オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ジャレッド・レト × 中村悠一のコラボが最高♥️ ~『モービウス』吹替版


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 『モービウス』初日観賞❗映画はいつも字幕派なのだけど、今日は孫(男子・9才)と一緒なので、吹替版で見る♥️孫はマーベルヒーローズものは今まで全作品制覇しているので、話が合うことこの上ない。しかも、作品の見方も鋭くて、こっちが教えられることもしばしばである😊

 

‥‥というわけで吹替版の『モービウス』。

いやこれがもう、予想を遥かに越えて良かったっす❗

ストーリー展開はまんまマーベルヒーローのドラキュラ版で、ジャレッド・レトのヴィジュアルもデジャヴだな~と思って見ていたら、フランシス・コッポラ監督の『ドラキュラ』ゲイリー・オールドマンを想起させましたね。コッポラの『ドラキュラ』、伯爵が吸血鬼に変身した後の姿が従来のものと違ってけっこうケモノっぽくてビックリしたんだけど、『モービウス』見て合点がいった❗コッポラの『ドラキュラ』も『モービウス』も、コウモリの顔を模しているのね😅コウモリって羽拡げて飛び回っているイメージしかなかったから‥‥。

 

さてさて、『モービウス』がマーベル映画一二を争うセクシーさに溢れていたのは、「ハリウッド一のモテ男」ジャレッド・レト本人の魅力ももちろんだけど、吹替を担当した中村悠一さんの、深くて艶があるイケボに負うところが大きかったのではありますまいか。だって‥‥レト本人の声よりだんぜん色っぽいんだもん😅

 

  不治の病に苦しむモービウスが、コウモリの血清によってモンスター化すると、バッキバキに変身するわけだけど、このシーンはキャプテン・アメリカが人体実験によって、彼の虚弱な体がみるみるうちにマッスル化するシーンを彷彿とさせます。最初からムキムキしてるよりむしろ、そのプロセスにドキドキするのは、人間誰しも潜在的に持っている「変身願望」を満たしてくれるからなのかな❓‥‥そういえば、キャプテン・アメリカの声も中村さんなんだっけ。さすが七色の声の声優さん、イメージ全く違う😮カメレオンぶりが見事です。

 

  ドラキュラのストーリーがベースだから、他のマーベルヒーローものより当然ロマンス要素は濃い目😉モービウスと、彼の研究を助けるマルティーヌ博士(アドリア・アルホナ)とのロマンスがサブストーリーで、二人のロマンスの帰結は予想通りですが、ヲタク的にはオールオッケー(笑)同じ難病を患う幼なじみマイロ役にマット・スミス。BBCのドラマ『ザ・クラウン』で若き日のフィリップ王配殿下を演じていた俳優さんですね。この方もジャレッド・レトに負けず劣らずバッキバキです(笑)

 

 ポストクレジット、『スパイダーマン・ホームカミング』のバルチャー役、マイケル・キートンが登場し、『モービウス2』ではおそらくスパイダーマンが絡んでくることが示唆されます。そういえば、『ヴェノム 2』では、ヴェノムがテレビの画面に映ったスパイダーマンを見て舌舐めずりしてたしな‥‥。モービウスが、「I am Venom」って呟いたのもめっちゃ気になるし。でも、ヴェノムは違うバースにワープしたのよね❓ってことは、彼らに絡むスパイダーマンってどのバース❓1❓2❓それとも3❓最近はマルチバースをヒーローやヴィランたちが行ったり来たりしてるので、わけわからん(笑)‥‥おまけに、どうやらドクター・ストレンジが『マルチバース・オブ・マッドネス』でまた大変なことをやらかしそうだし😅ドクター・ストレンジ、ベネさまが演じてるから冷静で知性的なジェントルマンかと思いきや、案外おっちょこちょいで、ちょいちょいやらかしてるよね(笑)

 

しかしさー、ジャレッド・レトっておん年50才なんだよね(驚愕) 

彼自身がコウモリの血清入れちゃってるんじゃないの❗?(笑)

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1510352576763826179

アンドリュー・ガーフィールドの勢いが止まらない❗~Hulu『天国の旗の下で』


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アンドリュー・ガーフィールドが主演を務めるHulu独占配信のミニシリーズ『天国の旗の下で〜暴力的な信仰の物語』(7エピソード)の予告編が公開されました~🎉✨😆✨🎊

 

アメイジングスパイダーマン』が「オトナの事情」で三部作の予定が二作で頓挫して以来さまざまな憶測のターゲットとなり、『スパイダーマン』が縁でラブラブだったエマ・ストーンとも破局、なんだか世間から「可哀想な人」のジャンルに分類されてしまったアンドリュー😅その後の出演作品も、丸腰の衛生兵の人生を描いた『ハクソー・リッジ』やヲタクのプータロー役『アンダー・ザ・シルバーレイク』と続き、「薄幸なイケメン」のイメージが加速(笑)作品数も少なかったしね。

 

  でもどうでしょう❗『エンジェルズ・イン・アメリカ』でミュージカルスターとして花開き、トニー賞主演男優賞を受賞してからは、あれよあれよという間に「第二次アンドリュー・ガーフィールドブーム」が❗‥‥いやヲタクだけぢゃなく、周囲もそういう認識だと思うワ😉

 

‥‥というわけで、そんな勢いの止まらないアンドリュー・ガーフィールドが出演するのが、Hulu独占配信のミニシリーズ、『天国の旗の下で』(4/28配信開始)。2003年、ジョン・クラカウワーが発表した、事実に基づく犯罪小説を原作にしたドラマで、アンドリューは、正義と彼自身の信仰心に引き裂かれるユタ州の刑事を演じるもよう😊ユタ州ソルトレイクシティで発生した若い母親と幼い娘が殺害された事件。当初は単純な事件に見えたものが、捜査は難航、母子を取り巻く地域社会、果てはユタ州最大の宗派である「末日聖徒イエスキリスト教会」をも巻き込む大事件に発展する‥‥❗

 

  アンドリュー演じるジェブ・パイアは敬虔なモルモン教徒ですが、捜査を進めていくうち、自分自身の信仰心と正義に引き裂かれ、苦悩するようです。予告編はユタ州大自然の中、捜査を進めるアンドリューの姿が映し出され、ヲタク的には初めて見る彼のスーツ姿に萌え~~♥️でございます(⬅️バカ😅)

 

 それにしても、動画配信サイトのおかげさまで、たとえ日本に輸入されず映画館で上映されなくても観賞できる作品が格段に増えた❗(嬉)ガーフィールドの最近の作品にしても、『チック、チック、ブーン』はネトフリ、『タミー・フェイの瞳』も映画館では上映が見送られたけどU-NEXTが配信してくれたし‥‥。(ヲタクの推しってわりとマイナー系の人だから、映画館の上映が見送られるケースが多いんですよね 笑)情報にしても、昔むかしヲタクが若い頃は『スクリーン』や『キネマ旬報』、『ロードショー』(今は廃刊)が頼りだったけど、今はネット記事やツイッター開けば、ほんの数時間前にハリウッドの道端でハンバーガーを頬張ろうとしているガーフィールドの写真が‥‥。

 

ホント、良い時代になりましたよね😊

 

 


- YouTube

 

俳優は孤独な職業 by ジャック・ロウデン~You-tubeインタビュー


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新作『Benediction~祝祷』が英国で公開を間近に控えた ジャック・ロウデン♥️監督のテレンス・デイヴィスと共にYou-tubeのインタビューに登場~🎉✨😆✨🎊

 

  デイヴィス監督はおん年75才。

僕が作りたい作品はメジャーなものではないから、いつもお金集めが大変なんだよ(笑)今回の『Benediction』にしたって、プロジェクトを開始してから完成まで6年かかったんだ。

 

「彼の作品には駄作というものが1つもない」と言われるデイヴィス監督。そんな巨匠であっても、あえて興業収入ありきの商業的大作には背を向けて、「自分が作りたい作品だけを作る❗」の気概😮その、映画製作の情熱、胸アツ♥️かつてインタビューで「商業的大作には興味ない。人々のより良い人生に寄与し、社会に少しでも貢献できる作品に出たい」と語っていたジャクロくん。今回デイヴィス監督の作品に出演が決まって、さぞかし嬉しかっただろうなぁ‥‥。

 

いったん撮影に入ったら、俳優ほど孤独な職業はないよ。自分に多くの人々の視線が集中し、スポットライトを浴びて決められたセリフを喋る。人間じゃなくて、1つの無機質なモノになった気分さ(笑)‥‥だから、そこに至るまでにどれだけ完璧に準備するかがカギなんだ。脚本を読み込み、試行錯誤を繰り返しながら人物を造型する。

幸い、『Benediction』は脚本がそれはもう素晴らしかったから、作品世界に入り込むのは難しくなかったよ。

ジャック‥‥。まるで命を削るように演技しているんだね😭

 

  また、今回のインタビューで目からウロコだったのは、『Benediction』で1900年初頭英国のゲイ社会を描くことによって、監督は英国に厳然と存在する階級格差のアンビバレンスを指摘したかった‥‥ということ😮

 

(主人公である実在の詩人)ジークフリート・サスーンは上流社会に属していたために、多くの男たちと情事を楽しんでも罰せられることはなかった。同じ事をしても、下層階級の人たちは次々と投獄されていたというのにね。

 

 投獄を免れても、サスーンは良心の呵責に苛まれます。映画は、彼の贖罪と再生を描いているようです。

 

どの評論を読んでも、ジャクロくんの演技と脚本の素晴らしさ、映像の美しさが絶賛されている本作品。映画館の公開が無理でも(⬅️弱気😅笑)、動画配信を期待してます❗

 

 


Benediction: Jack Lowden and Terence Davies on Bringing Siegfried Sassoon’s Story to the Screen - YouTube

ジャック・ロウデン『窓際のスパイ』Apple TV +キターーッ🎉✨😆✨🎊❗①


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(MI5本部)


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 ジャクロくん主演❗‥‥もとい、クレジットでは3番目だった(笑)しかし、ヲタク的には主演は断然ジャクロ😅(もはや脳に霞がかかっている状態  笑)だって‥‥だってさ‥‥前作『カポネ』について呟いたのがちょうど1年前よ❗嬉しさのあまり多少ヘンなこと口走ってもお許し下さい🙏🙏🙏

 

  邦題は『窓際のスパイ』。あまりにもわかりやすいまんまの題名ですが、原題は『Slow Horses(鈍足の馬)』あるいは『Slough House(泥沼の家)』。ミック・ヘロンの原作は、版によって題名が違うのが面白いんですが、ようは、MI5(英国情報局保安部‥‥国際問題を扱うMI6とは違い、英国国内の治安維持に務める)の中の「泥沼の家」と呼ばれる窓際部署に寄せ集められたスパイの落ちこぼれたち(鈍足の馬)のおはなしというわけです。

 

  ジャクロは、伝説のスパイを祖父に持ち、前途有望なエリートとして入局しながら、あることを「やらかして」しまい、「泥沼の家」に左遷されてしまったリヴァー・カートライト役。のっけからアクションシーンの連続で、(足長~~い😍)だの、(走り方がカッコいい😍)だの、(横顔が彫刻みたい😍)だの、殆んどストーリーがアタマに入ってこないヲタク。

 

「泥沼の家」は、リーダーの昼行灯みたいなタヌキ親父、ジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)をはじめとして、一癖も二癖もある連中ばかり😅そんな折、極右グループによるアジア系学生拉致事件が勃発。調査の下請け作業を行ううちに、リヴァーには極右の雑誌記者の関与に対する疑惑が浮かび、独自に調査を進めていきますが‥‥。

 

全6エピソードのうち、現在配信されているのは2まで。(3は4月8日配信開始)

007シリーズに対するアンチテーゼとなっている‥‥と、ゲイリー・オールドマンがインタビューで語っていた通り、建物はガタガタだし、ラムのオフィスなんてゴミ屋敷😅でも、リアルなスパイ活動って、日々の地道な足を使った調査や、それを元に会議や討論を積み重ねることから成り立っているんだな‥‥と気づかされます。でも時にはもちろん危険も顧みずカラダを張ってやらなきゃいけない任務もあり、それにしては表彰されるわけでもなくどこまで行っても陰の黒子のような存在。なんだかワリに合わないよね(笑)そんなスパイたちの哀愁が、そこかしこに散りばめられています。

 

  派手なアクションシーンは冒頭だけで、後は陰鬱な英国式ユーモアに彩られた会話が続く、一風変わったスパイドラマ😅万人受けはしないかもしれないけど‥‥

ヲタク的には物凄く好み♥️

見ているうちに、ジャクロくんやゲイリーはじめ、ダメダメスパイの面々に、そこはかとない愛着を感じ始める不思議。

 

 

ジャクロくんも「商業的大作には興味ない」って日頃言ってるし、いかにも彼が選びそうなマイナー系のスパイドラマです😅なんでヲタクがジャクロくんにこんなにハマってるかというと、趣味嗜好が似てるというか、彼の作品選びもめちゃくちゃツボなんですよね。

 

‥‥とはいえ、どうもラム(ゲイリー・オールドマン)は一見ボーッとしていながらじつは超優秀な人物のようで、MI5長官代理タヴァナー(クリスティン・スコット・トーマス)とは周知の仲、「泥沼の家」は何やら秘密裏に特命を帯びているフシがあり、いろいろ怪しい(笑)ジャクロくん演じるリヴァーも、単に左遷されたわけでもないらしく‥‥

3話からいろいろ動き出しそうです❗

 

 そんな『窓際のスパイ』 、これから順次配信してくれるみたいでワクワク😍(個人的には、全話まとめてどーん、より、思わせ振りに少しずつの配信のほうが好き♥️

 

  昔マンガ週刊誌の連載モノを待ってた時みたいなきぶん🎵

 


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もしかしてハリー・スタイルズが吸血鬼❗❓~『ノスフェラトゥ』リメイク

 ちょっとビックリするようなニュースが飛び込んできました❗ハリー・スタイルズとアニャ・テイラー・ジョイがロバート・エガース監督の新作『ノスフェラトゥ』にキャスティングされたというのです❗『ノスフェラトゥ』ってつまり吸血鬼のこと。吸血鬼といえばルーマニアのドラキュラ伯爵のイメージですが、初めて吸血鬼をテーマに映画を撮ったのがドイツ人監督ムルナウ(1922年)。モノクロの沈鬱な映像美と、美とグロと恐怖の融合‥‥ヲタクは大好きな映画で、無声映画ベスト3を選ぶとしたら、『ノスフェラトゥ』『メトロポリス』『戦艦ポチョムキン』かな❓映画学科の学生とかなら、一度は見てるんじゃないでしょうか。

 

  1970年代に一度リメイクされていて、ヒロイン役のイザベル・アジャーニがめちゃくちゃ色っぽくて綺麗だったけど、映画の出来としてはムルナウのオリジナルに比較すると[@#/:-)($¥☆&だったので、またリメイク❓って感じだったけど、監督の名前を聞いて気が変わりました😊『ライトハウス』のロバート・エガースがメガホンを取るなら期待しかない❗

 

アニャ・テイラー・ジョイはノスフェラトゥに狙われる美女役で間違いないしイメージぴったり😊シャマラン監督の「絶叫クイーン」から、Netflix『クイーンズ・ギャンビット』で一躍演技派女優の仲間入りをした彼女。エガースのお気に入りなのか、監督の『The Northman』(シェイクスピアの『ハムレット』をバイキングに置き換えた作品らしい)にも出演しているようです。問題はハリー・スタイルズが吸血鬼その人を演じるのか、吸血鬼の城を訪れて監禁される気弱なイケメン役を演じるのか‥‥ですよね(-ω- ?)ちなみにムルナウ版のノスフェラトゥはこちら🔻🔻🔻🔻


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マックス・シュレックという俳優さんが演じていますが、この方、ウワサによると何の特殊メークもしていない‥‥っていうんですよね😅まあ100年前ですから、特殊メークなんて分野も存在していなかったでしょうしね。‥‥でも‥‥ホントかな、それ😅

 

 もしハリーがノスフェラトゥ役だという告知があったらファンの人たちはちょっと心配になっちゃうんじゃないかと思いますが、そこはそれ『ライトハウス』であのロバート・パティンソンの「エロくてグロくて退廃的な魅力」を引き出したエガース監督のこと、ただの恐ろしい怪物にはならないはず。

 

  今から配役の告知が待ち遠しいヲタクです😊

ロバート・エガース監督の作風に興味のある方はこちらもおススメ🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻


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(ヲタクが以前『ライトハウス』を観賞した時の感想です)🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻

https://www.rie4771.com/entry/2021/10/23/%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%81%A8%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%A8%EF%BD%9E%E3%80%8E%E3%83%A9

 

 

 

 

 

 

トム・ヒューズのロングインタビューが凄い❗①『リチャード2世』

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 推しの一人、英国俳優トム・ヒューズの物凄く長いインタビュー発見❗いやはやとてつもない長さで、これは何回かにわけてご紹介せねば日が暮れてしまう‥‥というわけで、ヲタクが「トム・ヒューズ沼」に落ちるきっかけになったドラマ『ホロウ・クラウン~嘆きの王冠』(シェイクスピアの一連の史劇のドラマ化)の中から、『リチャード2世』についてトムが語ったくだりを今日はご紹介いたしましょう😊

 

 インタビュアーは

 あなたは俳優としてのキャリアのごく初期にルパート・グールド演出の『リチャード2世』でオーマール公を演じましたね。あなたの演技は本当に素晴らしかった❗

と、トムを超絶賛(‥‥もしかしてただのファン❓😅)

 

余談ですが、じつはヲタク、この『ホロウ・クラウン~嘆きの王冠』ブルーレイ完全版を所有しておりますが、付録の小冊子に、日本の誇るシェイクスピア俳優横田栄司氏のトム・ヒューズ評が載っています。

横田さんがそれはもう彼をイチオシしてまして。

トム・ヒューズは来ますよ。

恐らく近い将来ハムレットをやるでしょうね。

あの若者は凄いですね。

と、これまた絶賛の嵐😅プロ中のプロがこんなに誉めるなんて‥‥。彼の演技者としての才能がいかに素晴らしいかが垣間見れるエピソードと言えるでしょう。もっとも彼は、演技の名門中の名門、Royal Academy of Dramatic Arts(英国王立演劇学校‥‥通称RADA)出身で、演技力は折り紙つき😊

そして、その際の演技についてトムは‥‥

 

 

本当に、シェイクスピアの作品は人生について示唆に富んでいるよね。だからこそ、多くの偉大な詩作と同様、時を越えてこんなにも愛されているんだと思う。オーマール公はその役割を見過ごされがちだけど、僕自身はオーマール公の重要な役割に着目していて、それはルパートも同じだったんだ。

 リチャード2世の臣下として王(ベン・ウィショー)の寵愛を一身に受けたにもかかわらず、最期は王を裏切るオーマール公。ロンドン塔で我が身の悲運を嘆く憐れな王を、冷たい湖のようなブルーアイズで、表情も変えずにボウガンで射抜くシーンは、息を飲むほどの衝撃でした。この作品での名演技で、英国アカデミー賞を受賞したベン・ウィショーに匹敵する演技でした。

 
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この『リチャード2世』は、謀反にあってやむなく退位せざるを得なくなったリチャード2世(ベン・ウィショー)が、次の王に王冠を渡す時の、悲嘆にくれる長台詞(しかも、全て押韻の詩の形式❗)がクライマックスになっています。涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらのベン・ウィショーの熱演はもはや神がかっておりましたが(この時の演技でベン・ウィショー英国アカデミー賞主演男優賞を受賞)、その時の体験についてもトム・ヒューズは語っています。

僕はね、正直言ってベン・ウィショーの一番のファンだと自負しているよ。あの、南ウェールズの教会で撮影した、リチャードからボリンブルック(ロニー・キニア)へ王冠が渡されるあの場面だ。当代きっての、素晴らしい二人の舞台俳優の演技を目の前で見ることができた信じられないくらい幸福な体験だった❗

「ほんの数年しか年齢が違わないのに、彼は本当に凄い❗」とベンを絶賛するトム。ヲタクからしたらトム、そんな君の素直さ、真っ直ぐさにヤられちゃうね(笑)

 

トムはまた、彼の演じるオーマール公に重要な意味付けをしてくれた監督のルパート・グールドに対する感謝も忘れてはいません😊

グールドは舞台演出家として高名ですが、トム曰く、「シェイクスピア作品を極めて詳細に分析し、文脈の隅々にまで気を配り、俳優を導ける稀有な演出家である」とのこと。作品を多元的、多面的に捉えることのできる監督だったそうです。グールド監督はその後ハリウッドで「ジュディ/虹の彼方に」を監督、レニー・ゼルヴィガーにアカデミー賞主演女優賞をもたらしましたが、監督のその演出法もその一因となっているかもしれませんね😊

 

‥‥では今夜はこのへんで。トム・ヒューズのロングインタビューを元に、これからも彼の魅力に迫っていきますので、②をお楽しみに❗


(おまけ)

  BBCの超名作ドラマ『ホロウクラウン~嘆きの王冠』。シェイクスピアの史劇のうち、歴代英国王の生涯を描いた作品をピックアップしてシリーズ化したもので、今回話題にしました『リチャード2世』もそのエピソードの1つ。英国の一流俳優たちが総結集した、豪華絢爛、目眩くような作品です。

 

なんとのちのヘンリー5世(ハル王子)をトム・ヒドルストン、リチャード3世をベネディクト・カンバーバッチが演じています❗シェイクスピアの作品の中でも敬遠されがちな史劇ですが、この『ホロウ・クラウン』、英国イケメンを観賞しつつシェイクスピアに親しみ、英国の歴史も学べる一石三鳥の作品ですよ😉

 

この記事を読んで、ステキな俳優トム・ヒューズに興味を持たれた方は、題名の下の「トム・ヒューズ」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。

 

(ヲタクの記事の元ネタはこちら🔻🔻🔻🔻)

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1508150568027844609




 
 
 

 




 
 
 

 
 
 

 
 

 
 

マイク・ファイスト、レッドカーペットで漫才をかます(笑)


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 これこれ、数あるマイク・ファイストのインタビューの中で、ヲタクがいっちゃん、好きなヤツ(笑)マイクはその生真面目で誠実な人柄から、インタビューというと、彼が『ウェスト・サイド・ストーリー』で演じたリフ役について深く洞察した内容が多かったのですが‥‥。

 

  BAFTAのレッドカーペットでホスト役のトム・アレンに呼び止められ、そのまま二人はボケ&ツッコミ漫才を展開することに(笑)そもそもの発端は、マイクがマリア役のレイチェル・ゼグラーとの待ち合わせに大幅に遅れたため(この種のイベントでレイチェルをエスコートするのはマイクの役目らしい  笑)

 

トム : レイチェル、君のこと待ってたけど待ちくたびれて行っちゃったよ。彼女に会えた?

マイク :ううん、まだ会ってない‥‥いつの日か会えるでしょ。

いつの日か‥‥って、オイ❗(笑)

トム : スタバに行ったのとちゃう❓

マイク:あっ、そう❓そりゃよかった。

そりゃよかった‥‥って、オイ❗(笑)

役柄の掘り下げなんてどうでもよさげなトム、セットの立派さに触れた後、『ウェスト・サイド・ストーリー』撮影現場のケータリングについて突っ込み、マイク思わず苦笑😅ホセっていうケータリングの担当者が毎日温かい卵料理を作ってくれたそう🤤マイクはオムレツ派なんだってー。このインタビュー見て、朝マイクにオムレツ作ってあげる妄想を楽しんだ女子が少なからずいたと思うの。

 

トム : 英国式の朝食はどう?脂っこくなかった?

マイク :ううん、美味しかったよ。温かくて。

(答え方と笑顔がめっちゃかわゆす♥️)

トム : オムレツ食べた?

マイク : いや、スクランブルエッグかポーチドエッグだったよ。だって君たち(英国人)はオムレツキライでしょ❓

ふーん、そっか。そういえばヲタク、ロンドンに旅行した時、ホテルでオムレツ出てきたことなかったかもね。

 

ダイナー(アメリカ特有の、道路沿いの食堂車みたいなレストラン)をよく利用するという庶民派のマイク。トムに「スプーンが油でベトベトしてるじゃん」って突っ込まれても、ニコニコ😊(真面目な表情だとシャープな感じなのに、笑うと一挙にタレ目になるのがマイクの魅力♥️)

 

相変わらずキュートでイイ人なマイク・ファイストでした、ぢゃん、ぢゃん❗

 

※この記事を読んで、ステキな俳優マイク・ファイストに興味を持たれた方は、題名の下の「マイク・ファイスト」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。

 

 


Did Mike Faist stand up Rachel Zegler on the BAFTA red carpet? | EE BAFTAs 2022 Red Carpet - YouTube

『ナイトメア・アリー』~因果は巡るよメリーゴーランド

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 ギレルモ・デル・トロ監督の最新作『ナイトメア・アリー』初日観賞。

 

今作品が ハリウッド黄金期のフィルムノワール「悪魔の往く町」(47)のリメイクであるという点、ストーリーの重要な鍵を握るファム・ファタールリリス役のケイト・ブランシェットの波打つ金髪、ボディコンシャスな衣装に真っ赤なルージュ、妖艶な目付き‥、それがハリウッドのフィルムノワール全盛期にヒロイン役で名を馳せたヴェロニカ・レイクのオマージュだという点。ヲタクはそれらを知って、意外だと感じると同時に、ものすごく興味をソソられたものです。なぜって、ヲタク的に言うと、ギレルモ・デル・トロの作風って、フィルム・ノワールの対極にあるような気がしていたから。

 

ヲタクの考えるフィルムノワールって、その昔の作品だと『第三の男』とか、だと『L.Aコンフィデンシャル』や『ブラック・ダリア』のような、悪の美学というか、乾いたタッチで社会悪を描くスタイリッシュな作品のイメージ。はてさてギレルモ・デル・トロとフィルムノワールのコラボレーションは果たして‥‥❗❓と、期待と一抹の不安を以て映画館に足を運んだヲタクですが‥‥。

 

いやもう、見事にデル・トロ流のフィルム・ノワールになっていましたよ❗

 

  暗い過去を持っている(らしい)流れ者のスタン(ブラッドリー・クーパー)。ふらっと入った旅回りのカーニバル一座で、読心術(種を明かせば子供だましの手口なのだけれど)を身につけ、生来の人たらしの魅力を武器に、一流ホテルと契約を結ぶような興行師へ上り詰めていきます。しかし、スタンに興味を示して近づいてきた心理学者のリリス(ケイト・ブランシェット)の患者記録を盗み見たことから、彼はついに越えてはならない一線を越え‥‥。

 

  デル・トロ監督の作品と言えば、彼自身メキシコからの移民で若い頃から辛酸をなめた苦労人ということもあり、マイノリティや社会的弱者への温かな眼差しに特徴があると思うのですが、この作品でもそれが遺憾なく発揮されています。主人公のスタンにしても、幼少期の悲惨な体験や、それによって犯してしまった罪が示唆され、彼の心の闇というよりむしろ、定められた運命や貧困から抜け出そうともがく人間の哀しさ、憐れさが透けて見えるしくみ。ラストのオチ、ヲタクは途中から予想してましたけど、スタンの絶望に満ちた表情が胸に刺さります😭‥‥悲しき因縁果報、因果は巡るよメリーゴーランド‥‥ってところでしょうか。スタンは「宿命」って表現してましたけどね。また随所に、ナチスが勢力をじわじわと伸ばし始めた時代の不穏さが見え隠れしています。

 

  しっかし、ケイト・ブランシェットは美貌の悪女を演じさせたらピカ一ですなー、惚れるわ😍それこそ昔のハリウッド映画の、グレタ・ガルボとかローレン・バコールとか。トレンチコート着て、タバコくわえてウィーンの石畳を歩いてほしい(笑)スタンが芸人叩き上げの読心術で、リリスが心理学でお互いの深層心理を探り合う場面は、かなりスリリングで、ヲタクけっこう好きです😊

 

 トニ・コレットが、スタンに読心術の手ほどきをする(ついでにアチラの手ほどきも‥‥笑)年上の女性役で出演。トニ・コレットといえば、アリ・アスター監督の『ヘレディタリー/継承』のラストシーン、あのムンク「叫び」みたいな恐怖の表情が目に焼き付いて離れないんですが😅、今回はスレンダーな容姿、波打つ長い金髪で、ケイト・ブランシェットの向こうを張ったイイ女😉

 

スタンの薄幸な妻役にルーニー・マーラ。この二人のツーショットは、あの綺麗な綺麗な映画『キャロル』思い出しますね‥‥。クリスマスのニューヨークの街をあれほど美しく撮った映画をヲタクは知らない(笑)まっ、今回はケイトがどーしよーもなく悪女だし、妻と愛人役で対立関係、火花バチバチで、『キャロル』のヘンリンもありませんけどね(笑)

 

  『ナイトメア・アリー』もその映像美は『キャロル』に匹敵します❗1940年代のホテルを彩るクラシックな調度品、大富豪の邸宅の内部や、雪が降りしきる庭園の美しさ。ルーニー・マーラが手を血で染めて雪の中をさ迷うシーン、これまんま『クリムゾンピーク』のミア・ワシコウスカだよね❓衣装も似てるし。『パンズ・ラビリンス』の冒頭のシーンといい、デル・トロ監督、よほど「鮮血に染まる純粋無垢な乙女」の図がお好きらしい。その深層心理は‥‥❓って、エセメンタリストみたいになっちゃうからやめとこ(笑)

 

下にアップした高崎俊夫さんの記事にも書かれていますが、旅芸人一座舞台裏の微に入り細にわたる描写は、さすが「異形偏愛主義」ギレルモ・デル・トロの面目躍如といったところでしょう😊

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1502863823015133187

ジェシー・バックリーのホラー映画『MEN 同じ顔の男たち』(A24)~絶対、恐いはず(断言)


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 銀幕に綺羅星の如く輝く女優さんたちの中で、ヲタクから見て今、一番ホットな人と言えばこの方、アイルランド出身、赤毛美女のジェシー・バックリー❗振り返ればBBCのドラマ『戦争と平和』で、我が熱烈推し、ジャック・ロウデンの妻役を演じ、控え目で地味な中にもキラリと光るモノを感じさせてから早や6年。Netflix『もう終わりにしよう』の不思議ちゃんから『ワイルドローズ』で素晴らしく朗々とした歌声を披露、『クーリエ/最高機密の運び屋』ベネさまの妻役、『ジュディ虹の彼方に』ジュディ・ガーランドの秘書役でハリウッド進出、そしてそして『ロスト・ドーター』で今年度アカデミー賞助演女優賞ノミネート~❗🎉✨😆✨🎊『ロスト・ドーター』でヒロイン、オリビア・コールマンの若き頃を演じた彼女、いやー、あの捨て身の体当たり演技にはビックリ😮第2のオリビア・コールマンになるのも時間の問題だよ、うん😉

 

  さてそんな若き演技派(そしてヲタク的にはめっちゃセクシーな)ジェシー・バックリーがホラー映画の鬼才アレックス・ガーランド監督(『エクス・マキナ』『アナイアレイション~全滅』)と挑んだのは、『full-blown psychological horror(本格派サイコホラー)』❗

【あらすじ】

  夫の死という悲劇に見舞われた一人の女性ハーパー(ジェシー・バックリー)が、悲しみから立ち直るため、癒しを求めてイングランドの美しい田舎町にやって来る。

しかししばらくするうちに、得体の知れない「誰か」あるいは「何か」が、彼女を脅かすようになる。初めは微かな恐怖だったものが、次第に明確な形をもった悪夢に変わっていく‥‥((( ;゚Д゚)))

 

  ホラーって、日本映画だと新人の俳優さんが演じているケースが多いけど、凄く演技力が要求されると思うんですよ、じつは。あの『ミッドサマー』があれだけスマッシュヒットしたのも、ヒロインが若き実力派のフローレンス・ピューだったからだと思うんです。冒頭のそこはかとない不安、不穏さが次第に切迫した恐怖に変わっていく。彼女の表情見てるだけでコワかったもん(笑)‥‥だから今回も、ジェシー・バックリーを主役に据えたとなれば、成功は目に見えてますね🎵

 

そういえば『ミッドサマー』と同様、今回の『MEN』も配給元がA24なんですよね。A24は設立して10年という若い会社ながら、エッジーな話題作を次々と製作しています。ヲタクも、A24製作と聞けば、「まずは見ておこう」って思いますもん😊ホラー映画のジャンルに限ってみても、先に挙げた『エクス・マキナ』『ミッドサマー』、『ヘレディタリー~継承』、『聖なる鹿殺し』、『ライトハウス』と、時代の先端を行くパワフルな作品がズラリと並びます。

 

予告編を見てみると、まずもって映像が綺麗。屋敷を取り巻く森の、目に染みるような緑や、あと庭の樹にたわわに実る林檎が一斉にばーっと落ちる場面とか。ジェシーがトンネルをこわごわ通る場面があるんだけど、周囲の緑が濃くて、ちょっと伊豆の天城越えっぽい雰囲気(笑)

 

  しかしその一方で、共演のロリー・キニアが、屋敷の主人?とか警官とか神父とかに次々と変化していくのが、なんか不吉で怖い。あっ、だから題名が『MEN』なの❓😅それはヒロインの幻想❓それとも‥‥

 

 アレックス・ガーランドジェシー・バックリー、気鋭の映画人による新感覚のホラー映画。

早く見たい❗❗

‥‥って、日本で公開してくれるのかしらん(笑)

 


Men | Official Teaser Trailer HD | Starring Jessie Buckley and Rory Kinnear - YouTube

 

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1506959454423908353

 

Netflix「アナ・デ・アルマス=マリリン・モンロー~『ブロンド』」はNC-17


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内容の過激さから、NC-17(17才以上は観賞可‥‥ということは、R+18つまり18才未満お断りと同じですよね❓)でもなかなか許可が下りず、公開が延びに延びていたマリリン・モンローの伝記映画『ブロンド』が、ようやくNetflixの配信に漕ぎ着けたようです。

 

アナ・デ・アルマスといえば、007の最新作にして、ダニエル・クレイグ・ボンドの引退の花道を飾った『ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドと共闘する、キュートでオニ強い(ついでにお酒もめっちゃ強い)新米スパイを演じ、短い出演シーンながら強烈な印象を残しました。007の前には『ナイヴズアウト』で、純朴な看護師役を演じていてまるで別人。演技力も確かな人なので、伝説的女優をどう演じるのか、今から楽しみです❗

 

 

以前『People』誌に彼女がモンローを演じた直後のインタビューが掲載されていました。その時の記事によれば、肉体改造も相当大変だったようです(アナは華奢な体型ですが、マリリンといえば20世紀最大のセックス・シンボル、グラマラスビューティーの代名詞ですからね)。また、アナは黒髪なので、様々な色調の金髪のカツラ合わせ(マリリンは銀幕ではブロンドでしたが、彼女の地毛は実は赤毛だった)をしなくてはならず、はたまた英語のアクセントの特訓(アナはキューバ出身で、かなり強いスペイン語訛りがある)等々、準備から撮影まで過酷を極めたようです。いわば、生まれから外見から言葉から対極にある人物を演じなくてはならなかったアナ。その事実だけでも、彼女の胆の据わった女優根性に乾杯🍸✨🍸ですね。

 

  マリリン・モンロー、銀幕ではあどけない、ピュアな笑顔を振りまいていますが、実の母親からのニグレクト、少女時代のレイプ事件をはじめとして、数限りないラブアフェア、最後は睡眠薬による自死(ケネディ大統領の愛人だった彼女、最近では、大統領との寝物語に重大な国家機密を知ってしまった為の暗殺説が囁かれていますが…)など、プライベートはスキャンダルにまみれており、言わば一昔前の「魔界ハリウッド」の闇を象徴するような人物なわけです。ブライアン・デ・パルマ監督がかつて『ブラック・ダリア』で描いたような、華やさの裏に潜む暗黒。

 

  でもマリリン・モンローって、実人生が毀誉褒貶、いくらスキャンダラスであっても、銀幕ではひたすら美しく清純で、その瞳には哀愁の翳が宿る……。そんなところにヲタクは惹かれてやまないので、アナ・デ・アルマスならそんなマリリンのアンビバレントな魅力を余すところなく表現してくれるのではないかと期待しています。

 

  

エマ・ストーンとヨルゴス・ランティモスがタッグ❗『哀れなるものたち』&『Bleat』


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エマ・ストーンが「フランケンシュタイン女性版」

を演じる『哀れなるものたち』。

 

 今年末までには、ヨルゴス・ランティモスが『女王陛下のお気に入り』に引き続きエマ・ストーンとタッグを組んだ新作『哀れなるものたち』が公開されるもよう。この映画は、「フランケンシュタイン女性版」とも言うべきもので、「胎児の脳を移植された女性の物語」らしい。(共演は『ハルク』ことマーク・ラファロウィレム・デフォー、マーガレット・クォリー)さすがランティモス、相変わらずぶっ飛んでるなぁ(笑)『女王陛下のお気に入り』や『聖なる鹿殺し』でも感じたんだけど、ランティモスの作品って、ギリシャ悲劇みたいな不条理、宗教や倫理の通用しない、人間の根源的なドロドロした欲望みたいなものを感じるんですよね。あとは『ロブスター』みたいに、悲惨な現実をブラックジョークでくるんだみたいな作品とか。でも、ランティモスの作品ってキャスティングがいつもゴージャス✴️✨ってゆーか、ヲタク好みの人しか出てこない(笑)

 

  そんなランティモス監督がエマ・ストーンとタッグを組んだ三作目が『Bleat』(ヤギのメエメエといった鳴き声の意味)。エマ・ストーン、よっぽど女王の‥‥もとい、監督のお気に入りなのね。キュートで明るくてピュアなパブリックイメージだったエマ・ストーンが、それを逆手にとり、純真そうな笑顔の裡に悪意と野心の棘を隠し持つ小間使いを演じて、新境地を開いたのが『女王陛下のお気に入り』でしたよね。

 

『Bleat』の予告編を見ると、さらにエマ・ストーンが新たな変身を遂げているような気がする。モノクロの短編映画で、ギリシャアテネ国立劇場のプログラムの一環として製作されたとか。(ワールドプレミアは5月6~8日にギリシャで開催予定)

  

撮影されたのは2年前の2020年2月。ロケ地はギリシャのティノス島。

Wikiには、

エーゲ海のキクラデス諸島北部に位置するギリシア領の島。 生神女マリヤを記憶するギリシャ正教会のパナギア・エヴァンゲリストリア聖堂 があり、8月15日の生神女就寝祭には多くの巡礼者が訪れる。

と書かれています。

 

共演はフランス人俳優のダミアン・ボナール。パリの犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、社会の暗部を描いてカンヌ映画祭審査員賞を受賞した『レ・ミゼラブル』(注・ミュージカルではありません 笑)で、主役の警官役を演じていた俳優さんですね。

 

バッハの小品や、クヌート・ニステット(ノルウェーの作曲家)、そしてそして、日本の現代音楽の雄、細川俊夫さんの作品も挿入曲として使用されているようです❗

 

ティザー映像見ましたけど、なんかこう‥‥

すごく不穏な感じがヒタヒタと‥‥

神経を触るような‥‥ね。

でもって、暗闇の中の白いヤギさんがコワイ(笑)

ロバート・パティンソンが主演したA24製作の映画『ライトハウス』を思い出しました。

 

日本で公開されるかなぁ‥‥。

誰か買い付けてぇぇ~❗

 

 

 

 

 

 

ルカ・グァダニーノはいかにマイク・ファイストの色気を引き出すか❓

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(Boston……From Pixabay)


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 ルカ・グアダニーノ監督の新作『Challengers』にオファーされていると報じられていた我らがマイク・ファイスト、いよいよそれは決定事項となり(嬉)、5月にボストンで撮影が開始されると告知されました❗

下のTwitterの元ネタは『World of Real』という映画ニュースサイトみたいで、そこには

“Challengers” is expected to have a 2023 release as per MGM.

来年2023年に公開予定で、配給元はMGM❗凄いなマイク、『ウェスト・サイド・ストーリー』に引き続きメジャーな大作映画🎵

 

  邦画の場合、たいてい撮影が終了するまで箝口令が敷かれていて想像の余地がなく、ちょっとつまらない(小声)。視聴者は与えられたものを有り難く拝聴するだけ‥‥って言うのはね(笑)海外はオファーの段階から公表するから、推しがいざ正式に契約交わすまでハラハラドキドキ😵でもだからこそ正式決定がなされた時の喜びは何にも代えがたいし、実はじぶん、そのスリリングさこそ好きなのではないかと思ってみたりする(⬅️ただの変人  笑)

 

というわけで、今まではオハイオ州ガハナの実家でノンビリ中だったマイク、新たなプロジェクトに向けて役作りに余念がないことでしょう😊

 

ストーリーはラブ・トライアングルもので、元テニス選手で、今は夫(マイク・ファイスト)を一流のテニス選手にするべく奮闘中のゼンデイヤ。(今までのスポ根ものとは違い、男女入れ替わってるとこが新しいですよね)ところが夫であるマイクが、元恋人のジョシュ・オコナーと対戦することになり‥‥。

といったストーリーらしい。

 

ヲタク、監督のルカ・グアダニーノも大好きなんですよね。何しろイタリア人だから恋愛描写はお手のもの(笑)『ミラノ、愛に生きる』『胸騒ぎのシチリア』『君の名前で僕を呼んで』など、恋人同士の心理の綾、スレ違いのもどかしさ、わかり合えた時の歓び‥‥等々、描かせたら当代の映画界で右に出る者はいないでしょう。それに、俳優さんの色気を引き出すのが上手い❗『君の名前で僕を呼んで』大味なハリウッド俳優のイメージだったアーミー・ハマーをセクシーに変身させたのは監督の手腕だと思うし(相手役のティモシー・シャラメのほうは、この映画に取りかかる前からすでに色気ダダ漏れであった  笑)、ホラー映画の『サスペリア』でも、登場する少女たちがやたら色気むんむんだったっけ(笑)余談だけど、ティモシー・シャラメ、『君の名前で~』パート2の出演が決まってたのに、例のアーミー・ハマーのスキャンダルでポシャってしまい、代わりに同監督のカニバリズムをテーマにした『Bones and All』に出たらしい😅(『World of real』で、『Challengers』の話題と一緒に書かれていました)

 

閑話休題

 

  どちらかというと、悩める若者、少年ぽさが抜けきれないところが魅力のマイクですが、グァダニーノ監督に鍛えてもらって、濡れ場にもがんがん挑戦して、ティモシー・シャラメばりのセクシーさを身につけてもらいたいもんです😉

 

 

この記事を読んで、ステキな俳優マイク・ファイストに興味を持たれた方は、題名の下の「マイク・ファイスト」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。


https://twitter.com/FilmUpdates/status/1505567308458070018?t=yQK6sk614GXB24c7zWECQQ&s=09

 

『World of Real』の記事の抜粋🔻🔻🔻

 

Guadagnino is filming “Challengers,” starring Zendaya. The plot is said to be a love triangle between Zendaya’s character and her two male lovers, Mike Faist plays her husband and Josh O’Connor her ex.

“Challengers” is expected to have a 2023 release as per MGM.

 

ミステリー『警部補アニカ/海上殺人捜査ファイル』


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 ニコラ・ウォーカーが英国ミステリードラマに戻って来た~🎉✨😆✨🎊

 

  ご存じ英国ミステリードラマ『埋もれる殺意』シリーズのキャシー・スチュワート警部役でお馴染みだった彼女。日本で言えば沢口靖子みたいな立ち位置かな❓😅『埋もれる殺意』は、昔の未解決事件のご遺体が何十年を経て発見され、キャシーとその部下たちが殺人事件の謎を探るうち、関係者たちの過去が暴かれていく‥‥という内容でした。ストーリー展開が緻密でサスペンスとしても一級品でしたが、関係者たちの過去は暗く重く、キャシーを取り巻く家庭環境もイマイチ救いがなくて、どちらかといえば北欧サスペンスに似たイヤミス風味😅‥‥ってヲタクはそういうところが好きで見ていたんですけどね(笑)

 

 今回の新シリーズは、一転してところどころにユーモア溢れる会話が織り込まれ、ライトなタッチのミステリーに仕上がっています。舞台が海や湖で、観ているこちら側も開放的な気分になるからかな❓ヒロイン、アニカのルーツはノルウェー人。16才の時両親は母国に帰ることになったけど、独立心旺盛なアニカは英国に残り、刑事になった設定。欧米のミステリーって大体主人公がワーカホリックで家庭も破綻しているケースが多いんだけど、アニカの場合、時代の先端を行くプロトコルコンプライアンスを遵守しつつ、捜査を進めていくニュータイプの刑事‥‥って感じで、クセのある部下や、思春期真っ盛りの一人娘のモーガンとのコミュニケーションに苦労しつつも、機転とユーモアで乗り切っていくところがステキ😍アニカの吹替も『埋もれる殺意』の時と同じ野沢由加里さんが担当しており、こちらもすんなり入っていけます。

 

ドラマの途中、アニカが視聴者に語りかけるユニークな設定。アニカは文学や神話に精通しているので、折に触れて『白鯨』(ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の名作)や、北欧神話ヴァイキング伝説(『ワルキューレ号の悲劇』)、イプセンの『民衆の敵』(『汚れた水』)、ギリシャ神話(『デュオニソスの審問』)、シェイクスピア(『十二夜のいたずら』)等々について、蘊蓄を傾けてくれるのも楽しい😃🎵

 

  なんてったって、ヲタク憧れのスコットランドが舞台❗(ヲタクのイチ推し、ジャック・ロウデンが住んでるところ  笑)

広大な森、蒼い山並み、どこまでも澄みわたる海や湖‥‥。

 

観ているだけで海外旅行の気分になれること間違いなし❗

 

  殺人事件の謎解きと並行して、アニカさん自身の私生活の謎もサブストーリーとして語られるんですが、最後のエピソード『十二夜のいたずら』のラストであっと驚くオチがございます😊

 

(おまけ)

アニカが着任の日に警部のオフィスに間違って入って「こんなに広いオフィスもらえるんだ~」って悦に入っていたり、ポッケに大量に入れてたリコリス(注・袋にも入れていないそのまんま)を挨拶がわりに部下たちに薦めるんだけど誰も食べてくれない(そりゃそうだよね😅)など、くすりと笑えるエピソードが随所に。


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☝️北欧の人は大好きらしいけど、「世界一不味いお菓子」などという不名誉な称号がつけられたリコリス。上司の警部からも、「彼女(アニカ)の好きなあのヘンなお菓子」なんて言われちゃってるし😅ヲタクはフィンランドサルミアッキは食べたことあるんだけどな。この炭みたいに真っ黒な外見は全く同じだけど、お味のほうはさて‥‥❓どっちのほうが不味いんだろう。(暴言、お許し下さい🙏)

 

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ジャック・ロウデン、久々に『Hey U Guys』インタビューに登場❗

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『Hey U Guys』の再生リストをチラチラ見ていたら、ジャクロくんのインタビューがぁぁ~🎉✨😆✨🎊

 

  昨日マイク・ファイストが、BAFTA(英国アカデミー賞)の会場で初めて『Hey U Guys』のインタビューに答えた時の記事をUPしたばかりなんですけど、今日はジャクロくんの番😅どちらもヲタクの愛する推しなんですねぇ~♥️世界はステキなイケメンに満ちてるよね、ホント(笑)

 

  ジャクロくん、ロンドンフィルムフェスティバルで開催された主演映画『Benediction~祝祷』のプレミア会場で『Hey U Guys』のインタビュー受けてたんだ😮‥‥今まで、見逃してた~❗もはや5ヶ月も経ってる。最近マイクのほうにかまけてたからなぁ~、ゴメンねジャクロ(⬅️バカ😅  笑)

 

  というわけでインタビュー🎵何より、英国を代表する巨匠テレンス・デイヴィス監督との仕事はエキサイティングだったと語るジャック。デイヴィス監督の作品で一番好きなのは『The Deep Blue Sea(邦題:愛情は深い海の如く』だそうだ。ちょっと意外😮トムヒが第二次世界大戦帰りの軍人で、戦場のトラウマのせいなのかいつもイラついてて、何かと言うとキレる美貌のクズ野郎、いつも知性的なクールビューティのレイチェル・ワイズがトムヒのクズっぷりに振り回されるメンヘラ人妻。二人の不倫愛憎劇で、(へー、ジャクロ、こういうドロドロな恋愛モノやってみたいのかー)って思ったら、「もともとサイモン・ラッセル・ビールが好きで見たんだけど、やっぱり良かった」って😅あんなふうに枯れちゃうのはまだ早いだろー(笑)

※サイモン・ラッセル・ビールは英国では超有名なシェイクスピア役者。『嘆きの王冠~ホロウ・クラウン』ではフォルスタッフを演じています。この時もトムヒことトム・ヒドルストンがハル王子役で共演してますね。

 

ジャクロくんが『Benediction』で演じたのは第一次世界大戦に出征して戦功を立てるも戦場でのトラウマに苦しみ、反戦詩を書き綴った詩人ジークフリート・サスーン。

彼の詩は学校の授業で習ったことあるよ。あの時代に戦争に反対してそれを詩に書き綴るなんて、素晴らしい勇気だよね。

役を演じるにあたり、サスーンの墓所に参拝したというジャクロくん。

僕はなぜか実在の人物を演じることが多いんだ。でもそんなにプレッシャーは感じたことはない。その人物について学び、理解し、共感できれば‥‥。生涯でどんな業績を残した人であれ、家族や親戚のいる一人の人間であることに変わりはないから。

今回の映画ではキャストたちの一体感が素晴らしかったようです。

結婚式のシーンで6名の俳優たちが集合したんだけど、まるで1つの家族みたいな雰囲気だったんだ。お互いを思いやり、支え合って‥‥。感動的な体験だったよ❗

『Benediction』、ジャクロくんの演技も作品自体も各所で絶賛されていますが、ジャクロくんの語る「現場の一体感」も作品に大いに貢献したようですね😉

 

  そしてそして、もうすぐAppleTV制作の『Slow Horses(邦題は「窓際のスパイ」)』クランクアップも間近だと語るジャクロくん。ゲイリー・オールドマンとの初共演に

I'm incredibly excited.

もう、信じられないくらい大興奮してるよ。

と、少年のように目を輝かせるジャクロくん😊

彼がこの時「春頃には配信されるんじゃないかな?」と語った通り、英国のMI5を舞台にしたスリリングなスパイスリラー『窓際のスパイ』は4月1日よりApple TV +で配信開始です❗

 

相変わらず真摯でキュートな演技の虫、ジャクロくんでした♥️


Benediction - Jack Lowden on the lure of Terence Davies, and Slow Horses with Gary Oldman - YouTube

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1505251920189194242

 

アンドリュー・ガーフィールドが『スパイダーマン』でベストヒーローに選ばれた件


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(From Pixabay)

 フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドが「批評家協会賞」で「スーパーヒーロー映画賞」のベストアクター賞をそれぞれ受賞❗(作品賞は当然のことながら『スパイダーマン・ノーウェイホーム』)

‥‥というニュースが、海外のツイッターで話題になっていました。批評家協会賞というのはヲタクお初だったので、ウィキで調べてみました。

批評家協会賞(Critics Choice Super Awards)は、スーパーヒーロー、ホラー、SF、ファンタジー、アニメーションの各発表作品を含む大衆向け映画、テレビ、ストリーミングコンテンツの中で最も優れたものを表彰するために批評家協会(CCA)により設立された賞である。

‥‥だそうです。フローレンス・ピューはまあ、納得ですよね。マーベル映画のアベンジャーズの一員としてラスボス・サノスとの壮絶な戦いのさなか、仲間を守るために非業の死を遂げたブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)。彼女がなぜアベンジャーズに身を投じたかを描いた前日譚『ブラック・ウィドウ』で、ナターシャの妹分エレーナを演じたのがフローレンス・ピューです。その鮮烈な演技、体当たりのアクション、若いオーラキラキラで、映画館の大スクリーンに「新旧交代」をまざまざと見せつけたフローレンス・ピュー。映画では、彼女がブラック・ウィドウの跡目を継ぐのでは‥‥❗❓という含みのあるラストだったし、彼女の場合は超納得なんですが、アンディの場合、いわばスパイダーマンが過去に逆行しちゃったようなもんだもんね(笑)

 

  ‥‥ヲタクは、トム・ホランドほどピーター・パーカーにぴったりな俳優さんはいないと思っているけど、個人的にはアンドリュー・ガーフィールドという稀有な役者推しなんで、じつは密かに嬉しかった。

 

 しかしツイッターには案の定、「なんでトムじゃないの❓😭」「トムほどピーター・パーカーにぴったりな人はいない」という声で溢れてます。確かに作品賞が『ノーウェイ・ホーム』で、なんでトムがベストアクターじゃないの❓ってゆうファンの人たちの気持ちは痛いほどよくわかります❗わかるんだけど‥‥。ヲタク的には、アンドリュー・ガーフィールドが心の奥底にしまいこんでいた小さなトラウマが、この受賞で晴れたんじゃないか‥‥と思っているわけです。

 

ガーフィールドが主演した『アメイジングスパイダーマン』は、スパイダーマンシリーズの中でも、曰く付きの作品でして。

ガーフィールドに合わせてキャラ造型したのか、ヒーローものにしては吹っ切れず悩み多き、ダウナー系だった『アメイジングスパイダーマン』。当初三部作の予定だったものが、数々の伏線も回収されないまま突如として打ちきり。おまけに『アメイジング~』の共演が元でお付き合いし始めたエマ・ストーンとも破局。まさに踏んだり蹴ったり。突然の打ち切りに関して、当時はいろいろな「大人の事情」をウワサされました。「高校生にしては老けて見えるからピーター・パーカーには合わなかった」とか、「興行収入が期待ほどじゃなかった」とか‥‥ホント、ヒドイよね💢💢しかし、一番ショックを受けたのはガーフィールド自身だったに違いありません。元カノのエマ・ストーンがミュージカル『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を受賞、一気にスターダムに上り詰めたのを尻目に、コツコツとキャリアを積み上げたアンドリュー・ガーフィールド。ブロードウェイのミュージカル『エンジェルス・イン・アメリカ』で見事トニー賞主演男優賞を受賞、そして『チック、チック‥‥ブーン❗』でアカデミー賞主演男優賞ノミネート❗最近ハリウッドニュースを見ると、「アンドリュー・ガーフィールド祭り」状態になってる気がしないでもない。

 

 そんな「山あり谷あり」を乗り越えて、 マルチバースから3人のスパイダーマンが勢揃いした最新作『スパイダーマン・ノーウェイホーム』(もう、ネタバレ解禁なのよね❓)で、台詞とは言え、トビー・マクガイアに「君はちっとも悪くない。君はアメイジングだ❗」って言われた時のガーフィールドの表情に、ヲタクちょっとぐっと来ちゃった。なんだか彼の素の感情が垣間見れたような気がして。

 

‥‥だからね、今回の受賞は、挫折を乗り越えて見事にハリウッドの第一線に返り咲いた彼への、功労賞的な意味合いも強いと思うんです。

 

‥‥だからね、トム・ホランドファンのみなさん、今回は38才のオジサマに花を持たせてあげて下さい🙏トムはほら‥‥これから何度でもチャンスがあるから。

 

 

 

https://twitter.com/hl4p7JS0DmhEwYI/status/1505318235629318145