡(松坂桃李)。日岡にはもう1つ、裏の任務があるのですが…。その名の通り、孤独な狼のような大上と、最初は反発しながらも、大上の刑事魂に惹かれていく日岡役所広司の圧倒的なダークヒーローぶりと、松坂桃李の、初めはナイーブな青い正義漢、しかし次第に暴力に染められていく変容の演技、二人のアンサンブルが素晴らしい❗このお二人、「日本の一番長い日」でも、陸軍大臣と将校役で共演してますよね。息ピッタリです。役柄は天と地ほど違いますけど(笑)

 

  松坂桃李、終盤で、自らに元々内在していたであろう激しい暴力衝動の渦に呑み込まれていく演技が圧巻です。一見清潔そうに見えて、その奥に潜む人間の悪を抉り出していくような演技に長けているのは「MOZU」や「不能犯」「彼女がその名を知らない鳥たち」(⬅️これはもう、キモチ悪かった(;-ω-)ノ)ですでに、私たち観客も知っていますが、今回の「孤狼の血」で、さらに花開いたカンジ。蜷川さんご葬儀の折、今の日本の演劇界を代表する30代の俳優たちが勢揃いしましたが、今の時点では、1番若い松坂くんがトップランナーに躍り出た感ありますねぇ。

 

  脇役陣もクセ者揃い。暴力団の若頭が竹野内豊江口洋介、宗教団体を隠れ蓑にした右翼ヤクザピエール瀧、腹黒い警察幹部に滝藤賢一、ネタを追う記者に中村獅童。ヤクザ映画に必須の(笑)石橋蓮司、「帝都物語」の嶋田久作。書いてるだけでも、濃いわ~(笑)薄幸な人生に抗おうと必死で生きるバーのママに真木よう子。しばらくお姿見なかったですが、ハマリ役で完全復活❗良かったです😊あと、ただいまブレーク中の中村倫也。シャブ中のヤクザのチンピラでチョイ役ですけど、凄く印象的、魅力的。TVドラマ「コールドケース シーズン1」でも、ハマのゲイボーイ役で出てましたけど、出番はほんのちょっとですが、インパクトあったなぁ。

 

  中村倫也も「次世代のカメレオン俳優」って言われてますけど、演じる時自分の個性を消し去って役に埋没してしまう吉沢さんと真逆で、「中村倫也」のオーラ全開で、個性的なんです。この人も将来楽しみな俳優さんですね。

 

  久しぶりに映画観ながら肩に力が入っちゃって、真冬だっていうのに見終わったら汗かいてました。なにせR15の「実録モノ」、暴力シーンもリアルなので、食事前にはおススメしません😅

 

  

 

  

 

  

アカデミー賞受賞作『グリーンブック』


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桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、アカデミー賞助演男優賞、作品賞受賞の『グリーンブック』鑑賞。

 

 グリーンブックとは、映画の舞台になった1960年代アメリカ、黒人の夜の外出が法律で禁じられていた頃、「黒人宿泊可能なホテル」を羅列したガイドブックのこと。テーマの全てが、この短い題名に込められています。



 黒人ピアニスト、ドン(通称ドクター)シャーリーは、1960年代、人種差別を自らの天才的演奏技術で乗り越えるべく、危険きわまりない、「最も南部的な地域(Deep South)」に演奏旅行に出かけることを決意。その運転手兼用心棒に雇われたのが、イタリア移民出のトニー(ヴィゴ・モーテンセン)。シャーリー演じるマハーシャラ・アリ。どんなに天才で富裕であっても、黒人であるがゆえに宿泊ホテルも限定され、レストランもトイレも閉め出される。かといって、黒人からは富裕で成功者であるがゆえに白い目で見られる。しかも彼はゲイ。圧倒的マイノリティの孤独の中で「私は一体どう生きるのが正解なんだ❗」と、トニーに叫ぶその場面、助演男優賞に相応しい名演技でしたね。一方、単純ですぐ手が出る、奥さんに満足に手紙も書けない粗野な、だけど気の良い男を知性派のイメージが強いヴィゴ・モーテンセンが巧みに演じていました。(最近で印象的な役は、「危険なメソッド」かなぁ。今回とは真逆の役だという意味で。冷徹な精神分析の祖、フロイトを演じていました。)

 

  重たいテーマを、笑いを交えつつエピソードを積み重ね、感動の結末に導く展開は、コメディを得意とするピーター・ファレリー監督の職人わざで、作品賞も納得の内容だったと思います。それにしてもマハーシャラ・アリ、ピアノ弾いているのは全て本人❗それも短期間でマスターしたそうです。「ラ・ラ・ランド」のジャズピアニスト、ライアン・ゴズリングにもタマゲましたが。二人とも天才だわ❗あのピアノの場面だけでも、アカデミー賞あげていいくらい(笑)

 

    

蜷川版「海辺のカフカ」東京凱旋公演観に行くことにした

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  来る5月、赤坂ACTシアター 、マチネのチケットGET❗長い劇の場合、横浜のド田舎から上京するのに長時間かかるワタシにはマチネが必須(天保12年のシェイクスピアで、ヒドイ目にあったので😅) パリのジャポニズム公演、スタンディングオーベーションで大成功だったそうですね。フランスは元々、日本への憧れが強くて、浮世絵を中心としたジャポニズムの歴史がありますから、パリは上演に最適な街だと思います。しかも名門歌舞伎一家の出である寺島しのぶさんが、パリで初めてこの作品にご出演…というのは、運命的なものを感じます。原作者の村上春樹さんも駆けつけたとか。蜷川さんもさぞかし喜ばれたことでしょうね😢

 

  主役は「世界一タフな15才になりたい」15才の少年カフカ。「父を殺し、母と姉と交わるべし」との呪いをかけられ、宿命から逃げようとするカフカと、カフカの父を殺すことにより、悪に取りつかれた木場勝己演じるナカタさん(60才くらいだったかな❔)が、パラレルワールドで交錯してゆく。ギリシャ神話です。ナカタさんの相棒の運転手役が高橋努。(吉沢さんの「Giver」バベルの章でキグルミに入ってた人😅というよりワタシの中では「冷たい熱帯魚」のヤクザなお兄ちゃん)

 

  オイディプスの神話は古今東西のアーティスト魂をいたく刺激するらしく、今思いつくだけでも、そのものズバリのギリシャ悲劇「オイディプス王」(ソフォクレス)、文学ではないですが、フロイトの精神医学オイディプス・コンプレックス(河合隼雄は男の子の精神的な父親殺しについて論文書いてますね)、日本のお耽美小説、赤江漠の「オイディプスの刃」なんてありました。赤江さんの本も昔は集めてたなぁ。今はほとんど絶版みたいですね😢

  

 

  カフカは呪いから逃れるために旅を続けていくのですが、異世界と現実世界を行き来するさまざまな人との出逢いと別れを繰り返します。寺島しのぶ演じる佐伯さんは本当にカフカの母なのか?カフカは結局どう呪いと向き合ったのか?

 

  蜷川演出の2012年版、カフカを21才の柳楽優弥くんが演じてますね。彼の初舞台。これは見たかったなぁ。ホントに見たかった❗是枝監督の「誰も知らない」の天才少年が、いっとき、アイデンティティを見失って、蜷川さんに再生のチャンスを与えられて鍛えられて、それがきっと、自分探しのカフカにシンクロして素晴らしかったんじゃないか…って。舞台は時間逆戻しできないからなぁ。かといって過去の舞台をDVDで観るのもね😅

 

  村上春樹によれば、舞台になる図書館は、「異世界の入り口」だそうですが、その番人のような司書の大島さんを2012年版では、長谷川博己が演じてます。ワタシの中でイメージ的には、長谷川博己は大島さんそのもの。大島さんって、人間ぽくないんですよ。半分異世界にいるから。長谷川博己って、ごはん食べてるとこが想像できない(笑)今回は岡本健一ですね。ワタシ的には意外なキャスティングですが、舞台俳優として素晴らしい才能の人だと思うので、どう演じてくれるか、とっても楽しみ❗

 

  主人公のカフカ、今回は、晩年の蜷川さんに見出だされた古畑新之。蜷川さんって、ホントにまっさらな、若い男の子を育成するのが好きだったんですよねぇ。藤原竜也だって、演技の経験皆無のサッカー少年だったんだもの😅その代わり、吉田鋼太郎横田栄司、今回のナカタ役木場勝巳みたいに、自分の信頼のおける演技巧者で脇を固める(笑)女優さんもどちらかといえば、育てるエネルギーの必要がない😅もともと演技上手い人を選ぶよね。「あまりにも蜷川さんが何も言ってくれないから、かえってツラかった」って言ってた女優さん、誰だったかしら…。鍛えようとしてる男優さんには、灰皿まで投げちゃうのに(笑)

 

  原作には、古今東西の名作の引用やメタファーがここかしこに散りばめられていて。特に印象的なのは、カーネル・サンダース(まんま、あのカーネルおじさんです😅)のセリフ「ロシアの作家アントン・チェーホフがうまいことを言っている。『もし物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない』ってな。どういうことかわかるか?」「チェーホフが言いたいのはこういうことだ。必然性というのは、自立した概念なんだ」中村文則の「銃」思い出しますね。

 

  また、村上春樹の愛読書という日本の古典「雨月物語」(これ、意外だったんですけど)ワタシは岩波ホール溝口健二監督の映画「雨月物語」(ヴェネチア映画祭銀獅子賞)を観て以来ハマりまして、原作読んでますますのめり込み(笑)余談ですが、ちょうどその当時、溝口健二監督と、彼のミューズであった名女優田中絹代の師弟?恋愛?関係を描いたドラマがあって、風間杜夫(溝口監督)と秋吉久美子(田中絹代)の火花散るような演技、凄かったなぁ。もう一度あのドラマみたいなぁ。ドラマの場合、映画と違って年月経つと見れなくなっちゃうからなぁ…ぶつぶつ。

 

  「雨月物語」は、幽霊と人間が共存している物語なんだけど、カフカとナカタも四国(=死国)を目指します。だからしょっちゅう、「雨月物語」の引用やメタファが出てくる。

 

  5月には素晴らしい俳優さんたちに非日常、いや、異世界に連れて行ってもらえるのね。それまでにもう一度、原作読み直そう🎵

 

(おまけ)村上春樹の原作、各国語に翻訳されてますが、装丁もホントにさまざま。左上のスペイン語訳は、原作のある場面を思い出させて、チョー怖い((( ;゚Д゚)))

 

  

 

  

第91回アカデミー作品賞はあの下ネタコメディ監督に❗(笑)

 
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いつも思うことだけど、現地のアカデミー賞授賞式の時点で、作品賞ノミネート作品のうち、日本で公開済みの作品がたったの半分って、どぅーなの❔毎年この時期になると、同じ愚痴言ってる気がする😅できれば、映画マニアの友だちと、どれが、誰が受賞するか、デルソーレのジェラートなんか賭けて、受賞日当日はもっと盛り上がりたいもんです(笑)

 

  まっ、気を取り直して。まず助演女優賞、「女王陛下のお気に入りレイチェル・ワイズエマ・ストーン、二人とも受賞ならず。以前ブログにも書きましたが、映画の中の二人の憎しみあい、足の引っ張りあいが凄まじく、どっちか一人選ばれたらヤバいんじゃないの❔って感じだったから、良かったかもね😅

 

  助演男優賞マハーシャラ・アリ❗「ムーンライト」から2度めの受賞ですね。凄い😲あの名作「ムーンライト」の味のある演技良かったなぁ。今回は真逆の役だ😊「グリーンブック」3月1日初日に駆けつける予定ですが(予告編は2,3回観てますけど😅)、実話に基づいて、黒人差別問題をコミカルに描いているということで、とっても楽しみ。

 

  2年前の、やはり実話で、米航空局に勤務し、ロケット開発に携わった黒人女性3人を描いた「ドリーム」思い出しますねぇ。こちらの映画も「グリーンブック」と同じ、舞台は1960年代。今よりもずっと、黒人差別が激しかった頃。映画の中で、ワタシ的に忘れられないエピソードの1つにトイレの話が。当時の黒人女性たちは、どんなに優秀なキャリアでも、敷地の果てにある黒人専用トイレに、長い時間かけて通わなくちゃいけない。女性にしてみればホントに大変なことなんだけど😢それをジョークで笑い飛ばし、差別を乗り越え、自分たちの力を次第に周囲の白人職員たちに認めさせていくガッツ👊✨見ながら泣いたり笑ったり、忙しい映画でした😅

 

  「グリーンブック」イタリア系白人の粗野な用心棒(ヴィゴ・モーテンセン)と黒人天才ピアニスト(マハーシャラ・アリ)とのロードムービー🎵なんと作品賞もゲットしましたが、監督はあの「メリーに首ったけ」のピーター・ファレリー😅まあ、アメリカの福田雄一監督とでもいいましょうか。「メリーに首ったけ」は、当時女優として売り出し中だったキャメロン・ディアスに「ここまでさせるか❗❔」っていうくらいお下劣な下ネタギャグ満載(汗)でも、そのおかげでキャメロンは大ブレーク、その後ロマコメ女王に(さすがにシリアスものは話来なかったみたいですが😅)福田監督、いっそ日本アカデミー賞はあきらめて、ピーター・ファレリーのお株を奪い、コメディセンスを活かした感動モノで、本家本元アカデミー賞を狙ったらいかがでしょう❔😊

 

  ごひいきヴィゴ・モーテンセンクリスチャン・ベールも、主演男優賞受賞ならず🙍クリスチャン・ベールは「ザ・ファイター」ですでにアカデミー助演男優賞は獲ってるし、今回の「バイス」チェイニー副大統領役(チャーチルを演じたゲイリー・オールドマン同様、特殊メークでもはや本人と認識不能😅)でゴールデングローブは受賞してるけど、ヴィゴはどれもノミネートのみの無冠の帝王。腕っぷし自慢な用心棒役なので、細身マッチョは封印(ヴィゴの場合も、予告編に出てきた時、一瞬誰だかわからなかった😅)、14キロ増量で役に臨んだそうですが…ザンネン❗

 

  主演女優賞は「女王陛下のお気に入り」アン女王役、オリヴィア・コールマン❗優柔不断でコンプレックスのかたまり、二人の侍女(レイチェル・ワイズエマ・ストーン)にいいように繰られているかと思いきや、たまーに傲慢な本性見え隠れ…そして終盤、まさかのどんでん返し😲その緩急自在、巧みな演技、誰もが納得の受賞でしょう😊

 

  そして特筆すべきは、マーベルコミックス映画「ブラックパンサー」が作曲賞、美術賞、衣装デザイン賞受賞❗アメコミ映画初の快挙❗クリストファー・ノーラン監督のバットマンダークナイト」の例はありますが、厳密にはあれはアメコミヒーロー映画ではないですからね。ノーラン監督が、彼の善悪の哲学を圧倒的な映像美で描いた壮大な三部作。文字通り「演技の神」となって昇天してしまった😢ジョーカー役、ヒース・レジャーへの追悼とともに。

 

  「ブラックパンサー」は、ヒーロー(国王のブラックアマゾネス親衛隊の暴れっぷりを見ると、実際はヒロイン映画か❔😅)映画であると同時に、躍動する黒光りの肌に飛び散る汗、Black is beautifulの典型的映画。アフリカ奥地の架空の王国ワカンダが舞台で、人びとの鮮やかな民族衣装の美しいこと。アフリカ音楽を取り入れたテーマ曲の壮大なこと。4月公開の「アベンジャーズ~エンドゲーム」、「ブラックパンサーII」がますます楽しみです😊

 

  日本勢「万引き家族」「未来のミライ」残念ながら受賞はなりませんでしたが、ノミネートされるだけでも凄いことですし、しょせん、お祭りはお祭り、来年も乞うご期待ですね😊

 

  本家は終わりましたが、もうすぐ(3月1日)吉沢さんが新人賞を受賞された日本アカデミー賞❗映画館で「グリーンブック」を観て、帰ってきたら日本アカデミー賞かぁ。素敵な1日になりそう😉

 

 

  

幸せのパンケーキと映画『ヴィクトリア女王と最後の秘密』


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   「幸せのパンケーキ」表参道店。春なので、カラフルなフルーツいっぱいのパンケーキを。マヌカハニーと生乳を使ったそれは、スフレ感が物凄くて、とにかくふわふわ(笑)横浜中華街店が最初だったんだけど、表参道店のほうが、もちふわ感がより顕著かも。

 

  ワタシ的には、クラシカルな、ちょっとみっちりしたパンケーキよりも、今流行りの、タネを極限までメレンゲしたふわとろパンケーキが好きで😊横浜で限定すれば、桜木町ニューオータニインのレストラン(総ガラス張りで眺望も良く、穴場です😊)、ランドマークタワー1階の「湘南パンケーキ」(マスカルポーネやリコッタチーズ使用。ミール系もあるので、男性と一緒でも大丈夫😊)、「幸せのパンケーキ」横浜中華街店(中華街でパンケーキ、っていう発想があまりない為か、あまり混んでいなくて穴場)、ベイクォーターのButter(こちらもミールとデザート両方あり。テラス席も)、赤レンガ倉庫の世界一の朝食「ビルズ」、案外知られてなくて穴場だと思うのがマリンタワー裏のカイルアパンケーキ系「シナモンズ」…あたりがおススメでしょうか。山下公園前の「エッグスンシングス」はあの山盛りのクリームがレコーディング・ダイエットをしている身にしてはちょっとツライので未体験😅あとトライしてみたいのが、やはり山下公園近くの「パンケーキリストランテ」かな❤️

 

  パンケーキを食して幸せになった後は、文化村ル・シネマで映画「ヴィクトリア女王最期の秘密」(ジュディ・デンチ主演 )を鑑賞。映画は、なんと60年以上在位したヴィクトリア女王と、インド人従者との友情の物語。一応コメディに分類されていて、随所にクスリと笑える箇所が。最後はちょっと胸痛む結末でしたが。ルシネマなんで、「キングダム」の予告編はなかったけど(笑)そして表参道の「幸せのパンケーキ」❤️

 

  文字通り、幸せな1日でした❗

『女王陛下のお気に入り』


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TOHOシネマズで「女王陛下のお気に入り」鑑賞。

 

王座にあっても所詮はただの人間なのね…のドロドロを、きわめてリアルに、きわめてシニカルに描いたのがアカデミー賞候補作品「女王陛下のお気に入り

 

  その時代は正に常人には雲の上の「天上人」だったであろう貴族たちの、自分の権力欲を満たし、あるいは保身の為の虚々実々の駆け引きと壮絶な足の引っ張りあい。時はスペイン継承戦争でフランスと戦いのまっただ中の英国王朝。美食が祟って痛風持ち、杖に頼ってもよろよろとしか歩けない、優柔不断で臆病で、劣等感のかたまりのようなアン女王(オリヴィア・コールマン)。そんな女王に取り入り、女王の陰で思うがまま権勢を振るう鉄の女、レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)。そこに割り込んだのが、没落貴族の娘で、策略と嘘と女の魅力を駆使してサラを陥れ、女王の一番のお気に入りにのしあがっていくアビゲイル(エマ・ストーン)

 

  いやー、この今をときめく女優3人の熾烈な演技合戦、凄まじいっす。戦争の行く末を巡ってレディ・サラと対立、アビゲイルをスパイとして利用しようとする青年貴族ハーリー(ニコラス・ホルト)も、人を人とも思わない、どーしよーもないゲス男なんだけど、この女性たちの三つ巴の争いから比べたら、カワイイもんです😅ニコラス・ホルト、当時の伊達男の習慣で白塗り&カツラ、最初誰だか分からなかった…。あのトム・フォード(「サバイバル・ウェディング」編集長のウンチクに登場)初監督作品「シングルマン」、湖のような蒼い瞳の爽やかイケメン、今いずこ。笑

 

  ワタシ的に言えば、賞はエマ・ストーンにあげたいですかね。今で言う「あざとい系」女子なんだけど、あの天使みたいな可愛い顔で優しくてか弱いフリして、その裏側が…恐い、恐すぎる((( ;゚Д゚)))「LaLaランド」や「マンマ・ミーア」見てエマのファンになった人(特に男性)は、ビックリ仰天かも。でも、今回のアカデミー助演女優賞エマ・ストーンレイチェル・ワイズ、二人で候補になってるんですよね?どっちか一人に決まったら、ヤバくないですかね😅