オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

なぜ私はアイルランド俳優に惹かれるのか——ケルトの情念と“滅びの美”

ケルトの十字架(ハイクロス)は、神性、永遠の愛、大地、そして魂の再生を意味する。 前回、ジェシー・バックリーが『ハムネット』でアカデミー主演女優賞を受賞したことについて記事を書きました。ジェシーはデビュー直後から、その卓越した演技に魅せられ…

舞台が燃える女優――ジェシー・バックリー、アカデミー主演女優賞へ

かつてオリヴィア・コールマンに 私の頭に浮かぶなかでは最高の俳優 と称されたジェシー・バックリーが『ハムネット』(クロエ・ジャオ監督)の演技で、ついにアカデミー賞主演女優賞を受賞‼️ ヲタクが最初に彼女の演技を見たのは、激推しジャクロことジャッ…

横浜元町で出逢った紅茶と、遠い日の珈琲〜ラ・ティエールとバンドホテル

横浜元町で、忘れられない紅茶に出逢いました。 「ラ・ティエール」のオリジナル『元町ブレンド』 ラ・ティエールは、バンドホテルの跡地に建ったドン・キホーテの横にある、小さな小さな紅茶専門店。 先日馬車道にあるフレンチ・レストラン「ビストロ・コヴ…

宮本浩次『俺と、友だち』Blu-ray感想〜原点のSHELTERからさらに高みへ

宮本浩次さんが、ベーシストのキタダマキさんと 2025年10月8日、 下北沢のSHELTERで決行した「俺と、友だち」ライブがBlu-rayになりました❗️ ★宮本浩次にとって特別な場所、下北沢SHELTER 2013年、当時特発性難聴で療養中の宮本さんは、日比谷野音でのコンサ…

愛すべき最低野郎の青春『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』感想

相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、ティモシー・シャラメ主演『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』初日❗️ 2日後にアカデミー賞受賞式が迫っているから、発表前に見れて良かったぁぁ。毎年この時期になると、このブログの中で、…

孫のプレゼン発表に見た、日本の未来

私には、たった一人の最愛の孫がいます。今日は、その孫の晴れの日。 孫ちゃんは、「高い知性と豊かな人間性をそなえ、心身ともに健全な次世代のリーダー」の育成を目標とする中高一貫校の中学1年生。昭和世代のヲタクが受けてきた、知識偏重・偏差値重視の…

アカデミー賞直前❗️ヲタクが選ぶ“この人に取ってほしいで賞”

もうすぐアカデミー賞受賞式。 とはいえ、例年通り日本未公開作品も多く、映画評論家のような受賞予測はヲタクにはできません。なので今回は——「ヲタクが選ぶ“この人に取ってほしいで賞”」を勝手に発表します(笑) ◆主演男優賞イーサン・ホーク(『ブルー・…

芸術家の愛は残酷-----『センチメンタル・バリュー』感想

「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、ヨアキム・トリアー監督の新作『センチメンタル・バリュー』鑑賞。 主演はレナーテ・レインスヴェ。ヨアキム・トリアー監督×レナーテといえば、レナーテがカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いた『わたしは最悪。』の黄金…

『ブルームーン』感想〜天才ロレンツ・ハートの“最後の夜”

横浜地下鉄ブルーラインセンター南駅前のシネコン「109シネマズ港北」にて、リチャード・リンクレイター監督の新作映画『ブルームーン』を鑑賞。 1943年11月。冷たい雨のそぼ降るニューヨークの八番街。作詞家ロレンツ・ハート(イーサン・ホーク)は、酔っ…

宮本浩次という“混沌の高み”──ROCKIN’ON JAPANインタビューを読んで思ったこと

ROCKIN’ON JAPAN 2026年4月号 Vol.592、宮本浩次さんインタビュー「宮本浩次 至上のヒーロー 決戦前夜」。インタビュアーはもちろん、山崎洋一郎さん❗️待ってましたっっ(笑) 宮本さんは、胸に抱えてる想いがいっぱいあり過ぎて、しかもそれが熱すぎて、時…

【大人の再発見旅】6年ぶりの横浜中華街で「桂宮」のヌーベル・シノワ

桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」朝イチの回で、ブレンダン・フレーザー主演『レンタル・ファミリー』を鑑賞。 ほのぼのと心が温まったところで、ちょうどお昼時。そこで少し足を伸ばして、久しぶりに横浜中華街へ向かいました。 あれはちょうど6年前のこと…

海外の目に映った日本の優しさ〜『レンタル・ファミリー』感想

桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、『レンタル・ファミリー』鑑賞。 日本で暮らす、売れないアメリカ人俳優フィリップ(ブレンダン・フレーザー)。彼が、人生の大事な時期に友人や家族(役)をレンタルする会社にスカウトされ、LGBTの恋人と海外で結婚…

35年の時を飛び越えるロック〜IMAX『Rolling Stones – At the Max』鑑賞

1991年に初公開されたローリング・ストーンズのコンサート映画『Rolling Stones – At the Max』が、全国のIMAXシアターで1週間の限定上映❗️ 最終日にやっとこさ間に合った⋯ 今作品は、1990年の「Steel Wheels/Urban Jungle」ツアー中に撮影されたのですが、…

ゆっくり味わう贅沢——クロード・モネ展と牛肉の赤ワイン煮込み

古稀を迎えた今、なぜヲタクは夫と共に「モネの雪」に会いに来たのか---------。 そぼ降る雨の中、今日訪れたのは京橋のアーティゾン美術館で開催されている『クロード・モネ 風景への問いかけ』展。 本年2026年は、印象派の巨匠クロード・モネ(1840–1926)…

【2026年2月振り返り】12,000PV突破|読まれた記事ベスト5

いつもブログ「オタクの迷宮」を読んでいただいている皆さま、本当にありがとうございます。 気づけばもう3月。2月の「オタクの迷宮」は、なんと12,000PVを超えました。少し遅くなりましたが、今月よく読まれた記事ベスト5を振り返ってみます。 ☝️2月Google…

魂の同一化か、共依存か?フェネル版『嵐が丘』IMAX感想

相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、IMAX版『嵐が丘』鑑賞。 没落した名家の令嬢キャサリン・アーンショー(マーゴット・ロビー)と、貧しい孤児ヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)は、幼い頃から兄妹同然に育ち、成長するにつ…

雪に滲む虚構と人の情け──映画『木挽町の仇討ち』考察

相鉄ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『木挽町の仇討ち』鑑賞。 ★仇討ちに隠された驚愕の真実とは⋯❗️❓️ 文化7年、ある雪の夜のこと。江戸の芝居小屋・森田座、「赤穂浪士の仇討ち」芝居がはねたばかりの時刻。芝居帰りの人々が見守る中…

世代を超えて響いた夜〜OneRepublic “From Asia, With Love” 参戦記

半年以上前に手に入れた、Kアリーナ横浜みなとみらいでのOneRepublic公演チケット“From Asia, With Love” それがまさか、今宵2026年2月25日、世代を超える奇跡の夜になるとは——。 ヲタクがチケットをゲットした直後――超人気ボーイズグループ&TEAMのスペシャ…

『マーロー殺人倶楽部の事件簿』考察〜コージーミステリーが今、心に沁みる理由

U-NEXTにて、英国ミステリーのミニシリーズ『マーロー殺人倶楽部の事件簿(原題:The Marlow Murder Club)』(全4話…原作ロバート・ソログッド)鑑賞。 英国屈指の美しい街マーローで起きた、身も凍る連続殺人事件。元考古学者の素人探偵(なんと77才❗️)、…

排除の快楽——ヨルゴス・ランティモス監督『ブゴニア』が映す現代の病理

横浜地下鉄ブルーライン上大岡駅前のシネコン「109シネマズ上大岡」にて、ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『ブゴニア』鑑賞。第98回アカデミー賞では、作品賞、主演女優賞ほか計4部門にノミネートされた問題作…いやもとい、稀に見る怪作❓️であります。 …

アンドリュー・スコットを超えた❓️――稲垣吾郎『プレゼント・ラフター』比較考察

2026年2月19日、渋谷PARCO劇場にて稲垣吾郎主演『プレゼント・ラフター』(夜公演)鑑賞。 稲垣吾郎の舞台歴を語る上で、今後必ず口端にのぼるであろう感動的な舞台でした❗️ 役者・稲垣吾郎の今宵の素晴らしさを語る前に、ヲタクがなぜこの作品を鑑賞するこ…

宮本浩次「風と私の物語」MVと、父が歩いた呉の街

本日、宮本浩次さんの『風と私の物語』MVが配信開始となりました❗️ 風に吹かれながら、想いを噛み締めるように歩いていく宮本さんの姿は、何か胸に迫るものがありました。 宮本さんが先日撮影場所をインスタに上げて下さった時は、ヲタクはてっきり京浜工業…

アイツらは森にいる❗️――アイルランド土着ホラー『FRÉWAKA/フレワカ』

川崎駅から歩いて5分のシネコン「チネチッタ川崎」にて、アイルランド発のホラー『FRÉWAKA/フレワカ』鑑賞。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で、なんと批評家スコアが驚異の96%(2025年11月時点)を獲得した注目作です。 『FRÉWAKA/フレワカ』のタイ…

完全犯罪の向こう側へ---『クライム101』IMAX感想

相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『クライム101』IMAX版鑑賞。 これは、完全犯罪映画の皮をかぶった、再生の物語 ★ざっくり、あらすじ アコギな悪人だけをターゲットにする強盗で、痕跡は一切残さず、狙った獲物は逃さない。これ…

世界中の女子が待ってた❗️『ブリジャートン家 シーズン4』ベネディクトの恋が本気すぎる件

はいっ、待ってました❗️世界中の女子はみんな大好きNetflix『ブリジャートン家 シーズン4』配信開始〜〜ぱちぱちぱち。2026 年 1 月末の公開から数日で累計 1 億 7,400 万時間視聴されたそうで、さすがエグいことになってます(笑) ヲタクとしてもシーズン…

「最終章」なんてまだ早い——混沌の中で歌う宮本浩次が好き「音楽と人」2026年3月号

雑誌「音楽と人」2026年3月号。我らが宮本浩次、4年ぶりの登場にもかかわらず、表紙、ロングインタビュー、写真12枚で、ほぼ雑誌乗っ取り状態(笑) 2026年1月10日・11日の「新しい旅」武道館公演終了後のインタビューだったみたいで宮本さん、いきなり10日…

世代は移ろい、家は続く――『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』が描いた英国の矜持

横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』鑑賞。 『ダウントン・アビー』(ダウントン・アビー、原題:Downton Abbey)は、2010年9月26日から2015年12月25日までイギリスのITVで放送された大人気歴史ドラマです。 …

鏡をくぐる映画たち──モノクロームが生んだ映像美ベスト5

こんにちは❗️モノクロ映画フリークのヲタクです(笑) 今回のお題は「モノクロ映画」 つまり---------モノクロームであることが、世界観そのものを規定している映画 カラー映画はリアリスティックな現実味を届けてくれますが、モノクロ映画はどこか異世界に…

日本を誇ることは、思考停止じゃない

「日本は最悪だ」と言う人たちは、ではどこの国が最高で、日本のどこがそれより劣っていると思っているのだろうか。 武井壮さんのXポスト 日本は最悪だ、と言う人たちはさどこの国が最高で、日本のどの辺と比べてそこがいいと思うの?地球全土見回しても日本…

ミスキャストでも、名作は成立する——オードリー・ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』(1961)再訪

みなとみらいのミニシアター「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、オードリー・ヘップバーン主演『ティファニーで朝食を』鑑賞。 ★ざっくり、あらすじ ホリー(オードリー・ヘップバーン)はニューヨークのアパートに、名前のない猫と同居中。住まいというも…