オタクの迷宮

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ロバート・エガース監督に夢中❤③〜「監督の好きな映画10選」

本日は前回に引き続き、ヲタクが今、大・大・大ファンのロバート・エガース監督が好きな「映画10選」後編です❗まずは、我が日本の誇る巨匠、黒澤明監督のこの映画から。

太字の斜体は、元ネタ記事のライターであるクリスティアン・ジルコ氏のコメントです)

 


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6 七人の侍

(過酷な)天候の中人間の争いが勃発し、果てしない残虐性が解き放たれるさまに注目するエガース監督が、この映画を推すのは少しも不思議ではない。

 

 す、凄いな❗古今東西、どれだけ多くの映画人に影響を与えてきたかわからない「世界のクロサワ」の大傑作ですが、天候と人間の残虐性の発露を関連づけて考えるなんて、さすがエガース監督❗……やっぱり天才だわ……。確かに『七人の侍』のクライマックス、七人の侍と村人VS野武士軍団の最終決戦、土砂降りの泥水の中だからこその大迫力。敵は激しい雨と野武士。侍たちの、武士の体面も大義もかなぐり捨てた「野生の目覚め」が凄まじかった。俳優さんたち命懸けだったらしいけど(^_^;)

 

 ヲタク、この映画は大好きでもう10回くらい繰り返し見てるけど、独自の視点や深い教養がなければ、真にその映画の魅力を語ることはできないよねぇ……(反省)


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7 黄金(ジョン・ヒューストン監督)

 一攫千金を狙ってシェラマドレ山脈に入った男たち。……しかし黄金をいざ手にした時、彼らの仮面は剥がれ、欲の本性が剥き出しになって…。

 当時の西部劇というと、ジョン・ウェインゲーリー・クーパー、アラン・ラッド等、どこを切っても清く正しく男らしいヒーローばかりで、ヒネクレ者のヲタクはいまいち乗り切れなかったものですが(白人至上主義でインディアン等先住民をめっちゃ見下してるし。今なら絶対炎上事案 笑)、この『黄金』は、ハードボイルドなノワール映画で名を馳せたハンフリー・ボガートを主役に据えただけあって、ひと味違う西部劇となりました。

 

 一攫千金を求めるうちに、次第に人間らしさを失っていく2人の男。この映画はエガースが得意とする飽くなき人間性への探求をテーマとしている。映画ファンの多くが、エガース監督にいつかは西部劇にチャレンジしてほしいと願わずにはいられないだろう。

 

 エガース監督の西部劇かぁ…。ジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』顔負けのエグい話になりそうだな(笑)


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8 2001年宇宙の旅

(1968年……スタンリー・キューブリック監督)

 もはや話題にするのも憚られるくらい有名なSF超大作。何せこの映画が作られたの、1968年ですよ❗精巧に作り上げられた宇宙船の内部、「ツァラトゥストラはかく語りき」や「美しく青きドナウ」をBGMにスクリーンに広がる宇宙の壮大な光景はもちろんのこと、映画の主たるテーマとなっているA.Iの暴走の恐怖が今となっては現実のものとなりつつあることを考えると、キューブリックの天才ぶりに畏敬の念を抱かずにはいられません。……と言いながらじつはヲタク、キューブリック監督作品のイチ推しは『時計じかけのオレンジ』なんですけどね(笑)


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9 地獄の黙示録

(1979年……フランシス・フォード・コッポラ監督)

 戦争映画だというのに米軍の協力が得られないままの238日にも及ぶ長期撮影、資金調達ができずコッポラ監督は私財を投げ打ち、あまりの過酷さにキャストたちは次々と病に倒れ……。まさに撮影現場が戦場と化した曰く付きのこの映画。(ヲタクが観たのは劇場公開版。ファイナルカットはさらに30分延びたらしい(^_^;)あれ以上観たら、身が持たん 笑)エガース監督の最新作、太古のヴァイキングの復讐譚『ノースマン 導かれし復讐者』を見た時ヲタク、何の脈絡もなくこの『地獄の黙示録』を思い出したんだけど、『地獄の〜』で使用されたワーグナーの※「ワルキューレの騎行」のせいかと思ってた(笑)

ヴァイキングの信仰対象であった北欧の神々をテーマにしたリヒャルト・ワーグナー作『ニーベルンゲンの指輪』4部作の1。

 

 でも後から、エガース監督が自身のインタビューの中で、『ノースマン』の壮絶とも言える撮影現場を『地獄の黙示録』になぞらえていると知ってヲタク、エガース監督と見えない糸で繋がっているのかしらん、と思ったんでした、ぢゃん、ぢゃん❗(⇐バカ (^_^;))


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※『フィツカラルド』。ヘルツォーク監督の作品で有名になった、「怪優」クラウス・キンスキーがここでも主役を務めています。彼は過激な政治的発言で物議をかもし、撮影現場でもスタッフと衝突を繰り返して、実生活でも「怪人物」でした。

 

10 フィツカラルド

 ドイツ人監督ヴェルナー・ヘルツォーク(『アギーレ/神の怒り』『アラビアの女王 愛と宿命の日々』)によるこの作品、ヲタクは未見なのでなんとも言えないんだけど、じつはヘルツォーク監督、今回エガース監督がリメイクする『ノスフェラトゥ』を以前すでにリメイクしてる先輩なんですよね。ヘルツォーク版『ノスフェラトゥ』、ヒロイン役のイザベル・アジャーニがめちゃくちゃ色っぽくて目を奪われたけど、作品自体の出来は#@[/£€¢℃℉……だった気がするので(^_^;)、エガース監督、(ヘルツォーク監督は尊敬する先輩。『フィツカラルド』なんて良かったもんなぁ…。だけど『ノスフェラトゥ』のリメイクはイマイチだったよな。よし❗今度こそオレが……)なんて、考えてそう(笑)

 

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