オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

日本でもこんなドラマが撮れる❗😮アバンギャルドな快作~Netflix「全裸監督」

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(Honolulu from Pixabay)

ここだけの話、最近、地上波のTV殆ど見ていないことに気づいたワタシ😅でもって、またまた気がついたら、ほぼ毎晩TVで観ているのはNetflixだった😮今まで夢中になった作品の数々…ジャクロくんの「最悪の選択」、ラウリ・ティルカネンの「DEADWIND~刑事ソフィア・カルピ」、アカデミー受賞作「ローマ」、ドキュメンタリー「世界の摩訶不思議な家」全てNetflixオリジナル作品です。

 

  初めてNetflixオリジナルの日本の作品を観たのが「全裸監督」まんまの題名ですが、AV界の革命児と言われた村西とおる監督の激動の半生を描いたもの。舞台は1980~1990年代の札幌、新宿歌舞伎町、そしてハワイ。

 

  昭和の風俗を忠実に再現した背景の中、当時闇社会の勢力と警察内部と結託してアダルト業界に君臨する帝王(石橋凌)に対し、表現の絶対的自由を叫び続け、命さえも賭けて、ゲリラ戦法で殴り込みをかける村西監督(山田孝之)。もうねぇ、このドラマ見ると、山田孝之は日本映画・TVドラマ界の革命児だと思いますね。村西監督その人も、話術が巧みで、もの柔らかな物腰に潜む激烈な革命精神。黒木香を初めとして、周囲の人を惹き付けてやまない強烈な引力を持っていたらしいです。山田孝之その人を見るよう。

 

  そして、彼を支える脇役陣がまた、素晴らしい❗村西監督に惚れ込み、その愛とも言うべき心情ゆえに闇の勢力に飲み込まれ、悪に堕ちていく気の良いチンピラを満島真之介(しっかし、満島真之介パンチパーマ似合いすぎ😅)村西の盟友である出版会社社長に玉山鉄二。二人とも、地上波のTVドラマでお茶を濁している時とは比べものにならない鬼気迫る演技❗そして闇社会の元締で、満島真之介を取り込み、じわじわと締め上げていく國村隼(もー、この人、怖い😱めちゃくちゃ怖いーっ)、悪徳刑事に、待ってましたリリー・フランキー。リリーさん、日本の刑事にしてはスタイリッシュでお洒落、いつも黒い革手袋してるんだけど…この人も怖いよぉぉ😭反骨精神に溢れたビデオ屋の店主にピエール瀧が出てるんだけど…この人しか出せない雰囲気が…独特の演技が…あー、もったいないなぁ…😿ロバート・ダウニー・ジュニアを初めとして、ハリウッドには、しっかり専門的な治療を経て、復活した俳優さんたちが大勢いる。しっかり治療して…また復活してほしいなぁ…。

 

  村西とおるといえばAV女優の黒木香。TVのワイドショーに出ていた時の彼女、強烈なインパクトでしたね。残念ながらAVは拝見したことがないワタシですが😅彼女の姿とデビュー作「SMぽいの好き」って題名だけは覚えてますもん。それだけ彼女の存在は強烈だった。彼女、東京の超名門「女子学院」卒ですよね。芦田愛菜ちゃんが慶応と一緒に受かったっていう。(そして、黒木さんは横浜国大在学中にAVデビュー!!( ; ロ)゚ ゚)ワタシの大学にも女子学院出身のコ、けっこう来てましたけどね、単なる頭の良いお嬢、っていうより、けっこう先鋭的っていうか、ラジカルな思想の人が多かった。黒木さんって、今どうされているのかしら…。黒木役は、ワタシ的には「お初にお目にかかります」の森田望智。上品なお嬢様然とした風情の裏に、仄かに揺れる情念の炎。あれ❔こんな素晴らしい若い女優さん、どこにいたの❔😮山田孝之の圧倒的な演技にガップリ4つ、ぜんぜんひけをとらないじゃないですか❗え❔まだ若干22才❔新たなスター誕生ですね。

毒母役の小雪も適役😊

 

  シリーズ2も製作決定とか。楽しみぢゃ~🙆これからはNetflixの時代かも…しれない🎵

 


Netflix、「全裸監督」シーズン2制作決定。ハワイロケのメイキング映像も公開 - AV Watch

ジャクロくんニュース~8月27日現在🎵


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Photo of Edinburgh from Pixabay

 ジャクロくんご本人と、「ジャック・ロウデン・ニュース」から拾い集め😅元記事を読んでワタシの稚拙な翻訳などを時折載せている「ジャクロくんニュース」ですが、必ず読んで下さっている方もいらっしゃるようで有難いです❗引き続きガンバリます😆👍❤️

 

🌠ジャクロくん、ミステリー作家から主役に名指しされる

 19世紀のスコットランドエディンバラを舞台にしたミステリー"The Way of All Flesh"の作者であるクリストファー・ブルックマイヤー&マリサ・ハーツマンご夫妻(ペンネームはアンブローズ・パリー)が、TV化される際には、ぜひジャクロくんに主役の医学助手ウィル・レイヴンを演じて欲しいと、ラブコールを送っているそう😊実際にお医者様であるマリサさん、「ジャック・ロウデンは何か特別なものを持ってるわ。彼なら、完璧なレイヴンを演じてくれると思う」ご夫妻はジャクロくんに偶然会った時に本人にその旨を伝えたそう❗ジャクロくんにとっては何よりの励ましですね🙌

 ワタシも早速Amazon Kindleでダウンロードしました❤️書評を読んだのですが、19世紀のエディンバラで、初めて治療にクロロフォルムを使用した医者はジェームズ・シンプソンという人らしいのですが、レイヴンはその助手。冒頭で彼の恋人が殺されるのですが、彼はその場から逃げ去ってしまう。その他にも、暗い闇と秘密を抱えた複雑なキャラらしいです。シンプソン家のメイドとバディを組んで、謎解きに臨むとか😊ジャクロくんを妄想しながら読むのが楽しみ~🎵

 

  ウワサによれば、ベネディクト・カンバーバッチのプロダクション会社が権利を持ってるらしいのですが。さすがにレイヴン役はベネ様には若すぎますわね。ジャクロくんのレイヴンに、ベネ様のシンプソンで初共演❗うぉ~~🤤萌えるわ~~(笑)


Scots actor Jack Lowden targeted for lead role in TV adaptation of The Way Of All Flesh - Daily Record

 

🌠ジェームズ・マッカードル、インタビューの中でジャクロくんについて言及🎵

ジェームズ・マッカードルはジャクロくん同様、演技派と目されるスコットランドの俳優。「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」をご覧になった方は、メアリー女王の腹違いの兄、マリ伯を演じた俳優さんを覚えていらっしゃるでしょうか❔妹であるメアリー女王への愛情と、権力欲との狭間で揺れる複雑な役。その演技はサスガでしたよね。マッカードルは今、イプセンの「ペール・ギュント」をベースにした「ピーター・ギュント」という舞台の演技を絶賛されているようですが、そんな彼が、「スコットランドには、歴史ものにしろ現代ものにしろ、陽の目を見ていない作品が沢山ある。自分自身も含め、ジャック・ロウデンをはじめとするスコットランドの演劇人がぜひとも、今後プロデュースしたり、演じたりしていきたいものだね」とコメントしたそう❗二人でスコットランド演劇界を盛り上げていって下さいまし❤️

 考えてみれば、「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」二人の素晴らしい女優さんを軸に、ジャクロくんとマッカードルをはじめとして、ジョー・アルウィンガイ・ピアース、デヴィット・テナント、ブレンダン・コイル…。イケメン演技派総出演だったのね(⬅️今さら~~😅)

☆James Mcardle~ Star of Tomorrow

https://www.screendaily.com/features/stars-of-tomorrow-2019-james-mcardle-actor/5140852.article

 

🌠ジャクロくんのプロダクション会社Reiver Picturesのロゴ試作品公開❤️

スタイリッシュでカッコいいロゴですね❗Reiverって、スコットランドでは有名なギャング・ファミリーだそうですね。ジャクロくん曰く、「少年時代は夢中だった」そう😅バーミンガムの「ピーキーブラインダーズ」みたいなもん❔初製作作品「CORVIDAE」ミニシアターで日本公開❗…してくれないかな~~。

No Music, No Life🎵~ダンスウィズミー

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タワレコのキャッチフレーズじゃないですが(笑)見終わって感想を聞かれたら、真っ先にこのことばが頭に浮かびました😊

 

  静香(三吉彩花)は超一流企業のOL。真面目な彼女は頑張って入社して、入社した後もさらに頑張って仕事、仕事。夜景の見える素敵なマンションに住んでも、それを楽しむ余裕もなく、家でも夜通しプレゼンの準備をする日々。そんな彼女が小学生の姪のシッターを押し付けられて、寂れた遊園地で、怪しげなマジシャン(宝田明)に怪しげな催眠術をかけられ、音楽を耳にすると、踊り出さなきゃすまないカラダになっちゃった…っていうのがおはなしの発端。

 

  怪しげなマジシャンは、全国津々浦々巡業して歩いている為、かけた本人でなくては催眠術がとけないだろうと、給料を踏み倒されてやはりマジシャンを追いかける元助手(やしろ優)と、ボロ車で全国縦断、時に街の不良青年たちとダンスバトルしたり、わけありなストリートミュージシャン(Chay 映画初出演だそうですが、独特の雰囲気、素晴らしい😊「猫は抱くもの」のコムアイ、思い出した)を拾ったり…、女二人のロードムービー🚘この二人のデコボココンビ、掛け合いが楽しくて。後半、腕の悪い探偵(ムロツヨシ)が加わって、さらに愉快な珍道中になります😅

 

  静香にかけられた催眠術は無事にとけるのか❔彼女が旅の果てに気づいたものは…❔

 

  大、大好きな「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督、今作でも、日々の生活に音楽があることの愉しさ、ダンスも歌も、言葉と同様に自分の心を伝える素晴らしい表現方法の一つであることを気づかせてくれます😊

 

  オーディションで選ばれたという三吉彩花ちゃん。もうね、草刈民代さんばりにお顔がちいちゃくて手足が長くて、山本リンダの「狙いうち」(うらら、うらら~🎵ちびまるこちゃんが好きな歌=笑)を踊っても線が綺麗なこと、上品なこと😊ミュージカルというよりもはやバレエ。フジテレビ「ロストデイズ」の時はかなりなこじらせ女子でしたが😅本来は明るい方なのか、コメディエンヌのほうが堂に入ってます🎵

 

  個人的には山下久美子の「Tonight」、サディスティックミカバンドの「タイムマシンにお願い」が流れて超嬉しかったぁぁ😊Chayが加わって女三人で歌う、シュガーの「ウェディングベル」も❗(歌った後、タイヘンな事態になっちゃうんですがね😅)キャンディーズの「年下の男の子」も可愛かった💕

 

  そして怪しいマジシャン役の宝田明さん。オン年85才❗日本のミュージカルの舞台の草分けの方じゃないでしょうか。亡くなった叔母が大ファンでしたね。

 

  日本人は真面目だから、音楽もダンスも歯を食いしばって鍛練鍛練😅いわゆる「芸道」になりがちなんですが、矢口監督の「もっと肩の力を抜いて、歌もダンスも、人生も楽しもうよ」っていうささやき声が聴こえるような気がしましたよ、うん(笑) 

 

 

 

 

  

劇場版「おっさんずラブ~Love or Dead」

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 WOWWOWで劇場版『おっさんずLOVE~LOVE or DEAD』放映🎵ヲタクが以前観賞したのは、みなとみらいのKINO FILM(写真下)

 

   おっさんと言えども心は少年(少女❓😅)、まるでロマコメ漫画のような世界を繰り広げる「おっさんずラブ」💓😍💓定番「(春田と牧の)夏祭りの心のすれ違い(しかも、りんごあめと綿菓子を二人して食べた後❗😅)」やら、「ペアのセーターを編むオトメン部長」やら、「ま、牧ィィ~、ボクと仕事とどっちが大事なんだよぉぉ(by春田)」等々、少女漫画定番のシチュエーションをおっさんやおっさん前期の人たちが大マジメに演じてて、観ているこっちもけっこうドキドキ、きゅんきゅんしちゃうんですよねぇ😅…これってどういう心理❓ナゾである(笑)唯一おっさんじゃない志尊淳くんは、恋愛争奪戦には参入してこないという…(ちっ、ザンネン=笑)

 

 個人的には、ヒイキの眞島秀和さん(しかもメガネ男子~っ❗萌える💕)の部長(吉田鋼太郎)に対する報われない恋をどーにかしてあげたいワ。でも眞島さん、最後に「愛~されるよりもぉ、愛したいマジでぇ」ってキンキオッサンに変身して、部長に向かってなぜか足で壁ドンしてたから、もしかするともしかするかもね(笑)

 

  オッサンたちの恋愛模様に平行して、中国資本がからむ土地買収計画が描かれ、後半はなぜか突如としてアクション巨編に(笑)さすが映画にしただけのことはあります😃他にも親子の人情噺等々、いろんな楽しいオチが満載🎵アンジャッシュの児嶋さんとゆいPがいい味出しとります。児嶋さん、今いろいろ大変そうだけど😅いち俳優としてヲタク応援してるので、これからは演技の世界で頑張って欲しいと思ってます。名作『トウキョウソナタ』(黒沢清監督)の小学校の先生役なんて素晴らしかったもの😊

 

  『劇場版 おっさんずLOVE』は、WOWWOWシネマで21日(日)16時~❗

 

 

 

IHI ステージアラウンド東京~ウェストサイドストーリー~名作は色褪せない❗


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 客席が回転し、次々と場面転換していく疾走感❗IHIステージアラウンド東京は、噂に違わず、素晴らしかった❗たった3日間の物語だから場面転換が駆け足なんだけど、劇場自体も駆け足してる(笑)素晴らしい舞台装置、映像も素晴らしく、相乗効果を上げていました😃

 

  「ウェストサイドストーリー」世界中でどのくらい上演されたかわからない、不朽の名作中の名作(最後の映像に、上演の年と都市名が次々と映し出されます)ストーリーのベースになっているのはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」ですが、舞台は1960年代のニューヨーク、ダウンタウン。原作の対立する貴族の名家、モンタギューとキャピュレットは、そのまま白人移民(ポーランドその他)と、プエルトリコからの有色人種移民の不良少年グループの抗争に置き換えられています。

 

半世紀前に書かれたミュージカルなのにちっとも古くない、むしろ今、ヘイトクライム問題をはじめとして世界が抱えている問題がそのまま反映されているように感じるのはどうしたことでしょう。警察官の、プエルトリコの若者たちに向ける明らかな侮蔑と差別。その受け手は、鬱屈した怒りと憎しみを醸成していき、「負のループ」は留まることを知らない😭

 

  兄を、恋人を殺され、「兄さんを、愛する人を殺したのは武器じゃない、みんなの憎しみよ❗私だってこのピストルが撃てるわ。なぜなら、初めて人を憎むことを知ったから」と叫ぶヒロイン、マリアの慟哭が胸に刺さります。

 

  まるでオペラのアリアのような「トゥナイト」「マリア」の絶唱。ダンスパーティや「アメリカ」「クール」のダンスは今見てもちっとも色褪せていません❗実は舞台でこのミュージカルを観るのは2度めなんですが、

気になっていることがひとつ😅

「拝啓クラプキ巡査殿」と「クール」が、ロバート・ワイズ監督の映画版とは順番が逆になってるんですよね。映画では「クラプキ」をリフ(ジェット団リーダー)が歌うから、リフのキャラ設定が明るくコミカルで、怒りをいつも抑圧してる感じのベルナルド(シャーク団リーダー)と好対照でそれぞれキャラが際立ってます。その代わり、リフの死後、精神的に追い詰められたジェット団員たちを冷静にさせるため、副団長のアイスが「クール」を唄う。ワタシ的には映画の流れのほうが自然だけどなー。なぜだろ(-ω- ?)誰かお詳しい方、教えて下さいな。あのスピルバーグがリメイクするらしいけど、演出の流れはワイズ監督を踏襲してほしいなぁ(⬅オタクのワガママ😅)

 

 今日は著名な方々が大勢見えてました💕東儀秀樹さんがイケメンの息子さんと。仲睦まじいデーヴ・スペクターご夫妻。ワタシの席、出入口のすぐ脇だったので間近で見れちゃいました😉草苅民代さんは、お顔ちっちゃーい、手足ながーい。しっかし、何といっても、開演間際に入ってらした叶美香様❗白い谷間にオレンジ色のお召し物が眩しすぎますーーっ、目が瞑れるかと思いました😅にこやかにお手振りして下さり、感激🎵他にもまだいらしてたみたいです😃

 

今、この時代だからこそ、多くの人に(特に若い方たちに)ぜひ観ていただきたい🙏舞台が無理なら、ぜひ動画配信で映画版を❗

 

       

「宮本から君へ」真利子哲也監督と言えば「ディストラクション・ベイビーズ」ですが😊

 

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 主題歌であるエレカシ「Do you remember❔」もいよいよ解禁、ますます期待に胸膨らむ(笑)映画「宮本から君へ」ですが、監督は現代日本映画の最先鋭ともいうべき真利子哲也監督。真利子監督と言えば鮮烈に思い出されるのが、「ディストラクション・ベイビーズ」(2016)

 

  これはもう、かつての「勝手にしやがれ」(ジャン・リュック・ゴダール)、「俺たちに明日はない」(アーサー・ペン)、さらには「時計じかけのオレンジ」(スタンリー・キューブリック)に匹敵する、日本映画の名作と言っても過言ではありますまい。

 

  そこには、少年犯罪を扱った日本映画にありがちな、少年たちの暴力衝動や犯罪を、その不幸な家庭環境や生い立ちに原因を求めるような湿った、甘い情緒はありません。かつてキューブリック監督が、「時計じかけのオレンジ」、原作者は「主人公の少年アレックスが強制治療の結果その暴力衝動を骨抜きにされ、改心するという結末」にしていたのを、あの恐るべきラストに書き換えたのと同じ。登場する子どもたち~ディストラクションベイビーズ~は理由もなく、ただひたすら破壊しまくり、自らの破滅へとひた走る。それを見据える、冷徹で乾いた真利子監督の眼差し。そこには、徹底的な不条理が存在するのみ。

 

  もうひとつの見事さは、今日本映画を牽引するニューエイジの揃い踏み。まるで異世界から降臨した化け物のように暴れ回り、自らもさんざん殴られて血まみれになりながら、なおも陽光の中で、まるで爽快なスポーツの後の如くニヤニヤと薄笑いを浮かべる柳楽優弥。その尻馬に乗ってか弱い女性にしか手を出せず、いざとなるとヘラヘラと逃げ腰になる菅田将暉の見事なクズ小者っぷり、二人の暴力衝動に飲み込まれ、翻弄されたと見せかけて、さらなるモンスターに再生していく小松菜奈の恐ろしさ…。その他、今回『宮本から君へ』で主役を張る池松壮亮村上虹郎北村匠海吉村界人岡山天音…それぞれ適材適所、これでもか❗って言うくらい、豪華な布陣。あの映画ほど、血糊がウソっぽくなく、人を殴る音が擬音ではなくリアルで、ゾッと背筋が寒くなった映画はありませんでした。

 

ドラマ版「宮本から君へ」も、ただの熱血モノには決して終わらない、どこか乾いた、冷徹に社会の矛盾を切り取る視線が心地良かったので、映画版への期待はいや増すばかりの今日このごろでございます❗

Netflix「世界の摩訶不思議な家」にハマってます~日本編も❤️

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(From Pixabay)

 『世界の摩訶不思議な家(The World's Most Extraordinary Homes)』は、英国の建築家ピアーズ・テイラー(Piers Taylor)と不動産投資家のキャロライン・クェンティン(Caroline Quentin)が、「世界の摩訶不思議な家」を訪問する番組です。Extraordinaryですから、奇妙キテレツ、っていうよりもちろん、素晴らしい、とか、独創的っていうポジティブなイメージだと思いますけど🎵Netflix配信です。

 

  これがもう、楽しくって。この番組の家を選ぶポイントって、家を建てるにはけっこう挑戦的な場所(物凄い斜面とか、川のすぐ側とか、砂漠地帯とか)に創意工夫して建設している、住む人の憩いの場所になっている、自然を征服するのではなく、共存している…という共通項があるような。

 

  日本編もあります❤️ 耐震の為には、揺れを吸収する木材を使うのも日本特有の知恵なんだとか、限られた土地にできうる限りのスペースを確保できていることが素晴らしいとか、日本人は古い伝統と近代性を融合することに優れている…etc.など、改めて評価してもらうと(しかもかなりオーバーリアクションで😅)、やっぱり、日本人としてはすごく嬉しかったりする(⬅️単純😅)

 

  面白かったのは、キャロラインが家主さんに「家を建てる時、どんな注文をしましたか❔」と聞いた時、日本の場合、四人中二人が「建築家を信頼してお任せしました」と答え、キャロラインがすごくビックリしていたこと(笑)「自己主張をあまりしない」という日本人の特性、最近はあまりポジティブなイメージじゃなくなっているけど、今回はそれが建築家の独創性を引き出すモチベーションになっているところが、ちょっと面白かったです😉他の国では考えられないですものね🎵

 

 インド、スペイン、イスラエルアメリカ、ノルウェー…素晴らしい家々と美しい手付かずの自然。楽しい二人のナビゲーターといっしょにバーチャルトリップ❗

 

 

 

フィンランドのイケメン、ラウリ・ティルカネンの隠れた名作~『トム・オブ・フィンランド』


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渋谷ヒューマントラストシネマで、「トム・オブ・フィンランド

 

  ゲイ、というとそれまでひ弱ないじめられっ子のイメージだったのを、筋骨隆々マッチョなオトコたち(しかも、いつもブロードスマイル(*゚∀゚)を量産して、太陽の光を浴びせたイラストレーター、トム・オブ・フィンランド。ワタシなんてすでに、ゲイと聞けばマッチョを想像しちゃうんだけど、それは彼が作り上げたイメージだったんですね😲ビックリ(^^;

 

  トウコ・ラークソネン(トムの本名。ペッカ・ストラングも、リーアム・ニーソンばりの渋いイケメンでしたわ(^ω^)が、アンダーグラウンドなゲイのイラストレーターとして活躍し始めたのは、第二次世界大戦後。当時、イギリス同様、フィンランドでも同性愛は犯罪でした😿

 

  ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画「イミテーションゲーム~エニグマと天才数学者の秘密」で、解読不能と言われたナチスドイツの暗号を解読した実在の数学者アラン・チューリングが同性愛の罪で投獄され、英国政府当局に去勢されるという耐え難い恥辱を受けて、結果的に精神を病んで自死する…という悲惨な結末に心がひどく痛みました😿

 

 ところが、 チューリングに比べると、ペンネーム「トム・オブ・フィンランド」のトウコさん、旅行先のドイツでOne Night Loveの相手の男性にパスポートや財布を盗まれて拘束されたり、ゲイパーティーで警察に踏み込まれたり、さんざんな目に遭ってるんですが😅もともと反逆精神旺盛なためか、はたまた元来オプティミストなためか、そのたびに「Never give up💪 」で不死鳥のように蘇るんですよね🎵シリアスなテーマなんだけど、トウコさんのキャラゆえか、根底には突き抜けたユーモアがあり、客席からは度々笑い声が😅

 

  彼の絵が初めて認められたのは、やはり自由の国アメリカのロサンゼルス❗プール付き別荘で、またもやアメリカ人のマッチョなゲイたちとパーティしてるところに、ロス警察が踏み込んできます。昔フィンランドでのトラウマがあるから、トウコさんもワタシたち観客も一瞬ギョッとして固まっちゃいますが、コンビニ強盗を追いかけてきたと知ってホッ😅トウコさん、マッチョ警官に向かって「キミ、カッコいいね💕スケッチさせて」って、オイ❗この懲りないトコが彼のアートの源泉です、ハイ。

 

  そして最後に、ワタシのお目当て、ラウリ・ティルカネン演じる、トウコさんの生涯の恋人、ニパ。彼はコンテンポラリーのダンサー。イラストの中ではマッチョなバイカーやポリスを描きまくったトウコさんが、一生夫婦のように添い遂げたのが、彼のイラストの一番の理解者であり、優しく、謙虚な美青年ニパだった…というのが、なかなか興味深いところです😊ラウリくん、「DEADWIND」のオレ系刑事とはうって変わった繊細なキャラで、別人みたい😲この人も演技巧いですねぇ。これからが楽しみです💕

 

  トウコさんの苦難に満ちた、でも決して負けない、ユーモアに満ちた不屈の精神。ニパとトウコさんを初めとして、面白うてやがて哀しきオトコたちの愛。

 

  ちょっと人と違っているけど、それを全て受け入れて、人生を駆け抜けた一人のオトコの生きざま。

後味、爽快❗❗(ただし、 18禁どす😅)

 

北欧系イケメン~ラウリ・ティルカネン🎵


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(Photo of Finland from Pixabay)

 「トム・オブ・フィンランド」を渋谷のヒューマントラストシネマに観に行くことに🎵ホームグラウンドである横浜黄金町「シネマ・ジャック&ベティ」でも「近日公開中」になってたけど、がまんできずに席を予約してしまいました(笑)お目当ては、アカデミー外国映画賞にもノミネートされた映画自体ももちろんなんだけど、もうひとつは、主人公の恋人役を演じるラウリ・ティルカネン❗

 

  ラウリはフィンランドの俳優さんで、現在32才。年上の奥様(女優のパメラ・トゥーラ)との間に二人のお子さんがいらっしゃいます(日本ではほとんど無名なので、海外のサイトをあちこち調べましたが、大抵はフィンランド語なので…😢⤵⤵)初めて彼の演技を観たのは、「DEADWIND~刑事ソフィア・カルピ」(Netflix オリジナルドラマ)フィンランドヘルシンキ警察の女刑事ソフィアと共に、風力発電と住宅開発にからむ汚職を追う、相棒のイケメン刑事を演じてます(^ω^)何でもネット検索して、尋問でも相手の心情構わず切り込むので、ソフィアをハラハラさせたり、イライラさせたり…のオレサマ系の役。でも、そんな反面、ふと見せる優しさにシビレる(笑)ちなみに奥様のパメラさんは、殺害される被害者の役でご出演😅

 

  北欧といえば、長身のイメージです。デンマークコペンハーゲンに旅行した時、回りはみんな長身の金髪碧眼、こちらは30越えてるのにいつも中学生に間違えられてました。まるで巨人の国に紛れ込んだガリバー状態(*T^T)でも、ラウリくん、そんな北欧のイメージとはちょっと違うんですよね。髪はブルネット、小柄で割りと濃い系イケメン、「DEADWIND」ではイタリアンレストランでイタリア語話してるシーンがあったけど、もしかしてそちら系かな❓このドラマも北欧ミステリに共通の、社会のさまざまな問題を提示した骨太な作りになっていて、ストーリーのシビアさとは裏腹な、フィンランドの風景がとても綺麗。Netflixで第1シーズン12話配信中。おススメです❗

 

  「トム・オブ・フィンランド」も然り、ですが、もうひとつ観たい映画が、ラウリくん主演作「オラヴィ・ヴィルタ」(2018年)❗オラヴィは1940~50年代に活躍した「フィンランド・タンゴのキング」と呼ばれた人。タンゴというと、アルゼンチンとか南の方、ラテンなイメージだったんですけど、オラヴィさんの歌声は柔らかく、セクシー。北欧の透明感とはちょっと趣が違いますね😊フィンランドでは超有名な歌手らしい。ラウリくん、吹き替えなしで歌ってるみたいなんで、これは是非とも観てみたいです。

 

  ロケットマン」もいいけど「オラヴィ・ヴィルタ」も是非お願い❗🙏🙏🙏…って、誰に言ってるんでしょう、じぶん(笑)

 

 

☆ラウリ・ティルカネン再びコ・ウ・リ・ン『DEADWIND』第2シリーズ

https://www.rie4771.com/entry/2020/07/06/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%83%B3%E5%86%8D%E3%81%B3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%B3%EF%BD%9ENetflix%E3%80%8EDEADWIND

 

 

 

「ロケットマン」公開~エルトン・ジョン、「キングスマン」に出てたよね😅

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 エルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」ついに日本上陸❗ジャパンプレミアに主演のタロン・エガートン初来日🎵

 

  タロンといえば、言わずと知れた「キングスマン」❗007や「裏切りのサーカス」(原作・ジョン・ル・カレ)その他スパイ映画へのオマージュに満ち溢れた楽しい映画「キングスマン」で大抜擢。スパイだったお父さんをなくし、街の不良少年だった主人公ゲイリー(タロン)が、お父さんの親友ハリー(コリン・ファース)に、スパイの技術、心構え、身嗜みを徹底教育されます。映画の冒頭ではストリートファッションだった彼が、最後にはビシッとスーツで決め、心身共に英国紳士になっていく過程が爽快でした❗タロンくん、アクションが素晴らしく、(凄い身体能力😲)とビックリでしたが、歌も上手だったとは…❗この映画、ゲイリーとハリーのブロマンス映画としても観れまして😅いろいろオイシイんですよ🎵

 

  「キングスマン」の続編「キングスマン~ゴールデンサークル」には、サイコパスの悪役ジュリアン・ムーア(⬅️ものすごく怖い((( ;゚Д゚))))に拉致された本人役で、エルトン・ジョン出演しています🎵ゲイを公表し、同性愛婚もしているエルトン、出演を決めたのはタロン?コリン?それともマーク・ストロング?(笑)あっ、それじゃ不倫になっちゃうね(笑)

 

   半年にも及ぶボイトレの結果、その素晴らしい歌声が世界中で絶賛されているというタロン。

  ジャパンプレミア時のインタビューで、「どうやってエルトンさんの歌マネしたんですか❔」おーい、やめてくれよー😧その聞き方はナシでしょ(冷汗)まっ、でもデクスター・フレッチャー監督もタロンも、若かりしアラン・ドロンみたいにトンがってなくて(笑)「歌はね、ボクなりに上手くは歌えるよ。でもエルトンみたいな歌いかたはできない。(強いて言えば)感情を真似たかな」(タロン・エガートン)「エルトンからも、ボクのマネはしなくていいよって言われたしね」(監督)やんわり答えてくれました😊

 

ロケットマン」いよいよ8月23日公開❗❗

 

  

フローレンス・ピュー、ジャクロくんをかじる(笑)


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(Photo of Miami Beach from Pixabay)

 フローレンス・ピューのTwitterに、いよいよ日本公開が決まった「ファイティング・ウィズ・マイ・ファミリー」のプロモーション時の画像が❗ピュー嬢、ジャクロくんの手、かじってるぞ(笑)美味しそう…(´ρ`)はっ、ま、マズイ、ドラキュラ化してるぞ、じぶん。あー、日本のプロモで初来日してくれないかな、ジャクロくん。でもって、抽選で当たった人は舞台上でジャクロくんかじれるの(笑)それともロック様ことドウェイン・ジョンソンと来日して、ガチでプロレス勝負❔

(アホか❗( `Д´)/ by MGMメトロ・ゴールデン・メイヤー🦁)

 

  おおそして、スコットランドのコメディアン、グレース・キャンベルさんがお父ちゃんのアルステア・キャンベルさんと共に「フェミニズムとサッカー愛を合体❗」って…😧21日にPodcastで聴けるらしい。かなり面白おかしいカゲキな内容になるらしい。ジャクロくん、ユーモアのセンスもトーク力もかなりのもの、期待できるんじゃないでしょうか😊

 

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ファイティング・ファミリー - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

ジャクロくん、フェミニズムに関するトークイベントに💕


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スコットランドのサッカー試合と「フェミニズムに関するトークイベント」の合体、初の試み❗ってはてさて、どういうことになるのやら(笑)

 

  エディンバラ、現地時間8月21日Podcastで。時差があるからリアルタイムで聴くのは難しそうだなぁ。それにじぶんiPhoneじゃないから、Podcastは搭載されてないし。アンドロイドでも互換性のあるアプリあるんだけど、以前上手く作動しなかったんだよねー😅やり方が不味かったのか❔😅そろそろiPhoneに変え時かなー。パソコンもWindowsから入ったし、Appleは手に触れたことない(笑)でも、Apple&iPhone信者の友人はアプリの使いやすさetc.を考えると、Androidなんて考えられないそう。ふーむ、そんなに良いものなのかー、iPhoneドコモショップにもすでにワタシのXPERIAの保護カバー売ってなかったし(笑)

 

  男性のフェミニスト、っていうと、真っ先に頭に浮かぶのは、「インドの良心」アーミル・カーン❗「きっと、うまくいく」「ダンガル、きっと強くなる」、先日観たばかりの「シークレットスーパースター」でも、インドの父権社会、虐げられた女性の問題について皮肉とユーモアで語ってますものね。今は経営から一歩引いて慈善事業に熱心なビル・ゲイツが、わざわざインドに赴き、アーミルと対談したのも有名な話🎵

 

  …って、何を話してるんだっけ(笑)フェミニズムとジャクロくん…。うん、違和感ない❗フェミニストだと思う、彼。

 

  やっぱり聴いてみたい、彼の話(笑)

 

 

  

リスベット・サランデル再び~『蜘蛛の巣を払う女』

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  映画「蜘蛛の巣を払う女」U-NEXTで。21世紀文学において最も強烈なダーク・ヒロインと言われるリスベット・サランデル。小柄な、少年のような体駆なのに、顔中にはピアス、背中にはドラゴンの黒々としたタトゥー。その生い立ちから、男性の暴力を激しく憎み、セクハラ男やDV夫を容赦ない手口で血祭りにあげる😅昨日観た「シークレットスーパースター」のDVとうちゃんなんて、リスベットが知ったら、ナニされるかわかりませんぜ😧

 

  彼女が主人公のスウェーデン版三部作「ドラゴンタトゥーの女」「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」で、北欧ミステリのダークな世界観にすっかりハマってしまい、スティーグ・ラーソンの原作も読んで、そこから「特捜部Q」シリーズや、アナールデュル・インドリダソンの作品に行くわけですが…(いつだったか、女優の山村紅葉さんが北欧ミステリのファンと知って、ご本人の明るいイメージからは想像つかなくって、ちょっと意外でした。早稲田大学時代はミステリ研究会でらしたとか)

 

蜘蛛の巣を払う女」は、スティーグ・ラーソンが死の直前まで執筆していた同作が遺族と出版社の版権トラブルで頓挫していたのを、ノンフィクション作家のデヴィッド・ラーゲルクランツが書き直したもの。今回はその映画化ですが、これが想像以上に良かった❗主役の二人がまずもって適役。リスベット役のクレア・フォイ、イギリスの女優さんで、ドラマ「ウルフホール」でヘンリー8世の妻、アン・ブーリン、「ブレス~幸せの呼吸」マイケル・ガーフィールドの妻役で、小柄な可愛い感じの女優さんですが、今回は髪を漆黒に染め、肉体改造して、「闘う女戦士」ハードなリスベットになりきってる❗また、彼女が密かに慕う記者役のミカエル・グルムクヴィストに、スウェーデン俳優のスヴェリル・グドナソンが演じているので、ハリウッドの資本が入っているとはいえ、北欧の陰鬱な魅力が良く出ています。

 

  映画自体は、ミステリの謎解き中心だった「ドラゴンタトゥーの女」に比べ、アクションに次ぐアクション、息詰まる展開。また、リスベットの少女時代のトラウマと、現在の複雑な性格形成の謎が明らかになります。そういう点では、北欧版あるいはハリウッド版どちらでもよいので、「ドラゴンタトゥーの女」を最初にご覧になるといいかも😊

 

  今英国では、北欧のドラマ「トラップ」が高視聴率をあげるなど、空前の北欧ブーム。北欧ミステリーの魅力が、日本でももっと広まればいいなぁ…と思ってます😊

 

http://www.girl-in-spidersweb.jp/sp/
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池松壮亮くんが5回泣いた❗ ~「シークレットスーパースター」


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 (From Pixabay)

「夢を見ることは人間の本能だよ」

「眠りについて、眠りから覚めて、夢が見れなかったらどこに生きる意味があるの❔」

「世の中には夢を見ることすら許されない人がいる」

  ヒロインの少女インシア(ザイラー・ワシーム)が折りに触れて呟く言葉ですが、インシアとお母さんを取り巻く環境は、ともすればその言葉すらも空虚に思えてしまうほど苛酷です😿カレーの味が薄いと言ってはお父さんに殴られ、時には骨折したこともあるお母さん。教育を受けたこともなく文盲のお母さんは、黙って人生をやり過ごしていくしかない。それでも娘の夢の為に、嫁入り道具の首飾りをこっそり売ってパソコンを買ってあげるお母さんの愛。娘はそんな虐げられた小さな世界から羽ばたこうと、身元を隠して自分の歌をSNSに載せますが…。

 

  夢の実現に向かって一歩一歩力強く歩む娘の姿は、実は夢を見ることも知らなかったお母さんの、母として、妻として、いや女性としての覚醒の物語でもあります。前作「ダンガル、きっと強くなる」で、アーミル扮する元レスラーのガンコオヤジに朝っぱらから泥だらけでシゴかれたり、いのちの黒髪バッサリ切られたり、さんざんだったザイラーちゃん、今回は美しい歌声も披露、とっても女の子らしい役ですが、今作で引退を発表、残念です😿繊細な演技、身体能力の高さ、第2のシュリデヴィになれたのに…。今作を見たりすると、インドでたとえば結婚すること、女優を続けることの両立は難しいのかな…なんて、勘ぐっちゃいますけどね😅あのシュリデヴィも、結婚してからお子さん方が自立するまで半引退状態でしたからね…。

 

  さて、話は戻って😅年に1本のペースで、名作を世に送り続けているアーミル・カーン・プロダクション。彼のプロデュース作の何が素晴らしいかって、明確で深い社会的なメッセージを持ちながら、常に、「誰が見ても理解できる、笑いあり、涙あり、歌あり、踊りありの一大エンターテイメント、まさしくボリウッド超大作」になっているところ❗アーミルの術策にハマって、こっちは笑ったり泣いたりしながら、帰り道の電車の中ではいろいろ深く考えちゃうところですかね😅

 

  これまである時は大学生(すでに40過ぎのオジサンだったのに❗)、マッパの宇宙人、筋肉モリモリの頑固オヤジ…とさまざまな役をこなしてきたアーミルですが、今回はちょっと引いて、狂言回し的な、でもきっと彼にしかできない、テキトーでトホホな芸能プロデューサー役。ヒロインのザイラーちゃんに顔しかめながら「…キモい」って吐き捨てるように言われちゃってます(笑)たしかに…キモいんですね、体のくねらせ方とか、歌いかたとか、しゃべり方とか(ほぼ、ぜんぶ❔😅)しっかし、そこはアーミル、最後の最後にカマしてくれます❗そのサービス精神に大笑い🤣、そして大拍手👏👏終わっても、マーベル映画なみに席は立たないでね、ってヤツです😊

 

  作品の公式HPに、池松壮亮くんが映画の感想を寄せています。そう言えば映画「宮本から君へ」も来月公開。アーミル・カーンに負けない熱い演技、期待してますよ❗

 

  アーミル・カーンといい、池松くんといい、「宮本から君へ」主題歌を唄う宮本浩次さんといい、熱いオトコたちの熱い夏だ❗❗

  

ジャクロくん、「h club London 100」ノミネート❗😊


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(Photo of Covent Garden from Pixabay)

  ジャクロくんが、ロンドンのコヴェントガーデンにあるクリエイティブな業界の人々の為の会員制クラブ、h club Londonが選出する「h clubが選ぶ100~本年度活躍した人々(映画部門)」の候補者に選ばれました❗「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」で、メアリー(シアーシャ・ローナン)の2番目の夫ダーンリー卿ヘンリーを演じ、プロレス一家の実話「ファイティング・ウィズ・マイファミリー」にも出演、さらには初プロデュース作「CORVIDAE」の公開も控えている…等々がノミネートの理由のよう。

 

  h club Londonは、コヴェントガーデンの中心に位置する、クリエイティブな業界に属する人々の為の会員制クラブです。7階建の建物には、TVスタジオ、アートギャラリー、レストラン、ラウンジ、36席の映画館、ライブホール、デザイナーズホテル(15部屋)が入っています。

 

  言わばロンドンっ子の文化芸術の発信地ともなっているh club London🎵そうそうたる先鋭的な候補者の中にジャクロくんが名を連ねたことは、ファンとしてもとても嬉しいですね❗

 

上のPixabayの写真は、コヴェントガーデンにある小さな路地、ニールズヤード。カラフルな建物が並んでいて、ロンドンの町並みの中では、個人的にとっても好きな場所なんです😊全てオーガニックにこだわった香りのお店「ニールズヤードレメディーズ」の本店もここにあります😊

🌟h club London

https://hclub.com/

 

h Club London(@hclublondon)さんがツイートしました: We're delighted to announce Actor @JALowden who starred in @MaryQueenMovie, as one of our Film Category nominees for the #h100Awards this year. His upcoming work includes Biography Drama @FightingWMyFam and Thriller film #Corvidae https://twitter.com/hclublondon/status/1159429072952451075?s=17