オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

イルヴォーロの映画とミュシャ〜ランチは「ドゥ・マゴ」」

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(Photo of  "Basilica di Santa Croce"from Pixabay)
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 🌠イル・ヴォーロの魅惑の歌声

  渋谷文化村ル・シネマで「イルヴォーロ with プラシド・ドミンゴ~魅惑のライブ 三大テノールに捧ぐ」

 

  2016年夏の宵、イタリアの若きテノール歌手3人のユニット、イル・ヴォーロと、世界の誇るテノール、マエストロ・ドミンゴが、フィレンツェで最も美しいと言われるサンタ・クローチェ大聖堂の前で行った野外ライブ。

 

  プラシド・ドミンゴホセ・カレーラスルチアーノ・パヴァロッティ(故人)のいわゆる「三大テノール」は、歌唱力だけでなく、人柄の素晴らしさ、スターとしての魅力とカリスマ性で、衰退しかけていたオペラ界、クラシック界に再び火を灯しました。今回のライブ、指揮をはじめとして彼らにサポートを惜しまなかったドミンゴは、「こんなにハンサムボーイの若い彼らが、普通ならポップスの世界に行くだろうに、観客人口としてはポップスに比ぶべくもない、クラシックを選んでくれた❗僕ら三大テノールを継ぐのは彼らだ❗」と手放しの喜びよう😊5年前、マエストロが彼らのことを知ったのも、元はと言えばお孫さんが彼らのファンだったからだそう。(客席のお孫さんと、マエストロやイル・ヴォーロが声を掛け合う、心温まる場面もあります💕)そしてイル・ヴォーロも、「僕らが世界をツアーしてるのも、祖国イタリアの美を世界中に広めるため。それこそがベルカント(オペラ)なんだ❗」(ピエロ)、「帰れソレントへ」を歌えば、「エルヴィスが歌って世界で有名になったけど、ボクは三大テノール版が好き💕」(ジャンルカ)等々、祖国への愛と先達へのリスペクトに溢れた彼らの発言は、いちいち年寄り泣かせ(笑)じぶんイタリア人じゃなくても、応援しちゃう(笑)終盤近く、ドミンゴも交えて四人で歌う「忘れな草」(デクルティス作曲)は感動的です😿善き伝統というものは、こうやって若い世代に伝承されていくんだな…と。

 

  セクシーで深い声のジャンルカ、ムードメーカーで明るい声質のイニャツィオ、圧倒的な声量でテノール歌手のお手本のようなピエロ。ライブでもソロ歌唱を披露し、それぞれソロ歌手として立派に一人立ちできる実力を持った彼らが、あえてユニットを組んでいることの得難い価値。しかし何と言っても…。

 

歌の合間に3人で励ますように見つめ合い、微笑み合い、歌が終わればハグし合い💕

ブロマンスな仲の良さがハンパないのであ~る(笑)

こうして10年間、互いに励ましあって成長してきたのね、素敵😍

 

  映画の中では二万人の観客が歌い終わるたびにスタンディングオーベーションでしたが、うっかりすると一緒に立ち上がりそうなじぶん(笑)3週間の限定で特別上映の為、2800円ですが、それ相応の…いや

それ以上の価値があります❗普段は「オペラなんて退屈」って思っていらっしゃる方もぜひ❗

サワリの、有名な一節を集めているので、絶対楽しめると思います😊


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🌠千葉雄大くんがミュシャを演じる~「みんなのミュシャ展」

大変な盛況ぶりです😊音声ガイドは2部構成になっており、1部は女性の方が時代背景や出来事を説明し、千葉くんはミュシャに成り代わって、当時の女優サラ・ベルナール(彼女を描いた絵で、ミュシャは一躍時代の寵児となります)から手紙を受け取って弾む気持ちのミュシャ、「アールヌーヴォー」の概念を初めて知り、目が開かれた気持ちになるミュシャ…様々なシチュエーションのミュシャを巧みに演じ分けていて、これは音声ガイドの新しいアイデア、素晴らしい💕と思いました。せっかくステキな俳優さんが音声を担当してくれているんですもの、生かさないと勿体ない😊第2部は一変して、千葉くんはミュシャが時代を生きた意味、後生に与えた影響…etcの水先案内人を務めてくれます。

 

  フランスで華やかな名声を得たミュシャが、50才を目前にして母国のチェコスロバキア(現在は解体してチェコスロバキア)に戻り、民衆の為に生きようとするくだり、何かイル・ヴォーロの、愛国心に溢れた様子を見たばかりだったので、胸に迫るものがありましたね。音声ガイドの背景に流れるスメタナ交響詩「我が祖国」と共に…。

 

  ミュシャの影響は、ロックアーティストのジャケットやライブのポスターに見え隠れします。ドアーズのライブポスターという超貴重なものが見れた~~😻嬉しかった。そして、敬愛する山岸凉子様の「真夏の夜の夢アラベスク」❗繊細な線、ドレスのドレープ…ああ、そう言われれば、ミュシャの影響は顕著ですね。


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  美しい声、深い声、滑らかな声、力強い声…。昨日TVでRADWIMPSの野田さんが、「天気の子」の主題歌について語る時、「映画館でぜひ美しい歌を浴びて欲しい」って言ってましたが、「音を浴びる」って素敵な表現だなぁ…と思って頭にメモしました(笑)

 

  今日は1日、癒しのシャワー💕を浴びることができ、ドゥ・マゴのテラス、ランチもとっても美味しかったし、今日もシアワセ

ヽ(´▽`)/

 

 

 

 

「パリ、嘘つきな恋」~生きてるって素晴らしい💕

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 「ジャック&べティ」で「パリ、嘘つきな恋」ずっと見たかった…とか言いながら、土曜日で終映と知り、慌てて観に行ってきました😅社会的には一応成功を収めているけれど、女性とは一度も真正面から向き合ったことはなく、One night loveの出会いと別れを繰り返してきた主人公ジョスラン(49才)が、ケースワーカー若い女の子から車椅子生活と誤解され、口説く目的でそのフリを続けます。ところが女の子の姉の、こちらは本当に障害を持ったフロランス(アレクサンドラ・ラミー)に真剣な恋をしてしまい…というおはなし。

 

  ロマンスものはあまり観ないワタシですが、これはもうね、序盤はウィットに富んだ設定と会話のキャッチボールに大笑いし、ジョスランが本気の恋に落ちる中盤から涙が溢れて止まらなくなり、ラストはもう号泣状態なので(笑)館内が明るくなるのが少々気恥ずかしくなるような始末😅

 

  ジョスランの愛すべき「チョイ悪オヤジぶり」(フランス人でこんなタイプ珍しいな、と思ったら、しっかり「イタリア系」って設定だった😅納得=笑)、フロランスの凛とした美しさ、強さ、ユーモアのセンスを始めとして、障害の姉を思いやる妹のいじらしさや、ジョスランの嘘にムリヤリ付き合わされてしまう友人(LGBTの医者)、ジョスランを好きだけど自分に自信がなくて悩む秘書の女の子、認知症で老人ホームに暮らすジョスランの父親に至るまで、弱さもズルさも持ち合わせているけど、みんな精一杯前を向いて生きている愛すべき人たち😊脚本・監督・主演の三役を務めたフランスのコメディアン、フランク・デュボスクの人間そして人生そのものに対する優しい眼差し…その全てが、爽快かつ意外性のあるラストに収束していくという感じです❗

 

  ン十年前のヨーロッパ駐在時代、夫が急きょ出張になった為、3歳と5歳の娘たちを連れてドイツへのバスツァーに参加したことがありましたが、子連れだからとさりげなくいつも手助けしてくれた若い学生の男の子。そしてそのバスには車椅子の若い女性が一人旅で参加していましたが、当然のように、他の参加者が手を差しのべる。そしてその女性も当然のように笑顔でその善意を受けとる。介助する側もされる側も、ごくごく自然体だったことが思い出されます。

 

  劇中「障害のことをやっとジョークにできるようになった」というセリフがあるのですが、障害を持った人が主人公のコメディって、成熟した社会でしか成立しないんじゃないか…とふと思いました。観ている側もね、その意識如何によって、必要以上に過剰反応しちゃったりするし…😅

 

  それで思い出すのが、イギリスのコメディ「リトル・ブリテン」あれもLGBTを始めとしてマイノリティを徹底的にジョークにしているぶっ飛んだ作品ですが、逆説的に言うと、マイノリティを差別していないからこそ、権威やマジョリティに対してと同様、笑いのタネにできるんですよね。ヘンな意識があると、何も出来ないですけど。

 

  「パリ、嘘つきな恋」のフランク・デュボスクも、「リトル・ブリテン」のデヴィッド・ウォリアムスも高名なコメディアン。本作、笑いと涙の感動だけでなく、いろいろなことを考えさせられる深い作品。首都圏では、アップリンク吉祥寺明日から上映。ぜひ一見を❗

 

バレエ・アム・ラインのチケットGET😊~そしてデュッセルドルフ薄切り肉の思い出

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(photo by Michael Gaida from Pixabay)

 バレエ・アム・ライン初来日❗観たことないけど、なんだかとにかくスゴイらしい(笑)ちょっと前のじぶんだったら、「えー「白鳥の湖」、プリマがチュチュ着ないの❔つまんないー」(⬅️そこかいっ❗😅)で、スルーかもしれないけど、そこはそれ先日の神奈川県民ホール「ネザーランド・ダンス・シアター」、コンテンポラリーの魔力にガッツリハマってしまったワタシ、今回も迷わずぽちっ(笑)

 

  それにバレエ団の本拠地デュッセルドルフ、通算10年間のベルギー駐在時代、本当にお世話になった街。昔から日本企業が集中していて、言わば日本人街が形成されており、ベルギーのブリュッセルとは比べものにならないほど日本食レストランや日本のスーパーの数が豊富。競合するから値段も安い。そして駐在時代一番困ったのが…

 

ベルギー人には薄切り肉を食べる習慣がない!塊かステーキ用か挽き肉だけ!

 

 まあ、ぶきっちょな彼らには紙のように繊細に肉を薄切りにする技術はない❗(暴言、お許し下さい😅)しばらくは近くのスーパーで肉の塊を買って来て、冷凍して半解凍状態で包丁で削ぎ落としてたんだけど、脂が足りず、日本のスキヤキ肉とは似ても似つかないシロモノ😭ところがデュッセルドルフに薄切り肉を売ってくれるドイツ人の肉屋さんがあると聞きつけ、行って買ってみれば…。 霜降りとはいかないまでも、ほどよく脂が乗っていて、鍋に落としたらジュワワワと縮んだぁぁ~~🙌その時の喜びを何に例えればいいんでしょう🎵

 

2度目の駐在の時は、私たちが住んでいたベルギーの片田舎のスーパーでも、なんちゃってSUSHIが売ってたり、日本食コーナーもできてたりで時の流れにビックリ😲でしたが、相変わらずスキヤキ用の薄切り肉はデュッセルドルフに買いに通ってました😅

 

  でもってバレエ・アム・ライン💦💦どんなコンテンポラリーも革命的な演出も、時が経てばいつか伝統や伝説になってしまう。

 

  ドビュッシーの「牧羊神の午後」あの伝説的なバレリーノ、ニジンスキーが初めて振り付け、主演を務めましたが、その振付は古典的なバレエの様式を全て否定した、コンテンポラリーの祖ともいうべきものであり、露骨な性的表現と相まって、1912年にパリで初演された際には物議を醸しました。でもそれさえも、裸の肉体を晒し、身体能力を極限まで突き詰めたダンスあるいは反対にギリギリまで抑制した演出が当たり前になってしまった今では、ニジンスキーもすでに伝説。

 

  だから、マーティン・シュレッパァーの演出が革命であるうちにこの眼に焼き付けよう🎵

  

 

高原へいらっしゃい~野辺山の別荘へ⛰️

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…と言っても、友人の別荘なんですけど(笑)

毎年この時期になると、小海線の野辺山の別荘へご招待頂きます。持つべきものは友だち(笑)「今年は梅雨明けが遅いから避暑にならないわねぇ」って当のご本人が申し訳なさそう。いえいえ、下界の蒸し暑さに比べたら、雲泥の差。特に夜の野辺山はストーブが必要なほどの寒さ❄️出発前、首都圏の天気予報では、気温26℃の予報だったんですが、野辺山は標高があるため、通常それよりも5度くらい低いもよう。

 

  小海線の長野県の南端に位置する駅で、駅の標高は1,345.67mで、日本の普通鉄道の駅としては日本一高い地点に位置することで有名です。お隣の清里駅との間に、JR最高標高地点 (1,375m) があります。

 

  友人の別荘の近くにはTBSのドラマ「高原へいらっしゃい」(2003年・佐藤浩市主演。傾きかけたホテルを再建すべく奮闘するホテルマンのお話し。山田太一原作)のロケ地、八ヶ岳高原ロッジがあり、レストランとして営業していましたが、現在は耐震工事中のようです😅

 

  野辺山はキャベツの産地としても有名で、ドラマ「獣医ドリトル」(小栗旬&井上真央主演)のオープニングで、小栗旬が見上げていたキャベツ畑の中の一本の木も近くにあるもよう(ローカル&マイナーな話題でスミマセン😅)

 

  写真上は別荘の庭の白樺の木、下は山ぼうしの木。友人は裏の畑できゅうりやズッキーニを育てているんですが、やはり梅雨が長引いたせいで全然育たないと嘆いていました。

 

  晴れた日には木々の向こうに八ヶ岳が綺麗に見えるんですけど、今回は残念ながら…とはいえ、お喋りに夢中になって、たそがれてきてから「あら❗今日は八ヶ岳見えてたんだっけ❔」なんて騒ぎだすことも多々あるんですけどね(笑)

 

  

 

スカイ島(スコットランド)の動画~撮影ジャック・ロウデンそしてキルト

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(photo by Frank Winkler from Pixabay)

  ジャクロくんが、彼の愛するスコットランドのスカイ島の動画を、ツイッターにUPしてくれています❗

 

  ジャクロくんは生粋のスコティッシュではなくイングランド生まれなのですが、そのスコットランド愛たるやハンパなく(笑)最近日本でも上映された「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」のプレミアでも、スコットランドの民族衣装タータンチェックのキルトを着用していたのは記憶に新しいところです。

 

  アングロサクソン系のイングランドに対し、スコットランドアイルランドケルト系で元々民族が違い、18世紀に「悲しい結婚」という強制的な併合によりグレードブリテン連合王国の一員となりました。以来、スコットランドでは独立を求める機運がずっと燻っています。一方、人口が集中するイングランドに比べて過疎化と高齢化に悩んでいるのも事実。ジャクロくんはEU残留&独立推進派の急先鋒😅彼のような若い文化人がイングランドやましてやハリウッド等に居を移さず、スコットランドに映画の製作会社を立ち上げ、自国のPRに務めていることは、スコットランドの人たちにとってどんなに力強いことでしょう😊毎日新聞が「漫画で読むスコットランド史」というとても面白い記事をネットにUPしてくれています。ぜひ読んでみて下さい🎵

https://mainichi.jp/articles/20140929/mul/00m/030/00900sc

 

 

さて、ジャクロくんの撮影したスカイ島👇「イングランド・イズ・マイン」の監督マーク・ギルが、「ジャックのスコットランド愛は少々痛々しい😅島巡りに一緒にいこうと脅迫されている(笑)」っておっしゃっていましたが、ジャクロくん、監督と一緒に行けたかなぁ。

 

スカイとはゲール語で「翼」。絶景に溢れたトレッキングの聖地。ジャクロくんは「まるでジュラ紀の昔から変わらない風景と音」とコメントしてますが、まさに❗

 

いつか行ってみたいなぁ、スカイ島そしてスコットランド

 

7月13日「題名のない音楽会」~イタリアイケメン3人組😊

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(Photo of Milan by cococc from Pixabay)

  今、録画してあった「題名のない音楽会」イル・ヴォーロ特集~イタリアイケメン3人組(⬅️まんま…ですね😅)見終わりました❗「My Way」石丸幹二さんとのコラボ、聴き応えがありました❗イル・ヴォーロが英語、石丸さんが日本語の歌詞なのに、しっくり融合していたのがとても不思議な感じでしたが…。

 

  「おかあさんといっしょ」の小林お兄さんが「日本語の練習をしたい」彼らの為に「幸せなら手を叩こう」を一緒に歌ったのですが、「ボクらは耳が良いから、すぐ覚えられるよ」という彼らの言葉もあながち大げさではなく、すぐに正確に歌ったのにはビックリです😲絶対音感とか、関係あるのかな…。まず覚えた日本語が「あんたあの子の何なのさ」(宇崎竜童ダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」の一節)でまたビックリ😲マイナーすぎる😅

 

  3人がトリオを組んだ10年前❗に初めて一緒に歌ったという「オーソレミオ」そういえばYou-tubeでこの曲を聴いた時3人があまりにも幼くてビックリしたのですが、10年も前のことだったんですね😅

 

朗々と響き渡るテノールの歌声も素晴らしく人柄もとっても気さくでキュート😻19日から渋谷文化村ル・シネマで3週間限定上映の映画「イル・ヴォーロとプラシド・ドミンゴ夢の競演」楽しみです❗

 

  

7.13(土)「題名のない音楽会」イル・ヴォーロ出演❗~映画も公開💕


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(Photo of Rome from Pixabay)

羽生結弦くんがエキシビションに彼らの曲「ノッテ・ステラータ~星降る夜」を使用したことで日本での人気と知名度が一気に上がったイタリアの若き3人組ユニット、イル・ヴォーロ。平均年齢24才だそうですが、世界3大テノールの一人プラシド・ドミンゴに『我々の後継者』とまで呼ばれている彼ら。(ちなみに他の二人は、ルチアーノ・パヴァロッティホセ・カレーラス)

 

  オペラのしっかりした基礎がありながら、オペラにとどまらず、ポップスやカンツォーネなど、さまざまなジャンルの歌を歌い上げます。まだ若いのに、驚嘆すべきはその情熱的な艶のあるセクシーな歌声。さすがイタリア男、ですわ😅中学生の頃、エミリオ・ペリコーリっていうイタリアの歌手が好きで、「アル・ディ・ラ」とかヘビロテで聴いてたんですが、それ以来ですね。

 

  そんな彼らが明日7月13日(土曜日)朝10時~(テレビ朝日)「題名のない音楽会」にご出演❗「マイウェイ」「オーソレミオ」「愛する人よ」「グラナダ」を歌い上げてくれるそう😊✌️彼ら、5月に日本でライブをしているので、その折の撮影でしょうかね❔😊司会はいつもの石丸幹二さんですね。「海辺のカフカ」でお見かけしました。休憩時間、後ろでワインを飲んでいたのがワタシです(笑)

 

  また、渋谷文化村のル・シネマで「イルヴォーロ with プラシド・ドミンゴ 魅惑のライブ」という映画が公開されます😊フィレンツェの星空の下、2万人が熱狂した夢の野外ライブを撮影したもので、7月19日(金)から3週間の限定上映だそうです。ご本人たちのインタビュー、「10時間も飛行機に乗らなくても、イタリアの雰囲気を味わってもらえる。ぜひ見てネ💕」ですって。確かに(笑)

 

  しかし、イタリア男ってどうしてああ色っぽいのか。まだ20才そこそこだってゆうのに(笑)ナゾである。

 

🌟イル・ヴォーロ

「Grande Amore グランアモーレ」

https://youtu.be/w1f6o1HQBvg

トゥーランドット

https://youtu.be/pWffUAg8zyc

グラナダ

https://youtu.be/OwpSAN5PPnE

 


 

 

  

夏の夜におススメ🌃ゴシックホラー 3選🎃

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(photo by Tim Hill from Pixabay)

  例年になく冷夏でいろいろなところに影響が出ているようですが、巷では明日から三連休、気温もぐっと上昇するもよう👕💦そんな夜はゴシックホラー映画を🎵

 

  何しろ昔から、ヨーロッパの古城や廃墟のような大邸宅を舞台にしたゴシックホラー映画が大好きで、特に好きだったのがドラキュラ(笑)古くは無声映画ムルナウ監督の「吸血鬼ノスフェラトゥ」(むろんモノクロ)、吸血鬼俳優として名を馳せたクリストファー・リーの吸血鬼シリーズ…etc ヨーロッパに住んでいた頃も古城ホテルに宿泊したり、ロンドン搭も数回見学しましたが、ああいう建物って暗くて湿ってて、どこから何が出て来てもおかしくない(汗)部屋数が多過ぎて、どこに誰がいるかわからない状況ってそもそもめちゃ怖くないですか❔😅映画の中でヒロインが、暗~い地下室や「開かずの間」に自ら飛び込んでいくのはどうしてだろう😅先には破滅が待っているとわかっているのに(笑)

 

  ゴシックホラーの定義とは…。コトバンクには、「小説や映画のジャンルの一つ。ヨーロッパのゴシック風の古城や寺院などを舞台に、超自然的な怪奇を描いたものを指す」キモは、ヨーロッパと「古い建築物」のようですね。

 

  またまた前置き長くてスミマセン😅

えっと、「夏の夜におススメ~ゴシックホラー名作3選」❗色彩やカメラワークが美しいものを選んでみました😊

 

1 「クリムゾンピーク」(2015年 主演 トム・ヒドルストンミア・ワシコウスカ R15)

  監督はギレルモ・デル・トロ❗監督の大ファンのワタシとしては、これは絶対外せない(笑)「パンズ・ラビリンス」や「シェイプ・オブ・ウォーター」同様、この作品でも、言わば「美と恐怖」の融合が計られていて、恐怖によって追い詰められていくヒロインの心理描写が巧みで、最初から引き込まれます。ニューヨークで実業家の父が謎の死をとげ、天涯孤独となった女性(ミア・ワシコウスカ)が謎めいた美青年(トム・ヒドルストン)と恋に堕ち、イギリスにある彼の古く広大な館で暮らし始めますが、次々と怪奇な出来事が起きて…。という定番のストーリーですが、とにかく色彩感覚が素晴らしい💕クリムゾンとは深紅、ピークとは山の頂きですが、その意味がわかる美しくもおぞましいラスト、必見です😊

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2 「ドラキュラ」(1992年 主演 ゲイリー・オールドマンウィノナ・ライダー)数ある吸血鬼映画とは一線を画す、ドラキュラを恐怖の魔物とは描かず、愛ゆえに悪魔と契約を結んでしまった存在として描いています。監督はあの名匠フランシス・コッポラ❗女性たちの血を吸う場面のゲイリーがめちゃくちゃセクシーで(笑)当時のゲイリーとウィノナ・ライダーは実生活もアツアツの恋人同士、二人の場面はちょっとこっちが気恥ずかしくなるくらいムードがあったように記憶しております(笑)また、故・石岡瑛子さんがこの作品でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したことでも、大きな話題となりました。特にドラキュラの犠牲になった女性ルーシーの「死の花嫁衣装」❗これを見るだけでも価値あり、です。

3 「ウーマン・イン・ブラック~亡霊の館」(主演 ダニエル・ラドクリフ)

 身の毛もよだつ…って言えば、3作の中では断然コレでしょう。主演はご存じハリポタことダニエル・ラドクリフ

  19世紀末のイギリス。ロンドンで弁護士として働くアーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)は、4年前妻と死別。そんな彼は、人里離れた田舎町への出張を命じられます。そこに建つイールマーシュの館へ赴き、亡くなった家主であるアリス・ドラブロウ夫人の遺書を見つけ出すというものでした。やがて彼は黒衣をまとった女が周囲の森や窓辺に出現するのを目にするようになり、館の恐ろしい歴史と町の子どもたちが次々と怪死している事実を知るのです。

  ラストの哀しくも恐ろしいどんでん返し((( ;゚Д゚)))背筋が寒くなること請け合いです😓

 

  その他、「古城や廃墟のような館」を舞台にした映画がお好きなら、「レベッカ」(監督 アルフレッド・ヒッチコック、モノクロ)や「ジェーン・エア」(主演ミア・ワシコウスカマイケル・ファスベンダー)はいかがでしょう❔超常現象は登場しないのですが、ゴシックミステリーあるいはゴシックロマンスとでも呼んだらいいのかしら❔「広すぎて、古すぎて、一体幾つ部屋があるのかもわからないし、どこに誰が潜んでいるのかわからない怖さ」があり、ヒロインがどんどん心理的に追い詰められていく…という点では同じです。ワタシはこの二作、原作も読みましたが、ヒロインの心理描写が丁寧に書き込まれているので、小説のほうもお勧めです😊

 

今日ご紹介した映画は、画面が美しいのと、恐怖に顔が歪んでも美しさが損なわれない、イケメン&イケジョ総出演のものをチョイスしてみました(笑)

 

  

 

 

「お耽美なバンジージャンプ❗」~「Diner~ダイナー」

 

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お待たせしました、「ザ・ファブル」に引き続き、「美男(イケメン)ですね、クズですね🎵」第2弾(笑)クズなイケメンイケジョ総出演💕でもやっぱり、何と言っても藤原竜也❗彼に尽きます。残酷なようで慈悲深く、分かりやすくて分かりにくい、冷酷なようで優しい(⬅️マクベスの魔女のセリフみたいになっちゃいました😅)ボンベロ。私たち観客も、玉城ティナ演じるヒロイン・カナコと一緒に怯え、振り回され、翻弄され、知らぬ間にボンベロにオチる、というしくみ(笑)

 

オレはぁ~ここのぉ~王だぁぁぁ!

砂糖のひと粒までもがオレに従う!

…こんなセリフ叫んで違和感ないのは藤原竜也だけ(笑)

 

  これ、平山夢明さんの小説では殺しの場面とか拷問の場面(あの、冒頭のサトエリとティナちゃんが吊るされるところ)凄くリアルで、お耽美とはほど遠い内容なんですけど😓やはりそこは蜷川実花監督ですから、色彩感覚豊かな、スタイリッシュな映画に仕上がってます🎵血しぶきも花びらも壮大に散る(笑)女性が見ても恍惚となれるような映画😊

 

もちろん、オタクも「耽美なバンジージャンプ」にドキドキハラハラ、うっとり  陶酔させて頂きましたっ❗❗

 

  玉城ティナちゃん演じるカナコ、原作では人生に疲れた、体のいろいろな部分が弛んでる人(笑)そりゃもうヒロインは、鏡の中のじぶんを見てるようなオバサンより、ピチピチのティナちゃんのほうが100倍いいに決まってる(笑) しかしティナちゃんも幸薄そうなお嬢さんですねぇ。はて、木村多江の跡目を継ぐのは果たして玉城ティナか、山本美月か(笑)

 

  窪田正孝くん演じるスキンもね、原作だともっと顔がぐちゃぐちゃで、顔に開いてる穴に指出し入れしてるの(;-ω-)ノそこはもう蜷川実花監督、傷はイケメンぶりを際立たせる優れた小道具だってこと、よくわかってらっしゃる😊「ザ・ファブル」の向井理か、「ダイナー」の窪田正孝か、ですね(笑)大怪我した窪田クンのスキン、シャツをはだけて見事なSix Packご開帳、まさに出血大サービス(笑)

 

  伝説の先代ボス、デルモニコが誰かと肖像画を見てみれば、しっかり故蜷川幸雄様。「デルモニコには世話になった。彼の命によりこのダイナーを開店した」という藤原竜也のセリフに、ぐっとこみ上げるものがありました😊

 

  そしてそして、天才シェフボンベロの作る料理という料理が見た目も麗しく美味しそう😋🍴💕特に窪田くん演じるスキンの大好物、真っ白なスフレが…。またそれを食べる窪田くんの恍惚とした表情が色っぽいんだわ(笑)

 

  しっかし、主役を張れるような大スターたちが殺し屋メークで大挙ご出演、(えっと…これ誰だっけ❔🤷)って考えているうちにあっという間に殺されちゃう、何とも贅沢な映画です(笑)

 

  

 

この胸の、この体の痛みを~「Girl ~ガール」

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みなとみらいブルグ13で、「第2のグザヴィエ・ドラン」の呼び声も高い、ルーカス・ドン監督の「Girl~ガール」

 

  ベルギー国内でも、オランダ語圏の話らしくって、いきなりオランダ語が聞こえてきて、それだけで胸がいっぱいになっちゃいました(ベルギーのオランダ語圏に長く住んでいたことがあるので…)そのせいか、主人公のララにほとんど100%感情移入して観てしまいました😓

 

  ララはトランスジェンダーで、現在ホルモン投与を受けており、2年後に予定されている手術を心待ちにしています。そんな彼女が、国内でも有数のバレエ学校に「女性の踊り手として」入学を許されるところから物語は始まります。

 

  この映画を一言で表現するなら、それは「痛み」体の痛み、そして時にはそれよりもっと辛い心の痛み。バレエの練習着は当然、体の線が浮き出るから、あの部分をぴったりガムテープで毎回テーピング。剥がす時の痛み。剥がした後は、毎回爛れて真っ赤😢😢そしてトウシューズ。他の少女たちは幼い頃から足を押し込んで慣らすのですが、ララの男性的な長い指は傷つき、踊るたびに血だらけ😢😢

 

  ララの学費や手術の準備でしゃかりきに働くお父さん、ララのバレエ学校に合わせて転校した6歳の弟。親戚のおじさんおばさんも理解のある人たちばかり。でもその優しさに答えようと、ララは、なかなか効果の出ないホルモン治療の不安、体のそこかしこの痛みも心の底に圧し殺し、いつも静かな微笑みを湛えながら、必死に踊り続けます。まるで踊らなければ死んでしまう「赤い靴」のヒロインのように…。

 

  ララを徹底的に追い詰めたのは、夏休み、学校の友人に招待された日。女の子たちは、「あなたのあそこってどうなってるの?いつもシャワー室で私たちの裸見てるでしょ?おあいこよ、見せなさいよ」と詰め寄るのです。

 

  体に負担の大きいホルモン投与を受けながら激しく踊り続けるララは、次第に体も心もぼろぼろになっていき…。

 

  そしてラスト。賛否両論を巻き起こしたようですが、これは決して是非を問うようなものではなく、答えは観ている私たちが、心の中で見つければいいものだと思います。

 

  しかし主役のヴィクトール・ポルスター❗彼がいて初めて成立した映画でしょう。彼自身シスジェンダーだというのがまったくもって驚きです。以前、グザヴィエ・ドランが脚本に惚れ込んで主演したという「エレファント・ソング」を観た時、精神を病んだ同性愛者の役でさすがの神演技、(演技ももちろんだけど、自らの半生を投影した部分もあるのでは…❔)とも感じましたが、ヴィクトールはそれを越えてるな…というのが正直な感想です😅

 

  終映後、いつもなら口々に感想を言いながら出ていくのが、今日はみんな黙々と捌けてましたね(笑)それぞれ、考える所があったんだと思います😓

 

(おまけ)

なんだかいろいろ考えてアタマが疲れたため(笑)桜木町の駅ビルからコレットマーレに移転した水信でフルーツパフェ🎵果物専門店なので、とにかくフルーツが新鮮です❗アイスや生クリームが控え目で、果物いっぱいなのが個人的には嬉しい🎵普通ならスポンジとかが入っている一番底の部分にも果物がびっしり😊セルフサービスのお水も、底に果物が沈んだ、フルーツウォーターです😊

グァダニーノ版「サスペリア」~何はなくともティルダ・スウィントン💕

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 ずーっと映画館で縁がなくて、観たいと思っていたリメーク版「サスペリア」❗U-NEXTで配信開始🎵

 

  結論から言いますと、本家とは全く似て非なるものに仕上がってます😅オリジナルは極彩色で、まるで夢魔の世界、観ながら「エログロナンセンス」という言葉が頭をよぎったものでしたが、今回は、そもそも舞台が1970年代ドイツ。第二次世界大戦後、勿論東西ドイツは分断され、ナチスの爪痕もまだ癒えていない時代。ドイツ赤軍のテロ活動なども、時代背景として描かれています。

 

  高名な暗黒舞踏集団(バレエじゃなくて😓)マルコスに憧れ、アメリカからはるばる入団試験を受けに来たスージー(ダコタ・ジョンソン)しかも季節は冬。陰鬱な空から雪が降りしきり、団員や教師たちが暮らしている建物は築100年以上は経っていそうな古さ😓広くて、「開かずの間」や地下室があったりして、ヨーロッパってホラー映画にぴったりなシチュエーションですよね(笑)

 

  暗黒舞踏の、しかも女だけの館。全員古い館で共同生活。それだけでも充分怪しいでしょう❔(笑)欧米のホラー映画には何度も神と対極の存在として悪魔、魔女が登場するのですが、神に対する帰依心が根底にあるから、悪魔や魔女に対する恐怖が増幅される…という図式があてはまるような気がするんです。我々日本人の「オバケが怖い」っていうのとは、ちょっと違うような…。

 

  しかし何と言ってもこの映画

ティルダ・スウィントンの独壇場です❗

 

  舞踏団のカリスマ指導者(⬅️これがもう、怪しいことこの上ない😓)、舞踏団の隠された秘密に疑問を持ち、探ろうとする老齢の精神科医(注・80才男性)、そして最後クライマックスの場面で現れる人物(⬅️美しいティルダの原型留めておりません😢)の、なんと三役を演じてます❗監督とティルダのタッグは「ミラノ、愛に生きる」「胸騒ぎのシチリア」に続いて3度め。監督は「ティルダならできると思ったんだよ(笑)。彼女とはしょっちゅういろんなことを喋っているし、本当に気の合う仲間なんだ」って仰有ってますが、ちとティルダ姐さんに頼りすぎなんじゃ…(笑)

 

  「君の名前で僕を呼んで」で、ギリシャ彫刻のようなアーミー・ハマーと、天才少年ティモシー・シャラメの官能的な美を最大限に引き出したルカ・グァダニーノ監督が、今回もダコタ・ジョンソンを初めとする少女たちの、恐怖に彩られたエロティシズム、そしてダコタとティルダの間にそこはかとなく漂う妖しげな雰囲気を巧みに表現しているような気がします。ダコタ・ジョンソンもね、昔は可愛い純な女の子、って感じだったのが、「フィフティシェイズ」シリーズで開発されたからね(笑)この二人、同監督の「胸騒ぎのシチリア」でも共演しているので、息ピッタリです😊

 

  ゴシックホラーと言えば、最近では「クリムゾンピーク」(主演・トム・ヒドルストン)、「ウーマン・イン・ブラック」(主演・ダニエル・ラドクリフ)など名作が思い浮かびますが、今回の「サスペリア」も、美しいカメラワークやダコタ・ジョンソンのひたむきな美しさ、ティルダ・スウィントンの人外ぶりで、スタイリッシュな作品に仕上がっています😊

 

  オリジナルの「サスペリア」ファンの方でも、最後に本家とは全く違うどんでん返しのラストが用意されているので、十分楽しめると思います

✌️

 

 

  

「作品背景の理解と演技への取組み方」BBCインタビュー by ジャック・ロウデン


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(Photo of Jamaica by Violetta from Pixabay)

ジャクロくんのTwitterにBBC1のドラマ"The long song"がクランクアップしてちょうど1年経ったよ🎵っていうツイートがあって、ファンの人たちが、「もしかして続編もアリ❔」って書き込んでました😊当時のインタビューです👇


~2018年12月14日  BBCの記事~

ジャック・ロウデンは、ドラマの中で役者冥利に尽きる、非常によく書き込まれた、ロバート・グッドウィンという人物を演じている。

 

完璧だね。アンドレア・レヴィは様々な矛盾を内包した3人の人物を完璧に創造した。まさに彼らは人間そのものと言える~ジャック・ロウデン

 

"The long song"は、どんな内容のドラマですか?

「説得力があり、価値あるドラマだと思う。それに、普通の作り方とはちょっと違う、クールなアプローチなんだよ。

  原作は、ジャマイカの大変重要な時代、つまり奴隷売買の廃止時期を描いていて、それを脚色したドラマは3部構成になってるんだ。

 

  主役はジュリーなんだが、次第にジュリーとロバート(ボクが演じている)とキャロラインの、一風変わった三角関係に焦点が当てられていく」

 

あなたが演じた役柄について教えて下さい

   ロバートがジャマイカの土を踏むのは奴隷制の廃止と奴隷たちが解放された後だ。作中彼は、奴隷制廃止の知らせを伝える役割を担っている。彼はその時期、プランテーションの新任の監督者となる。プランテーションの経営者が奴隷制度の廃止時に、金銭的な賠償を英国政府から受けた時期だ。彼は大改革を実行し、平等の推進者としてこの知らせをもたらす。

  ところがジャマイカ着任後すぐに彼は、経営の責任を負わなければならないことに気付き、彼の価値観や信念が揺さぶられることになる。自分が本質的にはビジネスオーナーとして行動しなくてはならないという厳しい現実に直面するんだ。この大きな変化の中、経営を持ちこたえなくてはならない。

  しかも着任後すぐ恋愛関係に陥る一方、経営者としての苦闘が始まる。状況は非常に複雑になっていく。

   彼は長い間、信心深い父親に抑圧されてきたという設定だ。

  彼は突然自立することを余儀なくされ、恋の経験もないまま、恋の対象としてはいけない女性に出会う。彼はドラマの全編を通じて、自己確立が出来ずに悩む。一方でプランテーションの経営は上手くいかず、次第に彼の人格は崩壊し始める。

   彼は真から善意に溢れた人物なのに、父親から虐待に近い抑圧を受けて傷つき、自分に向けられた期待と責任に押し潰されてしまうんだ。

 

なぜこの役を演じたいと思ったのですか?

今まで演じた役柄の中でもベストだって言ってもいいくらい、非常に良く書き込まれた役だったから。もう、完璧だよ。最高の役柄の1つだね。ドラマの背景や主題を考える以前にまず、このような役を与えられたことを名誉に思っている。

  アンドレア・レヴィは3人を様々な矛盾を内包した人物として描写している。視聴者は彼らを時に疑い、時に嫌い、時に愛するだろう。しかしそれが人間というものだ。

 

視聴者はこのドラマのどんなところに魅力を感じると思いますか?

  観ている側はまるでジェットコースターみたいな展開だと思うだろうね。人々の多くは、ある特定の事柄に対して抱いている先入観を試されるんじゃないかと思うんだ。特定の事柄がこの作品の中でどう描写されているか。それについては非常に意外性があるけど、心地よい体験になるだろう。それは素晴らしいことだよね。ストーリーが新しい形で語られるってことは。映画やTVドラマを語る時によく使われるフレーズだけど、今回はホンモノだよ(笑)

  ほとんどの人が知っているテーマではあるけれど、これまで十分に語られたとは言い難い。  今まで語られたのとは全く違うアプローチなんだ。本当に素晴らしいよ。

 

役を演じるにあたって準備したことは?

  当時のプランテーションの経営者が大変詳細な日記を残していてね。英国を出発してからジャマイカに下り立つまでの。それを資料として読んだよ。

   日記に書いてある事柄は驚くべきものだ。彼が自らを奴隷たちの救世主と考えた、その考え方がね。

  奴隷たちに関して何もわかっていない点は驚くほどだが、奴隷たちが自分たちのことを愛していると信じていたようだね。日記にも、奴隷たちが自由を与えられても、「ご主人さまが私のことを大事に思ってらっしゃるから」という理由で、そのままプランテーションに留まった奴隷たちの話が沢山出てくるんだ。

   僕が演じたロバートという役は、希望と理想主義に燃えて現地に下り立ち、現実に直面してそれが粉々に砕かれてしまうんだけどね。

 

当時の時代背景について何か学びましたか?

この時代、奴隷制度廃止と奴隷解放に伴い、一番驚いた事実は、英国政府から実際の賠償金がプランテーションの経営者たちを対象として支払われたということだ。労働者には1銭も支払われていない。1銭もだ。

  自分の意思に反してこの島に連れてこられ、自由は得たものの、以前居住していた「奴隷村」にまた舞い戻るしか他に方法がなかったんだ。

  奴隷たちがそのまま家に留まるとしたら、家賃を払わなくてはならない。家賃を払うためには、プランテーションで働かなくてはならない。結局、奴隷たちにとって現状は何も変わらなかった。ただ、「おまえたちは自由だ」って言われて丸め込まれたが、ちっとも良い結果にはならなかった。だから、奴隷たちにとって、真の変化はもたらされなかった。変化がなかったどころか、これは僕の想像の域を出ないけれども、そのフラストレーションたるや、大変なものがあったと思う。  

  広く語られている事柄だからね。奴隷制は恐ろしく惨めなもので、それが廃止されれば何もかも上手く行くと。しかし実際のところ、状況は悪化してしまった。

  一生懸命働いて給金を貰って、結局は同じ人物にそのまま吸い上げられるというね。今まで知り得なかった事実を今回学べたということに意義があると思ってる。

  また、奴隷たちの母国がジャマイカではない、という事実も忘れがちだよね。そこにいるのは、彼らの意思には全く反していることなんだ。(英国人の)金儲けの為に、まるでラム酒の樽のように船に乗せられてジャマイカに連れてこられた。

  忘れてはいけない事実なんだよ。無理矢理生まれ故郷から引き離されて、島に押し込められたってことが。

 

この作品の中で最も印象的な場面は?

 

タマラ(ローレンス)とのシーンかな。ロバートとジュリーが初めて結ばれる場面。完全に役に入り込めた数少ない瞬間だった。話には聞いていたけど、実際に体験することができたよ。マハリア・ベロ監督の演出の力を借りてね。

 

  …タマラ・ローレンスは、初プロデュース作「CORVIDAE」でキャスティングしてます😊よほど息が合うんでしょうね🎵ジャクロくんの作品の掘り下げ方、演技の取り組み方がワタシにとってはいつもツボなんで、長いインタビューでしたが、全訳してみました😉ジャクロくん、恋愛映画やロマコメは「退屈だからヤダ」って言ってたけど😅こーゆーテーマ性のあるものならおっけーなのね(笑)

 

しっかし、これ観たいんですけど!

どーしたらいいんでしょーか❓BBCさん(笑)

🌟拙訳のBBCの元記事

https://www.bbc.co.uk/mediacentre/mediapacks/thelongsong/jack

「美男(イケメン)ですね🎵クズですね🎵」~映画「ザ・ファブル」

ザ・ファブル』WOWWOWシネマで3月11日(金)14時30分~放送❗

 

  ヲタクこれ劇場で見た時、最初は別の映画を観るつもりだったんですけど、TV観てたら舞台挨拶(ヒット記念かな❔)主演の岡田(准一)くんが「何回ファブりましたかぁ~❔シュッシュのほうじゃ、ないですよぉ~」とかオヤジギャグかましてて(笑)「10回観ました❗」とかいうツワモノがいらして😮そっかー、そんなに面白いのかと思って、ついネット予約でポチッとしちゃったわけなんですけど、実際のところ…。

 

こんなに面白かったワケです❗(笑)

 

  あまりに強すぎてもはや都市伝説化している殺し屋ファブル(岡田准一)行く末を心配した殺し屋稼業元締のボス(佐藤浩市)から、るろうに剣心よろしく「不殺の誓い」を立てさせられて、バディのヨウコ(木村文乃。オニ強くて可愛くてカッコいい💕)と一緒に、ヤクザのフロント企業社長(安田顕)に身柄を預けられます。「フツーの人」を目指してバイトに精出すファブル。まあ、そのまんまではお話始まらないわけで、ヤクザの内紛に巻き込まれ、社長に泣きつかれて、反乱分子の砂川(向井理)に拉致られた弟分小島(柳楽優弥)を救出するハメに😅もちろん、一切人を殺めずに…です(汗)

 

  見所はもちろん、岡田くんの、おそらく現在の日本の芸能界随一の身体能力の高さと、アクション❗もう、ジャッキー・チェントム・クルーズの域に達してますな。ファブルはサヴァン症候群の設定なので、「アタル」や「グッド・ドクター」よろしく心は純な少年😊バイト先の、薄幸な女の子岬(山本美月。しかし美月ちゃんは完全に木村多江の跡目を継ぎましたね😅)とのとんちんかんなやりとりも◎❗鶏の手羽先バリバリ骨まで噛み砕いて、「フツーはホネまで食べないの❔🤷」って岬にいちいち聞くファブルはとってもキュート😊しかしファブル、家の中では必ずオールヌードなんですけど。ふとんに寝ずにバスタブで寝てるんですけど😅…なぜ❔🤷

 

しっかし、何と言ってもオタク的にどツボなのは…

「美男(イケメン)ですね🎵クズですね🎵」の

大行進だってことですっ❗

なんてったって岡田くんを除いて、出てくるイケメンが全員イっちゃってるクズ❗

 

    映画「レオン」を観た時、純な心を持つ殺し屋レオン(ジャン・レノ)そっちのけで映画史上最悪のクズ男スタン(ゲイリー・オールドマン)に完オチしたオタクといたしましては、もう今回のファブルなんて「いずれかアヤメかきつばた」🌼💠目移りすることこの上なし💕

 

  片眼にグレーのカラコン、綺麗なお顔に深い切り傷向井理(MOZUの松坂桃李に負けてません❗)、「帝一の國」端正が学生服着て歩いてた堂山会長役の木村了とアノ福士蒼汰が拳銃打ちまくりながらずーっと白目剥いて奇声上げてるし😅血を見てアドレナリン上がりまくりの柳楽クンはもう、何をか言わんや(大汗)柳楽クンも傷だらけ(笑)イケメンと傷…って萌えますな。「ダイナー」のスキン役、傷だらけの窪田正孝クンがめっちゃ色っぽいらしいじゃないですか。

 

  今の若い俳優さんたち、凄いですよ❗全てを吹っ切って、かなぐり捨てて、爽快なまでの演技合戦、アクション勝負❗…ちょっと、ハマりますね。

 

WOWWOWでは今日以降、シネマで21日(日)朝7時45分~、ライブで28日(日)22時58分~の放送です😊

 

10回ファブったツワモノのキモチ、わからなくもないです(笑)

 

 

 

ネザーランド・ダンス・シアター~神奈川県民ホール


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(Photo of Den Haag from Pixabay)

もし今年、舞台をひとつ見るとしたら、

ネザーランド・ダンス・シアターは外せない選択肢だ~ニューヨーク・タイムズ

 

  山下公園前の神奈川県民ホールで「ネザーランド・ダンス・シアター」13年ぶりの来日です❗神奈川県民ホール、横浜のバレエ・オペラの殿堂❤️このホールができるまでは、本格的な全幕ものバレエを観るにはNHKホールや東京文化会館まで行かざるをえなかったのが、1975年以降は、横浜でもバレエやオペラを完全な形で観ることができるようになりました😊初めてパリ・オペラ座や英国ロイヤルバレエに触れたのもここ😊バリシニコフやシルヴィ・ギエムをナマで見た時はめちゃくちゃ感動したものです。

 

  我が家はインターバルを挟んで合計10年ベルギーに駐在していたのですが、バレエは娘二人を連れて観に行くことが多かったので、「白鳥の湖」「ジゼル」クリスマスの時期には「クルミ割り人形」…etc と、古典三昧😅モーリス・ベジャールのかつての本拠地、コンテンポラリーバレエの中枢に住んでいたものの、自分自身も当時はバレエといえば古典❗という感じだったので、コンテンポラリーを観る機会はありませんでした。コンテンポラリーに興味が湧いたのは、日本に帰国してからです。

 

  今日のネザーランド・ダンス・シアター、1959年にオランダ国立バレエ団から脱退した十数名の団員によって設立。活動が軌道に乗るまでは苦難の歴史があったようですが、決して古典作品は上演せず、コンテンポラリーのオリジナル作品にこだわり、当初の創立精神を貫いています。また、従来のバレエ団のようにヒエラルキーも存在しないようです。

 

  古典ですと、何度も同じ作品を見ますから、ストーリーもわかってるし、どこで見せ場(黒鳥の32回転とか、海賊のパドゥドゥの跳躍とか)があるかも予め知識がある。だから専ら踊り手の技量と表現力に酔う。歌舞伎と同じですね。一方コンテンポラリーは、才気溢れる振付家たちが常にup to dateな作品を生み出しているので、こちらも次々と新しい作品に触れるわけで、舞台上でも、作品世界がどう展開するかわからない。スリリングな驚きと楽しさがハンパないです❗

 

  今夜は4演目。スイスのバーゼル駅を舞台に、行き交う人々を表現した「シンギュリア・オデッセイ」。ベーシックなバレエの動きに、時にパントマイム的な、時にお能の摺り足のような動きが混じったり…。演劇とダンスのギリギリの融合を狙ったかの如き「ザ・ステイトメント」。密室の中の男女の愛憎「シュート・ザ・ムーン」(男女のパドゥドゥの形式なので、初めて見るコンテンポラリーとしては違和感がないかも。個人的には、男性ダンサーの衣装が黒いスーツなのがツボ😅)ワタシ的に一番中毒性のあったのが、   若くして非業の死を遂げたジェフ・バックリーの悲痛な音楽に乗せて 鍛え抜かれた彫像のような肉体が舞う「ウォークアップ・ブラインド」。肉体が繰り出す極限の動きはあまりにも超速で、まるで網膜に残像が次々と焼き付けられるようで、目眩がします(笑)

 

  「意味」や「意義」は追及しなくていい。ただ感じるままに、美しい、鍛え抜かれた肉体と、それらが繰り出す舞いに酔えばいいんだと思います。音楽に身を任せ、陶酔するのと同じように。

 

  オタクは今夜、カンペキにNDT沼に沈没しました(笑)

 

  

エズラ・ミラー、DCフラッシュ役続投❗

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わー、朝起きたら嬉しいニュース😆⤴️💓

 

  DC映画「ジャスティスリーグ」でメタヒューマンのフラッシュことバリー・アレン役を演じた若き演技派エズラ・ミラー。コミックヒーローのステロタイプを嫌い、ダークなテイストのフラッシュを主張したエズラが脚本家と対立、意見が通らなければフラッシュ役を降りる、と報じられていましたが(-∀-)今回は脚本家が降板😓エズラは共同脚本を執筆したものの、エズラの脚本も却下されたそうで(汗)まあでもエズラが役を降りなかった…ということは、ダークな「フラッシュ」の誕生か❔

 

  うーん、たしかにバリーは母親を超常的な存在により殺され、父親は「妻殺し」という無実の罪を着せられ、投獄されてしまうという暗い過去を持っています。母の死後、高度な粒子加速器の誤動作により発生した雷に打たれ、化学薬品を浴びて超人的なスピードを身につける…という設定なので、ダークなフラッシュもアリとは思うんだけど…。

 

  でもワタシ的には、「ジャスティスリーグ」の、ちょっとコミュ障ぎみだけどさみしがりやで、みんなのマスコット、アメリカンなフラッシュが好きだけどなー。最初の登場場面、バットマンとの珍妙な掛け合いや、ワンダーウーマンにアタマ上がらなかったり、スーパーマンに「かけっこ勝負」を持ちかける場面なんて超キュートだし💕ダークヒーローなら、ファンタビでさんざん演じてるからいいぢゃん❗(笑)

 

  まっ、でもエズラで単独のDC映画「ザ・フラッシュ」観れるから嬉しいっす❤️それに❗あの『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)を手がけたアンディ・ムスキエティ監督と、ワーナー・ブラザースが交渉に入っているそうなので、めっちゃ楽しみ~~❗

 

フラ~~ッシュ、カムバ~~ック💕(笑)