
桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、映画「近畿地方のある場所について」観賞。午前中に代行派遣の仕事が入っていて、夕方から新しい現場のOJTだったからその間6時間も空いちゃって、正直言って暇つぶしで入ったんだけど……(スイマセン ^^;)
これがけっこう、面白かったんですよ。
★ざっくり、あらすじ
過去の未解決失踪事件の特集記事を書くため、様々な資料を集め、調査していたオカルト雑誌の編集者が、ある日突如として自身も行方不明に。彼が失踪事した後には、過去の未解決事件や都市伝説、怪奇現象や、取材した大量のビデオテープが残されていました。
後輩編集者の小沢(赤楚衛二)は、フリーライターの瀬野千紘(菅野美穂)に協力を請い、先輩がやり残した記事を完成させようとしますが、次第に彼の身には恐ろしい怪奇現象が降りかかってきます。先輩編集者は一体どこに消えたのか❓️そして、数々の怪事件の秘密が明らかになった時、小沢の身に絶体絶命の危機が迫る……‼️
★いわゆる「ビデオ・ホラー」の佳作
これって、所謂「ビデオ・ホラー」のジャンルに入る作品ですよね。ビデオテープや監視カメラの映像に映る怪奇現象や恐怖体験を題材にしたもので、不鮮明なその映像は、説明もBGMもなく、ただ淡々と続きます。だからこそ、画面の端で何かが“いる”と気づいた瞬間、背筋を氷水でなぞられたみたいにゾッと冷たくなるしくみ(^_^;)海外では「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」、国内でも「リング」などのビデオ・ホラーの名作があります。
「近畿地方のある場所について」には、上記のビデオ・ホラー作品とは比べものにならないくらい大量にビデオテープの映像が出てきます。ビデオは時おりブツッと途切れ、数秒の真っ黒な無音が挟まり、その闇の中で何かがこっちを見ている気がして……。再び映像が戻っても目を逸らせない恐怖が
ジワジワと観ている私たちを侵食して、(……ひょっとしたら世の中にはこんな怪奇現象も本当に存在するのかもしれない)と錯覚してしまうくらいリアルにこっちに迫ってくるのがミソ。
この作品、身の毛もよだつようなおぞましいラストが待ち受けています。もちろん「オタクの迷宮」はネタバレしておりませんので、内容はここでは伏せますが、その衝撃のラストに一役も二役も買っているのが、菅野美穂の演技でしょう。
肉体はここに存在しているのに、眼は常にこの世にあらざるものを見てる感じ。そしてなんだろう、瞬きしないでじっと目を凝らしてる様子が、何かに取り憑かれてるようで……。「ヲタクが選ぶホラー演技」、「ヘレディタリー/継承」のトニ・コレット、「来る」の松たか子に次いで3位に入賞です、菅野ちゃん。(次点は松たか子と同じく「来る」の柴田理恵 笑)
そしてそして赤楚衛二くんですよね。恐怖に怯える子うさぎちゃんみたいな丸い目が可愛らしくて、なんともこちらのドS心をソソるんだよね(^^;)昔彼が駆け出しの頃、WOWOWのドラマ「コールドケース」(主演・吉田羊)で、殺されそうになって恐怖のあまりオシッコ漏らしちゃう大学生の役をリアルに演じてるの見て、彼の演技者としての方向性が決まったと思ったワ(笑)
この主役の2人……どこか謎めいて、冷たい人外感を漂わせる菅野美穂と、赤楚衛二の小動物っぽさ。2人の演技の化学反応が、さらに観ている側の不安と恐怖を増幅させます。
……やっぱり暑い夏は怪談話かホラーでしょ。涼しい映画館の中、「近畿地方のある場所について」を観て、ゾゾゾとますます涼しくなろう‼️
(観終わった時には、外の蒸し暑さも恋しくなる…カモ❓️)